バルバリア海賊盛衰記―イスラム対ヨーロッパ大海戦史

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バルバリア海賊盛衰記―イスラム対ヨーロッパ大海戦史の感想・レビュー(4)

キリスト教圏から書かれた本だが、海賊がキリスト教圏・イスラム教圏いずれも属する国で地位を与えられており双方大差なく暴力行為と略奪を行っていた旨は書かれている。名のあるイスラム圏の海賊の多くがキリスト教からの改宗者であり故郷に帰れば底辺での生活を余儀なくされる故に海賊であり続けた(自分で志願したとは限らない)アウトローであること、キリスト教圏の海賊は階級社会らしく将校クラスは貴族出身で占められていること、という違いが海上の勝敗に関係しない。
ての字
またイスラム教圏でのクリスチャン奴隷の扱いについては細かく書かれており、奴隷の基本的境遇に代わりはないもののイスラム圏の奴隷に与えられている自由度の高さがキリスト教圏では特筆に値するものだったからと思われる。
ナイス!ナイス! - 11/27 10:53


06/08:きたけん
08/14:杏仁
バルバリア(今の北アフリカ)のコルセアと呼ばれるイスラム海賊についての本。彼らはイスラム教国の支援を受けて地中海を中心にキリスト教国を荒らしていた私掠船的な存在で、主にキリスト教徒の奴隷に漕がせたガレー船を使った(対するキリスト教国側もイスラム教徒の奴隷に漕がせたガレー船を使っていた)。意外なことに、コルセアのほとんどはかつてコルセアにさらわれてきた元キリスト教徒だった。一介の海賊船長からオスマン帝国の提督まで成り上がり、90近くまで生きて天寿を全うしたバルバロッサの活躍を描いたくだりが面白い。

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