横道世之介
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横道世之介の感想・レビュー(1608)
世之介の人柄が好き!能天気そうで、でもふざけてるわけじゃない、絶妙なバランスの性格。作品を通して、日常における出会いや人と人とのつながりについて考えた作品でした。文体が面白おかしくもありました。
何冊か読んだ吉田作品とは少し趣きが違うなと思ってたんですが最後の切なくなるような感じは同じ、帯にある様に一人の人物に出会っても出会わなくても大きな変わりはないのだろうけど時々あの人どうしてるかなぁ、とそれぞれの生活の中で思い出す、みんながそれぞれ世之介なんだろうな。作中に出てくる作家志望の従兄は本人がモデルか?
平凡な世之助の、平凡ではあるがキラキラした日常が描かれる。周りの人に少しずつ影響を与えているところがいいなぁと思った。バブル時代を知らない自分にとっては、ディスコやダンスパーティーの話は、そんな時代もあったのかぁ~という感じ。
学生時代の一時期だけ親しかった友達、今は連絡も取りようがないけど何してるのかなぁ~、そんなことを思わせてくれる内容でした。世之助にかかわった登場人物の人生もかかれていて、あとからじんわりくる感じでした。
自堕落な大学生の一年間。お嬢様との恋愛など荒唐無稽な部分もあるが、自分の大学生時代となんら変わらずとても懐かしく思った。それがバブルの東京とバブル崩壊後の一地方都市という違いがあっても。結局大学生ってそういうものなんだよ、きっと。
1986年って、そういう事があった年だったのか...と思いながら読みました。何だか、とても面白くて吉田氏の作品じゃない感じ (ぉぃ (^_^;;;) それにしても、祥子さんの変わりようには驚きです!!!
天然ともいえる、世之介と祥子ちゃんが最高に笑えました。好色一代男の主人公名までは知りませんでしたが、タイトルからして笑えるネタになっていたとは、いやはや。ところどころ垣間見えたその後の人生も興味深く、最後には泣かずにいられない仕掛けにまんまとはまった感じです。
横道世之介という大学生の日常を切り取った物語。けっこう分厚いけど、とてもコミカルに書かれていて、読みやすかったです。登場人物のやりとりが面白くて、読みながら何度も笑ってしまいました。ふとしたときに気軽に手にとって、このやりとりを眺めていたい。そんな本。読み終わったあとは世之介のことがきっと好きになってます。
題名のとおり、横道世之介という学生のお話でした。世之介がふらふらしている中でいろいろな人と出会い、そして関わっていく話ですぐにひきこまれてしまいました。祥子の笑い方には、わたしも笑ってしまいました。お嬢様な祥子が話の中で一番すきです。ちょとずつみんなに影響を与えていて好かれている世之介は平凡だけど前向きでいいヤツだ。わたしもこんなヤツと出会いたいなと思いました。
2012年最初の一冊。もしや今年の私を予兆してる?てなくらいにテーマは「平々凡々」。世之介はいたって普通の学生で、いたって普通の性格で、いたって普通の人生。正直言えば小説の主人公になるほどの際立つものは何も無いのだ。でも手放さずに読み進められたこの面白さは何だろう。そして普通だった世之介が最後だけヒーローになっちゃったとたん迎えたあのラストに衝撃。こうゆうニュースって現実にあるけど、きっと世之介のように周りから愛された人だったんだろうな。世之介のお母さんのラストの手紙の温かさに涙が溢れました。
バイト明けの朝7時。人生の早暁に立つ、世之介の世界である。自分がまだ何者でもなくて、でも何にでもなれそうで、世界は広くて、少し苦くて、美しくて、そんな世界に一歩踏み出す、高揚、不安、希望。青春だなぁ。あの頃の、道はどこまでも続いていて、どこまでも歩いて行けそうな、早朝7時の世界の感覚を、思い出す。
