銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
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銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の感想・レビュー(525)
解決までの論法はかなり納得できる(反証できない?)ものばかり。少し経ってから読み返したくなる。改宗を強制する一神教のくだりは、普段から疑問に思っていた宗教についてある回答を示してくれた。
『文明の発達の速度の優位性は人種の違いではなく環境である』狩猟採集から食糧生産、知恵の伝達には何段階かの地理上や自然生物上の偶然で文明発達速度の差が生まれた。ここまでは『まあ、そうだろうな』程度だけど、中国とヨーロッパでの競争の重要性はこの先の時代にもずっと当てはまる事だと思った。ただ作者は漢字がアルファベッドに比べ不便だと言ってるけど、漢字には一文字見ただけで意味も伝わるし時間も早い、書くのは遅くても読み手に親切な良い文字だと思う。筋はその通りだと思うけどそこまで感銘は受けなかった。
図書館で予約待ちだったので、上巻の内容もうろ覚えだったのですが、読み出すとああそうだったなあ、と思い出しました。征服されたのは、人種ではなく環境の違いに納得。もし、を考えてしまいます。
世界はなぜヨーロッパを中心とする世界になったのか?なぜそれはニューギニアやアフリカではなかったのか?もちろん常に頭にあったわけではないですが、この疑問は中学生?くらいから、私が持ち続けていたものです。でも、その要因は偶然かもしくは、考えたくないけどヨーロッパの人々がその他の民族より何か優れたところがあるのかもと思っていました。しかし、それは偶然でも白人の優位性を示すものでもなく、全て環境要因によって説明できる!永遠に解明されないと思っていた私の長年の疑問に答えてくれた、本当にスリリングな名著でした!
途中の詳細な具体例についてはかなり読み飛ばしてしまったが、エピローグだけでも読む価値はあった。 なぜ中国ではなくヨーロッパなのかという点に関する著者の説明は、まだ仮説の域を出ていないにせよ、個人的には目からウロコだった。
上巻で提示された内容を個々の事例に基づいて更に掘り下げる、というような下巻。ま~面白い!読むとSF的妄想がムクムクと膨らむこと間違い無し。異世界ファンタジーなんかを書きたい人には格好の元ネタ集になるんじゃないスかね? ホントもっと早く読んでおけば良かったよ…(´・ω・`)
戦争で、相手よりいい武器を持っている方が有利というのは、誰でも知っている事だけど、それより恐ろしいのが、病原菌なんですねぇ。日本がどうやって今のような状態になったのか、この本を元に考えると、また違った見方ができるかも知れないですね。
こんなこと書くとあれだけど、エピローグが一番面白かった。いやもちろん全章面白かったという前提で。歴史を単なる事実の羅列で終わらせるのではなく、「なぜそうなったのか?」を問う歴史科学としての試み……といっても本書で実践されてる「比較検証」はもはや当たり前の手法だろうけど。日本でも長いこと「(実験室での)再現検証」ができる分野こそが科学だとか考えられてて、「(事実Aと事実Bの)比較検証」をする歴史やら進化学やらが科学じゃないとか考えられてたらしい。日本の物理学や分子生物学が強いのは再現検証できる分野だからとか
著者は純粋な歴史学者ではなく、生物学者であり、そのために内容も単なる歴史的事実の羅列に留まらず、個々の事象の一般化、抽象化という科学的手法を取っている。そのため、理系の人間にも比較的読みやすいものとなっているように思える。人類の発展における農業の果たした役割の大きさにも驚いた。
再読。人類史最大の謎を解明すること、言い換えると、世界のさまざまな民族が、それぞれに異なる歴史の経路をたどったのはなぜかという疑問に答えること。世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか? なぜほかの形で分配されなかったのか? たとえば、南北アメリカ大陸の先住民、アフリカ大陸の人びと、そしてオーストラリア大陸のアボリジニが、ヨーロッパ系やアジア系の人びとを殺戮したり、征服したり、絶滅させるようなことが、なぜ起こらなかったのだろうか。知的好奇心を大いに満足させられた。
