雪屋のロッスさん (ダ・ヴィンチブックス)
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雪屋のロッスさんの感想・レビュー(219)
たくさんの短編が入った一冊。主人公が人だけとはかぎらない。色んな職業が出てくる。中にはとても不思議な、予想とは違うものも。目線が新鮮。語りが柔らかい。昔話のような温かさ。個人的には宮沢賢治のお話に近いものも感じた。子供の頃みたいに雪に対してわくわくすることは少なくなってしまったけれど、ロッスさんが降らせてくれるなら、外に出てもいいかも。
この小さな短編集には澄んだ空気が漂っている。それはこの短編の主人公達が孤独を抱えているからなのだろうか。孤独は決して悲しかったり、不幸なものでは無いのだと教えてくれる。一人の人が考えること、成し遂げること、それはとても意味のあること。融通無碍という言葉を思い出した。
優しくて、残酷で、切なくて、あたたかい短編集。いろんな職業が出てくるのが面白い!私的にはなぞタクシーとボクサーの話が好き。世界は勝者のためだけに美しいわけではない。
再読。シンプルな装丁も目次の字体も、物語の雰囲気も好き。悲しかったり残酷だったり温かかったり、大人の絵本(絵本じゃないけど)のような感じ。
中学生向け読み聞かせ用短編を探すために読んだ本。装丁、ややグレーの文字、本全体がとてもすてきな短編集。自分の生きるべき道を誠実に生きている人や物や動物が出てくる。それがとても美しくまた哀しい。同時にそれを取り巻くその他大勢の考えの無さみたいなものの醜さも際だって突き刺さる。設定も現実的だったり非現実的だったりして、非常に不思議な世界。それぞれの話はとても短いし、いい候補なんだけど、自分100%の時期の中学生に伝わるかな…
不思議で優しくて切ない世界だった。「コックの宮川さん」「神主の白木さん」「マッサージが上手な栗」がお気に入り。
高校の司書さんにオススメしていただいたのを今更ながら読みました。こんな人がいたら、とか想像しながら読むのは楽しかった。玩具作りや神主、大泥棒、クリーニング屋、なぞタクシーの話がお気に入り。
図書館/海外の童話集のようでした。装丁にしても文章にしても、かわいらしい印象を受けるのに、どこか毒があってシュール…。正直私はあまり好みではないけど、でも、ちょっと理解できない行間を想像しながら読む、これが読書の基本なのかも。
不思議な世界の人たちのお話。30人それぞれいろんな職業を持っていてどれも良かった。中にはぴりっと辛みが効いたものも。表題作の「雪屋のロッスさん」を始め、「なぞタクシーのヤリ・ヘンムレン」「プロバスケット選手のスーホン君」「パズル制作者のエドワード・カフ氏」「棟梁の久保田源衛氏」「旧街道のトマー」が特に好き。短編なので一話ずつすぐに読めるけど、もっと読んでいたいような気持ちになった。実際にこんな人たちがいたら暖かい気持ちになれるんだろうな。
雪の降る夜に読みたい短編集。眠る前に一話ずつ読みました。不思議だけど、自分のすぐ隣にありそうとも思える世界。それぞれの仕事をする人にそれぞれのドラマがあります。いしいさんの描く、どうしようもない現実をしなやかに受け容れる人達の姿が静かに胸を打ちます。「風呂屋の島田夫妻」好きです。
童話のような短編集。でもおとぎ話ではない。グリム童話のような残酷さやリアリティがある。中には少し分りにくいものがあった。もっと時間が経てば、リアルに感じられるようになるのか?その部分に私が鈍感で一生わからないのか?しばらくしたらゆっくり読み返すといいかもしれない。
初・いしいしんじ。色々な仕事の、色々な人々(と物と動物)のお話。ファンタジーのような、童話のような、でもどこかリアリティを感じるような、不思議な世界観でした。それぞれの話が短いのですぐ読めるけれど、ひとつひとつ噛みしめてゆっくり読みたい感じ。
【再読】タイトルといい、装丁といい、薄墨色のタイトル文字、そのフォント…何から何まで丸ごと好き。ここに登場するさまざまな人々、実在しそうな錯覚を感じてしまうのだけど、そこはいしいさんの紡ぐ物語、ありそうでない世界が広がります。30のお話しがそれぞれに色濃くずっしりと重みを帯びて切々と響いてくる。素敵だけど、そればかりではないするりと入り込めない暗さや残酷さを持ったものもある。一気に読むのではなくゆるやかに流れる時間の如くその流れに逆らうことなく、ゆるりゆるりと読むのがふさわしいのかも。
Mrs.Holmes
こんにちは。私も、どれもが捨てられないと思いましたが、その中でも「ポリバケツの青木青兵」は衝撃でしたね~。「ゴミバケツの間では、昔から生ゴミバケツがもっとも栄誉ある仕事とされてきました」の文にクスッとしてしまうと同時に、感動すら覚えました。でも、どのお話も大好きです☆
ナイス!
