船乗りサッカレーの怖い話
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船乗りサッカレーの怖い話の感想・レビュー(76)
これは自分も小学校高学年〜中学の時代に読みたかった。今のそのへんの年代の子たちがうらやましいです。タイムリーに、ちゃんとその年代でも読みやすく、それでいて子供騙しじゃないこんなしっかりした骨太なホラーが読めるなんて。余韻が残りまくりで、怖い話好きな子達の間で流行ってほしい良質な一品。すでにひっそり流行ってたら嬉しいなあ。
ゴシックロマン風の怖さをお求めなら、ぜひ!!というお話。和風の怖さとは、ちょっと異なる恐怖がゾワゾワ~じゃないか・・・。ちょっと表現できないけれど、背後に黒い影が潜んでいるような感じでした。怖さの中にも、哀れさを引き寄せるラストが絶品!!こういう終わり方、好きだなぁ。好きだけど、どこかであったような気もするが、という思いが吹っ飛ぶほど、良かったお話。ある意味、ラヴストーリーかも?(完全自己願望)
★4.5 嵐の夜、宿屋を営む兄妹の家へ、ずぶ濡れで訪ねて来た船乗りの男。嵐が収まるまで、怖い話が好きな兄妹のために、幾つかの物語を語り出す。『トンネルに消えた女〜』に続いて読了。3作目〜逆順になってしまった。『トンネル』より好き。物語の場所が船に限定されているのに、不気味で怖い話が粒揃い。やっぱり元々海には底知れない恐ろしさがあるからかな。この挿絵がまた堪らない魅力! →収録リストはコメ欄へ
再読。考えてみれば、サッカレーと子供達には、単なる客と主人以上の関係があるのだった(もっと近い関係になっていたかも知れないと言うべきか)。してみると、些か判り難いが、彼の優しさにはもっと深い意味があったのかもしれない。ただ、子供達が救われた後も、サッカレーは海上を彷徨い続けるのだろう。本作は必ずしもダイレクトに「海」に取材した話ばかりではないが(「泥」など)、子供達との関係を踏まえて、その上で彼が船に戻ったことを思うと、違う意味でも海は怖い。
怖い話第2弾。図書館返却期限の都合で、最初に読了。嵐の夜に父親不在の家を訪れた船乗りが、子どもたち二人に語る海の上での残酷な11の短編。これがYA作品なんだからビックリしちゃう。でも作中の子どもたちも言っていたように、子どもって残酷な話と、怖い話が大好きなんですよね。行間にゆとりもあり読みやすく、そういう意味でもYA向き。「ずいぶんと血に飢えたお嬢さんだ…物語の読みすぎだな。本は、頭に暗い考えをふきこむ」「でも、とてもおもしろいんですもの」そして驚愕のラスト、読後感最高です♪他2作も読みます☆
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 08/01
★★ 三冊中最後に読んだのですが、本作が一番怖くて面白かったです。語り手だけじゃなく聞き役の子供達にもミステリアスな仕掛けがあったのが効いているのだと思います。最後にモンタギューおじさんが出てくるのも嬉しい。いつものことながら絵も装飾もすごくいいです。そして、怖い!!お話だけじゃなく装飾も他ニ作より怖くなっていると思います。
嵐の夜、イーサンとキャッシーのマシューズ兄妹が留守番をしている断崖のてっぺんに建つ居酒屋をかねた宿屋へ、ずぶぬれの軍服を着た海軍少尉候補生のヨナ・サッカレーがやって来る。嵐がおさまるのを待つあいだサッカレーはマシューズ兄妹に旅のとちゅうで聞いた海の物語を聞かせる。嵐がおさまりサッカレーは去るが医者をよびにいった父はまだ戻らない。夜が明けたら村におりることにした兄妹。その時、玄関のカギをあけヒューとモンタギューの二人が入ってきた。
怖いというより生理的嫌悪をもよおすグロ系の話が多かった。人がばったばったと倒れ伏し、その死にざまもまた壮絶! これほんとに子ども向け? なかでも『カタツムリ』は群を抜いて凄かった。傑作。安易にクラーケンのような大物を出さず、じわりじわりと浸食する手法で攻めてくる。
怖い…。特に「かたつむり」が怖かった…。マジで。大人なのに。涙目。ただの怪談短編集ではなくて、全体でもう一つの「怖い話」になっているところが秀逸。
素晴らしいです。 感動してしまいました。 話自体は、目新しいものはないし、ゴシックホラーの王道といった感じなのに、引き寄せられる魅力がありました。 ボートに乗った少年が一番面白かった。 エドワード・ゴーリーが大好きな僕としては、挿絵もエクセレント!!
