黄色い雨

黄色い雨
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黄色い雨の感想・レビュー(98)

住人たちに打ち捨てられた、滅びゆく山村アイニェーリェ。そこにたった一人とどまり生きた、男の記憶が紐解かれていく。記憶は前後に揺れ動きながらも、村の崩壊を道連れにして、まっすぐに死へと向かう道程に見える。風、雪、動植物、失われた人々、さらに静寂、沈黙、忘却までもが、記憶の中で、村と男を着実に蝕んでいく。そして全てを覆い尽くす“黄色い雨”は、徐々に結実していきその姿を現した時には強烈な印象を与える。冷たく、美しく、絶望的な黄色。始終震えっぱなしの読書だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/01

01/15:blue.
すばらしかった。圧倒的孤独と悲しみ。滴る死の静謐さ。神聖さを感じるほどの絶望。象徴的な世界を覆う黄色い雨。著者の言葉どおり、祈りにも似た思いが、深く美しく胸を打つ作品でした。訳者の解説にある、この作品を訳すことになったエピソードや、著者の人柄なども印象深かったです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/14

12/28:timberbear
手元に置いていつでも読み返せる自分の本が買いたい!久しぶりにそぅ思える本に出会いました(図書館派なので)。内容と対照的な明るい表紙の絵も好きです。木村さんの訳の技術すごいです。あとがきの雰囲気もなんだか好きで、とにかくすごくすごく気に入りました。中身を説明するよりも、とにかく読んでもらいたいです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/15

12/09:warimachi
11/28:ハッカ飴
11/05:Novo
文章から導かれる映像があまりに美しい。ここ最近で一番の衝撃。

08/29:多聞
08/20:川村魚実
08/15:花きちがい
スペイン文学初体験の僕にも楽しめた佳品。語り手であり主人公である老人の独白で綴られる物語は、最初から最後まで生への絶望に満ち溢れている。誰もいない村で一人で死を待つうちに、生まれ育った村がもっと賑やかだった頃や家族の歴史、市民戦争期に村人が次々に出て行ったことなど、いろいろな記憶が蘇る。老人の死の瞬間は物語の時間には含まれない。失われてゆく生の光景が、どんなささいな細部に至るまで、「黄色い雨」に覆われて輝きだす。ラテンアメリカ文学の物語の力とは一線を画す、散文詩風小説。すこしベケットを思わせるところあり。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/14

非常に良かったです。「孤独」がこれほども美しく感じるなんて。読後、しばし余韻に浸ってしまいました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/07

08/03:yumiko
07/25:
07/23:ましろ
「ことばが生まれる時は、そのまわりに沈黙と混乱が生じるが、それと同じように記憶もまた自分のまわりに厚い霧の壁を作り出す…しばらくして、私は理解した。どのようなものも以前と同じではない、思い出といっても、しょせん思い出そのものの震える反映でしかないのだ、また、霧と荒廃の中に消え去った記憶を守ろうとするのは、結局は新たな裏切り行為でしかないのだということを」

「だろう」を連発する冒頭部分で、語り手はどのような人物で何を語ろうとしているのかということが気になり、読み進めていくうちに、やたらと反復する語りによってクラクラと死の漂う世界へといざなわれ、彼の置かれた状況とその孤独さの中にいつの間にか自分もすっかりと入り込んでしまってました。こういう作品は原語で味わえないのがとても悔しいなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/11

07/10:h
07/07:うしまる
これはリアリズム文学だと思う。現実だが、その根底に流れる透徹したリリシズムは、やはり著者が根っからの詩人であるためだろう。けだし名作である。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/05

07/02:Kupuka
06/17:pico
06/14:cydonianbanana
06/12:aya
06/04:hutaketa
05/28:rt_white
ぐいぐいと入り込んでいった。素晴らしい作品。朽ちていく村。畑。家。人。あと、どうしても福島の警戒区域のことが思い浮かんでしまった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/27

マジックリアリズムの空気が漂う物語だが、実は幻想世界とは一線を画した現実世界を語っている。「私」の死生観は、両親の棺を作るという葬送の経験に由来する。そして、シナの木が下弦の月の夜に切り倒されると死を気付かないという父の教えから、自らも静かな夜、月明かりのもとで眠るように死んでゆきたいと願う。しかし”現実世界”では、黄色い雨が何もかもを黄色く塗り染め、家族や隣人の亡霊が、時が止まった辛苦の世界に引きずりこむように騒ぎ立てる。全てが朽ち果てゆく山村で、絶対的な孤独という生死の境界を彷徨う老人のささやかな夢。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/17

終わりから始まり、過去に遡り、終わりに戻ってくる。村と、男の記憶が語られ、朽ちていく様が淡々と描かれる。暗く鬱々とした話だが、なにか暖かい生命を感じた。

リャマサーレス初読。あとがきを読んで衝撃だったのだが、私はいつでも木村榮一氏の訳には白い炎を感じていた。原書がすばらしいのか、木村氏の訳文に傾倒しているのかもはや判断がつかないほどに。その木村氏が「白い炎が見えた」と語ったリャマサーレス。文句なし。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/12

03/12:あすな
02/19:多聞
02/02:ミュウ
01/10:吉野元春
01/09:青りんご
12/29:menchiesp
12/10:inugami4649
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黄色い雨の 評価:71 感想・レビュー:35
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