“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
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“文学少女”と繋がれた愚者の感想・レビュー(2163)
段々シリアス度に磨きをかけていく文学少女シリーズに、すっかりはまってしまった。伏線がやたらと多いけれども、文学少女のように一つずつ謎をひもといていきたい。
再々読。たしかこの表紙に惹かれて読み始めたんだよなぁ、文学少女。この辺から千愛が好きになったり。彼女が死んでるもんだと思ってたからびっくりしたり。改めて読むと、死んでるなんて一言も書いてないよね…
再読。シリアスシーンの表現は前作以上に生々しく、読みながら顔をしかめてしまう程。にもかかわらず温かな雰囲気が満ちているのは他ならぬ遠子先輩の力だろうと思える。荒んだ心を包み込み、重苦しい心を軽くして、心の傷口を洗い流す優しさと包容力には感嘆の溜息が零れる。また、何度読んでもこの巻のななせが可愛い…けれど、その分不憫で仕方ない。純粋な恋心を胸に秘めているのに、後書きにもあった通り「本筋に絡むことなくスルーされ続け」ている様子が何とも。最後の一文で読者の予想を完全に裏切る作者の持って行き方には舌を巻くばかり。
今回も面白かった。芥川君の心の闇が明らかになったが、それを乗り越え心葉と友情を築くことができてよかった。しかし、手紙の宛名を見てびっくり!芥川君が「・・・オレは、まだ井上に話せないことがある。いつか、井上を傷つけるかもしれない。」というのはこれのことだったんだ・・・。ますます続きが気になる。
再読。第3巻の遠子先輩が凄く可愛い。“文学少女”は展開が進むにつれ、どうしても話が重く痛くなりがちだが、そこで改めて遠子先輩の存在の大きさを実感した。ビターでシリアスがこのシリーズの特徴であるが、遠子先輩の天然で可愛い言動がこの物語に華やかさを添える。暴走ぶりや心葉とのじゃれ合いに微笑ましくなりつつ、彼女は物語の引導者に思える。目を背けたくなる真実や暗くて救いがないように思う結末。本を閉じたくなる衝動を抑え、身を委ねる。遠子先輩の言葉には人を惹きつける力がある。彼女の“想像”には光と希望に満ち溢れている。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 01/23
味を知覚できない設定に贈り物という条件が付加されると塩辛い味付けになるみたい。体重計に乗って悲鳴を上げた経験なぞないだろうとか文学少女の性質を気楽に考えていてごめんなさい。よく考えると食費も嵩むわけで。飢え渇くから後、ご都合っぽく千愛が変化していたりは嫌だなと思っていたので再登場で相変わらずなのに、心葉と遠子との交流を嫌じゃないと思えていることに、ほっとした。人物みんながこのままゆっくり変化していけばいいな。101頁からの二人のやりとりに一瞬違う系統の小説を読んでいるのかと可笑しな錯覚に陥った。
この巻も面白い!特に演劇の台詞は何度か読み返してしまうくらい心に響きました! 苦悩や葛藤から成長した主人公 心葉と芥川くん、最終章で救われた更科さん、遠子先輩の優しさ(学祭前と演劇、クッキーを食べるシーンは温かい気持ちに)、頑張る琴吹さん と人間関係に癒されました。成長した主人公を見て、竹田さんは希望を持てたのでしょうか。 エピローグにも三角関係?が。次の巻がかなり気になるところです。
(去年読了分)芥川くんをこんなに早く掘り下げたのも掘り下げた内容も意外でした。最後の演劇に繋がっていく流れが面白かった!布石がまたニクイ(笑)
武者小路実篤の『友情』をもとに三角関係の軋轢を書いた第三巻。これまでイケメン万能少年として書かれてきた芥川くんの心の闇が明らかになり、彼も一人の人間なんだと少し安堵できる。今作は過去の二巻に増して全員が「自分はなんて最低な人間なんだ」と思い込んでいる。それが他人を傷つけることもあるが、それすらも包み込む文学少女の包容力は圧巻。心葉が触れた先輩の鼓動はどんな音がしたのだろうか。 そんなメインストーリーに気を取られていたら最後の最後で次巻へと引き継がれるであろう大どんでん返し。またもやしてやられた。
登場人物に密接に絡む心理と人間関係、文学作品とそれに纏わる知識を味わっているシリーズ。今作では心葉の同級生の芥川が図書館の本から頁を切り取ったのを遠子先輩と心葉が押さえ、ページの代償として遠子先輩の計らいによって文化祭の劇に芥川を迎えることに。劇の演目の武者小路実篤「友情」の野島、大宮に心葉、芥川が自分を重ねる。五十嵐先輩と更科の間で苦悩し、6年前の事件の罪悪感に苛まれていた芥川が遠子先輩の言葉によって救われた場面に胸が震えた。最後に彼女の生存が明らかになったことで新たな動きがありそう。
文学小説の登場人物相関図を写し取ったような人間模様が描かれる本シリーズだが、今回は最終頁まで読んで漸く武者小路の「友情」を題材にした真意が明かされる構成に驚かされた。心葉と芥川の友情関係は今後も予断を許さなそうだ。心葉はいずれ待ち受ける衝撃的な事実にどう向き合っていくのか。その物語が語られるとき、文学少女が食する本の味わいをどんな言葉を用いて表現するのか。続巻が気になります。
芥川くんの姿、彼がこんな形ででてくるとは思わなかったので驚きながら読んだ。更級さんの心の叫びはすさまじかったな。痛かったです。最後、まさかと思ったけど、彼女がこれからどう絡んでくるのか、すごく気になった。演劇のシーンは圧巻。熱い、ものすごく!