どれも短い話だからテンポよく読むことができます どれも怖くなるような感じで終わりいい意味で尻きれトンボ状態にしてそのあとを読者に想像させることでさらに恐怖を増す感じですね 最後には予想外の展開が待っています
「嵐、ピロスカ、ピッチ、イレズミ、ボートに乗った少年、カタツムリ、泥、サル、スクリムシャーの悪魔、黒い船、トリカブト」嵐の夜、たった今海から上がってきたような全身ずぶ濡れの船乗りによって語られる怖い話全11話。 どの話もゾッとしました。特に遭難した少年を救助した「ボート」、嵐の後に突如現れた藻によって新種のカタツムリが発見された「カタツムリ」の話が不気味でした。話をしていた船乗りが帰った後、彼らの家に何者かが忍び込んできた「トリカブト」の話にはニヤリとさせられました。★★★★
シリーズ2作目。読むのが最後になってしまった。他2冊と比べると、船上や船乗りに縁がない生活なせいか、一番怖くなかった。サッカレーの愛していた女性は、きっとあの人で、彼女のためにも子供たちが眠りにつけるようにと訪れてあげたのでは?と思うと、サッカレーの純愛譚のようでもあり、物悲しい。サッカレーが眠りにつくことはできないのでしょうか?ずっと、愛した人のことを忘れることもなく、船の上で生きていくのは可哀相。また、モンタギューが出てきた。第4弾待ってます。
このシリーズを読むのは3作目ですが、これ、一番好きです。嵐の夜、宿屋にサッカレーと名乗るびしょ濡れの男が現れる。帰らない父親を待つ兄妹は、男から海に纏わる物語を聞かされるのだがーー。導入も見事だし、サッカレーの語る物語が怖い怖い。五感に訴えかけるような恐怖譚からグロテスクな話まで、シリーズ随一のバラエティの豊かさ。そして最後に明かされる事実と、悲しいけれど温かみのあるラストがとても好き。挿絵も表紙絵も素晴らしいです。最後まで読むと、兄妹の訴えかけるような表情が色々と感慨深く。第4弾も出てほしいな。
この本よりもっと怖い話も、もっとグロテスクな話も、きっとたくさんあるはず。けれどこれは、何ていうか、上質な怖い話です。不気味なんだけれど、ユーモアがある。暗いのに、なぜだか魅力的。挿絵とのバランスがまた絶妙で、物語の作り出す恐怖感は損なわないのに、「あれ?ひょっとしてかわいいんじゃないだろうか」って気持ちにさせられます。結末の、どこか優しい雰囲気が好きです。
やっぱりさすがですね。モンタギューおじさんから好きでしたが、期待を裏切らないほどの恐ろしさですね。でもなんだか心地いい怖さで、とてもおもしろいです。新しく出た本も、読んでみたいです!
