“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)
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“文学少女” と神に臨む作家 下の感想・レビュー(1881)
遠子先輩が心葉くんに宛てた手紙を読みながら、そうだよねぇ、そうなっちゃうよねぇと、奥歯を噛み締め覚悟を決めたのに、そういう終わり方ですか… 何だか憑き物が落ちた様に気持ちがスッキリしちゃいました。『狭き門』みたいな終わり方も好きだけど、こういう終わり方も好きだなぁ。
愛のベクトルがたくさん。個人的には好き勝手した上で「自分だけを愛してくれる人」を見つけやがった流人に非常に腹が立つ。千愛ちゃんをとられたっていう恨みもあるのかもしれないけど。夏の洋館の話で抱えていた流人と麻貴との小さな謎も回収しているし、しっかり纏まっていて良かった。琴吹さんにももう少し押しがあれば良かったのにね。彼女にとって何が幸せかはわからないけれど、少し『良い子』過ぎたんじゃないかとも思う。
いい終わり方だった・・・けど、ななせが可哀想。そのまま付き合っていればきっと幸せになれただろうに、それでも小説を書く事を選んだ心葉。辛い過去を背負い、苦しんで乗り越えて成長した登場人物達。歩む道は違っても、それぞれ選んだ道が救いのある未来に続いていると信じています。
本編読み終わって。 後半に進むにつれて、登場人物の背景が徐々にわかるにつれて引き込まれていって、最後は我慢できずに一気読みしました。読み手であり、半分語り手のようであった遠子の話。心葉の話。好きという気持ちをまっすぐに伝えるななせ、誠実に生きようとする芥川くん。まっすぐな人物と心がまっすぐ育てなかった少しひねくれた人物と、それでもみんな幸せになりたくて踏み出す一歩が最後に心が温かくなるような感じでした。 最後の最後まで読ませてもらった作品でした。外伝にも期待してます^^
完結編ということで賑やかな大団円を予想してましたが、随分とストイックな決意をひとり静かに表明した心葉でした。甘えを振り切り自身の進むべき道へと一歩踏み出すその姿に気圧されました。ななせ贔屓の読者の一人としてはかなり切ないですが、この作品は”文学少女”と”心葉”の物語だったのだなとおもいました。
最終巻か、と寂しくなりながら読み始めました。しかし、読み終えるとすごくスッキリした気分。最後まで期待を裏切りませんでした。流人君は神に臨む作家上でかなり性格が黒く描かれていたけれど、心はもろくて不安定だった。それはともかく、ハッピーエンドで終わって良かったです。
どうやって話をまとめるのかな…と思ってましたが、とてもよかった。遠子の心葉への手紙を読むときは大号泣。流人も辛かった。流人が結ばれるのは『水妖』の時の感じから麻貴先輩とばかり思ってましたが、これもいい意味で裏切られました。ヤンデレ選手権、優勝は美羽→流人→竹田さん!!です(関係ない)流人視点で再読かな。外伝に期待!
