いのちの食べかた (よりみちパン!セ)
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いのちの食べかたの感想・レビュー(226)
「命の授業」のような内容かと思って読み始めたら、大違い! これは皆に読んで欲しい。『だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも雑作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである(伊丹万作)』 原発のことも、正にこれ。『きちんと見ようとする気持ちを持つだけで、きっと僕たちは、いろんなことを知ることができるはずだ』
とてもとても大事なことが書いてあった。 生きてる動物とスーパーでカットされたお肉。その間を僕たちはよく知らない。そのあいだのことだけが書いてあるのかと思ったらそのあとがもっと濃ゆく大切なお話で、部落差別の対象になった人というのは昔と畜の作業をしていた人だったことやいろいろな例があったけれど忘れていたと思い知ったのは、私たちは何かを自分より低めてみたり見たくないものを見ないようにしたりすること。僕たちはとても忘れっぽい、とにかく知らなくてはいけない。
書かれていることは、知っているつもりだったけど、本当に"つもり"だった。 身近なことでも流している事って多いんだろうな。 将来、娘に勧めたい一冊。
牛や豚が食卓や店頭に並ぶまで、僕らはどうやって彼らを殺し、処理し、運ぶのか。また、それに関わる職業の人たちへの差別の歴史まで、本当に知らなければならないことが書かれている。エネルギー問題、食糧問題も含め、いま僕ら都会に住む人間に最も欠落してるのはリアリティと、それに伴う想像力。帰ったら食肉処理場の見学に行きます。
食肉の話題から、屠殺場で殺される牛や豚の話、そして屠殺に関わり虐げられてきた人々の話題へ。現代社会では、私達が命を踏みつけ犠牲を強いて生きているのだという生々しい現実は、多くの場合巧妙に隠されている。本書では食肉という窓から2例を見たが、他の視点からでも同じ抑圧の構図を至るところで見ることができる。これが私達の社会の現実。私達は抑圧する側であると同時に抑圧される側でもある。私達は、自然界の食物連鎖の延長線上にある収奪連鎖の中で、奪いあいながら生きていると言えるかもしれない。
★★★+/5 屠殺の現場に眼差しを添えることで見えてくる、「穢れ」「被差別部落」の問題。全ては知ることから始まる。森達也さんの真骨頂。自問自答しながら、知ろうとする姿勢。特筆すべきは、歴史的になされた出来事の主語を「彼ら」ではなく「僕ら」で書いている。明治以降、低賃金労働者の不満のはけ口として、被差別部落を残したのは「僕ら」である、と。知ることの大切さを、そして、「彼ら」ではなく「僕たち」という引き寄せ方を教えてくれる、薄くいながらも重い重い一冊。
未だに差別問題が残ってる今、最も重要なことは“知ること”である。被差別部落の中で生きる屠殺場の職員たち。そして先の時代の場所や性別などによる部落差別等々。その根底にあるのは自分たち人間の無知にあるものであり、それ故に思考を止めた者は目隠しされた猪の如く駆け回り、後になってやっと自分の愚かさを自覚するのである。しかし人間というのは忘れっぽい。本書を読んで自分の、人間の愚かさに気付いた。未だに世界中に根強く残っている差別の原因は過去の過ちを忘れているからであって、それらを“忘れない”ようにするのが大切である。
「いのち」を食べるということ。曖昧にされているけれど、その背後には、動物を殺して、切り刻んで、皮をはいでっていうプロセスが有る。もちろん人間が行っている。なんで曖昧にされているのか。人間は見たくないものに蓋をして、自分とは無関係なもの、きたないものとして排除する。同じ人間に対してもそう。人間とはそういう生き物だ。いのちを食べることで、また人によっては、誰かを差別することで自らを保つ。それが人間。それを見ない振りして、そのうち忘れる。自分は健全だと思って「汚い」ものを排除する。忘れてはいけない大切なお話。
普段食べている牛肉や豚肉を皮切りに差別に意識を向けた内容。子供にも読みやすく、考えさせるように書かれているのがすごいと思う。「思考停止するな」「自分の目で見て考えろ」と一貫しているところが好き。
いつも食べているお肉。なのに、パックになるまでって、やっぱり気にしたこともなかった。。命との向き合い方、そしてと場で働いてくれている人たち。やっぱり「知ること」って大切だ。このシリーズは中学生向きみたいだけど、大人が読んでもいろいろ知れていいシリーズだと思う。
牛肉と豚肉についての流通の歴史。人間の暮らしに絶対必要なのにその職業が差別される。芝浦と場のサイトを見ると、いまだに差別のメールがあるらしい。お肉の博物館に行こうと思った。
恐ろしく良かった。もっとたくさんの子どもたちに読んで欲しい1冊。私は未来に「こういうの読んだら」と子どもに進めたい。知ることの重要性。思考停止の恐ろしさ。分かってはいるけれど、こうやって指摘されて、改めて気づくことが多いことに気づく。知れて良かった。