横道世之助という大学生を説明するのに「どこにでも居そうな」「ごくごく平凡な」という言葉がすぐ思いつくだろう。が、20年経ってふとした拍子に鮮やかな懐かしさを持って心によみがえるのは、平凡な個性に埋もれない何かしらの物があったのだろうな。今でもみなの心に世之助は生きているんだ。ラストが分って来るにつれ、取り巻く人々との軽妙で可笑しな会話や出来事が笑えるんだけれども同時に切なく感じました。良い作品でした。(初・吉田修一作品)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/08
どんな内容なんだろと読んでくうちにグイグイ引き込まれ世之介の魅力にどっぷりはまった。良いなあ、世之介のような男。祥子さんとの付き合いも微笑ましくてずっと見守りたいくらいだった。途中途中で現在の話があり、その中で世之介のことを皆懐かしく憶ってる所からうすうすわかってしまったけど世之介らしい終わり方だなと思った。でも祥子さんと家庭を持って欲しかったなあ。今までの読んだ吉田さんの本の中でこんな明るいのも書くのねと驚いた。
主人公は特別な存在でも何でもなく、ごく平凡な大学生。だけど、どこかとてもいい奴で、出会っただけで良かったと思える存在。そんな主人公横道世之介の大学入学から1年間の物語と、彼と出会った友達や恋人達のその後の物語が描かれている。この小説には、理想的な人物像が描かれていて、彼との素晴らしい出会いが書かれているのかも知れない。結末は残念過ぎる気がするけれど。
学生時代いたかも、こういう人。バブルの恩恵を匂いだけ感じてたような学生時代。浮かれた大人達のような学生も確かにいたな。思い返せば、つまんない事さえも全てが愛しく懐かしい。ところで世之介くんのキャラはもう少し変なヤツでもよかったんじゃないかな〜。前半コミカルな語り口の割に内容が普通で戸惑った。しかも祥子ちゃんが変だから、世之介くんの変さが薄れてしまって勿体ないような。所々で出てくる彼等の今が、まだ道の途中であることの力強さ。彼等にとって世之介くんは春風駘蕩としていたあの頃の象徴なんだろう。
自分が学生の時を思い出しながら読んでました。現在の世之介のエピソードはショックだったけど、のほほんとした世之介らしいかな。読みやすい文体だし、最後は悲しいというより心あたたまるお話しでした。
横道世之介。18歳。大学1年生。長崎から東京に出てきたばかりのお気楽な少年が少しずつ成長していく物語。周りではいろんなことが駆け廻っているんだけど、川の中州でノンビリ空を見上げておにぎり食べている…みたいな男だ。しかし彼女が出来たり、いろいろなモノにぶつかる度に優しく男として研磨されている…といえば大げさだが、彼の成長がコミカルなタッチで描かれている。「悪人」「さよなら渓谷」を書いた方がこれ書いてたの?という感想も聞こえてきそうだし、「悪人」へのアンチテーゼという言葉も聞こえてきそうだ。新境地の名作。
大学に進学し上京したての横道世之介の1年間を、世之介と関わった人たちのその後を挟みつつ追っていく。この世之介、特別これといったキャラクターではない気がするんだけど、なんだかクスリニヤリとさせられる。とても愛すべき人柄。祥子さんが私的にとてもツボ。ツボにはまる祥子さんがツボ。最後の、世之介が街を歩き回るシーンは清々しいけど寂しい気持ちになった。
面白かった。 なんか吉田修一っぽくない小説やなーって思いながらも、一気に読み終わった。こういう、周りから見たら毒にも薬にもならないような人にも、一つ一つ物語があり人生がある。あったかい良い話しでした。意外と最後泣けてしまって自分でもびっくりした
なんていったらいいんだろう。温かいのに悲しい読後感です。●柳のようにやわらかな世之介と、彼の周りのバブルの時代を生きた人々の物語。●人と人は確かにつながっていて、ともに人生を歩んで行くつながりもあれば、別の道を歩む人との出会いもあって。ううん。後半はやっぱり切なかったなぁ。
