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RANKの感想・レビュー(99)
なぜ下位者への執行それ自体は容認されているのに、ラストの方で明かされる『あれ』は問題になるのだ? 人間の基本的人権が奪われるといった点では同じではないだろうか。ところどころ話が破綻している気がする、でも設定は面白い。もう少し煮詰めればもっと面白くなったと思う、惜しい作品。
西暦2019年。すべての人々は、無数のカメラの監視によって、厳密なランク付けの元に管理されていた。低順位者に待っているのは、執行官による社会からの排除。だが、執行官の連続殺害事件を発端に、秩序は揺らぎ始める… 人間のランク付けという発想自体には目新しさを感じないけど、話の組み立て方とスピード感は良かった。本筋の合間に時折挿入される、「こんな行動をとったためにこんなランクになってしまった人たち」の小エピソードの部分が好き。しかし真藤順丈の文章特徴あるな。「~した。」じゃなくて、「~する。」の多用とか。
なんか未来に起こりそうな話。個人に識別番号をふりわけることも、州制度への変更も日本で政策として考案されたものでもある。日本の人口は減少しているが、世界は増え続けている。うまく考えてあるが、話としてはいまいち盛り上がりに欠けたかなぁ。
無数のカメラが監視し、住民全てがランク付けされる近未来。最下層ランキング入りすると強制執行者によってその存在を抹殺される。箍の外れた人間を描写する為か、醜悪な場面が多い。この先に何かどんでん返しとか、意外な結末が待っているかと頑張って読んだがどうも肩透かし。作者が男性のせいか、「醜悪な描写」もほとんど男性のもの。女性の醜悪さって法すれすれの辺りに発揮されやすいのでそういうのもちゃんと書いていれば多少この作品の「ランク」も上がったかも?読んでいる間も、読後感も良くない。
ペース配分のないまま眼という障害物を時に避け、時に体当たりし、暴力一色のカオスを一気に駆け抜ける。暴力革命の行く末は、一瞬の開放感を頂点に無気力へと滑り落ち、さらなる暴力の輪廻が待ち受ける。人間はこのカルマを断ち切れない限り永遠に巡り続ける。
「庵堂三兄弟の聖職」ほどではないが、「執行」のグロさはなかなかのもの。女性読者は引いてしまうかもしれないけど、肉体的苦痛を間違いようのない痛みとして、権力への怒りを本物の怒りとして読者の内側に喚起してくれる作品は必要です。
☆☆☆「三兄弟」より作家らしさは↑↑つかみから疾走感のある小気味良い筆致であんまりオチないラストまで一気。問題は執着するテーマの無さ/弱さか?(エンタメ志向ならそれでも構わんが)。本作は後篇として、前篇が…「これが最大多数の最大幸福だ」とか「これしかないんだ」とか言いながら成立させるヤツと、RANK付けされて安心しちゃうニホンジンの話も読みたかったかな
こう言っては何だけど、物語全体の展開であるとか、登場人物の過去、システムの中にある矛盾とその解決策として描かれているもの……などは、決して目新しいとは思えない。でも、独特の文体のリズムと本編に関係のない人々の姿と上下するランク、なんていうディテールにすっかり世界観へと飲み込まれたように思う。全体を通すとリアリティーに欠けるのだけど、ディテールからのリアリティーは抜群。社会批判とか、そういうのを見いだすことも出来るけど、疾走感のある一種のノワール作品として楽しめた
「地図男」読んだ後で、あまり期待はなかったが、読み出すと止まらなくなり、賞を総ナメにした筆者にやっと納得した。個人的に伝説の〈最下位の人〉実在のキャラとして登場して欲しかったかなぁ・・・そして〈最高位の人〉って誰だったんだろう・・・って、思います。
日本が11の州で分けられた近未来。増え続ける人口と犯罪に対抗するため導入された「眼」によって、人々は常にその行動を監視され、評価されています。そしてつけられたランクが低いものは執行官によって処分されてしまいます。対照的な2人の執行官を軸に話が展開し、次第に明かされていく強制執行の真の姿。話としては面白かったのですが、挿入される数字や2段組になったり3段組になったりする構成がどうも気になってしまいました。
こういった小説はめったに読まないのですが、思わず引き込まれてしまいました。 現在の日本の中間層が持つ閉塞感がよく描けていると思いました。
監視され、ランク付けされ、底辺は処分されてしまう未来社会、という設定がダメだったのかなぁ。それとも、文体が合わなかったのか、登場人物の誰かを好きになることがなかったからか、理由はわからないけど読むのがちょっとしんどかった。
すべての人間がランク付けされ低ランクの人たちは処分されていく。これほどの暴力性を出した執行人が出てきて正解ではと思わざるを得なかった。淡々と処刑されていくならばそんな世の中も悪くないのかもと思ってしまいそうだから…ホントはこういう暴力的な本は苦手なんだけど(苦笑)
中間層でいることの危機を描いたメタファーのような気がして、考えさせられました。国家の悪政というモチーフは典型的なものですが、それは誰が求めたものか、実は自分がそれを望んでいるんじゃないだろうか、という疑問を投げ掛けられたような気がします。