多岐にわたる人類一万三千年のデータを紐解き、現在の社会(格差)に至までの因果の連鎖について分析。結論としては、決して人類は人種や地域間で知能の差があっから支配する側とされる側が生まれたわけではなく、育った環境が優位か否かが影響しているとしている。過去を振り返るといかにどのような環境で育ったかが大事だと思うが、仕事においてもどのような環境に身を置くかが大切だとしみじみ感じる。
世界史を高校時代にやった人にオススメ。少し無駄な記述が多い気がするが、疑問点がほとんど解消された。特に良かったのはエピローグの中国がイギリスなどの代わりに覇権を取れなかったのかである。確かに同じユーラシア大陸なのになぜヨーロッパが勝って、中国が負けたのか。面白かったです。
上巻で摘出した理論を用いながら各論へと移行する下巻。そりゃ冗長ではあるが、これくらいの密度で資料を並べないと歴史学ではあちこちから突っつかれるのです。なにより著者は白人主義を完膚無きまでに打ちのめしたかったのだから、これくらいの長さは取られてしかるべき。中国の問題に関しては確かに気になる。以前儒教などの閉鎖的・封建的な文化が進歩を妨げているという論をみたものだが、著者にとってもまさか射程に入っていないわけではあるまい。なにより文化の違い云々は臆説だと論じていたのだから。その時は日本論も適当にしないでね。
理系の著者が記した、人類史の話。大陸、気候、野生動植物の異なる環境が、現代のヨーロッパ人中心の社会に結びついている。人種が異なる事に意味はない。単に環境の差異が、究極の原因だと。ただし、不確定要素として、恐竜を絶滅に導いた小惑星の衝突や、人類史に多大な影響を与えた個人などがあり(ワイルドカードと呼んでいる)、完全な予測はできないと。だが大局的な予測の精度は、これからも高められる、と予言している。宇宙科学とかよりも、大金つぎ込む分野ではないかと感じた。歴史にロマンを求めない、理系的な人必読かと!
言語の進化についての記述は興味深い.ある言語が広まった理由は,意思伝達の手段として有利だったためではなく,それらの言語を使用する人びとが,農作物や家畜を手に入れることができたためだとしている.歴史を分析する際に,どのパラメータが重要であるかを見極めるヒントになるかもしれない.
いろいろ説明がくどいが良本デシタ。内容・感想は他の人に任せてちょっと違った観点から。もし宇宙人が地球人を分析したとしたら「衛星が1個しかないので惑星間移動の発展が遅れた」「ニュートリノを摂取する生物がいなかったので時間軸を操る技術が生まれなかった」とか、そういう理由で、宇宙上での発展から太陽系は取り残されているのかもしれない。この本でのニューギニアのように。とすれば、寂しい運命論。
各地域についてその文明がどうしてそういう歴史をたどったかということが説明されている。なるほどなぁと思いながら読んでた。環境は大事だな。もちろんそれだけが全てを決定するわけじゃないけど。
上巻の衝撃に比べ、同じ内容をさまざまな場所とケースで展開している感じではあるが、ポリネシア人の大移動など、一つ一つのネタが新しく、素直におもしろかった。特に下巻では、文字の開発に必要になる工夫。チェロキーインディアンが個人で作った文字の話なんて感動もんだ。
環境決定論的な議論(著者はそうではないと言うけれど)。ここで問題になるのは、歴史の因果をどの程度まで環境にのみ帰属して語ってよいかということだと思うのだけど、その線の議論は(なされてはいるものの)十分ではない感じでした。ともあれ、歴史の大きな流れに一貫した観点による説明を与えてくれたという点でとても興味深い本でした。
上巻のインパクトが強かったせいか、あんまり特筆すべきところはないにしても、発展した文明に共通した地理的条件など、発展に必要な環境を比較して、上巻で打ち出したテーマについて、より具体的に考察している。人によっては上巻であった内容だよな、と読み進めるのにあたって少し億劫かもしれない。確かに面白い内容だとは思うが、上巻に比べていかんせん専門的になりすぎて、躓くことも多く、簡単に読める内容ではなかった。良くも悪くも、人には勧めにくい本であるように思う。
とりあえずタイトルは「島・病原菌・食料」に訂正しよう。アフリカは人類の歴史が長いはずなのに、発展スピードは劣るのか?というのはたしかに興味深いテーマだ。東アジアについての言及はやや疑わしく感じた。情報量は多いけど、それが真実なのかは私にはわからない。人類の初期の発展にスポットを当てる点で「神々の指紋」と似ているけど、内容はずっとまとも。Freecivやろうぜ!