とうとう最終巻。予想していたいくつかの物事がその通りだったけれど、それでも良かったと思えるストーリー。この作品に登場する人物達が自分の境遇を嘆くだけでなく、被害者意識を持ち続けるでなく、未来へと向かう気持ちを持ってくれたことが救いでした。どれだけ辛い状況であっても前を向いて歩く強さの大事さを教えられたこの作品に出会えたことがとても幸せです。これからの皆に幸が多いことを祈ります。
天野夫妻の死の経緯を、記憶を辿る。天野家と叶子との不自然な関係、琴吹さんと心葉の仲を掻き回していた流人がある日絶望したのはなぜか。そして心葉は作家になれるのか。事件はなんともやるせない気持ちになりました。それぞれの成長ぶりが微笑ましい。でも遠子の微笑みは悲しくなるので反則です。エピローグで驚いたのは麻貴先輩…。色々きれいに回収してくれてて、大満足でした。
登場人物を『狭き門』になぞらえた上で天野夫妻にもなぞらえる構図が難解で、そういえば”文学少女”は「ビター&スイート学園ミステリー」だっけと気づく。叶子さんの過去はよく綺麗にまとまったなあという印象。ここの構造も難しい。へたれてた心葉がいきなり覚醒するのは驚いたけど、遠子先輩が物語の渦中にいるのなら、今度はそれを読む人間が必要だからね。二人が別れたあとのこれまでの作品のタイトルを使った文章も、これまでに得たもので成長できた心葉が感じられてよかったけれど、そういえば昔は納得できない終わり方だったかな。
「哀しみも痛みも大切なことなのに、倒れたあと、自分の意思で立ち上がることで人は強くなる」これは遠子先輩が残した手紙の一節だ。これはなにより作家の成長を願う彼女の人柄をとてもよく表している。読みながら、遠子先輩に憧れた。自分の思いよりも、心葉の成長を思っての言葉だ。今までずっと自分の意思を持てなかった心葉。でも、遠子の手紙によって、自分の意思を持ち、作家になる。私も遠子先輩のように、自分の思いを、脇に置いてその人の成長を促す行動が出来る人になりたいと思った。
※ネタばれ注意 事件の真相は意外な人物が犯人でした。「コーヒーに毒を入れたのは、流人くんです。」 この台詞には衝撃を受けましたね。 心葉は今まで私の中だと嘘吐き心葉でしたが、最後にビシッと物語の想像を披露してくれて株が上がりました。 最後は誰とも付き合う事はなく残念、狭き門と同じオチか、と思いきやエピローグを読んで晴れやかな気持ちになれました。切ない終わり方は嫌いなので良かったです、ほんと。 まあ、この作品でハーレムエンドだと拍子抜けですし。
物語の完結にふさわしい締めくくりだった。登場人物のどうしようもない複雑な「人らしさ」を裸のまま、しかし美しく綺麗に紡ぎきった。心葉は1巻の頃を思うと随分成長した。ななせが報われなかったことには納得がいかない部分もあるが。終わってしまって寂しいような残念なような気持ちと虚脱感、だけどそれ以上の満足感ある。しばらくこの余韻に浸っていたい。素晴らしい物語だった。
ななせが可哀相で全私が泣いた。ななせには是非幸せになって貰いたい。 しかし心葉も遠子も狭き門を通らなければならなかったのか。
遠子のために物語の「想像」を心葉が綺麗に説いてみせ、作家としての衝動に駆られるところに、まわりの人に支えられながらも大切なもののために成長した心葉の姿が窺えた。狭き門を一人でくぐる決意をした遠子と心葉も、一人の力で成長した後にエピローグのように再会を誓い合っていたのではと解釈。支え合いと甘えの境界線が難しいですね。ななせが良い子なだけに報われずそれだけが無念…挿絵と透明で儚い物語が見事に調和していて久しぶりのお気に入りの一作となりました
それは"文学少女"の願いと祈り――。「書かなくてもいい。ずっと側にいる」そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」 そんな時、突然、遠子が姿を消した。 空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。 心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望――その果てに秘められた物語が今、明らかになる……!とうとう終わっちゃいました。寂しいです。遠子先輩に出会えて良かった。この作品に会えて