誠実であろうとする芥川君が抱える葛藤。演劇という物語の性質上、芥川君の独白が友情に添おうとする雰囲気。そして片方でも物語は今後に向けて進む。「やっと答えてくれたね」という更科さんも許されないけど辛い。間違えたくないという思いから傷つけられてしまう心と。心葉にも先輩のおかげで成長が見られる。そしていつも通り遠子先輩の演説は格好いい!「本を閉じれば物語は終わってしまうのかしら?いいえ!それはあまりにも味気ない読み方だわ」。”文学少女”に大正衣装は似合うと思った。
「ああっ、この本ページが足りないわ!」ある日遠子が図書館から借りてきた本は、切り裂かれ、ページが欠けていた-。物語を食べちゃうくらい深く愛する〝文学少女〟が、これに黙っているわけもない。暴走する遠子に巻き込まれた挙句、何故か文化祭で劇までやるハメになる心葉と級友の芥川だったが……。垣間見たクラスメイトの心の闇。追いつめられ募る狂気。過去に縛られ立ちすくむ魂を、〝文学少女〟は解き放てるのか-?大好評シリーズ第3弾!
武者小路実篤の「友情」をモチーフとしたシリーズ第3弾。前作に登場した人が再度出てきたり、名前だけ出ていた人がその姿を表し始めたり、シリーズを通しての物語も徐々に進んでいる感じ。
武者小路実篤の「友情」。文化祭で文芸部は演劇をすることになる。今回は芥川くんに焦点が当てられ進行していく。今回もみるみるうちに引き込まれてしまいました。配役は、なるほどそうきましたかと感心。恋愛や友情、その狭間での葛藤と恐れ。終幕の心葉には胸を打たれてしまった。過去との決別であり再生の物語、良かったです。若干BLフラグ臭してあせった。
過去に縛られ、前へ進めない者たちの物語。文化祭での劇のシーンがとても良かった。人間は皆、愚か者。だからこそ散々悩んで苦しんで泣いても、また立ち上がって歩んでゆくのだ。
芥川と更科のすれ違いの恋が、文学少女こと遠子先輩の想像で救われるところが心打たれた。特に、本を閉じれば物語が終わるなんてそんなのは違う、というセリフには感心を受けた。
「これは食べ物への冒涜よっ!」物語を食 べちゃうくらい深く愛している"文学少女"天野遠子。彼女が図書館の本のページが切り取られていることを発見してしまったため、文芸部の後輩・井上心葉は、またしても振り回されるハメになったのだが……。学園中が文化祭の準備に沸く陰で、追いつめられ、募っていく狂気。過去に 縛られ立ちすくむ"愚者"に、"文学少女"が語る物語とは?心葉くんの友達であり、真面目な男の子・芥川くんがメインキャラクターの回です。一見、パーフェクトに見えた彼も、辛い過去を背負っていました。
前作は救いようのない作品でしたが、今回は蜜柑のように酸っぱく、そして読後は爽やかなものでした。
心葉と、芥川君が友情を育んでいくシーンはドキドキしちゃいました。
今回も物悲しい空気に圧倒されたものの、とっても面白くて一気読み!!ずっと気になってたキャラの芥川くんにスポットが当たって嬉しかったけれど…彼の過去が凄まじくって…(涙)。そして!ラストの衝撃ったら!!何?何故??と一人アタフタしてしまいました…。これからどうなるんだー!?ますますこのシリーズにハマりそう…(汗)。
武者小路実篤の「友情」を題材にした文化祭演劇をバックストーリーに、主人公やその友人の芥川の過去に関わるお話。過去の過ちはそれが大きければ大きいほど、後に引きずってしまうし、中々前を向くことはできないけれど、そばで支えてくれる人やそっと背中を押してくれる人がいれば、痛みに耐えながらも前に進めると教えてくれます。 そしてこれまで散々出てきていたあの人物がとうとう登場してきて、今後の展開の上でもとても重要な話ではないかと。
過去の過ちに縛られ、また傷つけるかもしれないという恐怖心から身動きができない・・・うん、これは辛いな。誠実であろうとする事は立派だけど、それじゃ疲れちゃうよね。まだ全部の秘密を心葉くんに打ち明けたわけじゃないけど、今回で少しは芥川くんの苦しみが軽くなればいいな。
きっと誰もが思い悩む「過去の過ち」の物語。 頭では失敗しても前向きにがんばるしかない、ということは分かっているんだろうけどなかなかそれは難しい。やっぱり人間というものは幾つものの成功よりもひとつの失敗に囚われがちなもの。 それでも遠子のように背を押してくれる人がいることで前に進むことができるのかもしれない。 自分もそんな人間になりたいし、自分自身も大きな悩みがある中、人を気遣える遠子には敵わないなぁ。 次巻が楽しみな終わり方をしたんで続きで読もうかな。
