冥談 (幽BOOKS)
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冥談の感想・レビュー(435)
紫色がかった文字と天地が定まらない頁表記とサブタイトル。それだけで既に夢の中にいるような気分になる。勿論いい夢ではないわけで、なんかよくない雰囲気だなと思いながら何故かどんどん進んでいて、気付くとひんやりとしたところに辿りついてしまった感じ。そして知らない誰かが佇んでいる。知らないふりをしなくちゃいけない存在の筈なのに魅入ってしまう。そこで目が合ってしまい…。そういう怖さです。
お話としては『庭のある家』が好きだった。『予感』は理性では制御出来ない不安感。――生命って、そもそも自然の摂理に逆らったものですよね。代謝することで固体を永らえ、複製して種を保存するというスタイルは、消滅に向けて拡散して行く宇宙の在り方に逆らっていますよ。
凄く恐いモノが出て来る訳でもない。ただ少し難しい語り口の中に、ああ…居るのか…と感じるものがある。何かはっきりとはしない。幽霊だとかそういう名前でひとくくりにされてしまうものではない。ふとした時、その空間が所謂冥界に繋がっているのではないかと少し気付いてしまった時の、背筋がすうっと冷たくなる、そわそわしてしまうような短編集です。恐くはない。恐くはない…よ…
この本の前に読んだ同著者の「旧怪談」はあまり怖くなかった。だから今回も然程ではないだろうと決めつけて借りたら、思いの外怖かった。二話目のラスト、壁の女の子が口を開いた場面では凍りついた。
装丁からもういい感じにゾクゾクっとしてくれそう。開いてみると字体やページ数の配置も凝っていて演出が利いているし。内容は八編の短編集。驚くようなオチがあるわけじゃなくジワジワとくる怖さ。どの話も淡々とゆるやかに物語が進んでいく感じ。文章は言うまでもなく美しいです。妖しい雰囲気は天才的です。「庭のある家」「冬」「風の橋」「柿」が好き。
静かで、暗くて、ゾクゾクっとした恐怖を感じた。「庭のある家」と「冬」が特に恐い。寒々とした部屋とか、冷たい畳の感触とか、とにかく描写がリアルで、恐いんだけど懐かしいような切ないような、不思議な感情もわいた。
足元から払拭出来ない寒さと怖さがジワジワ来ます。………でも途中でリタイアしたくても最後はどうなるか気になってあれこれ嫌な妄想を掻き立てられ・・・結局読んでしまって怖さの無限ループだったのです。特に柿は気味悪くてずっと尾を引いてます。
空き地のおんな、怖かった~。なんか日常でも見てしまってもおかしくないような気がした。ふとした拍子に妙なものを見たような気がして、よくよく見たら何もなかったっていうのはよくあるけど、よくよく見たらなんかいた!というのは怖いだろうなぁ。そんな話が多かった。
生と死の狭間の世界を怪しく描いた8編の「冥談」が収録された短編集。話がモヤっと終わっていくせいか、あれこれ想像をかきたてられて不気味な余韻につながりますね。 「庭のある家」は読み終わるとなんだかモゾモゾして、居心地が悪くなった印象的なお話でした。
短編集。怪談ともホラーとも奇妙な味とも違う、しん、と響くような寂しさと怖さを感じる作品。あちらとこちらの境目、異界を浮かび上がらせる言葉がどれも、こけおどしでなく、怖い。異形の存在が一瞬ゆらめくように立ち上がるような「冬」「柿」「空き地のおんな」がとくにおすすめ。
本日で読者メーター登録一周年。西巷説百物語で登録始めたので、冥談で〆てみました。
夏の夜に読むのにぴったりな短編集。オチが欲しい!と言いたいが、それは無粋な希望なのかしら?
どの物語も陰陰滅滅と語られ、ひどく読むのがしんどい、そして不気味な怖さ、不安定な怖さがありました。湿度の高く暑い夜に読むのがうってつけな物語でした。この本を読んでから、僕の家に何かがいるような予感がしてしまいそうです。目の無い腐った女の子がもうもうと啼き喚いていそうな予感が!