「いのちの食べかた」ということから入って「大切なのは知ることだ」というメッセージを心に残していく本。多様なテーマで中学生くらいの人の取っ掛かりになりそうな読みやすい本が多数出版されているのはいいなあ。羨ましい。そして中学生には読んでみてほしいなあ。
豚さんがパックに入ってスーパーに並ぶまでの本、に見せかけて被差別部落問題を主に扱った本だったりする。でも実はそれすら表面的なテーマに過ぎなくて、本当に著者(テレビディレクター)が伝えたいことは「思考停止すること」の問題点であって、そのためには「知ること」「忘れないこと」が大切だっていうこと。/でもこれってすごく厳しい話で、耳が痛い。誰もが同じように笑ったり泣いたり怒ったり悩んだり傷ついたりするということを考えすぎた結果、私はよだかになりかけたことがある。
何年前だったろう?前にもこの本を読んだけど,前の印象とは,だいぶ違っていた。もういやだ,やめてくれ,と,無理矢理苦手なホラー映画をみせられているような気分だ。「いじめられっ子は,自分に代わっていじめられる対象を必死に探す」私はやらないよ。そんなことをしても解消しないのを知っているから。こんなことを断言しているあたりで,森さんはわかってないなぁ,と思うよ。知ってるだけじゃあダメだよ。感じたことがないなら,同じことをするよ,きっと。
命をたべるのだから残さず感謝していただきましょう。という内容かと思ったら、屠殺のことが詳しく書いてあってこんな風に牛や豚を殺すのは知らない世界でした。そして・・死となると穢れにつながり・・部落差別へと問題が移っていく。部落差別は難しい問題だけど、こんな風に教えられるのは理解しやすいのかもしれないと思う。学習的要素が豊富で小・中学生向きだと思います。
屠殺のこととかが正しく書いてあるのかと思ったが、後半には被差別部落のことが重点的に書いてあり、すこしがっかりした。そのことは、違うタイトルの本できちんと書いて欲しい。また、この本は子供向けという体裁だが、それはあくまでも表記だけであり、言葉や単語は完全に大人向けだ。ひらがなにしたところで、単語がやさしくなるわけではないので、子供向けに書くのは難しいのだろう。森さんの本を他に読んでいたので、内容は大方予想通りだった。
DVD「いのちの食べかた」を見たので読んでみた。前半の屠畜の描写はDVDを見たのでよく分かったけど、日本のほうがちょっと大変そうかな。それはさておき、後半は、というより著者はお肉はどこから来るのかよりも代々屠畜に関連する職業に従事してきた被差別部落の人たちの問題を書きたかったんだな。何事も「知る」って大事。
スーパーでパックに入って売っているお肉。 その元は、生きた動物達なんですよね。 と殺場で殺されます。ここで働く人は、被差別部落出身の人達。 『知ること』って大切ですね。この本を読んで、『動物の命』『被差別部落』について考えさせられました。
輸入に依存し、食べ物を廃棄する日本人。食べ物でも肉にスポットを当てています。店で売られている肉は、もともと生きた動物たちです。殺され解体され、そして店に並ぶ。わかっているようでわかっていない、でも知っておかねばならない大切なことだと思います。また、差別問題にもスポットを当てており、歴史を知る、食べ物の大切さを知るということでとても意義のある本だと思います。
前半は肉類はどこから来るか、どう殺されるか。後半は歴史・差別・戦争・いじめについてでした。私たちはなにもできないけど知ることならできる。
食肉の話となると差別と切っても切れないのだけれど、そこから戦争の話まで持っていける技量にうなります。技術的にどう屠畜されているかは世界屠畜紀行の方が詳しいのですが、この本ではメディアを通して知ることの危うさまで言及しているので、そういったことを知るためにも読んだほうがいい本だと思います。
23時37分読了。「見なかったこと」にしていることが、気付いているつもりの分量よりももっとずっとたくさんあるのだろう。それらに触れることすら禁忌とされている。禁忌とされていたり、透明になったりしていることをこそ、覗き込み、知ってゆきたい。
知らないから、知らなかったからと、思考を停止させるので無く、知った上で自分は何を感じ何をすれば良いのかということを考える機会を与えてくれて感謝しています。
将来必ず子供に読ませたい本。普段我々が食べている肉がどのような過程を経て食卓に並ぶのか、学校やテレビが教えてくれないことがわかる。
大変興味深かった。若い頃に読むべきだな。この本に興味をもたれた方は、まったく同じタイトルのドイツ映画がDVD化されていて、屠殺を含めた似たようなテーマを扱っているので、そちらもご覧ください。
いのちの食べかたの
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感想・レビュー:87件














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