夏の水の半魚人
夏の水の半魚人はどんな本ですか?
夏の水の半魚人を追加
夏の水の半魚人の感想・レビュー(123)
前田司郎さんが書いたというより主人公の魚彦が書いた作文を読んでるような、とりとめの無い作品でした。とはいえこのとりとめの無さが奇妙に魅力です。「ちょっとおかしい」と噂の魚彦のお母さん、漏らす事で孤立してしまった謎多き転校生・海子、喧嘩別れをしてしまった車椅子の今田…彼らと魚彦が今後どうなるかはほとんどヒントが無く作品は終わりますが、大人の視点からでは絶対に不可能な迫力でそれらの事が迫ってくるのは必見だと思います。個人的に魚彦が今田の『語尾に「〜ワケ」がつく事』にオカマっぽさを感じる場面が気に入っています。
表紙に惹かれて購入した本。五年生の男の子の心情を描いた文章は流石でした。問題が無い、といえば嘘になる環境の中で、問題なく生きていた魚彦。それを破りたくなる負の感情。覚えがあるような、無いような。
前田氏の本、本谷有希子氏の本が面白かったので読んでみました。 や、良かった。すごくリアルで瑞々しい小学生の物語。 主人公、小学5年生。ふと大人びてたりして、「子どもとして、成熟している」というね、そんな感じ。 これから、子どもとしての成熟期を抜けて、未成熟な思春期へと向かう。 よく分かってる子どもの世界から、何だかわからないものの中へ。 演劇畑の方の小説、新鮮に面白いのではと思いました。
小学5年生のあの夏、突然沸きあがってくる意地悪な気持ちに僕は戸惑っていた・・。理由もなく突然沸きあがってくる負の感情はなかなかコントロールしにくいもの。友人に対してひどいことをしてしまって、頭の片隅では自分が間違っていると分かっているのに、その時はその感情をどうしても抑えることができない。波のように揺らぐ感情が丁寧に描かれていました。こうした経験を重ねることによって大人への階段を一歩ずつ上っていくのでしょうね。酒井駒子さんの表紙も良かったです。★★★
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
ゆめわかばさん、こんにちは♪わ~い!ゆめわかばさんに誉められちゃった~♪嬉しいです~♪ナイス&コメントありがとうございました♪
ナイス!
-
09/20 12:06
ゆめわかばさん、こんにちは♪わ~い!ゆめわかばさんに誉められちゃった~♪嬉しいです~♪ナイス&コメントありがとうございました♪
ナイス!
-
09/20 12:06
【酒井駒子さん装画本全読破をめざして】駒子さん装画の本は、心のまんなかにストンと落ちてくる作品ばかりで、これも感想が書けません。的を得た帯の書評にただ頷いてます。以前に購入して積読でしたが、夏が終わるまでに読めてよかった。小学5年生の主人公・魚彦の「自分でもよくわからない」気持ちを見事に表現。自分の思い出も蘇りました。うちにも同い年の息子がいるので、いつまでもお子ちゃん扱いしてちゃダメだな。「海を吐き出している」転校生・海子の存在を如実に表現したようなタイトルも秀逸。夏がくるたびに手に取りたい1冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(14)
- 08/31
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
ゆめわかばさん、こんにちは♪初読みの作家さんでしたが非常に読みやすかったです。魚彦の揺らぐ気持ちが上手く表現されていて、読み手のこちらまで息苦しくなりました。また他の小説も読んでみたいなって思いました。この本に出会えたのもゆめわかばさんのおかげです!素敵な本のご紹介ありがとうございました!
ナイス!
-
09/20 12:06
ゆめわかばさん、こんにちは♪初読みの作家さんでしたが非常に読みやすかったです。魚彦の揺らぐ気持ちが上手く表現されていて、読み手のこちらまで息苦しくなりました。また他の小説も読んでみたいなって思いました。この本に出会えたのもゆめわかばさんのおかげです!素敵な本のご紹介ありがとうございました!
ナイス!
-
09/20 12:06
ゆめわかば@灯れ松明の火
うしこさん>嬉しいコメントありがとうございます(*^_^*) こちらこそ、うしこさんの素晴らしい感想を拝見して「これ、そう、こういうこと!」っと一人興奮しておりましたσ(^-^;) 私も酒井駒子さん装画という理由だけで手に取りましたが、お話も素敵でしたよね。これからもうしこさんの読了本&感想楽しみにしていま~す(*^_^*)
ナイス!
-
09/20 18:58
うしこさん>嬉しいコメントありがとうございます(*^_^*) こちらこそ、うしこさんの素晴らしい感想を拝見して「これ、そう、こういうこと!」っと一人興奮しておりましたσ(^-^;) 私も酒井駒子さん装画という理由だけで手に取りましたが、お話も素敵でしたよね。これからもうしこさんの読了本&感想楽しみにしていま~す(*^_^*)
ナイス!