武者小路実篤の「友情」をモチーフに文芸部が文化祭に劇をやる物語。タイトルの「つながれた愚者」というものにとても物語がマッチしていました。文学少女シリーズでは登場人物の一人一人がとても印象深く心に残ります。また、シリアスな物語なのに読んだ後にいろいろと考えさせられるのは作者の野村さんの力なのですね。 人生正しいことなんか分からないし、何があっているのなんか誰にも分からない。(あるマンガの作品中の引用)でも間違ったことがあれば、振り返りまたやり直すことが出来る。作中の「再生」という言葉にものすごく共感した。
誰もが、過去に何かを失敗したりして、それが縛りとなって今でも心に残っている様なことがあるのかもしれない。けれど、そういう失敗や後悔を思いっきりしてみて、それからまた踏み出せば良いじゃないか、だから失敗をそんなに気にする必要は全く無い。”失敗”の後は”再生”なのだ。今巻は、武者小路実篤の「友情」が題材。ただ単に「友情」を引用してるだけじゃなくて、アレンジというか何か工夫がなされていて面白いです。まあ「友情」読むの自体初めてだけどw古典って良いですね。最後の芥川君の手紙が凄い気になった!早々に次読みたいです!
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/05
優しさゆえに歪んだ恋、思えば思うほどに見えなくなる これから是非幸せになって欲しい このシリーズは重すぎて少し疲れる・・・ そんな所も好きだけど、
前巻に続き惚れた腫れたで大騒ぎ。それが嫌いと言う訳ではないのだけれど、続けて読むと、さすがにお腹いっぱいな感じもします。そしてあの人も登場。過去が明かされると同時に新たな伏線も張られたので、早く続きが読みたいです。
芥川くんの過去からの解放、そして少しずつ明かされる心葉の過去。それぞれの葛藤に胸を打たれました。皆が皆、遠子先輩の純粋な言葉に救われていく。読み終わった後はいつもすっきりします。
今回は、武者小路実篤の「友情」でした。とにかく重くて辛い切ない展開でしたが、いつもの遠子先輩の言葉に救われました。断ち切らなければ踏み出せない未来がある。壊れて、傷ついて、はじめて知る事が、見えてくる風景が、心がある・・・と。はるか昔に(中学の頃)読んだ「友情」、恋心と友情に裏切られ苦悩する野島を思い出しました。裏切らざるをえなかった大宮の気持ちも今ならわかるかなと・・・。それにしても手紙の相手があの人って・・続編が気になります。
「〜幽霊」と「〜愚者」を立て続けに読んだら、狂気でお腹いっぱいになってしまったので、暫く他の本へ逃避行しようと思っていたのに、あんな終わり方されたら気になって他に行けないじゃないかっ(>_<)
図書室に二つ目がなかったのでこちらから。愚者(フール)ということで,芥川君のあまりに頑なでひとりよがりな言動を指し示しているのだと思いますが,ちょっとかわいそう。でも最後の最後で出てきた手紙の相手を見て,仕方ないかもと思ったりもした。今後も楽しみ。
今回のモチーフは「友情」でした。過去と現在と未来はつながっていないようにみせかけて、実は密接に繋がっており、現在のその人を形成している大事な要素になるのだということがよくわかるお話でした。友情と恋の間で悩み、苦しむというのは男だろうが女だろうがお年寄りだろうが子どもだろうが同じだということも身にしみて感じました。
友情と恋情が過去と現在、未来に渡って絡み合うお話でした。遠子先輩の暴走と千愛ちゃんの冷静と情熱(フリ)の間でなんとかなっちゃう感があったり。苦しむ心葉くんの心情にひきずられてみたり、いやいや落ち着けよ、思春期っていいやねと遠い目をしてみたり。苦しい描写のお話が多いシリーズですが、多かれ少なかれ「生きている」から感じる苦しさなのだろうと思います。そして。伏線がめに見えてきました。気になります。読破ペースちょっとあげよう。
今回は芥川くんと心葉くんが頑張っていました。「友情」のお芝居見たかったなぁ・・・琴吹さんが少しかわいそうだった。続きが気になります。
“文学少女”と繋がれた愚者の
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感想・レビュー:375件


















