「レモンパイに騙されたあぁぁぁっ!!」というのが正直な感想です。
ななせがかわいそうすぎて泣けました。
遠子も心葉も、何故「狭き門」をくぐらなければならなかったのか、今でもわかりませんが、再会を予感させるシーンがとにかくよかったです。
本編よりもなによりも黒崎さんの着地点が意外すぎて、驚きを通り越して大爆笑してしまいました。ラストの鮭をくわえたクマのファンシーさも以外です。もっと凄いの期待していました。ストーリーはまあまあでしたが、原作に導く作者の技量には前編を通して脱帽でした。
最後まで人間の業と性(さが)で紡がれた物語。心葉を含めた登場人物全ての思考や行動に納得できたわけではない。それでも暗い夜空に差す、一条の光のように、残酷で綺麗に終わった。毎回、色恋のドロドロ関係があり、また文学作品を下敷きにした比喩や関係性を非常に楽しく読めた。遠子先輩の文学紹介・解説は、自分の文学作品に対する読み込みの甘さを認識させられた。全員が最善の幸せで終わったわけじゃない、それでも最後に相応しい終わり方だったと思います。読めたことが嬉しい、そんな作品でした。
文学少女シリーズを一気に読み切ってしまいました。今までの謎が見事に最後に回収されていて、とても読み応えがありました。ただ、僕はあるキャラクターに結構感情移入していたのでその人が幸せになれなかったのがとても残念でした。けれどもシリーズを通して様々なキャラクターが成長していく中で「人は変わってゆく事ができる」そういった事を教えてくれていたような気がします。もう一度再読をしたら、違った視点でものを気付くことができるかな… 短編集もあるようなので読み進めたいです。
最後はどんでん返しの連続でした。遠子の卒業のシーンでは心葉と一緒に涙してしまいそうでした。どうして遠子はあんな悲しい選択をしなければいけなかったのか、と責めてしまいそうになってしまいました。でもその結果、心葉は小説家として仕事をし、ある意味理想の形で再会出来そうな感じの終わり方だったのですっきりしました。
どんでん返しが連続して迷走しかけたけれど、最後は明らかに再会を予感させるオチで良かった。それにしても優しい場所を提供し続けたななせを、ただ単に逃げ場所として利用し、終いには「本当の気持ちを伝えます、さようなら」なんて、心葉の罪は重い。森ちゃんはヘタレ心葉をもっとボコボコにしてあげるべき。でもそこには同情の余地はある。そのヘタレすらも愛おしいと思える読者しかここまで読んでないだろうし良いか。「狭き門は選ばれたものがくぐる門じゃない。自分で見出し、覚悟を決めて踏み込む門だ」心葉の成長が集約された纏め方と思う。
これまでの話の後始末って面が大きいような気がした。竹田さんはいつも陰謀を企む側に加担するふりをしながら、陰謀を企む側が暴走しすぎないようにうまく糸をひくよなあ。
わー!!感動、叶子さんとの誤解が溶けてよかった 流戸くんが毒をいれたんでしたっけ? なんだかツッコミどころ満載ですが、ここはあえて堪えるべし 心葉くん、ヘタレからの脱出!! 好きだから一緒に居れない切なさ
とうとう本編の最終巻というわけで、いろんな関係もわかりつつ、きれいに終わりましたね!コノハと遠子が卒業した後…が気になると外伝が読みたくなります!
その空回りっぷりで僕達を楽しませてくれたNA☆NA☆SEの物語も遂に最終章。全ての因縁に決着を付ける時が来ました。彼女の前に立ちはだかるのは、あの天野遠子先輩。手駒の流人を使い、精神的に追い詰めたところで優しい言葉をかける、典型的な飴と鞭戦法を繰り出す彼女の寝取りテクは『遠野から来た妖怪』の面目躍如といったところ。頼りになるのはナイフを持ったヤンデレとホモとメンヘラだけ、果たしてNA☆NA☆SEは、大好きな心葉君を妖怪の手から守り切ることができるのか?! あ、本編は映画のチェンジリングを美化した話でした。
最終巻無事読了。見事な風呂敷のたたみ方と感じる。シリーズ中一番面白かった!とはいえないけど最後にはすごく相応しいお話。しかし心葉君は最後はともかくやっぱり女泣かせのだめんずだと思う…殴った森ちゃんがGJ。そうはいっても遠子先輩と心葉君にはやっぱり一緒にいてほしいんだけど。私的気になる芥川君と美羽のその後に言及がないのが寂しい。このまま番外編へとぼちぼちいけたらいくかな。