-
09/20 18:58
小学5年生というこれから思春期にさしかかる少年の日常。魔法の存在を信じる無邪気さと同時に、どこか残酷な性や暴力の萌芽も描かれている。タイトルの半魚人=魚彦と読むのが自然だろう。とすれば、半分人で半分魚とは、半分大人で半分子供という意味だろうか。
どこかの書評で「夏らしい作品」というのを見て気になって。冒頭の掴みとは裏腹に、本編は淡々と、でもディテールまで細かに、小学生男子の夏休みを描いていく。良くも悪くも、文章が散らばっているかんじ。今まで読んだことないタイプの本だな。表紙の酒井駒子さんのイラストが、なんだかしっくりくるような一作。
表面を撫でていく読み方だったので、肌理をなぞるように、ディティールを確かめるように二読。小5という微妙な年齢の無意味さ、性の意識、加虐性が描かれ、ときおりチクッとした痛みを感じます。こうした日々を過ごすことによって、少年たちは仲間内の世界から大人の世界へ泳ぎ出そうとし、世界との駆け引きを覚えてゆくのだ。
なんだか、冒頭の不思議なシーンから一転、本編はなんとなく、ふつうの物語でしたね。小学5年生という、無邪気さがなくなって、ほんのすこし背伸びをする、そんな時期をとても丁寧に切り取った作品だと思う。「わかる、わかっちゃう」そんな描写が多くて、11歳の多感で繊細な時期の心情ってこんなだったなあって鮮明に思い出した。魚彦と海子、ふたりで田舎の海で遊んでほしい。最後の二人が抱き合って、水に耐えるシーンは映像化してほしいような、透明感のある美しさを感じた。
小学生の脈略のない思考と行動をたどるうち、断片的な自分の記憶がいくつも浮かんできておどろいた。小学生の特異さがこの話の不思議な魅力をつくっていて、ちょっと変わった感じだけど、おもしろかった。
冒頭は「お?」と思ってちょっと食いついたんだけど....、なんだろ、予想外に普通に話が進んで行ってしまった。ちょっと肩すかし。男の子ものって、意外と現実的な話にまとまっちゃうのかしらん。
小学生時代のことを思い出してみた。あの頃はなにもかもが楽しかった。この主人公みたいに葛藤したりしてたのかな。大人になって本当に汚い部分が見えてきたら、純粋にはなれない。
小学5年生の息苦しさ、切実さ、計算高さ、窮屈さ…いろいろと思い出す。魔法や遊びや恐怖が、生活にすごく近かった時代。ただ、今の自分の面倒な悩みは、この頃から現在にまで繋がっている気がして、当時を愛しく思い出すというよりは、いろいろなものと闘っていた日々を思い出して苦しくなった。帯にある「私達はまだ大人のふりをした子供だ」(桃井かおり)という言葉に頷いた。
【図書館】青春一歩手前の無色透明な子供の時の話。じわじわ浸食してくる思春期の雨がやがて海になって足元を浸して、気づけばどしゃ降りになった雨は身体の中にまで流れ込んで、内からも外からも青く染み込んで行く。
冒頭、イケスと魚彦の名前の由来にググっと釣られた。表紙も酒井駒子氏だし、これはーと思ったのだが。なんだが不要に細かい描写と、いかにも大人が子どもの目線のふりして書いた文章が頭に入ってこない。なんといっても、登場人物が、米田、今田、中田、ときてもうだめ(他の苗字もたくさんでるが)。読んでて混乱。
sunao
酒井駒子氏の絵本は結構持っているので、好きなのです。表紙描いていると釣られる確率高いです。本はイメージ読みしているので、名前などで混乱するともう投げたくなります。きちんと読めばいいんですけどねー。
ナイス!
-
07/03 21:27
酒井駒子氏の絵本は結構持っているので、好きなのです。表紙描いていると釣られる確率高いです。本はイメージ読みしているので、名前などで混乱するともう投げたくなります。きちんと読めばいいんですけどねー。
ナイス!
-
07/03 21:27
ゆらら@灯れ松明の火
sunaoさんのこの言葉にハッとしました。“そうだ、絵本読めばいいんだ!” …ということで酒井さんの絵本、少しずつ読んでます。やっぱりいいな♪
ナイス!
-
08/11 22:30
sunaoさんのこの言葉にハッとしました。“そうだ、絵本読めばいいんだ!” …ということで酒井さんの絵本、少しずつ読んでます。やっぱりいいな♪
ナイス!