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02/05 23:01
こんにちは。私も、どれもが捨てられないと思いましたが、その中でも「ポリバケツの青木青兵」は衝撃でしたね~。「ゴミバケツの間では、昔から生ゴミバケツがもっとも栄誉ある仕事とされてきました」の文にクスッとしてしまうと同時に、感動すら覚えました。でも、どのお話も大好きです☆
ナイス!
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02/05 23:01
装丁と字体が好き。短い話がたくさんはいっていたのだけれど、すご~く良いのから、なんだかなぁ・・・なものまで色々。でも、どれもこれも共通しているのは、温かく、でも少しばかりの哀しみがにじみ出るところ。ただ、文体が「です、ます」で統一されていないので、リズムが狂って読みづらかったり雰囲気が壊れるところ。校正の方がチェックしているのだろうし、全てのお話がそうなので、わざとだとは思うのですが、このお話には「です、ます」の方が合っていると思います。
いしいしんじにはどうも苦手意識があったのだけれど、掌編集だったのでなんとか読み切れた。いろんな職業、時には人ですらないモノたちの「一人一物語」への視点は、大人の童話と言われるのに確かにぴったり。ちょっと切なかったり、ちょっと隠されていたり。一日一話、ゆっくり読むのが良さそう。一気に読むと食傷気味。
ゆめわかば@灯れ松明の火
こちらにもナイスありがとうございます(*^_^*)私も同じく、苦手意識がσ(^-^;)それでも惹かれてしまうんですが、やっぱり一気読みは私も無理で、睡眠導入剤になっちゃいました★
ナイス!
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01/21 18:23
こちらにもナイスありがとうございます(*^_^*)私も同じく、苦手意識がσ(^-^;)それでも惹かれてしまうんですが、やっぱり一気読みは私も無理で、睡眠導入剤になっちゃいました★
ナイス!
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01/21 18:23
いしいしんじは結構好きで、どれか一冊手元に置きたいと思っていて、今までは断トツに「プラネタリウム〜」だったけれど、これもイイ。誰も彼もそれぞれに魅力的で、小さじ1くらいの残酷さもあって温かいだけじゃないところがイイ。
タイトルや表紙に魅力的な作品が多い、いしいさん作品。チャレンジしては独特の世界観から弾き出されていましたが、ようやく初読了。一筋縄ではいかないお話で、はらはらと降ってはすぐに溶けてしまう雪のような短編集。でも雪が降ったことは覚えているように、きっといつか読み返したくなるような1冊です。表題作はじめ調律師のるみ子さん、大泥棒の前田さんナド、30人のお話。14人目の似顔絵描きのローばあさんのお話が好き。ただ、意図があるのでしょうが、「です・ます」調と「だ・である」調の混在はやはり違和感がありました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/08
初いしいしんじさん。1話1話が数ページの短編集。どの話も主人公が何があっても怒らず恨まずその生活を静かに需要している印象。短いけど深くて素敵な話ばかり。他の作品も読んでみたくなった。
こんなにいい本をこれまで読んでいなかったなんて!短編集なのに深い深い。夜眠りにつく前に1話ずつ大事に読みたいと思えるような物語たち。実際は夢中になって一気読みでした。『コックの宮川さん』『ポリバケツの青木青兵』『パズル製作者のエドワード・カフ氏』がお気に入り。
いしいしんじがお贈りする、色とりどりの身の上話を30ばかり。時にあたたかく、時に残酷。ちょっぴり棘のあるところが何とも味わい深い。「風呂屋の島田夫妻」「警察官の石田さん」「旧街道のトマー」が好き。
それぞれが2〜4ページしかない短篇とは思えないほど、豊かな時間の流れに触れたような読後感がある。淡々とした描写だが、さまざまな人物の生き方が慈しみをもって肯定されているようだ。これまで長編しか読んだことがなかったが、著者の描く物語世界の質感には不思議な一貫性があり、才気を感じる。
NHKの子供番組で、“でこぼこフレンズ”というのがあるけれど、大人版“それ”といった感じ。ただ、優しい言葉や美しい言葉だけでは済まされない。後半には、哀しく暗いお話もある。子供の頃読んだ物語は、みんなこんな感じだった。何かを教えようという押し付けがましいところがなく、決してハッピーエンドでもなく、心の底にうっすらと、何かが残るような。そんな、昔から語り継がれてきた、物語のようなお話ばかり。
なにより「棺桶セールスマンのスミッツ氏」が一番良い。あとは、「調律師のるみ子さん」「図書館司書のゆう子さん」「パズル制作者のエドワード・カフ氏」「雨乞いの「かぎ」」が好き。いしいしんじの文章はやわらかくて良いなあ
雪屋のロッスさんの
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感想・レビュー:53件



















































