幽談 (幽BOOKS)
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幽談の感想・レビュー(445)
京極さんの京極堂シリーズ以外をはじめて読みました。私は京極堂シリーズの方が、好きだな。なんか変な嫌な気分になるお話の短編集。「下の人」怖いというよりも、なんかシュール。「知らないこと」は、私は一番気に入りました。読み終わった後、なんだかモヤモヤ感がある本でした。
「こわい」というよりかは、「気持ち悪い」とか「気味が悪い」という感覚が強い本。といいつつ、「下の人」が少しこわかった自分がいる。どうでもいいが、タイトルでなぜか江戸時代とか、そこらへんのお話だと勘違いして、読み始めて勝手に拍子抜けしてしまった。
怪談にとどまらないまさに「幽談」。レビューをみるに「十万年」が高評価で納得。「下の人」を読んでから怖くてベッドで寝られなくなったのは内緒です。
身の毛もよだつ、ゾッとする話…を想像してビクビクしながら読みはじめたが、どこか滑稽な、可笑しみのある話ばかりで、ホラー苦手な私にはちょうどいい感じ。「下の人」、「逃げよう」、「知らないこと」が好み。フツーに考えたら変でしょ!ってことをなぜだかサラリと受け入れつつ、いやちょっと待て、何か変?と思い直してる人々の姿が面白くてたまらない。
図書館。短編集。「手首を拾う」「ともだち」「下の人」「成人」「逃げよう」「十万年」「知らないこと」「こわいもの」収録。幽談、とあるが別に怪談ではなかった。「成人」は実話会談系で不気味で怖かった。「下の人」のなんだか妙にユーモラスな感じが好きなのだが全体的にもうちょっと続きが読みたいなぁという所で終わってしまう話が多かったので物足りなく感じた。京極夏彦の現代小説は初めてだったが時代物よりも読み易かったので他のも読みたい。
手首を拾うがなんだか綺麗な情景が浮かんだ。他は夕方も結構夜に近づいた色を思い浮かべた。なんともスッキリしない感は抜けないが。初めての京極さんに選んではいけなかったかしらん。逃げようはちょっと怖かったかな( ´ ▽ ` )ノ 次は冥談読もうと思ってマス☆
幽霊の話かと思って読んだら、全体的にもやっとしてて幽(かす)かな話だったという印象。怖いというより不思議な感じ。「十万年」の青春っぽい感じが好き。
文芸色の強い幻想譚8篇。ベストは「十万年」。十万年に一度起きる自然現象もあるかもしれない… 不気味だけど何だか笑える「下の人」も面白い。
3年以上積読だった本を読了.怖がらせるコトを主眼にした「怪談」とは違い,確固たる現実が揺らぎ,幻想との淡いに感じられる不安感,違和感を描いた短編8本.徒に怖がらせているワケではないにも関わらず,読後は,依って立つ足元が不安定に感じられる.「怪談」に対する氏のスタンスが感じられる作品.
京極だから外れはないだろうと思って手に取った。確かに外れはないのだけど、やっぱり薀蓄がないとどこか物足りない・・・。とはいえ雰囲気は良く、中でも「知らないこと」は気持ち悪くて良かった。読み応えとしては、これはたしかにホラーでも怪談でもなくて「幽談」だなあ、という感触。うーん、それでもやっぱり、物足りない・・・。他の作家の作だったら「こんなもんかな」で済ますけど・・・これだって全然、つまらなくはないんだけどねえ。
著者の作品は京極堂シリーズしか読んだことがなかったので、新鮮だった。選ぶとするなら「下の人」「成人」「十万年」が好き。「十万年」に書かれていることを自分も考えたことがあったので、妙に共感してしまったけれど、この場合、共感してしまったらダメな気が…。
どうしようもなくくだらないことで、「もし○○が××だったら……」と考えてしまうこと、ありませんか? たとえば、「この排水溝から手が出てきたらどうしよう」とか。そんな、ちょっとした「もしも」を真剣に考え過ぎてしまった感じの短編集(最初の『手首を拾う』だけ少々異なるけど)。どうでもいいことなんだけど、気にし始めたら止まらない。ああ、厭だ。でも、面白い。
面白いは面白いけど、あんまり合わなかった。もやもやがもやもやのまま終わるのが味なので、なんだよ! ってなる。タイトルはこうだけど幽霊のお話はなかった。
こわいって何だ?とあらためて自分の中で確認しようとすればするほど意識はまどろみの淵へ。全体としてたしかにタイトル通りの「幽談」ではあるものの、恐怖の感覚そのものを泥の底に沈められてしまったようにぬるい不気味さがただ撫でていくようでむしろ心地よい。不思議な本である。書体がまた文章と絶妙に合っていて、なんとも言えず良かった。
作者の言葉を借りるなら幽かな談話。ほんのりと怖い掌編が8編収められている。著者の別シリーズ、京極堂の主人公(語り部?)関口巽が書くのはこんな小説だろう。
【図書館】怖いと言うより、据わりが悪くて不気味な印象。はっきりとしない部分が不安感を煽り、それでも惹き付ける文章の手腕は流石。京極さんが描くからこその魅力があると思う。この語り口だからこその不気味さも。一つ一つの作品だとさほどページ数も無いし軽く読み進めてしまいましたが、全体を通してみると粒揃いなんじゃないでしょうか。一番不気味に思ったのが『知らないこと』。秀逸だと思ったのが『こわいもの』、次点で『十万年』かな。
京極夏彦ってのはアレだな。語り口が絶妙だな。草餅みたいな装丁の本書を読んでいるうちに、遠いところまで行き着いてしまった「僕」や「私」の主観が読み手である「ワタシ」を侵食して、なんだか酷く不安定になっちゃって。不安定はそのまま腹の底に居座って、それが腹の底なものだから重心が安定しなくて、姿勢に影響が出ちゃって。「ワタシ」が「僕」であることや「私」であることの自明が、さらさらと、ゆるゆると崩れて、境界が判然としなくなって。不思議だ。怖くなって、恐くなくなって。アレ、草餅でトリップしちゃったかな?
禅問答のような、「こわいもの」が一番好き。 「この世に居るのにあの世を瞰る事もない。生きているのに」 この言葉に、惹き込まれました。いつまでも、一つの言葉を眺めて、てのひらの中で転がしているような印象でした。
怖いお話全8編。どの話も怖いモノの形が曖昧で得体の知れないモノばかり。ものすごくモヤモヤしますが、なんだか分からないからこそ、怖いと感じるのでしょうね、きっと。この感じが後の作品「厭な小説」へつながるのですね。
幽談の
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感想・レビュー:138件














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