落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)
落語家はなぜ噺を忘れないのかを追加
落語家はなぜ噺を忘れないのかの感想・レビュー(114)
落語の文化における「了見」などに見受けられる人との接し方だったり気の利かせ方だったりが、仏教における禅に近いものを感じた。おそらく作者も直接書きはしなくてもものすごく苦労しているはずなのに、そんな気配をみじんも出さすに淡々と(落語ど素人の僕でもわかるくらい)わかりやすく落語論を展開してくれている。それは樋口一葉やサリンジャーが書いたことにも似ているような気がする。結局は人の優しさと気遣いと孤独について、そして絶望について。もっとも後の二つは落語家だからだろうか、お茶目に匂わせるのみだったけど、そこがいい。
人間国宝となった、五代目柳家小さんの孫である著者が、落語という伝承芸の習得と創意工夫の演出、について明かす。しかし、多くの方が、言うように、表題は失敗。この表題で記憶のコツを知ろうと思った人はアテがはずれ、落語の技術論に興味がある人には届かない。編集者の罪は重い。
タイトルから想像していた内容とちょっと違って、花緑さんの落語観に溢れた内容です。サラブレッドとかお坊ちゃんとかいわれてたけど、自分の中でちゃんと落語と向き合った人だなあと思います。生の落語を聞きに行きたくなりますね。
長らくタイトルに「騙されて」本書を避けていた。だいたい落語家が噺を覚えることくらい当然で、何の不思議もない。タイトルからだけ判断すれば本書には全く価値が内容に思える。 しかし実は、本書は「噺を忘れない」ことの「不思議」などを解説する本ではない。著者自身の堂々たる落語論なのだ(賛否はあるにせよ)。 落語に興味のある人ならば感じるところが多く、決して損にならない内容だった。タイトルで大損をしている本だと言えるんだと思う。
なんか、花緑さんの落語にたいする決意表明を読んでるようでしたね。ますます落語観たくなりました。
売れそうなタイトルをつけたんでしょうが、ほとんど関係のない話。落語家さんの話の作り方にはあまり興味がなかったから、少し期待はずれでした。「赤とんぼ」では落語家さんの世界はこんななのかと関心しました。けど、この本を読んでもどんな人なのかイマイチ伝わりませんでした。落語家になりたい人が読んだら面白いのかもしれません。
流行りの新書みたいなタイトルは全然合ってないけど、中身はすごく良かった。落語初心者の私でも充分楽しめた1冊。私は落語はできないものの、小説を書いたり演劇をやったりしていたので、噺をアレンジしたり、目線や動きで人物の行動を表現したりするところなどにとても共感できた。田中啓文の落語ミステリーのシリーズとも通じるところがあり、なんだか感激した。私も今、落語ミステリーを書いているんだけど、どのように自分の中に噺を落としてオリジナリティを加えるか、ということを考えさせられた。
皆さんが書いていらっしゃるように、笑いは期待できない。とにかく優等生柳家花緑がそのままほんになったと思って欲しいです。何度か落語を聴いて噺家の構造ってどーなってるの!?とちょっと気になってきた人向け。お笑いは期待しないで下さい。落語会に向け何か知っておいた方bがいいという人にもオススメ
噺家故の「ですます調」?聞くのならいいが、読むとなると••• 稽古熱心なご様子。でもプロが稽古するのは当たり前だぜ。談春のエピソードは良かった。やはり、談春は凄い。と思った一冊でしたとさ。
花緑自体はあんまり好きじゃなかったけど、文楽、小さん、志ん朝、馬風、小三治、談志、談春、と花緑にしかかけないエピソード満載の話に心躍りました。ちゃんと聞いてみようかしら。あと本人のネタ帖の公開はびっくり。読めば読むほど、小さんのすばらしさに感動。あとは談春の1回で自分の落語にしちゃうエピソードに、さすが!とうなりました。
・落語にとって笑わせるというのは目的ではなく結果である。普段のコミュニケーションにも関わることだ。・悪い本ではないが、狙いすぎで内容とかけ離れた悪いタイトルだと思う。
独演会で並んで直接サインを頂いた本。落語そのものは勿論、師匠・先輩・弟子・客、関わる「ひと」の言葉を、たった今言われたかのようにハッキリ憶えておられて、それを瑞々しく伝える文が魅力的。記憶術として読むことはあたらない。ホメ、苦言、助言。場面と共に蘇る「言葉」が、あの理屈抜きで心に残る落語を彩り培っているのだと納得。スベったスベらないの前に、「ウケる」ことの意味について今一度考えたくなる一冊。一度直接噺を聞いて読むかどうかによっても違う印象になると思う。実直で才豊かな方です。
タイトル分は第一章で消化して、むしろメインはそれ以降かな。守りの姿勢に入ってない落語家は、エンターテイナーとしての自覚があることがよくわかる。まるで花緑という人の宣言のような一冊。肩肘張らない分、「僕が落語を変える」よりおもしろかったわ。また寄席も行きたいなあ。
花緑さんって素直でいいやつじゃんと思った。ひとつひとつを真剣に捕らえているから、彼は人の言葉も噺もよく覚えているのかな?
さすがは噺家さんの本、テンポがすごくいいです。中でも、自分の師匠の代表作「笠碁」を自分流に作り直していった過程が、リアリティーがあって実に面白かった。巻末に、そうしてできあがった柳家花緑版の「笠碁」が全文収録されているのもうれしい。
落語そのものは生で鑑賞したことがないので。つい悪い性分で、演劇の話により興味を惹かれてしまったが(^_^; 落語は、語るのではなく演じるもんだ。ということが、より実感として感じられる一冊。 あちこち膝を打ってしまう話が盛りだくさん。面白かった。
落語家さんがどうやって噺を覚え、高座にかけているのか? そんな疑問に一つの答えを示してくれた1冊。そして、花緑さんにアドバイスをしている先輩・仲間の噺家さんたちの、それぞれの落語に対する姿勢も見えてきます。勉強の仕方のヒントにもなるのでは?
落語に興味のある人は読んで損はないと思う(といっても借りて読んだんだけど)。内容とタイトルに若干?相違があるのは全く気にならなかった。もともとそんなこと期待していたわけでないから?(逆にうまいタイトルつけるなあ~と感心してたり)
ここまでタイトルに偽りありな本も久しぶりだ。新書でこれじゃあ勘違いするだろう、そら。『自伝・柳家花禄』としては良い出来。/「余計なもんつけずスパッとつっこまんかい」流石談志師匠。
「赤めだか」とセットで読むとさらに楽しめそうな一冊。花禄さん素敵だなぁ。なぜ噺が落語家によって面白かったり面白くなかったりするのかそんな理由もちょっと分かった気がする。落語見たくなるなぁ。タイトルつけたのは編集者だと思うけど、落語家の記憶術の本ではないので、こういうトリッキーなタイトルじゃなくて、もっと実直なタイトルにしたほうがほんとはいいのになぁ。
『笠碁』を聴いたからこそキュンとくる一冊。 タイトルと中身は全然リンクしていないけれど、忘れない理由と理屈が書かれている・・・ような気がする。 数ある落語本の中でも異色だと思います。 自分は天才肌ではないということを本の中でバラしてしまえる現在の花緑さんが素敵に思えます。
落語家はなぜ噺を忘れないのかの
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感想・レビュー:41件














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