長い道 (Action comics)
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長い道の感想・レビュー(170)
親同士の決めた結婚をした道さん。大ざっぱで愛嬌のある彼女と夫のほのぼのする三頁、四頁漫画。道さんの行動、夫である荘介どののやる気のなさが読んでいて、おかしくて、笑える。作品自体も、日常であったと思えば、科白のないものもあり、なんでもありで面白い。
はじめてのこうのさん体験。素朴な描線で情感をたっぷりと醸しつつも決して能天気なだけではない道さんに慎ましやかな含みがあってそこがもどかしくも愛おしい、なんとも不思議な読み心地でした。一読しただけでは掬いきれないたくさんの大事な何かを漠然と感じて読み終えてしまい、自分の読解力や感受性、表現力の乏しさに嘆くのはこういう本に出会った時です。未熟な私にとって二人の関係性は、頭では理解できても理性で否定している。道さん、本当にこれでいいの?って思ってる。一生読んでいきたい漫画を描かれる漫画家さんだなあと思いました。
今まで読んでました。今日の8時までにクリーニング屋に行かないと1週間分の通勤服がないことになるのですが、読みたくてしょうがなかったのです。読んでると、そんなことすら「まあいいか」な気分になる訳です。
★4 再読。お互いの困った父の取り決めで、突然結婚することになってしまった夫婦のコメディ。とろんとしてて天然ボケ、でも芯はしっかり者の道。それにひきかえ荘介は甲斐性なしで女好き、軽薄な最低男。道がいつも笑顔で怒らないのをいいことに、好き放題。最初は荘介に腹を立てながら読んでました。それでも一緒に暮らすうち、似合いのコンビに見えてきて… 実験的なシュールな展開も織り交ぜつつ、コミカルなスタイルでしっかり人間ドラマも描く手法が、スルメのように味わい深い。今時珍しいタイプのじっくり味わう漫画です。
ん〜。正直共感できない夫婦関係。っていうか夫婦じゃないと思うけどこの2人。同居人どうしで、ここから絆ができていく物語みたいですね。草食夫婦物語という感じでした。絵だけで物語るのは秀逸です。さすが!
『夕凪の街桜の国』『この世界に片隅に』と読んできたけど、この人にしか書けない!という意味では、一番作者の個性が光ってる作品なのかもしれない。不条理とでも言いたくなるほど、キャラ・物語の設定を説明せず、淡々と進むストーリーを追っていくにつれて、引き込まれてしまった。
絵の力に改めて感嘆。説明する為に存在するのではないキャラクターというのが、こうの作品の魅力だと思う。短い挿話だけに、積み重ねられていく親近感は切ないまでに迫ってくる。不思議な作家だ。
今までこうの史代さんの描く世界で、思わず肩の力が抜けてふっと笑ってしまう人物に出会ってきたけれど、が、ここまでぼんやり…というか、いやあのそれで大丈夫なん?と思わせる感覚全開の主人公が隠されていたのか、思わず感心してしまった。みかんはさびしがりや、という話にじんとする。とことんマイペースで笑えてしまっても、悲しさやせつなさをきちんと持っている道。じんわりと世界をぬくめているみたい。
トータルで考えれば二人とも「どっちもどっち」なヒドさなので、そこまで深刻になることなくあっけらかんとしている夫婦。憧れないけど! でもこの、漂うほのぼのとした感じはいいなあ、と思う。ある意味あきらめてしまった人が持つやさしさ、みたいなものなんだろうけど。
行間というかコマ間をさして読まなければ、道は男にとってある意味、理想的な女性の一類型だなあ、でも女性から見たら道ってどうよ、などと思って読んでいたら、だんだんブラックな感じも出てきておやおやと思ったが、まあ総じてはほのぼのした感じ。
道が何考えているのか分からないので、余計に作品の奇妙さや摩訶不思議感が伝わってくる。荘介はごくつぶしで最低な夫なんだけど何だかんだで憎めない奴で、二人の疑似夫婦的な関係が微笑ましい。内容は日常的な出来事ばかり。その何気ない日常に懐かしさや微笑ましさを感じた。
不思議と面白く、不思議な読後感がある。ただ、道さんのことはよくわからない。荘介どのに無関心というようには見えないんだけど。でもいまいち関心薄そう。
4ページ程度で綴られるひとつひとつのエピソードが、いちいち印象的。何度も読み返してしまうこともしばしば。お話に乗っかるも良し、あれこれ考えながら読むも良し。楽しく、そして懐の深い漫画。A
こうのさんの作品で一番好きです。何かほっとするような。荘介は甲斐性なしですが、嫌いになれません。道もちょっと、ていうかかなり変わった子ですが。二人の距離が近づくのが読んでて微笑ましいです。こんな夫婦がいてもいいなと思いました。
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感想・レビュー:45件














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