クラウド化する世界
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クラウド化する世界の感想・レビュー(145)
前半のエジソン時代の発電所の話と現代のクラウド化の関連づけが興味深かった。後半は興味が薄れてきて斜め読み。また興味がわいたら読みなおそうか・・・
クラウドってどんなもの?とか、クラウドでこんな成功しました。って本だと思っていたのになんか全然違った。即時通信とかずいぶんと前から言われてきたけど、実際どうよ。納得いかない作品だった。でも、一応メモ取りながら読んだし、もう読むこともないかな?
「インターネットが重視するのは即時性、同時性、偶然性、主観性、廃棄可能性、そしてとりわけ速度である。」(p.274) この指摘は重要。
20世紀以前と20世紀以降のもの作りを変えたものは何か?電力(会社)である!。。。工場の動力は、水力 ⇒ 蒸気機関 ⇒ 小規模発電と時と共に変わったが、これらの自前の動力では、動力を増やすということは簡単ではなかった。従って、工場の規模を変えるためには莫大な費用が掛かることになる。。。しかし、20世紀に入り電力会社が創られ電気が供給されるようになると工場だけではなく家庭も一変したのである!。。。クラウドは、電力会社が創られたと同じインパクトで我々の生活を一変すると期待されている!!!
興味深いのは最後の章。著者の主張である“Googleは検索エンジンと人間を接続させるつもり”というのは、ハードはどんどん人間に近くなりソフトはどんどんクラウドに行くというのが私の考えと一致する。2つの距離はどんどん遠くなるが、その存在は限りなく身近になるのである。むしろ“コンピューターが人間のように考えるのではない、人間がコンピューターのように考えるようになるのだ"と言う方が衝撃的。人間は建前上自由を追い求めながら支配やコントロールされていく、そしてそのコントロール状態は心地良いということなのである。
他の方も書いておられるがこの邦題のつけ方には読者を騙す悪意が感じられる。本の内容自体は大変興味深く、いわばインターネット社会論。クラウドコンピューティングやビジネスモデルの話なんてほとんど書かれていない。
タイトルに完全に騙された。クラウドコンピューティングの本だと思って読んだらそうではなかった。それどころか、コンピュータに限った内容ですらない。エジソンやパンチカード、発電機などの話が続き、どうもおかしいと思って原題を見たら"The BIG SWITCH Rewriting the World, from Edison to Google"とある。「エジソンの時代から現代までの大変革」についての本なのだ。それを翻訳者か出版社が「クラウドの本」ということにしてしまったのだ。読者を騙すようなことはやめてほしい。
エジソンの偉業は電球を発明したことではなく、発電から通電までのシステム全体を考案したことで、電球はその一端にすぎない。さらに、インサルの発想がその上をいった。そして電力のユーテリティー化によって淘汰された氷産業のように、産業革命によって生まれた中産階級が現代では解体されていく途上にある。ネットによって地理上の制約がなくなった今、コンピューターで行える知的作業は途上国の労働者との競争になり、先進国の賃金が低下するのは必然か。今後予想されるのはコンテンツの単品化、電力危機、世論の分断など。
交流を採用することでコモディティ化した電力サービスと、高速ネットワークの普及でコモディティ化しつつある情報処理サービスを対比し、そこに生まれつつあるワールド・ワイド・コンピュータの姿とそれが経済や社会に与える影響を論じた一冊。「言論のバルカン化」や「社会統制ツールとしてのインターネット」など、ここで論じられいてる現象が現実化しつつあるのは興味深い。ITのみならず、経済学、社会学、歴史学、科学等の、非常に広範囲な、俯瞰的な立場からの論説は、「クラウド」の一言で片付けてしまうにはあまりにもったいない。
我々はワールドワイドコンピューティングにコントロールされているのだとも言う。ウェブを使えば使うほど人々の行動の微妙なパターンを発見して利用できるようになると。つまりは消極的な監視だよね。でも、その恩恵を我々は受けているわけ。こう分析されるとスッキリするよね。インターネットとは何かという概念的な整理ができたような気がします~。
