泳ぐのに、安全でも適切でもありません
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泳ぐのに、安全でも適切でもありませんの感想・レビュー(413)
江國香織はどの作家よりも「食べること」の書き方が巧い。この人の作品でしか、お腹が空かない。この人の書く恋愛は軽くないので理解できないことも多いけど、食べることに関しては魔法かと思うくらい巧く表現していて、尊敬する。本当に伝えたいのはそこじゃないと思うけど…
女たちの自堕落な恋愛生活!「うんとお腹をすかせてきてね」はちょっと理想。好きになると自分も色々変わっちゃう。「りんご追分」の雰囲気が好き。「十日間の死」も好きだなあ。カトウの気持ちがわかる。
初の江國作品でした。人生の断片・瞬間という印象の強い、十の短編小説。年齢も境遇も異なる女性たちの、人生の瞬間を切り取った物語。ぽん、と差し出されたその瞬間たちに、はじめは戸惑いましたが、読み進めるうちにどれも愛しい物語に感じました。彼女たちと同じように、わたしも瞬間を生きてる、もの。江國香織、短編集以外も読んでみたいです。
話の流れとか 文の長さとか 話の配置とか やっぱり心地良いとでもいうのかな? 人生の一瞬のきらめきを一片の愛情にのせてさまざまな角度から描いていくのは単純に素敵だと感じた
たまに江國さんの文章に沈みたくなる。突然始まって終わる「瞬間」、その向こうに滲む固有の生の物語。よく掴めないまま終わられてしまうが、様々な土地柄と関係を描いていて、その空気にすっと染まることのできる文章がただただ素晴らしいなあ。それにつけても江國さんの話はお腹が減ってくるよ。
瞬間を切り取る、その瞬間の積み重ねが人生だ…というコンセプトの短編集。どのお話も「えっ終わり?」という唐突さではじまり、終わる。救いも未来も何もないところもある。でもそれでも続いてくのが人生なのかも。うんとおなかをすかせてきてね、が好きでした。
女性目線の短編小説。男性のボクには、余り感情移入できなかったかな。ただ、最後の『愛しい人が、もうすぐここにやってくる』は、そうだねって思えたな。
中学の時に図書館で借りて、強烈に印象に残ったので購入www 「うんとおなかを空かせてきてね」が好き。すごく好き。食べたものが血肉になっていくのだなぁ、としみじみ思う。
読んでないと思ってたけど、思い出せたから印象には残ってたんだと思う。『うんとおなかを空かせてきてね』が好き。描写がリアル。だけど、どの作品も現実味がない。あとがきの文章もすてきだけど、その次の寄せ書きの山田詠美がひどい。内容もないけど、その名前があるせいで、ただの官能小説だったのかなぁなんて思ってしまった。『冷静と情熱の間』もそうだけど、とてもじゃないけど現実的ではない。江國 香織ってそういうひと?
江國さんの本を読むのは久しぶり。さらっとしつつ湿度のあるような不思議な文章。『サマーブランケット』と『りんご追分』が好き。そしてあとがきがとっても素敵。お話自体はどれもあっさりで少し物足りない感じもしていたのだけれど、あとがきがとても染みたので、読んでよかったなぁと思った。
さまざまな男女の関係を描いた、表題作を含む10編の短編集。変わったタイトルに惹かれて借りました。大人な恋愛って感じで、読み込めば読み込むほど味わい深くなるような作品ですね。
人が生きて行くためには,愛情が最も大切である.ただし,その愛情のためには安全性を犠牲にすることがあるかもしれない.どうせ人生は安全とは限らないのならば,愛情のためにそれを犠牲にすることも正しいと言えるのではないだろうか.
江國さんの本、やっぱり好きです。長編の外国のお話は馴染めなかったけれど短編は、すんなり。『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』は、かなしみを乗り越えるヒントがあって、『うんとお腹をすかせてきてね』動物的なシンプルさで好き。『サマーブランケット』が一番好き。
ふわっと始まってふっわと終わる話ばかりでした。それでも、一つ一つに引き込まれて情景が想像できてしまうのがすごい。じっくり読まないと何がいいたいのか分からない感じがしたが、江國さんの他の本も読んでみようと思った。
再読。「うんとお腹をすかせてきてね」のシンプルで動物的な関係の描き方がすごい。好き嫌いが分かれるところでしょうが、主人公がどんなに奇抜でも、なんだかとてもリアルに立ち上がるのが、江國香織の魅力だと思っている。
江國さんの考えは、もしかして、人生で一番泳ぎ疲れているときが、過去を振り返れば、いちばん輝いている瞬間だと言いたいのではないかと解釈しました★ 動物園とりんご追分が好きです。
賞味期限切れの小説だと感じた。短編なら短編なりに起承転結があって、読後に充足感があってしかるべきだと思うのだが、本短編集の作のほとんどにはそれがない。あるのは「ちょっと奇抜な思いつき」だけである。しかもその思いつきがトレンディドラマのネタ並の消耗品なので、いまさら読むには時代錯誤の感が否めなかった。何も残らない。
私は『流しの下の骨』が好きで江國香織読みだしたから、いわゆる江國さんらしい話ってのはあんまり馴染めないところが大きいんじゃないかと思ったり。生きること=恋愛、全身のエネルギーやら感情やらを以って恋愛している人たちがたくさん出てきて、理解はできるけど共感は出来ない。つまらない、ってのとは違うし、やっぱり江國さんの作品好きなんだろうけど。
初めて読んだ江國作品、「間宮兄弟」がかなり気に入ったのでこれも手に取ってみた。表題は実に秀逸。確かに人生って安全でも快適でもないよなあ。但し、本作はちょっとあまりにも散文的・感覚的に過ぎて、「世界」に没入できなかった。江國氏の感覚に付いて行けるかどうかで、かなり読者を選ぶ作品。
久しぶりに江國さんの本読んだけど、やっぱり好きだなぁ。文章を追うというより独特の雰囲気に浸る読書。色んな恋愛の形を書いているのに、どの作品にも共通して、女性に不思議な色気と静かで内面的な狂気があると思う。犬小屋と動物園が好き。
最近になって江國香織にはまり、この本もとても気に入りました。その無駄のない文章は常に研ぎすまされていて、かつ懐がとても深いと感じます。その人がおかれている境遇が特殊であろうが平凡であろうが、浮かんでは消えていく、人の気持ちのはかなさを感じられるところがとても好きです。
読み始めてすぐ、読んだことがある本だと思いだしたけどそのまま全部読んだ。不倫の話はキライなんだけどどういうわけだか今回は不倫してる側の女性の話もすんなり感情移入して読めた。なぜだろう。文庫版買おうかな...。表題作が一番好き。あと動物園、郁子さんが出てくる犬小屋、サマーブランケットもいい。
男である私にはちょっと解らない部分がありました。ですが、あとがきで江國さんは…「瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい」とおっしゃっています。これはなんとなくわかる気がしました。
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感想・レビュー:64件














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