あやし うらめし あな かなし (双葉文庫)
あやし うらめし あな かなしを読んだ人はこんな本も読んでいます
あやし うらめし あな かなしを追加
あやし うらめし あな かなしの感想・レビュー(258)
ホラーは趣味じゃないけど怪談は好き。実話云々に興味はないけど因縁話は好き。由緒ある神道の家系に育った著者の叔母が寝物語に語り聞かせたお話2つに、創作5編を加えた短編集。煽りにある通り、幽霊ではなく優霊だなあと思う。私はこの人の書く人情味(人間味)を愛してるけど、たまに篤すぎて鼻につくこともある。その点で本書は絶妙バランス。甲乙つけがたいけれど「虫篝」が今の所は一等かなあ。こんなお話たちを綺麗事に感じさせないのは、浅田さんだからなのだと思う。性善説の人だよなあ。大・好・き!です。
浅田次郎版・世にも奇妙な物語?と、妹が言っていました。まさにそんな感じです。一作目、二作目あたりはあまり怖くなく七作目に至るにつれて徐々に怖くなり、悲しさもます。読み終わってから思い出して、じわじわ怖さがやってきました。「昔の男」がお気に入り。「お狐様」怖いなー…。でも私にとって、一番後味が悪かったのは、自分のドッペるさんがいる話(ごめんなさい、題名が出てこない)。やるせない、というか。主人公が納得してしまっているのが余計に悲しかった。
どの話も、ごく普通に生活してる人達の日常が舞台なだけに身近に本当にありそうでヒヤリとするような怖さがある。人の情や愛、念っていう物が実は一番恐ろしく力を持っているのかも…。 ホラー的な部分とは別に、現代やちょっと前の日本の、いろんな人の恋愛や結婚について、時代によって色々あるよなー、なんて考えてみたり。
市井の人々が遭遇する怪異を描いた作品。身近な話だからこそ怖い。私は「骨の来歴」が印象に残った。人間の怖さが滲み出ている作品だと思う。「赤い絆」、「狐の話」も良かった。
だいぶ前に読んだことあったのでだいたいのオチは覚えていたのですが、やっぱり何とも言えない怖さが。浅田さんの本は描写をゆっくり丁寧に読むのが好き。ふっと霧がかかったような世界に迷い込む感じ。考えてみたら浅田さんの本はどれも若干怪談めいている気がします。
夏の終わりに読む怪談物としては最適。ホラーや怪談物をメインに書くわけではない筆者だけに「怖さ」というよりは「昔の男」や 「遠別離」の様に読み終わった時に感じる清々しさや、「赤い絆」・「お狐様の話」みたいに伝承されて来た話に対し日本人だからこそ感じる「何か」が楽しめる短編集。
長らく行方不明になっていたものを昨夜発見して読んだ。不思議と内容を覚えていた。この本を読んでから眠りに就いた時ラジオからへんな読経が聞こえて来て金縛りにあったのだった。くわばらくわばら。
これもお友達から勧められました。表紙が何だか和製ホラーっぽくもあり、読みたいけれど怖いとゆうことで中々手に取れず。それでも読み進めれば怖いけど、そうでもないような、でも不気味さは異様なまでに残っている感じ。それにしても浅田作品を読んだのも初めてだったけど、脳内に風景が浮かびやすい情景の書き方をされていて、なおしっとり感もあるので読みやすかったと思います。コアなファンが多いのも納得。
ホラーと銘打ってはいるけど、そこまで怖いわけじゃない。御岳山の短編は浅田の親戚の実話を参考にしてるらしいが、フィクションだろと思ってしまうような話。狐憑き怖い。おもしろかったです。
久々の浅田作品でした。大人のホラー、と言う感じ。ドキドキしたり、ハラハラしたりはしないけど、後からジワジワくる感じ。さすが浅田次郎。最近若い作家さんや初めての作家さんが続いていたので、はあ~、安心する~、やっぱいいわ~、などの気持ちが押し寄せました。
タイトルと表紙から想像するような内容では特に無かったので少し残念…。もっとおどろおどろしいのかとおもっていましたがそうでもなくさらっとしたホラー風味の一冊。
