マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)
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マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉の感想・レビュー(277)
木地雅映子の学園モノ(しかもコメディたっち)というのにまず驚いた。が、中身はしっかり木地雅映子で、世界と戦っているかのような少女たちが登場する。コメディなノリは読んでいて少々キツいかな、と思わないでもないけれども(ぴりかの擬音混じりの台詞は「のだめ」を連想してしまうし)、そのような少女たちの休息の場がマイナークラブハウスなのだと考えると愛しさが溢れる。加えて、少年少女期特有の「痛み」はしっかり書かれている。登場人物たちも魅力的だし、読んでいる途中から次巻も読まなければと考えていた。
『氷の海のガレオン/オルタ』以来の木地雅英子。名門高校の中の、マイナーなクラブだけが集まるクラブハウスを舞台にした青春ストーリー、という割と普通のライトノベルっぽい条件で、志村貴子の表紙絵も相まってポップな第一印象。ところがどっこい、やっぱり木地雅英子というべきか、中身は重い。一冊丸々序章的だったり、はしゃいでるシーンのタッチが私には合わず寒く見えたりという難点があるが、でも威力はあると思う。(コメに続く)
翻弄されっぱ放しだった。『氷の海のガレオン』で既に抗体ができているつもりだったのに、遥かに上回る形でやられてしまった。自己が確立された魅力溢れるキャラクターたち。臆面もなく飛び回る視点と時系列。安易な解決を拒む深淵な諸問題。登場人物が普通じゃないだけでなく、小説の形そのものまで普通じゃなかった。この作者の本は全て読むことに決めた。
一番愛着があるのは滝ちゃんかな。自分のやりたいこと・やるべきことをこなして、皆が頼ってくるから人の面倒まで見てあげたっていうのに返ってくるのは文句ばかり…ってぴりぴりする気持ちになんだか共感できて。
弱小文化部が集まる建物、マイナークラブハウス。とにかくぴりかのキャラが強烈で、他にも個性的なメンバーが出てくる所謂青春もの。ただ高校生が馬鹿騒ぎするだけの小説ではない所が流石木地さんという感じ。部活やクラスの人間関係、家庭環境…学生の時に悩んだり感じたりしたような事が詰め込まれている。
学園キャラクターものだと思っていたら、それぞれの抱えている問題の重さに驚かされました。でも実際にありえない話ではないと思います。こんな学園生活、うらやましいなぁ。
ぴりかちゃん可愛いし、登場人物に個性があって面白い。楽しい高校生活と家庭環境の違いを見ることができた。ミツアキの場合は今の日本で本当にありそうと言うより実際にある話だと思った。
うーむ、面白い。「氷の海のガレオン」や「悦楽の園」よりも読んでいて苦しくなく、安心して読める。でも、書き方はライトでも登場人物のテンションがおよそ総じて高くても、でもやっぱりこれは木地雅映子作品だなあと思った。とりあえず続きが楽しみ。
なかなか入り込めないと思っていたのに、気付いたらするりと入ってきていた。掴まれた!て感じた。ただバカ騒ぎしているだけでなくて、みんな何かを抱えているところが気になる。特にぴりか。続きを読むのが楽しみだけど、ちょっとこわい気もする。
スペクトラム、様々な個人差。作者は、できればこのお話に出てくる人たちと同じくらいの年の読者につながることができたらいいなと思っているんじゃないのかな。続きがとても楽しみ。
この本に出てる子たち、「変人」とか「変わってる」って表現されてるけど、行動は変わってるかもしれないけど、決して変人じゃないと思うよ~。おばさんから見たら、みーんなで同じことして、みーんなで同じこと言って、みーんなで同じものが好きな方がよっぽど変だよ。本当はみんな、「みんなと違うことしたい」って思ってるんだと思うよ。だから、たぶんこういう話、中高生は好きだと思うな。
きゅ、きゅうりが……飛んで跳ねて捕まったwそんなことは横に置いて、愛し合ってるかーい!のセリフに涙が出そう。青春ポップな学園ものだけあって、気軽にメロディを口ずさめる。文章が漫画のコマ割りを追いかけるような感じだから、小説としてはとっつきにくかったけど、慣れてくると志村貴子の漫画を読んでるみたい。終盤ピリカの過去とあいまって、妙な背徳感を残すのも悪くない。イラストを志村さんに選んだ編集者、GJ!
解説に「誤解を恐れずに言いますと『有閑倶楽部』みたいな作品なんです」とある。うーむ、なるほど。あんなにハードでお気楽じゃないけど、個性的な面々がお金持ち高校で楽しそうなのは一緒だ。でも、個性的な主人公たちの中には人には見せられない暗い面がある。それを一話に一人を中心として話が進む連作短編。少々(かなり?)個性があっても、それが受け入れてもらえる仲間がいれば人は強く生きていける。面白かったです。
マイナー(弱小?)のクラブが集まるマイナークラブハウス。そこで繰り広げられるドタバタで暖かい日々。まるで何かから目を逸らすみたいに。 「生きている人間がしてきたことは死んで帳消しになるほど軽くない」は好きな台詞。
5人に満たない部員が集まったマイナークラブハウスは、少し変わり者の集まり。そこにいる誰もが主人公で、誰もが味のある脇役になる。それぞれが抱える悩みに苦しんだり、わーわー騒いだりしながら、最後には程よく力が抜けて前を向いて進める気分にさせてくれる。気になるのはぴりかのエピソード。一部明らかにはなっているものの、まだまだ問題があるようで続きが気になる。
思ってたより面白かった!ここまではじけたキャラは現実ではなかなか出しづらいだろうけど、こんなモノを抱えてる子たちはけっこういるんじゃないかな? シリーズになってるみたいなので、続編も読んでみようっと♪
私立学園の一角、林の中にある古ぼけた洋館。通称マイナークラブハウス。部員5人未満の非公式弱小クラブが集うクラブ棟。個性豊かなメンバー達の中で群を抜いてへんてこりんなぴりかちゃんが主人公。彼女の底抜けな明るさの裏にある闇の部分が見え隠れする後半。早く続編が読みたくなる「序盤」の物語だった。ピリカ=アイヌ語で「美しい」
登場人物ひとりひとりがあまりにエキセントリックなので、変わってりゃいいってもんじゃないんだぞコノヤロウ的な感想をもってしまいました。ぶっちゃけ嫉妬ですなぁ。
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