幸せな秋の野原―ボウエン・ミステリー短編集〈2〉 (MINERVA世界文学選)
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幸せな秋の野原―ボウエン・ミステリー短編集〈2〉の感想・レビュー(9)
1に比べると毒が薄い。怖い話なのかと身構えて読むと、そうでなかったり。訳文がわかりにくいのと、言わず語らずが多いのとで、行きつ戻りつ考え考え読み進め、読んでからも「それで真相は何?」としばし考えこんでしまう。短編集にしては読むのに非常に時間がかかる。じっくり腰をすえて取り組むべき本。個人的に楽しかったのは「ワーキングパーティー」「彼女の大盤振舞い」「蔦がとらえた階段」。
再読。前巻よりも長めの作品が多い。また、ボウエンのブラックな風味が利いたユーモラスな面に触れられる(「ワーキング…」「彼女の…」など)。そのせいか、前巻で強調された「暗さ」だけで作品を解釈していいか、ユーモアに限らず、多面的な解釈が可能ではないかと疑問が残った。特に「蔦が…」など、訳者氏が言うように、ニコルソン夫人は「虚飾に満ちた」「ヴァンパイア的」存在としてしか捉えられないのか。私は彼女の孤独の如きものを感じるのだが。その他お気に入りは、表題作及び「そして…」「バレエの先生」「相続ならず」「夏の夜」。
09/30:hahaha
表題作の「幸せな秋の野原」が良かった。過去と現在のシーンが幻想的で儚い。そして翻訳はやはりとても大事だと思った。かなりわかりにくい。英文のテキスト和訳っぽい感じ。ただ、ボウエンの作品は素晴らしいと思う。
07/19:ゆりっぺ
ミステリ短編集とあるが、謎解き要素は全く無い。語られない事柄があまりに多く、美しい景色の描写はいつしか不安や悪意に満ちた内面の描写になってゆく。ブラックでヒッチコック風の「ワーキングパーティー」や、幻想的で美しい表題作がよかった。それにしても、わかりにくい訳文である。原文が比喩と倒置法を多用しているようなのだが、何も逐語訳しなくても。「彼は首をひねった、果たして彼女は感じているのか、感じているに違いないが、彼らの登場がいかに破天荒なことだったかを。」(引用)原文で読める英語力が私にあればいいのだが。
07/15:am
04/04:retro
--/--:madhatter
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