既刊3冊のうちこれだけ何度も再読するほど気に入ってます。
思わぬ形で主人公たちがお話に巻き込まれていて…という展開は前作と同じですが、意外な人物の顔見せ含めて終わり方が好き。
サッカレーが来た理由や生い立ちをはっきりさせないままなのももどかしいけどいいですね。
サッカレーの怪談も、海の吸血鬼ネタ等海洋怪談の定番をちりばめて、それぞれは小粒ながら飽きません。
前作同様、実にまっとうな恐怖譚です。どの話を取り上げてみても粒ぞろい。実は海洋恐怖譚と言うことで勝手にホジスンっぽいのを期待してたんですが、それとはだいぶ違ってた。もっとあからさま、というか現代的というか。でも実に楽しかった(って言うのも怪奇小説にはヘンなほめ言葉か・・・)。
思った以上に来た!かたつむりが一番恐かった。子供たちが最後に眠ることが出来て良かったな、と思う。後味が悪くない、良い意味で児童書に合った終わり方だと思った。
児童書だしかるく怖いくらいかと思いきや、普通にグロテスクだった。逃げ場のない海という舞台はなかなかよい。挿絵の雰囲気がとても好きだった。
お話は身も凍るような、というわけにはちょっと大人にはいかないけども次から次へと最後まで楽しく読めました。特に「ボートに乗った少年」と「スクリムシャーの悪魔」が好き。なにより挿絵が不気味で素晴らしいと思います。
今回の語り部は船乗りで、船乗りにまつわる怖い話。ラストがちょっと悲しい終わり方だったけどよかった。前作よりも今回の方がグロいかもw 次回作もあれば読んでみたい。
前作の雰囲気が好きで、続けて読みました。前作よりもグロテスクで、想像しながら読むのが辛くなる物語もあったものの、月夜の海に浮かぶ船の描写など前作と同様に幻想的な雰囲気と悲しさが合わさった作品でした。
「モンタギューおじさん」が気に入ってまして、今回の「船乗りサッカレー」もそれは楽しみに読みました。ひゃー!こちらも怖くて残酷なお話がたくさん詰まっています。お話もさることながら、装丁も挿画も雰囲気たっぷりで素敵すぎる。普段身近にない海の上の世界、知らない世界だからこそ好奇心をかきたてられ、キャシーのように次々とお話を欲してしまう。嵐の夜の訪問者・サッカレーの怖い話、終わりに近づくにつれ怖さの闇はさらに色濃くなり…。怖くて残酷な物語は哀しみにも彩られていました。月明かりに浮かぶ黒い船が幻想的。
★★★☆☆ どこかで聞いたような小話ばかりなのだが、それがかえっていい味だしている。(「ピッチ」などはポーの「黒猫」モチーフだろうからわざとそうしているんだろうけど) 構成の勝利ですな~。私も子供の頃不気味な話を怖がりながら聞きたがった事を思い出したよ。
児童向けですが怖かった。モンタギューおじさんも怖かったけど、グロさが増してます。先の見えない恐怖や、不気味な感じ。船の上という逃げ場のない舞台が怖さを増幅させるのでしょうか。一気に読み終えました。
前作モンタギューおじさんは森の中の怖い館が舞台。今度は船乗りのお話。荒くれ男達の怖さ、海の上の閉鎖空間の怖さ。怖いと言いながらもっともっとと楽しんでいるこの兄妹の中に潜む残酷さも怖い。子供向けながら予想外の展開が良くできていました。怖い話はやはり面白い。
モンタギューおじさんとはまた違う怖さで引き込まれる。どんなに怪奇でも海の上ならあるかもと思ってしまうから、よけいに怖い。特にハイスミスを思わせる「カタツムリ」にはぞぞぞっとした(でも読んでしまう)。うすうすわかってくる「真実」が哀しい。
いやっは~、今回は『怖い』というよりは『グロい』ですな。しかし、真綿で首を…的なじわじわとした恐怖は健在ですね。最後にモンタギューおじさん(今回は若いですが)が登場したので、ちょっと嬉しかった。
前作と違い、救いのある終わり方だった。二人の子供に救いをもたらしたのはモンタギューおじさんだが、サッカレーが訪れなければ、彼には会えなかったのでは。しかし彼の話も生々しく怖い。「ピロスカ」この手のモンスターが登場する作品としては、傑作だと思う。舞台設定が秀逸。「ボートに乗った少年」少年が何者なのかわからないところが一番怖い。未知なるものへの恐怖。
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感想・レビュー:45件













































