イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)
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イリヤの空、UFOの夏〈その4〉の感想・レビュー(1059)
読んでて何となく『ほしのこえ』を思い出した。心情描写が面白い。裏山によかったマークのミステリーサークルができた時に、この話はハッピーエンドになるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。
6時間くらいかけて1から一気に読んだ。戦うシーンではなくキャラクターの動きや感情が描写の中心になっていて、専門的な知識はなくてもイメージがしやすく、読みやすかった。内容は素晴らしいの一言、かな。読んでる時、最初からずっとドキドキハラハラし続けてた感じ。最後もイリヤをとめてなんとなく全部元通りになるHappyENDかなーと思ってたら全然そんなこともなく。胸が締め付けられるような終わり方だったが後味はさっぱり。これほどの作品はなかなかないと思う。この作品に出会えてよかったな、と。そんな感じ。
一気に読めた。日常のシーンにもチラチラと非日常の影が見え隠れするせいでいつ爆発するのかどぎまぎさせられた。逃避行が始まってからはこれまで「優等生な」主人公キャラだった浅羽が一気に人間臭くなったのもよかった。やっぱ愛ってすげぇなー。
すごく良かった。元々セカイ系は好きだけどこれは格別。
ファイアストームでも感じた、安易なハッピーエンドにしない話作りがいい。
逃避行ラストの痛々しさにはだいぶ堪えるものがあったもののそれなりのところに落ちて良かった。
話が転がりだしてからというもの、「日常」が遠く離れてもうずっと憂鬱、メランコリー、暗鬱、なんかもうそんな感じがぎっしり詰まっていて、読んでて痛々しかった本当にページを繰るのが辛かった。 最後にイリヤは救われたのかな……。
逃避行を終えた先に待つものは・・・。この世の終焉を回避するため戦うイリヤは幸せだったのでしょうか。大人に振り回されただけだとしても、浅羽の未来を創ったことで彼女は幸せになれたのではないでしょうか
一巻から想像のつかない話し、これはS Fだ。途中辛くて辛くてどうしようもなかったけどきっとイリヤは幸せだったんだと思う。皆の幸せ願う。
ラストはセカイ系らしいストーリー展開ではあるのだけれど、そこに至るまでの心理や文章がすごく素敵だった。浅羽に関しては榎本の言うとおり最後まで締まらない風ではあるのだけれど……もう少し主人公してくれても良かったのかなと。水前寺と晶穂の扱いについてはもはや何も言うまい……最後の「おっくれてるぅー」は破壊力抜群だったけれども。
普通の少年浅羽が世界を、イリヤを救うために必要なもの。それは愛である。陳腐で使い古された方程式であるが依然として個人の持ちうる最大の力なのかもしれない。新自由主義においては社会は消失し個人は世界と直結する。そんな世界では愛が世界を救ってもいいんじゃないかな。
ラノベ界では超有名なセカイ系の代表作とうたわれる「イリヤの空、UFOの夏」ですが、評判通りの名作だと感じました。 最終巻まで散りばめられたヒロインの謎。どうしようもない状況に嵌まり込んでいく主人公とその心理描写。独特の世界観、これでもかという表現、描写には読んでいて胸が痛くなります。そしてラストは切なさと儚さとすっきり感とが入り混じったような微妙な感じが良かったと思います。 この作者は長らく執筆していないようですが、なんとももったいないですね。
ある作品をセカイ系と呼ぶには「ヒロインと主人公が世界の命運を握ること」だけではなくて、「主人公の問題の解決がそのまま世界の問題の解決になること」が必要なのではないかと考える。つまり主人公が「ある少女とおつきあいしたい」という問題を抱えているとしたら、「その少女との恋愛が成就したら世界が救われる」ような作品がセカイ系で、時に批判の対象になりうるのもその都合のよさ故ではないか。そして「イリヤの空」も確かに上記そのままの典型的なセカイ系の仕組みが使われているのだけど、思うにこの作品はセカイ系ではない。
これはよかった。二巻までのメインキャラクターが空気になりがちだったけれども最後のエピローグに出るってところがよかった。夏が終わるのではなく死ぬ。浅羽の手により殺された夏。全てが終わったように見えるのに裏ではイリヤが動いているのだと思い浅羽の気持ちを考えると感慨深いものがあります。