-
08/11 22:30
すごい好き。こんな少年時代を過ごしたかった。ふつうに友達がいて好きな女の子に順番があって、この子のこんなところは嫌いだけどでもやっぱり友達で。教室でひとりぼっちだった私の理想。
09年三島由紀夫賞受賞作。御殿山近辺のまあまあの高級住宅地を舞台に、現在30歳前後の男性が小学生高学年だった頃の日記風なおはなし。共感できる人は嵌るんだろうが、どれだけの人が共感できるんだろう。私は何にも重なるところがないので、久しぶりに睡魔と闘うはめに。小劇団を主宰しているらしく、脚本家でもあるとか。
いまいちわからないです。小学生の日常ってあんな感じだったかな?と自分の小学生時代を思い出してみたりしました。でもあまり山場がなくて掴めない話でした
第22回三島賞受賞。小5の子供の考えてないようで考えている心の動きが鮮やかに精確にトレースされている。確かに自分も子供の頃は些細なことがまるで世界の終わりのように感じられたなぁ……などとノスタルジックな気分になるが悪くいえばそれだけで余り面白くはなく、読んでいて退屈だった。子供向けにはいいかもしれない。
小説というより日記を読んでいるような気分だった。大きな事件はないけれど、この年代は毎日がいろんな出来事にあふれていたよな~と思い返した。△
AERAの柴咲コウのインタビューで今読んでいる本と書かれていたことがきっかけで、何となく気になって読んでみたが…。難解すぎて、私には合わなかった。それどころか不快な気持ちが込み上げてきたので、わかろうとするのを諦めた。作者の方、ごめんなさい。
忘れてたけど自分もこんな事してたなー、と読んでいるうちに思い出してくる位、実際に子供のしそうな行動や思考の描写が上手い。精神の過渡期にあえて現実から目をそらしている子供達のあやふやさがとても印象に残った。
最初なんか読みづらいなぁと思っていたんだけど、これは小学5年生が書いた文章(という設定)なのだな。文章だけじゃなくて、思考自体もとても小学5年生らしくて、偏狭だったりしつこかったりそうかと思えば妙にあっさりしてたり…。空気感とか目線がとてもリアルでいつの間にか自分も魚彦の気持ちで読んでいた。ラストがすごく良かったなぁ。
普通の男子小学生の日常である。クラスの誰それが気になると話し合ったり、力のある上級生に怯えたりする。誕生日には誕生会を開き、夏祭りがあれば友人たちと連れ立って遊びに行く。そんなありふれた日常で突如異端分子に変化する魚彦。何故か急に人付き合いが上手く出来なくなるって相当な恐怖だな。魚彦も海子も姿かたちは人間だけど、実際は名前の通り海の生き物だったのかもね。
不思議な母なのに何と無く理解でき、少年の衝動も子供の世界の中で大人になるまでの葛藤のようなものを感じる。不思議な世界観ではあるものの、ある意味、とても現実的な気がする。
久しぶりに訳の分からない本を読んだ。題名と表紙の絵が気に入って読んだ本だからな~f^^。読んだ後で作家さんのことをみたら劇作家さんのようで…納得。劇作家さんは感覚で本を書くよね。こーゆー本って小中学生の頃よく読んだな。なんか懐かしい~。でも、出だしはすごくおもしろかったのに、あの流れで書いて欲しかったな。
最後の陸地が海に沈んでいくというのは、子供の頃の思い出もやがて記憶の底に沈んでいくということかな。前田さんは変わってゆく地元に対する恐怖(怯え?)みたいなのを何作かで書いていて、それを子供の頃の思い出と重ねているようにも思える。幻想オチなら、海子の出す「海」で主人公が飲み込まれ、世界が沈む(これだと記憶の中の地元にも繋がるかも。過去の五反田は記憶の中に沈んでいるだろうし)、なんて。深読みしないで自分の子供時代と重ねるだけでも面白いです。
私はドロケイをしたことがありません。ルールも知りません。私の周りにはドロケイという文化がなかったのです。あるいはそういうことをする人々からはじかれていたのかも知れません。そんなことを思い出しました。
子どもの目線から描かれている小説って、実は多いようで少ないのではないかなあ。子ども、という名の大人の目線だったりするわけだ。でも、これは本当に、子どもの目線から描かれた子どもの世界の話だなあって思った。例えば学校の先生になったりした時に、思い出して読み返してみたい。秀逸。
子供の頃友だちにしてしまった小さな意地悪を思い出す。どうしてあんな事言っちゃたのかなんて、大人になった今だから想像できるけど、当時は言葉にできなかった。その点この主人公は大人だと思う。魔法使いの話をもう少し突っ込んで欲しいのと、理解力不足で最後の終わり方がよくわからないのが残念。
夏の水の半魚人の
%
感想・レビュー:51件












