下巻の前半で理論的なまとめがあり、その後はケーススタディ。ケースは飛ばし読んだが、それまでの記述との重複も多くいまいちかな。
やっと読み終わり。皆が言うように繰返しが多くて、上巻に比べると証明編みたいな感じでインパクト薄いですね。でも教科書と考えれば、しっかり頭に学んだことが入るので、効率いいかも。どれだけ生まれついた場所に我々が縛られているかを、嫌と言うほどわからせられる本ですね。良かった。
上巻と合わせてのコメント。 地理的条件が様々な人類の営みを決定するという考えは割と前から個人的に持っていたもので、その観点に沿った分析をされているのが嬉しかった。世界史オタホイホイというが、地理オタ(別に僕はオタとは呼べないが)ホイホイでも有るようだ。
今更ながら初読。かなりの評判をとったというが、さして目新しいことが書いてあるとは思わなかった。それは要するに、発表から十何年かでこの本に書いてあることの多くが十分に広まって定説の域に達したということだろうから、やはり凄い影響力だ。
個々の章に見るべきものはたくさんあるが、やはり情報量が多いためか、取っつきづらい。特に見るべき点はやはり発明についての部分であろう。発明を天才の仕業と見るのではなく、多くの地道な積み重ねと、意図とは異なるものが突然変異的に出来上がるという点、誰しもが発明家となれるということ。この点を再認識できてよかった。
ものすごい情報量だが、もう少し噛み砕くとか、取捨選択するとかしてもよかったのでは、という印象。資料集とか教科書にしたら面白いかもしれない。とりあえず上巻を読んで「うっ」と思った人は下巻はエピローグだけ読めばいい。
現在の世界になった原因は人種の優劣ではなく、環境による物という主張(著者的には環境決定論という意味合いではないようだが)。個人的には良い考えだなぁと思う。上巻に比べるとやや退屈な印象も憶えたが、比較言語学のくだりは興味深かった。究極の原因を探るための「何故」という疑問。日頃から「何故」を持つようにしたい。中国の発展のとらえ方は、近年の急成長と照らし合わせるとまた面白いな。
「進化」を小屋ではなくビルを建てること、口承ではなく文字の使用、槍ではなく鉄砲で獲物を仕留めることと捉えるなら、なぜヨーロッパが他を圧倒し進化したのか?“頭の程度ではなく”食物生産に適合した環境こそ、その大本との筆者のロマン溢れる壮大な仮説を例証しようと上巻に続いて、豪州、アフリカ、中国にその思考実験場を移し論証していく。謎解きのような修辞で展開する議論に引きこまれ飽きない。大方の議論には頷きつつ、その博識に感嘆するが、ヨーロッパに先んじていた中国がなぜ世界の覇者にならなかったのかの議論は少々牽強付会か。
上巻から積み上げてきた伏線が徐々に回収されるさまは圧巻。大航海時代までの各文明の進歩の歴史については納得できることが多いが、中国vs欧州のハナシについては宗教にまで踏み込まなないと説得力がないのでは? あと、文明が自ら“武器を捨てる”ハナシについては、推論から検証まで見当違いのように感じた。ともあれ、総じて見れば面白い本であったことは確か。
欧州文明が世界の覇者になった理由を、文明が育った環境に帰して説明している。下巻は比較言語学の話題が多く、慣れない人間には若干つらかったがそれでも興味深く読めた。著者の結論は膨大な調査と事実の提示によって説得力があるように見えるが、所詮一惑星の上の出来事でしかない。地球の歴史を大陸の生成からやり直して、あるいは地球以外の知的生命体の惑星でも文明の発展について同様の結論が適用できるかを考えると、興趣深い。
面白かった!けど、下巻はつらかった。。。 下巻も大陸間の発展の差は環境によるもの、って事を深堀しているだけなので。 ただ、エピローグの、中国は政治的に統一され過ぎていたため、 政治的に統一されず競争の激しかったヨーロッパに抜かれた、という視点は新しかった。 その統一しやすさの差というのも地形によるものなんですが。 あと、「環境は変化するものであり、輝かしい過去は輝かしい未来を保障するものではない。」という一文が心に残った。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の
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ナイス!

