自分のルールを無視してここでネタバレ有りの感想を書きたくなる程度には色々と書きたいことが。ちなみに私は、この程度の一文で新規読者が内容を予想しながら読む時の思考を妨害してしまい、云々とか考える程度にはネタバレとか感想とかに敏感な人。さて、3巻までは概ね私の趣味にぴったりだったが、ここに来てちょっぴり趣味とズレた。エピローグは無くても良かったような気も。あとすっかり忘れてたけどこいつら中学生なんだよね。まあ中学生なら色々と仕方ないよね。
秋山瑞人が間違って最後までお話を書ききってしまったのがこれ。 ちなみに、自分ラノベ購入二作目がこれ。 この作家天才か?と思った。読むときは大人買い一気読み推奨。 挿絵に頼らなくても十分やっていけるラノベだと思う。ひたすら苦々しいし切ない終わりかただけど、なんでか夏が好きになるお話。 もう一回中学生やってもいいかなと思った。超大変だったし幼かったけど、それも瑞々しいな、と思える。
ようやくの最終巻。恋愛もののセカイ系ってあんまし好きじゃなくて、この作品も例に漏れずその部分はちょっと自分には合わない気がしたけど、全体を通しての雰囲気はかなり好き。ついでに「夏が死ぬ」っていう表現も好き。
「白い手を引いて夏の道を歩いた。南を目指したのは、死に逝く夏を追いかけようとしていたからだ」。……名文すぎるだろ! 締め方は(あれ以外ないとわかってはいるが)あまりにセカイ系しすぎてて正直好きじゃない。だが先の名文を生み出したというだけでも、この作品にはかけがえのない価値があると思う。
なんかもうただただ凄いとしか言いようがなかった。描写や話の流れも文句のつけどころがない。結末も良かった。セカイ系の中では一番好きかもしれない。
なるほどねぇ、これが「セカイ系」っちゅうモンか。作者の描写力、軍事知識は昨今のラノベの水準では到底計れないほど圧倒的なレベルに到達している。にもかかわらずこの『背骨』の弱さはどうにかならないものか。もちろん世界は圧倒的に不平等で非対称で、なんでも一つの理屈でなんて計れやしないけど、それにしても主人公には子供だから無力といい、ヒロインには子供でも兵器として、しかも『恋』ただ一言でこの果てしない非対称を乗り越えてしまい、主人公には続く日常、ヒロインには全面的な自己犠牲を要求するという図式に耐え難い欺瞞を感じる
読了。著者の的確かつ徹底的な描写と、圧倒的な軍事知識量にはただただ舌を巻くばかりでした。この手のボーイミーツガールではご都合主義的なハッピーエンドになりがちだけど、この作品はそうならずにきちんと筋を通していた作品でした。あと最近のライトノベルにありがちな露骨なエロ描写や萌えを狙ったものもないので、そういったのが苦手な人にも合うでしょう(というかどう考えても意図して真逆の事をやっているとしか。)ぼわっとした暑さをたたえて透き通る青い空の下で、夏の駅のホームに二人でいる姿が、私は羨ましいとも儚いとも思えました
ザ・セカイ系といった感じ。主人公のシンジ君っぷりや、物語全体の責任をヒロインに転嫁する構造はお約束だけど、この小説がケータイ小説と決定的に違うのは、物語が著者の圧倒的な知識と筆力によって強固に支えられている事だと思う。兵器と航空機の描写には舌を巻かざるを得ない。個人的には2巻が一番好きだったかな。
再読本。多くの物語がハッピーエンドで終わる中、お互いに気持ちが通じ合っても結ばれない現実はライトノベルにしては異色。しかしその中の儚さこそがこの物語独特の空気を作っている。最後まで組織に使われたイリヤと手伝わされた浅羽の外連味を帯びた物語は時期がくれば読みたくなる。秋を行き、冬を越え、春を過ぎ、そしてまた、UFOの夏が始まる。
実はまだ読み切っていない。あと50ページくらい残っている。どのような結末を迎えるのやら。竹宮ゆゆこファンとしては押さえておきたい一作。
4巻になるまで「UFOの夏」は判っても「イリヤの空」が判らなかった。▼急に二人だけの世界に逆戻りしてしまうので、それまでの他のキャラの活用が勿体無い気もする。永遠に続くような「きみとぼく」の世界。独りよがりなところもあるが、中学生という設定だし、仕方ないのかも。もしセカイが続くとして、20年後に浅羽は何を思うのか見てみたい気もする。