MarsAttacks!
myacaronさん、「夏光」のコメント読みました。気に入っていただけたようで、ちょっと安心しました。次はこの「冥談」にチャレンジしてみては?でも不安になるぐらい怖いですよ!
ナイス!
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09/08 09:19
myacaronさん、「夏光」のコメント読みました。気に入っていただけたようで、ちょっと安心しました。次はこの「冥談」にチャレンジしてみては?でも不安になるぐらい怖いですよ!
ナイス!
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09/08 09:19
mya*@灯れ松明の火
…ギョッ!Σ(・oノ)ノ なんと次のお題は、いきなりこれですか?やっと難度Aをクリアした私にとって、これは、ウルトラC級の課題なんでは(汗)…。そして「不安になるぐらい怖い」って、ひ~…(((((゜ω゜´)))))ブンブン!!
ナイス!
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09/08 17:50
…ギョッ!Σ(・oノ)ノ なんと次のお題は、いきなりこれですか?やっと難度Aをクリアした私にとって、これは、ウルトラC級の課題なんでは(汗)…。そして「不安になるぐらい怖い」って、ひ~…(((((゜ω゜´)))))ブンブン!!
ナイス!
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09/08 17:50
「今は次次にみるみるに死んでいく。お話はほんとうのことの幽霊。」今までぼんやりとした感覚でしかとらえられてなかったけど、すごく的確な表現ですごーくすっと納得できた。そういうところがすごい小説家なんだね。
描写がグロいわけでも、幽霊に呪われるわけでもない。それなのに一つ一つの話になぜかぞっとする。この世とあの世の境界線のような不思議な世界と京極さんの語り口ってなぜこんなにもしっくり合うのだろう?
幽談のあとに読んだ冥談。先のほうは「もしも~だったら……」という仮想的な話だったが、こちらは「何かが死んだ(朽ちた)」ことを形にしたような話だった気がする。なので、終わり方はこちらの方が現実的になっている。どちらも好きだけど、幽談のほうが好みかな。幽・冥ときたら次は何か……その前に次はあるのか。
細い糸が次第に張ってゆく緊張感が、さすがだった。似たような短編が続くが、「語り部」に徹したらしい京極へんへーの、これは民話なのだろうなあ。日常のふとした「怖さ」の本質がずらりなので、ちょっとブルーになってしまったけど。
ひとつ、ひとつの話がぞくりと怖い。怖いけれど読み返したくなる本でした。分からないから怖い、見えないから怖い、そんなじわりとしみだしてくる恐怖を感じました。
懐かしい感じがする気がした。 字体も好きだけど上とか下にバラバラになってページ数とか振ってあって流石だと思った。 怖いというより不気味なのかなぁ。 そうゆう怖いじゃなくて読んだ後に残る物が怖い。 「庭のある家」は何か涙が出てきそうになってしまった。 表紙から中身から重々しく禍々しい。 その全てが愛おしい。
本の外見が中身にピッタリに思える。「ほの暝い」感じ、なんとも薄気味悪いような不気味なような感じ。でも何となく綺麗で柔らかい感じというか。1編あたりが短いこともあってサラッと読んじゃうんだけど、物足りない感じはない。程よく怖い、程よく気持ち悪い。なかなか好き。
京極夏彦は理屈っぽい。理系の物事の白黒をはっきりさせて行くような理屈ではなく、述べれば述べるほど、どろどろと奥に入って行って抜けられなくなるもの。まるで、日本人の頭の中でどうどう巡りする思考を録音しているかのようだ。自分を納得させようとしても、理屈にならない苦しい理屈。口から発せられる言葉になる前の、頭の中の理屈。だから、すっきりしない、重い、どろどろ、嫌や嫌やしている。これが京極夏彦、作者の真骨頂。このムズムズ感を楽しめるかどうかである。
冥談(くらいはなし)。真っ暗闇ではなく、そこにあるものが見えるような見えないような。いや、元々そこには何もなかったような。ひそひそとした声に耳を澄ませていると、だんだんと(おはなし)が立ち上がり、読み終わった時には確かにそこに「在る」。
冥談の
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感想・レビュー:158件



















































