この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
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この世界の片隅に 中の感想・レビュー(403)
まだ二十歳にも満たない田舎しか知らない女の子すずがお嫁先で少しづつ大人の世界を知っていく。夫のことを少しづつ愛するようになりつつ、幼なじみにあってつい心がほっとしたり、遊郭で知ってはならない秘密を知ったり心が揺れつつも明るくしっかり前を向いているすずに癒されました。
周作とリンの繋がりに気づいたときの表現がなんともいえない。言葉が出ないこと、帳面を挟んでのコマ、やりきれないなぁ。再登場した水原と一連の出来事にも驚いた。いよいよ昭和20年8月が近づいてくる…。
白木リンと周作の関係に気付くシーン、無声なのによく分かる。それから納得というか、こう…あきらめ?気にしなくなった瞬間の桜の木のシーンも好き。ていうか水原さん、わたしいきなりの浮気未遂?シーンびっくりした。案外昔ってそういうのに寛容だったのかな?ドラマ見た祖母(呉市出身)がいろいろ自分の記憶と違うって文句言ってた。
続けて再読。今日は広島に原爆が投下された日。やはり下巻まで一気に読もう。周作とリンとの関係に気がつくセリフなしの描写。すずの疑い、戸惑い、驚き…さまざまな感情がよく伝わる。これって漫画の力だなぁ。
ドラマ化を前に再読。いよいよ戦局が厳しくなってくる中、夫婦それぞれの過去が影を落とす。幸せも嫉妬もある普通の日常。“まとも”でないのは戦争だけ。でも当時は、戦争も普通の日常だったんだなぁ…
上巻に比べて、ぐっと深い内容で、随分考えさせられました。女性の立場で読むと、「代用品」と言う言葉に少々胸が痛みます。ですが、当時の女性の結婚観などは今と違うでしょうし、今の感覚では推し量れないかなと。初めての嫉妬や喧嘩を経て、夫婦の形が少しずつ変わり始める。「笑うとって安心した」との言葉を見て、周作にとっては過去になってるんだなと。周作がどういう気持ちで、すずを水原さんの元に向かわせたのか、読みが足りずいまいち理解が及びませんでした。「最良の現実」の中で、いつまでも睦まじくあってほしい夫婦です。
お互いが結婚する前にもそれぞれの人生があった。相手には言わない事があっても当たり前の事。リンさんと周作の関係を知ってから改めて読み返して見ると、色々と匂わせるようなものが配置されている事に気づく。そしてそこで水原さんの登場というのがまた面白いなあ。すずは初恋の終わりを向かえるが、それは新しい生活がかけがえのないものだという事に気づく事でもある。すずも周作も相手の過去の恋の相手が気になって嫉妬しているのは、何だか微笑ましい。
「知らんでええことかどうかは 知ってしまうまで判らんのかね」 戦争で世界が少しずつ歪みはじめると共に、夫婦の間にも歪みが生じる。秘密を知ることの痛みと重さ。 お互いに過去があるのは当然だが、感情は理屈では抑えられない。 相手の気持に戸惑い、自分の本音を見失い、「代用品」に自分を重ね、「居場所」がここでいいのかと思い悩む。 都会と地方という違いはあるが、中島京子『小さなおうち』と「戦時下の生活」「秘密」「隠した気持ち」といった観点で比較して読むと面白いかも。
上中下の中。戦争の時代のことを描いた作品だけど、戦争の悲惨さを訴えていくというよりは、戦争のある日常を真摯に描くことで生まれるリアリティが、心に迫ります。もちろん戦争の悲惨な側面もそこにはあります。読んでみて印象的だったのは、恋愛結婚ではない結婚生活の描写と明るくやさしい広島弁。主人公(女性)にとっては「好きだからした」わけではない結婚で、そういう形の結婚について描いている(時代劇でない)作品を読んだのは初めてだったので新鮮でした。
海岸線のスケッチがスパイ行為と疑われ、兄は戦死。ついには呉にも空襲が押し寄せ、すずの生活にも戦争の影が迫ってくる。すずの日常がほのぼのとしているだけに、それがどう壊され、そこですずが何を思うのかが気になる。しかし、夫の過去にまつわる嫉妬というか男女関係のもつれは、こうの作品でもこんなのあるのかとビックリ。いけないものを、予期せぬ形で目にした感じになって、ドキドキしてしまった。
進み行く物語に相変わらずアイデア豊富な切り口と静かに紡がれていく過去と現在の繋がり。こうの作品で知る限り今までで最もどろっとした男女描写にグッとくる。そして強いひかりの中のような背景描写が本当にいいな。
