日本は勝てる戦争になぜ負けたのか

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歴史

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日本は勝てる戦争になぜ負けたのかの感想・レビュー(8)

11/19:wild_bunch_y55
『戦争に負けることによって共産主義革命を起こすという敗戦革命を信じ、また予算の分捕りや権限の拡張、組織温存という、非合理的な大原則でうごくエリート官僚。日本を敗戦に追い込んだ官僚体制が、何食わぬ顔で、今も、霞ヶ関に陣取っている。』第二次大戦はコミュニストのルーズベルト、ソ連、中国ら共産主義の大勝利であった。

タイトルからしてトンデモ本かと思われがちですが、アマゾンでも比較的高評価であるように、著者はしっかりと理論構成をして自説を展開していきます。日米開戦以後の戦略の巧拙を問う本は多いですが、それ以前の英米式海軍教育や永田鉄山暗殺まで遡っての議論は、この手の本を比較的多く読んでいる自分にも新鮮でした。確かに真珠湾攻撃をしなければ、(勝てたかどうかは別として)その後の戦局は大きく変化したでしょうね。こういう不可逆な歴史の「もし」に思いを巡らすのは楽しい作業です。

旧日本軍は内部対立をして俯瞰的な見地による戦略性がまるで無く、組織およびエリート個人の打算的な意思決定により大敗したということだそうです。海軍の真珠湾攻撃、陸軍の支那への軍事介入は明らかな致命的な戦略ミスになるそうです。この本を読んであまりにも組織として合理性も正当性も可能性も無い戦争に失望しました。 こんな内部状態で戦争していたなんて被害者と言ってよい末端の一兵士とか多数の民間人は浮かばれない。

戦記なんて機会がないと読まないでしょう。もう何冊か読んでみたいと思います。一冊だと分からないことが多すぎるので。

--/--:siqnus

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