たんぽぽのお酒 (ベスト版文学のおくりもの)
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たんぽぽのお酒の感想・レビュー(76)
素晴らしかった。たんぽぽのお酒に封じ込められた、ひと夏の思い出。子供の頃、「人はいつか死ぬんだ。」と知った時の感情を思い出した。ただ残念なのは、文章が時々意味不明だった事。特に最初の方。翻訳難しかったんだろうか。それとも、私の感性が失われていただけなのかな。
01/17:神田光
12/16:maroko
ダグラス少年の物語であるのは当然だが、一方で老人の物語であるともいえる。彼らはいわば生きる記憶媒体である。蓄積された記憶は、彼らのよりどころであると同時に子供たちの興味の対象であり、老人たちは子供たちによって過去から切り離されたり常に過去への「旅」に追いやられたりする。(前者はベントレー夫人、後者はフリーリー大佐。ところでベントレー夫人の挿話でカポーティの「ミリアム」を思い出す人も多いんでは)その他にもたとえば「たんぽぽのお酒」に代表されている「記憶の保存」はこの作品の大きな要素じゃないかな。
なんだろう、幻想でも寓話でもない、長編ものかと思えばひとつひとつきっちり書き込まれているので短編集と呼んでもいい。とにかく不思議な感触が読んでいる間に僕をつかんで離さなかった。お気に入りは老婦人と写真家の話かな。それと挿入イラストがとてもチャーミングで良かった。
10/21:かめのこ
10/11:Amy
09/30:honoka
少し時期を逃したのが悔やまれるほど、夏の魅力がつまった一冊。まだ自然の残る片田舎グリーンタウンの人々が過ごすひと夏の情景を12歳の少年の目線から瑞々しく描く。太陽が輝き草木が匂う夏。生命の力強い息吹と死の冷たい囁きが混在し、そして永遠であるかのように思われたものが一瞬の儚い夢の中に消えてしまうことへの衝撃。ノスタルジックな情景と抒情を湛えた文章で彩られたこの物語は、まるで美しい夢の中にいるかのように魅力的で、読んでいる間は終始くらくらと酔っ払ってしまった。また次の夏に是非とも読み返したい。佳作。
09/16:ビタースイート
09/15:せお
07/21:aauou
07/18:瑠那
05/29:KaZ
05/03:矢野沙織
01/05:yumekko
12/07:Slave
11/10:こはね
当たり前のことを、当たり前じゃないと、あるいは確かに当たり前だと、自分の目と耳で感じ頭に放り込むこと。夏が嫌いな子どもだった。夏の良さ、春の生命力を認められるようになったとき、歳を取ったなと思ってた。ところが、私は子どもでさえなかったのだとブラッドベリには思い知らされる。夏に絶対再読します。
10/07:茶之助
09/06:ゆき
08/15:林 一歩
少年らしい敏感な視点で見た世界の美しさと少年の成長が、たんぽぽのお酒とともに熟成されていく。情感たっぷりの感覚的な作品だった。
07/01:mico
06/21:藍童子
05/07:うたまる
イリノイ州グリーン・タウンという小さな世界で繰り広げられる、何気ないエピソードたち。風や、日差しや、草の匂い、それに暗闇・・・それらと親密だった頃の記憶が、(まさに夏の始まりの朝にゆっくりと目覚めるように!)呼び起こされました。同時に、いつのまにか子供でなくなった大人たちの生活もまた、小さな世界の大切な一要素として丁寧に描かれていて、深い共感を覚えます。タンポポのお酒、それが本当にあるものかはわかりませんが、少しほろ苦く、野趣あふれ、胸の奥をあたためるようなこの物語に、ぴったりのタイトルでした。
読み始めてから入り込むまでに少々時間がかかってしまったのは、「あの頃」世界を観て/感じていたその見方を思い出しにくくなっているから? 好きな話はいくつもあったけれど、大おはちゃんが亡くなる話、記者と九十五歳の女性の話(「ライム=バニラ・アイス」)が特に沁みました。
02/08:705
これを小説と言うのだろうか?これは、小説という形をとった詩なのではないか?3週間以上かかって読んだ本は、頭ではなく、感性で読む本だったのだと思います。心の奥の方に、たんぽぽのお酒が、一滴ずつ落ちていくような。面白かった。
ダグラス少年が体験した(?)物語なのかな。短編で視点がころころ変わるので、斜め読みしていると内容が理解できません(苦笑)きっと、夏の日にゆっくり、まったりかみ締めながら読むと面白いだろう。いつかの夏に再挑戦したい。
01/10:アメリカノマスオ
12/30:ユーディット
12歳の夏にこの本と出会いたかったと思う反面、ブラッドベリ特有の詩的な情景描写の美しさは、12歳の私には理解できなかったかもしれないとも思う。いずれにせよ、大人でも子どもでもない大学生最後の夏にこの本に出会えたことに感謝。忘れかけていた子どもの頃の記憶が蘇った。その記憶はなんともいえない恐怖や不安、悲しみだったりするのだけど、ちっとも沈んだ気持ちにならないのは、美しい情景描写のせいかな。さすが「SFの詩人」ブラッドベリ。子どもではなくなっても、夏の終わりに毎年読み返したい作品になりました。荒井良二の表紙絵
図書の先生にリクエストしたら、あっさり通った思い出深い本。子供時代の輝きがいっぱい詰まっていて何だか懐かしくなるような感慨深いお話。やっぱりブラッドベリはイメージの魔術師だ。
08/20:日色あでぃ
ダグラス・スポールディングスとトム兄弟の夏の思い出といった短篇なのだけれども、死が付きまとうのに不思議とカラッとした作品。ある日自分も死ぬんだ、と知るダグラス。アーケードにある蝋人形のタロットマシーンを盗み出して、その蝋人形には閉じ込められた魔女が中にいる、助けを求めてる、その魔女を助けて自身にふりかかるあらゆる災難を予知してもらって永遠に生き続けたい!と強く願う章がとてもいい。フリーリー大佐、ヘレン・ルーミス夫人、屑屋のジョウナスといった脇役の老齢者がこんなにも輝いてるのは、正しい時代のありようだと思う
たんぽぽのお酒の
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感想・レビュー:27件














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