とても心が暖かくなった。このシリーズに出逢えて良かったと読了後思わずには居られなかった。心葉くんの心の葛藤、遠子先輩、流人くん、叶子さんの苦しみを感じる度胸が締め付けられた。個人的には良い話の締め方だと思う。流人くん&千愛ちゃんの病み具合に片頬がヒクヒクしましたが…。ヘタレな心葉くんも好きですが、かっこいい心葉くんも好きになりました。
綺麗にまとめたという印象。時間が出来たらまたシリーズまとめて読み返したい。シリーズ全体の印象としてはなぜか偶数巻の方が面白い気がした。
泣き虫でか弱くてすぐに落ち込むけれど、その度一歩一歩前に進んできた心はちゃんと自分の恋する人を決めていた。名前で呼ぶ事とは、その無意識な愛情の表れ。我が儘だけど優しい人は、一人きりで歩むその孤独な道に挫けない様に甘く清らかな物語を沢山、降らせてきた。遠い北の地で、銀河鉄道の様な車内で、金色に染まる部室で、文学少女は微笑み、本を読む。人の心の物語を。誰もが皆、誰かの物語の登場人物であり自分の物語の作者だ。ならば私も遠子の様に、哀しい物語に一片の救いと優しさを、優しい物語の一枚の切なさを、永遠に読み続けよう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 10/27
ひめありす@灯れ松明の火
遠子先輩は私にとってはやっぱりとても特別な登場人物。高らかに朗らかに、本の中身を語る心はこの人に教わりました。遠子は遠い北海道で、何を思いながら本を読み続けたのでしょうか。「舞姫」では恋人を失って心を壊したエリスに自分の儚い恋を見いだしたのか、それとも主人公に泣いている後輩を背中に感じながら狭き門へと踏み出した自分を重ねたのか、「高瀬舟」は「雁」は……と考えました。それは甘い痛みと切なさを伴います。けれど、これまでの日々が今日の初恋へと繋がったように、それらの日々もまた夏のあの日へと、繋がっていくのでしょ
ナイス!
-
10/27 22:36
遠子先輩は私にとってはやっぱりとても特別な登場人物。高らかに朗らかに、本の中身を語る心はこの人に教わりました。遠子は遠い北海道で、何を思いながら本を読み続けたのでしょうか。「舞姫」では恋人を失って心を壊したエリスに自分の儚い恋を見いだしたのか、それとも主人公に泣いている後輩を背中に感じながら狭き門へと踏み出した自分を重ねたのか、「高瀬舟」は「雁」は……と考えました。それは甘い痛みと切なさを伴います。けれど、これまでの日々が今日の初恋へと繋がったように、それらの日々もまた夏のあの日へと、繋がっていくのでしょ
ナイス!
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10/27 22:36
このシリーズは、優しく切ない話がほとんどでした。絡み合う人間関係によって引き起こされた悲劇にもようやく終止符が。繊細な物語にふさわしい結末でした。
レモンパイを焼く彼女の正体に驚きつつ,これまでのへたれ心葉が嘘のような最後の活躍と,ドアの向こうから現れてくるであろう人物の確かな予感に,大満足な気持ちです。読んでよかった。あ,でもまだ2巻読んでない。読んだ方がいいですよね。
胸が、というよりもお腹いっぱいな作品。ぐるぐると、今までのことをすべて混ぜ込んだ、まさに「コンソメスープ」な最後でした。人間関係の妙、に包まれ続けた素敵なお話。等身大のへたれな心葉くんが、最後の最後でみつけたその想いが、きちんと成就しますようにとおもわず祈る。仄かなハッピーエンド。最高潮の終わりではなく、幸せまでのみちのりを予感させる、じわりとくる終幕でした。あとは、じっくり短編集と見習いさんのお話をいただいてきます。
シリーズ全体的に溢れる切なさがよかったです。今回の作品の中に取り入れられていたジットの『狭き門』も読んだことのない作品なので気になりました。
“文学少女” と神に臨む作家 下の
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感想・レビュー:420件


















