正直な話、都合のいいように扱われていた少女が恋をして、少年を守るために死ぬんだからいいんじゃない、ハッピーエンドだよって言われるのは、すごく違和感がする。少女は少年にとっても、世界にとっても都合の言いだけの、夏が終われば忘れ去られる存在に映る。それでも、何かがじわじわ来てて。肌が痛いほどに照りつく日光、アスファルトからあがる蒸し暑い熱気、清清しい透き通った空にもんわり浮かぶ白い入道雲、全てがその人が歩き出すことを拒否してるのに、その中だからこそ生き生きと歩くセーラー服の少女がその空気に溶ける瞬間は。こよな
というわけで、『イリヤの空、UFOの夏』読み終えたのでした。浅羽が伊里野に告白する場面はとても清々しかった。浅羽に出会って伊里野は変わった。感情を表に出さない伊里野がいかに浅羽を想っていたか、ようやく痛いほど伝わってきました。伊里野の結末にモヤモヤしつつ、伊里野がいなくなった後も回り続ける季節と日常には妙にスッキリしたりして。とても不思議な読後感でした。
逃避行物語完結です。こちらからのネタバレはあまり趣味ではないのですが(といいながら、時々ブログ等でそれに近いことをやっていますが)、元から無茶苦茶な計画だった2人の逃亡旅は、やはり失敗に終わってしまいます。途中までいい線行っていたのに、誰かさんが本能に負けちゃってね……。でも、「逃避行ミッション」としては成功していますね、ギリギリ。都合のいい大人達の思惑も深く絡み合い、最後は思いっ切り殴り殴られ……いい夏の物語でした。
伊里野とともに逃避行する事になった浅羽。少年はその覚悟をある意味で軽く、ある意味で重く考えていた。浅羽の逃避行の結末とは。そして伊里野に逃げられたあとの戦争の行方は。心のどこかでヒーローになれるんじゃないかと思っているような若者に刃を突きつけるかのような、残酷な物語でした。大切な人のために恐怖に克って力を発揮する、なんて実際簡単にはできっこない。すごく人間臭い中学生を描いているのがいいと思う。好きかどうかで言うと、長々としてイマイチ好きになれなかったが。高校生くらいで読みたかったかな。
再読。これってとてつもなく残酷な物語なんだけど、誰も悪くないってのが一番やるせなくなる。二人の逃避行は辛くなるだけの旅なのだけど、すごく綺麗で儚くもあって、涙が出る。このひと夏の出来事は伊里野にとっての救いになったんだろう。それでも、完璧なハッピーエンドを見たいと思うのは贅沢なのかな。
もうね、動けなくなる。 なんの力もない少年が等身大で全力を尽くす姿は胸を突くね。 巻数も四巻と冗長でないし、必要でない部分もない。これを読ませてつまらなかったという奴は縁を切っても宜しいか。
七年越しにようやくエピソードを肯定できた。浅羽直之の「よかったマーク」以外に、どうやって伊里野加奈の生を肯定できるというのか。全くの欺瞞ながら、それこそが真実とした少女の嘆きに答える術はもう、それしかない。ただもう砂糖菓子の弾丸で榎本が殺せないのを恨むしか無し。
セカイ系と呼ばれているものをあまり知らないけれど、エヴァや最終兵器彼女に比べたらブっ飛んでないのはやっぱり時代なんだろうか。最終兵器彼女とはそこまで離れてないか。
「この結末はハッピーかバッドか」というより、世界設定そのものがどうしようもなく悲しくやるせなくバッドなのだと思いました。つまり「戦いは避けられない、人類の存亡はイリヤにかかってる、(多分)イリヤ自身はどうあっても死ぬ」というのは誰も覆せない既定事項として描かれている。戦闘の描写がないのもその為で、そんなどうしようもない世界の中でイリヤと浅羽、榎本、椎名はどう生きたのか。という物語だと私は感じました。「いつまでも幸せに暮らしました」だけがハッピーエンドじゃない。イリヤは浅羽に出会えて、幸せだったと信じたい。
tsugumi9merle
浅羽を守るために飛んだイリヤはきっと幸せだった。それでも、それでも、イリヤがいない世界なんて滅びちゃえばよかったのに!と思わずにはいられない。矛盾してるけど。 どうしようもなく無力な中学生である浅羽が、イリヤにとっては神様だったことが沁みてしょうがない。
ナイス!
-
08/04 04:59
浅羽を守るために飛んだイリヤはきっと幸せだった。それでも、それでも、イリヤがいない世界なんて滅びちゃえばよかったのに!と思わずにはいられない。矛盾してるけど。 どうしようもなく無力な中学生である浅羽が、イリヤにとっては神様だったことが沁みてしょうがない。
ナイス!
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08/04 04:59
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