ホラーよりもこのような怪談もののほうが性に合っているかもしれない。読むにはあまり怖くない。しかし、主人公の立場に立つと怖い、もしくは薄気味悪いと感じると思う。その中にやさしさがあふれていると感じた。
怪談、ホラーというよりも凛とした背筋がひんやりとくるような怖さのお話でした。こういう淡々と静かに語られる話の方が怖さが後を引きますね。
夜中に寝れなくて、パラパラめくり始めたら、寝れなくなりました。怖いなぁ。一歩踏み込まない怖さというか、不安定で微妙なこころがざわめく作品ばかり。
表紙の怪しさから想像した内容とは違った。確かに裏表紙には「幽霊物語」やなくて「優霊物語」って書いてるけど・・・。実話を元に書かれてるので突拍子もない話には出来んかったんやろなぁ。不気味な話やねんけど何か足らん気がする。怖い話を期待すると肩透かしやから、浅田次郎の作品を読みたい人にオススメ。
全てを多い尽くすような漆黒の闇・・・その中で仄かに浮かんでは消える「人の想い」・・・☆ 人の想いとは、たとえ肉体を失い時が流れ去っても、鮮やかにこの世に蘇り、時に妖しく、時に切なく、生あるものに語りかけているのだと感じました。昔語りに始まり、昔語りに終わる。巻頭と巻末の二つの短編によって、妖しくて切ない世界は小さな「環」の中に封じられているかのようです。浅田先生が綴る美しい言葉たちが、いつも以上に哀切をもって心に響いた一冊でした。しばらくは、ここで観た世界が脳裏から離れてくれそうにありません(*v.v)。
しんとした昔語りに始まり、幾つかの不思議を廻って、また昔語りの場に辿り着く。怪異を語る……人々の後悔と悲しみが、伝わる。淡々と……、深々と……闇を綴る珠玉集であった。
怪談。実は浅田次郎がそんなに好きではない。もちろん文句なくうまくて、読者のツボを心得て、一定のクオリティ以上のものを作る職人のような作家だと尊敬しているのだけど。でも、もともと怪談好きだからか、この短篇集は本当によかった、うなじがチリチリした。
短編集。怪談というほどおどろおどろしいわけではなく、でも背筋がひやりとするような薄気味悪さのある話ばかりです。最初と最後の短編がリンクしているので、すべての話が神官の屋敷で子どもたちに語られた寝物語のように感じられた……と思ったらまさにそのコメントがあとがき対談に書かれてました(笑) 読み始めたらあっという間。文章の巧みさはさすが浅田次郎。あくまでも良い意味で「後味の悪い」一冊。夏の晩にゆっくり読書をしたい方にオススメです。作者が実際に伯母から聞かされた話や、実体験をもとにして書かれた話など、とても上質で
後味じんわり。寝る前に読み始めたんですが、始終怖い、というか気味の悪いと感じながらも、ページをめくる指が止まりませんでした。短編ですが、その夜のうちに(いや日付が変わって数時間)でついつい読みきってしまいました。私は好きだなぁ。でも、狐の話は夜に読むものじゃなかったと後悔。
「告白」の後味の悪さに人情あふれる浅田次郎で口直しでもと思い、読んでみた。戦争のお話を書かせるとこの人は天下一品だと思う。本当にじ~んとくる。最後の「お狐様の話」、本当にあったそうだが、恐ろしい話である。
怪談、その言葉がぴったりの一冊。悲鳴をあげたくなるような恐怖感でなく、じわりじわりと足元から染みてくるような切なさというか、哀しさというか……。内容の構成も良いと思う、最初と最後を同じ場所の出来事にする事で百物語をすぐ傍で語って聞かせてもらっている様です。
妙に温かく、人間味のある話だから余計に怖い!浅田ワールド、健在です。
あやし うらめし あな かなしの
%
感想・レビュー:59件














ナイス!


































