風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記
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風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記の感想・レビュー(140)
ファンタジーでここまで面白いと感じた作品は久しぶり。第六大陸みたいな街を作るわくわく感があって良かった。レーズという万能キャラクターが登場した時はどうなるのかと思った(レーズがすべて解決してしまうかと思った)けど、そこまで積極的にレーズが街づくりに参加してこなかったのは良かったです。まあ戦いのときのあの行動はちょっとずるいかもしれないけど。あとSFだと思って読まないほうがいいです。SF要素はほぼありません。
如何にもな王道ファンタジーの舞台にSFな生命体を放り込んだ小説。ぶっちゃけ只のファンタジーとしても楽しく読める。興亡記、というだけあって中々の読み応えだった。設定や小道具などよくもまぁここまで凝ったなぁ、と思う反面、もうちょい盛り上がる展開が欲しいなぁと
中世ファンタジーとSFをうまく融合させたお話。世界設定や登場人物たちがよく練られていて安心して読める。地道な町づくりの醍醐味が堪能できた。主人公が有能になる過程や異星の生物達についての説明や描写が少し物足りないが、この規模の物語をこのボリュームでまとめるのはさすが。
「興亡記」とあったので、町が滅びるのかと残念に思いながら読んだら無事だったので嬉しいやら気が抜けたやら。レーズとナルキィの関係はどうなるのか気になるけれど、メインはそこではないので書かれていなくても良いのかと。小川作品らしく、大団円。
以前読んだ本、ということで。すごくお勧めしたいんだけれどー!! そっかー、結構皆さん評価厳しいのね・・・。中世と、町を作る、というだけでかなりの興奮ものだったのだけれど。丁度「大聖堂」を読んだ影響下にあったこともあるのかな。
何もない所に港町を作る大事業。相変わらず、壮大な規模の話をすっきりとまとめてくれる。ちょうどよい長さで読みやすい。ファンタジックなタイトルとは合わない骨太さで、副題の「レーズスフェント興亡記」だけでよかったんでないかと思う。レーズの正体がちょっぴりSF風味を添えていい感じ。けっきょく微生物ぽい何かであるつがいの相手とは、レーズの気が済むまで停戦なの?町は順調に発展するとして、この先どうなるの、そっちの二人は。
なぜレイズは「雄」と番わないのか?番ってしまったら別の物に変質するのか?「雄」はてんで弱くて小さいのに!あれだけ大きくて、色々な力があるレイズが手が出せない理由が解らなくてイラっときた。次回作があれば、そのへんのことがポイントになりそー。あとなぜ街を作ったのか。物語はやっぱ毎日きちんと暮らしている人が一番エライのだ!と云う感じ?ルドガーの血を引く子供ができそうもないのは残念だけど、ルドガーの「子供達」はきっと沢山できて、これからも町の繁栄が末永く続くように祈りますよ。
残り3分の2ぐらいを一気に読了。SF的要素があんまりなかったのはどーなんだろうと思ってしまいました。ジャンルって一応SFなんだよね?雰囲気的には復活の大地に近い感じの物語でした。
これを読み終えたときに思い出したのは、佐藤賢一の「傭兵ピエール」の読後感だ。それって百年戦争が舞台だっていう共通点があるだけじゃんという的確な指摘がありそうだけれども、しかし家族を失った男が、街を作り、そこに自らの居場所を見いだすという展開はまさしくかの傑作と同等の迫力を持っていると言えるだろう。そして何よりも、小川一水最大の魅力である緻密な考証がここでもしっかりと活きていることが小川ファンとして安心して読める。お薦めの一冊。
SFのつもりで読んだら中世の歴史物みたいな話だった。主人公の考え方がちょっと現代的すぎるんじゃないか、というのとレーズの存在がなければSF要素がゼロというのはどうかと思うけど、まあ面白かった。
労働者大好きな小川一水らしい小説だ。が、人の集まりはとても貴重なもんなんだーっていうメッセージは今更感をぬぐえない。それに、一体こんな危機からどやって持ち直すの!!?っていう展開から起死回生の策でカタストロフを潜り抜ける展開でぐいぐい引っ張っていくのが小川一水の持ち味なんだけど、今回はほんとにあっさりで盛り上がりがない。ご都合主義?そういう部分もある。んー。まあたまにはこういうのもあるよね。流石の彼でも。
初小川一水作品。タイトルからスペースオペラかと思ったけど、読んだらSFの香りはするけど歴史物ですね。こういうジャンルはなんというのかな。
人じゃないものが出てくるけれど、人のちからの物語だと思う。ただ、半分をすぎたあたりで、残りの枚数でどうまとめるのか心配になったのだけど、実際にどうも読み足ない感じがしてしまった。
歴史ものは大好物なのでラストまで面白く読めたのは読めたんだけど、SF部分がどうも物語に巧く融合できていなかったような気がする。「取って付けた感」が否めない。うーん、なんか勿体なかったなぁ。
中世北ドイツを題材にした、ご都合主義の香り漂う物語。街としての体裁が整い、勃興していく時期しか書かれていないので、「興『亡』記」じゃないじゃんとか素朴なツッコミを入れてしまう。たった一人の荘司の異常な才覚(中世ヨーロッパにあって、主人公のレーズに対する感覚は、まずあり得ない)によって、たった一代でここまで街を作ってしまうことの不自然さが最後まで拭い去れなかった。異星人についても、なんだか分かるような分からんような描写ばかりで消化不良気味。
「導きの星」を惑星原住民の側から見るとこうなるのだろう / 異星人周りの描写があっさりしすぎていて拍子抜け もっと書き込んでくれても良いと思うのだが
異星物を中世期の中欧商業都市建設と絡めながら描くSF小説。興亡期とあるので都市の勃興を描く本書から衰亡を描く続刊がでるのだろうか?手慣れたストーリー展開で安心して読めるが異星からの使者の描写が物足りない感じで残念。
サブタイトルは「レーズスフェント興亡記」ですが、本作は「興」の部分、第一世代の物語です。街の「亡」を望むわけではありません。でもこの先の物語を…次の世代の物語も読んでみたいと思いますね。
一気に読了。小川さんのシムシリーズには外れが無いなー。導きの星がシムアースやシムアントならこれはシムシティ。町長レベルでどうがんばるかが見所です。
印象としては守り神と共に街を発展させていくというような話でしょうか。小川さんらしい作風で、ちょいと変わっているけどしなやかな芯の主人公と、彼を慕う人間たちががんばります。歴史背景を知らずに読んだので、そういった部分は楽しめなかったかもしれませんが、単純な街復興物語として読んで面白かったと思います。
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