著者は情報社会論において批判的言説を続ける論者である。しかし、多くの読者に読んでほしい一冊である。「電力サービス」と「ソフトウェアサービス」が同じ構造により発展したことを説く。「光ファイバーインターネットがコンピューティングに与えた影響は、交流電気のネットワークが電力に与えた影響と、まさに同じである。」(p72)この分析から著者はまさに現在は「ユーテイリティ」の時代だとする。この分析は情報社会論に馴染のない読者にもわかりやすい情報社会の発展モデルを提供している。加えて、システムの分析も秀逸で参考になる。
【図書館】ところどころに参考となる意見はあるが、全般的にはつまらない。電力との比較もくどい。ICT技術やその依存体質に対する警鐘もありきたり。ページ数の割に内容が薄い。
最近あちこちで引用される電力会社とユーティリティコンピューティングの類似性を指摘した前半はなるほどと納得させられたが、後半のネットではプライバシーは実はないとか統制のツールだとか巨大な人口知能の誕生とかはやや退屈であった
ユーティリティコンピューティングと電力や水道インフラとの対比、類似はうまく例えられるところとうまく例えられないところがあるだろう。電力や水そのものには情報はないわけだから。でも、邦題はちょっとおかしい、クラウドはあまり関係ないと思う。
★★★★ 電力供給網とインターネットの歴史をざくっと概観しています。電力供給網とユーティリティ・コンピューティングの類似性の指摘、インターネット(ワールドワイドコンピュータ)と人間の一体化の指摘の2点が重要なポイントと思いました。特に後者、Googleの人々が人間以上の人工知能を作ることに価値を見いだす感覚が多少気持ち悪かったです。とはいえ、本書にもあるように情報技術が進歩していくことは間違いありません。そのときの人間とコンピュータ、ネットワークとの関係はどうなるのかな、と思いました。
電気が発明され、広く利用されるようなったときと同じことが今コンピューターで起こっている。その変化は物理的な面だけでなく、人々の内面にも広がっている。技術と文化(人の精神)は不可分につながっているのである。
タイトルが「クラウド」だったので、途中までそのつもりで読んでいたのですが、あれって感じでした。コンピュータ・インターネットを過去から現在、未来まで語っている良書です。ウェブの世界に警鐘を鳴らす章もあって考えさせられました。
技術革新の発展について述べている。坪田氏の「2030年 メディアのかたち」の話に関連する部分もある。藤代裕之氏が推薦しているだけの価値はある
他の方もコメントされてますが、邦題がよくないですね。邦題の内容に合うのは第1部だけ。第2部はネットの技術やネット社会が人間にもたらす負の側面について述べています。いずれにしても、内容は秀逸です。電力インフラとコンピューティングを比較して説明するあたり、分かり易いし印象的。
電力と同様にコンピューティングも日用品として提供される世の中になる、という話。しかも、コンピュータの場合は物理的な制約もほとんど受けないし、ユーティリティそのものを提供できるので、世の中のしくみも大きく変わっていくのだろう・・・考えさせられる本。
邦訳タイトルが前半部分しか表せていない。技術革新による"The Big Switch"についての歴史と考察を通じて、今後の人間社会とワールドワイドコンピュータの関係を考えた本。面白かった。
原題はThe BIG SWITCH。タイトルにクラウドを使っちゃダメでしょ。ここ最近のネットにおける変化を電力と比較したりして、なかなか読み応えはある。ただ翻訳者はあまりITに詳しくないとおもった。
電力インフラとクラウドとを比較して、その相似性をたどっていくことで、クラウドの可能性を論じています。ただ、クラウド中心の話ではなかったため、もっと大きな視点を俯瞰することができました。
図書館。闘うプログラマーと同じようなテイストでインターネットの歴史的な遷移や偉人の話が多く取り上げられている。文章としては堅いので、再読すべき。
クラウド化だけのお話ではなくコンピュータとwebと人間生活の昔と今とこれからのお話でした。webの進化と金儲け…うーん経済はわかりません。これからも上手く付き合って行きたいです。
ちょっと邦題は視野が狭いかな?現在のバズワードとしてのクラウドというよりは遥かに広く、人とコンピュータの直結まで論じているのだから。一章に、電力の普及時には夢物語が多く語られたとあるが、この本は、ネットワーク遍在を前に同様に語られたものだろう。どちらかというとディストピアな感もあるが。こういう遠くを俯瞰する本を最近読んでなかったのでいい刺激になった。
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感想・レビュー:62件














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