吉田さんの本は4冊目なのですが、他の作品とは少しテイストが違うおはなしのように感じました。日常のお話は好きなので読みやすかったです。京子さんも言っているけれど大学生の世之介は青春を謳歌していて羨ましい限り。
世之介の大学1年生1年間。その間に挿し込まれる「今」のあの頃の人たち。 11月の「今」を読んだときに予感と衝撃がじんわり染み込んできて…同時に「千春さん思い出して!」と念じてました。通じないけど! 『田村はまだか』を読んだ時と近い気分がしました。
本好きな先輩に図書館でばったり会った時にオススメされて読んでみました☆「淡々としているよ。」って聞いていたので面白いのかな~?と思っていたけど、読んで良かった作品でした☆身近にいそうな普通の大学生だけど、世之介みたいな純朴で優しい青年って案外そうそういないのかもなぁとしみじみ。世之介に関わった人達がずーっと経ってから、ふと世之介のことを思い出しそうになるけど、はっきりと思い出せない。でもみんなその瞬間ほっこりとした気持ちに。ラストの世之介に出会えたことが一番の幸せだっていうお母さんの言葉にウルってきた☆
80年代の青春小説。横道世之助、大学進学を機に東京へ上京。どちらかといえば平凡なタイプの大学生。彼と彼に係わった人の物語。意外と面白かった。でも、出会えてよかったと思われるような彼だったのに結構忘れられていたことが切なくも感じる。忙しかったりで音信不通になっちゃうの無理もないけど、やっぱ切ない。
世之介本人ではない視点から語るという淡々とした文体。押しつけがましくなく人生賛歌の内容が伝わってきた。世之介と関わった人々の人生が語られ、それを通して世之介という人物像が見え隠れする。ほんとのところ、わかり易そうで捉えどころがないような不思議な人のような気がする。呑気を絵に描いたような人物のはずなのに。映像化するなら、田中圭がいいかな?
初吉田修一。ウダウダ大学生の話かと思って読み始めたけれど、自分と時代がけっこう近いせいか、妙に親しみがわいてきた。のほほんとしていて、純朴な世之介も1年も東京で暮らすと、どこかしら変っていくのね・・・。でも、根っこのところは変ってなかったんだと思う。特に個性的でもない平凡な男の子なのに、何十年後も周りの人の心の中に残っている(片隅におぼろげに、というところがミソ)ってことが彼の人柄を表している。幸せなことだと思う。写真のエピソードが泣けた。っていうか、泣かされる話だと思わなかった!大事件は起こらなくても、
世之介、いいやつです。愛すべきキャラクター。特別、優れた人ではなく、何かの偉業を成し遂げた人でもなく、よくいる普通の大学生なんだけど、意外と、世之介みたいに純粋で、気負いがなくで、優しい男っていないかも。 最後のお母さんの手紙が泣けます。もし、世之介が私のそばにいたら、大学生の私には物足りずに恋をすることはなかったかもしれないけど、母になった今、こんな息子がいたらきっととっても誇らしいと思いました。
非常に温かい気持ちになりました。 いつまでも胸の奥にしまって置きたい作品ですね。 この本を読んで将来やりたい事が判らず本当に中途半端だった自分の大学時代を思い出しました。 唯一の収穫は妻と出会った事だったのですがその頃の気持ちを思い出しました。 世之介のように少しずつ背伸びしながらこれからの人生頑張って生きていきたいと思います。世之介の分も!
世乃介の言動が笑えます。何でもないのに温かな気持ちになってしまいました。登場人物たちと同様に世乃介に出会えてよかった、と思える一冊。
時代を織り交ぜながら、なんてことはない大学生の日常。なのに読後じんわり暖かい。奥田さんの作品かと錯覚してしまう。こういう感じ好み。
横道世之介の
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