★★★☆☆ 終戦記念日に再読。この巻は、すず、周作それぞれの「気になる過去の人」が登場し、お互いにモヤモヤしている。戦時中でも、そんな身の回りの嫉妬や疑いは普通にあって、普通に生々しく生活していたんだと、すず達の存在感がよりリアルに迫ってきた巻。
整理:嫁いで半年・・・買出しに行ったら迷子になったり、友達が出来たりと、戦争という暗雲が周囲を色濃く染めていく中、すずは健気に日々を生きる。上巻から続く8P漫画というキリの良さは物語に軽く入り込めて、すっと抜け出せるものがあるのだなと再確認。知らんほうが良かったのか、知って良かったのか、何でもないことに悩む彼女が愛おしい。いつの間にか、すずも周作さんも嫉妬をする位愛しあうようになったのだな。重い話題なのに明るく照らしてしまうのは、彼女がここにいる由縁か。
呉へと嫁いだすずは戸惑ったり、怒られたり、大好きな絵を描いたりしながら、毎日を楽しく過ごしていた。だが、戦争の影は徐々に濃くなってきて・・・
水原が尋ねてきたエピソードがせつない。でも、すずが腹をたてるほうが当然だ。もうすぐ戦死する人を気遣う優しさはわかるが、やはり妻を差し出すようなことして、女って所詮そんな扱いなのかなあと思うとやるせない気持ちになった。
最後に「間違ったら教えてください 今のうちに」と記されている。もちろん事実に多少の違いはあるだろうし、すずさんたち以外の人にとって、その人の数だけいろんな事実があることだろう。けど、とりあえずここには真実がある。
義理の姉も意地悪なばかりではなく、ちゃんと自分の人生を生きている。夫・周作も真面目な堅物とばかりも言えず隠された過去もある。それぞれに自分の日常を生きている。遊郭に生きるリンさんにも物語はある。楽しい物語ばかりではないはずだが、周囲を見るすずのまなざしは柔らかい。周囲が思うほど穏やかではなく、ハゲが出来たり「代用品」について思い悩んだりはするのだけれど、それもすべて精一杯生きるすずにとっての日常。そんな淡々とした日常の中に、兄の戦死や空襲のエピソードが入り込んでくる。ともすれば、すずと一緒に笑い,悩みなが
4つ年上の夫の過去に悩む主人公。おそらくは結婚前だけの関係だったと思うが、それでも気になる若妻のもやもやがいじらしい。だんだん戦争の影が忍び寄ってきて、下巻が気になってたまらない。
「間諜」とか憲兵さんのあたりに、戦時中の怖さを嗅ぎ取りましたが、そういったことも、出戻り小姑のいけずも、すずさんのポーっとした性格のお陰で霞んで見えます。軍人さんの「当たり前」を知らないので、つい、水原さんたらヒトの婚家にずけずけとやってきて、なんて図々しい…!と思ってしまったりするのです。童貞を捨てるのに、赤線へ連れて行かれることはよくあるそうなので、周作さんとリンさんの縁はそんなところかなぁと思ったりしました。さすが、のんびりしたすずさんも、嫉妬と無縁ではいられないようです。
踊るらいぶらりあん@SR推進委員
「一時の気の迷いで変な子に決めんでほんま良かった」そっか、周作さんはリンさんと駆け落ちでもしようとしてたんだな。そんで「結婚でもさせて落ち着かせ!」てなわけですずさんが探し出されたんだ。読み違いしてたな~。
ナイス!
-
09/29 14:41
「一時の気の迷いで変な子に決めんでほんま良かった」そっか、周作さんはリンさんと駆け落ちでもしようとしてたんだな。そんで「結婚でもさせて落ち着かせ!」てなわけですずさんが探し出されたんだ。読み違いしてたな~。
ナイス!
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09/29 14:41
知人から借りた三巻セットの2巻目を完読。主人公の心の中も周りの人たちの心の中もざわめき出す。一方で戦局は悪化,死が身近なものになってくる。この二面の事由がうねり出すかのような気配。いよいよ残すはあと一巻。どうなるのか?
リンに出会う。水原と再会する。兄の遺骨が届く。それでも生活は途切れないし、幸せはゆっくり形作られていく。ページをめくった分だけ時間が進むのが怖くて、先に進めない。そして、昭和20年。
戦時下の日常がていねいに描かれているだけなのに、控えめな擬音とほんのすこしの効果線があるだけなのに、このマンガのひとコマひとコマはなんと雄弁に語りかけてくるのだろう。
この世界の片隅に 中の
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感想・レビュー:78件

















