10年ほど先の近未来。日本では道州制が導入され、関東州は人口が集中して治安維持のためにあらゆる所に監視カメラが設置される。人々は監視カメラから収集された映像でランク付けされ、底辺ランクの人間は執行官によって処分される。感情に流されやすい春日と、独自の価値観で行動している佐伯の二人の執行官がRANKシステムの欺瞞に気づいていくあたりから面白くなっていく。もうちょっと短くまとめていればもっと読みやすかった。あと10年ほどで日本がそこまでいくとは思えないけどなかなか面白かった。
迫力がある!人によって、かなり好き嫌いが分かれそうな近未来サスペンス。リアリティはないけれど、圧倒的なスピード感と迫る恐怖がある。システムの恐怖と集団の恐怖・・SF的でもあり、荒削りながらグングン引き寄せられ、エンターテインメントとしてかなり面白く読めた☆
《眼》によって絶えず監視され管理された近未来の関東州。人々は常に査定され《ランク》下位の人間の刑を執行する特別執行官。ゾンビのような人間モンスター佐伯とお人よしで人間臭い春日この二人の執行官を中心に物語はハードにドラマチックに展開する。システムが内外から破壊されパニックが広がっていく中盤からは勢いが増して面白くなっていく。ちょっと無理めな設定が気になったけどそれなりには読ませてくれました。でもなんか読むのが辛い。どうしてだろうと考えてみると登場人物の誰ひとりとして共感することが出来ないんだと気づきました。
タイトルの「ランク」て、そういう意味だったのか。個人的には善人な春日よりも、ターミネーターみたいで鬼畜な佐伯がイチオシ。やってることは残虐で鬼畜極まりないのに、独自の嗅覚でシステムの欺瞞に気づく、実は極めて真っ当な人間だというところに痺れちゃう(笑)。ま、若干殺し過ぎですが(汗)。ポプラ社というと「児童書」のイメージが強く、この暴力と血に満ち満ちた物語が刊行されたということに驚いてしまうけど、多才な作家の本領がこの系統だったら面白い。次回作に期待!しっかし、栃木はなんで関東州じゃないの?(涙目)。
nyanco@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
お久しぶりです。なかなか面白いコンセプトだと思いました。ただど~にも読みずらい。真藤さんの文章とは相性が悪いのかも。
ナイス!
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07/20 12:02
お久しぶりです。なかなか面白いコンセプトだと思いました。ただど~にも読みずらい。真藤さんの文章とは相性が悪いのかも。
ナイス!
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07/20 12:02
うーん、なんか読みにくかったなあ(^^ゞ設定とか嫌いじゃないんだけど。今まで読んだ作品はあまり抵抗なく読めたんだけどなんか駄目だったなあ・・・。もう少し表現力にヴァリエーションが欲しいかも。
ウーン、面白いけど欲張って詰め込みすぎで、焦点がぼやけてるかも。現代社会批判の面にもう少し絞っても良かったかな。グロ気味ですのでだめな方は注意。
さまざまなものでRANK付けされる監視社会とそこで連続ずる執行官殺し、最下位の人といった都市伝説…、こういった展開でなかなか面白く読んだと思います。それぞれ読んできた作者の作品の中では一番物語的であり、そういった意味で一番好みな気もします。 だけどどこか素直に好きとはいえない感じなんですよね。う~んどこが苦手なんだろう?
nyanco@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
こんにちは。そうなんですよ。面白いんですよ、コンセプトも良いし、展開のさせ方もなかなかで…。 私は、真藤さんの文章がどうも苦手なので、そのせいかと思っていたのですが…。なんなんでしょうね。
ナイス!
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07/04 16:00
こんにちは。そうなんですよ。面白いんですよ、コンセプトも良いし、展開のさせ方もなかなかで…。 私は、真藤さんの文章がどうも苦手なので、そのせいかと思っていたのですが…。なんなんでしょうね。
ナイス!
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07/04 16:00
監視社会、RANK付け、様々な人々がランキングされていく様子など、前半、なかなか面白い。が…、なかなか読み進められない。やっぱり真藤さんの文章は相性が悪いのか。病的な特別執行官・佐伯のキャラは新堂さんらしい良さが出ているし、システムが外と内から崩れていく中盤以降、ストーリーは面白く、映画化すれば、なかなか面白いとは思うのですが…。文体をもっと練れば、かなり面白い作家だと思うのは、真藤さんの文章が苦手な私だけでしょうか…。
受賞作もこれで全部出揃い。それぞれに方向性の違いが見えて、されど根底に同じものがあって、なかなか面白いなあ、と。派手さではこれが一番。
この作者のこれまでの作品の中では、もっとも物語的。たぶん、一番一般受けするのではないかと。昔ながらのディストピア小説とは支配/被支配の概念が逆転しているのが今時でおもしろかった。
RANKの
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感想・レビュー:41件













































