ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)
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ハードボイルド・エッグの感想・レビュー(763)
冒頭6まで読むのがしんどかったが、主人公の見方をガラリと変える一行があってからは、電車でニマニマしてしまう時も。自分が予想する立ち位置に居てくれない綾が愛おしくさえ思えた。でも、泣かせるぐらいまで引っ張ってくには何かが足りなかった様な。ってかハードボイルドギャグ感が後半また出てきちゃったからかな。
不器用で俗っぽく風変わりな探偵さんが、ばあさん秘書を雇ったことによってちょっとずつ変わっていく話。なんだかんだといいつつもお互い穴を埋め合うよきパートナーという二人がちょっとずつ好きになっていきます。ただ、ちょっと単調だなぁー。
これをユーモアミステリーと呼ぶのでは、と感じた。 最初は動物の捜索から、次第に本格的な事件になると思っていたが、終始動物が絡んできたのは予想外だった。 そしてダイナマイト・ボディー(笑) 掛け合いも面白く、ついニヤニヤしてしまった。 なのに最後は憎めなかった。 主人公の甘さ…いや、優しさがとても素敵だった。 彼のように、ユーモア溢れる優しい人だからこそ、この物語が素敵だと思える。
マーロウ気取りの描写はまったく必要ない。作品としても笑いのユーモアが私には合わず、くすりとも笑えなかった。今どきの作家さんらしい文体だが、色々と未完成で失敗していると思う。評判が良い作家さんでお勧めされたのだが、作品選びが悪かったのかも。
本題に入る前の前振りが長くて飽きそうになったけど、途中からどんどん面白くなった。綾さんと探偵の掛け合いが夫婦漫才のようで笑えるところ満載。口は悪いけど根はとても優しい主人公と、機転がきいて、でもどこか哀愁漂うかわいい綾さんにとても好感が持てた。事件の真相自体はなんとなく途中で見当がつくような話だけど、読後感は良い作品。
サニーサイドエッグを入手したので再読。2回目も面白い!大好きな作品です。綾には泣かされてしまいますが、本当に入り込めて、笑いあり、涙アリの 1冊。主人公も探偵になりきれていなくて、でも優しくてとても好感が持てる人物。このだめっぷりで頑張ってサニーサイドエッグでも感動を与えてくれることを期待します。痛快で笑い・泣きしたい方には是非オススメ。とっても面白いです。
以前、マーロウを読んだとき、こういうキザな台詞が似合うキャラは、舞台が古きよきアメリカだからかな…なんて思ったりした。ので、現代日本を舞台にマーロウかぶれの主人公が奮闘する本作は、読み始めは最上のキャラがイタくて、なかなか先に進まなかった。でも、最上がヘタレながらも、懸命に謎に食いついていくさまに、後半は一気読み。綾のキャラがよかったな、だから、ラストはじ~んとしてしまった。
ハードボイルドに生きる道を選び、探偵になった主人公だが現実は迷子になった動物を相手にするものばかり、そんな道を少しでも打破すべく美人秘書を雇うことにした主人公だったが…。【感想】続編を先に読んでしまったので一作目はどうかなと思ったがすっかり忘れてたので大丈夫だった(笑)主人公はとにかくやることなすこと全くハードボイルドでなく格好悪いのだが、しかしどこか憎めない。あとヒロイン?もなかなかいい味だしている(笑)最初は若干イライラすることもあったが読了後はなぜかすっきりした感じとなり感慨深かった。
ひたすらに軽いノリ。自称ハードボイルドな犬猫専門の探偵がバイトのばあさんと殺人事件を成り行きで追う。軽いノリとバカにしながら読んでいたら、ぐいぐい引き込まれていた。いい作品だ
確かに、しわの心配をさせられてしまうタイプの笑いだった。気付かぬうちに口角が上がってることが幾度も。終始小さく騙されて、その度オチにニヤリとさせられてしまったセンスのいいコメディ探偵(?)物語。…だけど、内に宿しているテーマは重い。 人間の我侭で繁殖させられて、売り買いされて、飽きたら捨てられる動物達。これ以上に勝手なことってあるんだろうか。それこそ、「飼わないのが一番だ」。行き場をなくした動物達を保護する施設を必要としている癖に、その運営を行き詰まらせてしまう世の中は、やっぱり間違ってるんだと思う。
危ない目にあったとき、都合良く危機から脱っしないで、きちんと(?)怪我したり、危ない目に遭うところが良い。綾ばあちゃんも、へんにスーパーばあちゃんではないところが良い。笑わせといてほろりとさせるところが好きです。
探偵稼業の男。主な仕事は逃げた動物の探索。マーロウにあこがれハードボイルドを志す彼の発言・考えは節々が滑稽であり2枚目と言うよりは3枚目。どこかコミカルでもある。ある日、秘書募集に応募してきたのは、80歳は超えようかという老婆。老婆に居座られるある日、いつかはと望んでいた動物がらみの殺人事件に出くわす。青色吐息で事件の解決に頭と体を働かし、二転三転する真相推理の後半は良いテンポで進むミステリー仕立て。老婆は実は独居老人で末期の不意の病であった。
良い話。前半の展開では、文体のせいもあって不安になったが、後半からの転がり方は爽快だった。ハードボイルドに憧れた滑稽さの裏に、父の死、母の死、いじめ、トラウマがあることが、サラリと書かれているから、深刻にはならないが、あからさまに「こいつバカだな」とは思えなくなる。人は皆、多かれ少なかれ何かに影響されて生きていて、主義を貫いたり、折れたりの連続で、他人から見たら滑稽で異常で行き過ぎだったりしても、それが愛すべき所なんだと思う。登場人物も、自分も含めて。
ハードボイルド・エッグ フィリップマーロウにあこがれる探偵と、年齢を偽って押しかけてきた、おばあちゃん秘書とのドタバタ探偵ストーリー。おばあちゃんの、飄々としたところや探偵の格好つけようとしているのに、きまらない所が節々笑える。 その中に、刹那さや悲哀が含まれている。 ストーリーのラストは、泣けてしまった。
こういうの大好き。だらだらだらだらちょっと毒舌、無関心なようで情に厚い。ハードボイルド未満って意味の卵かと思ったけど違うのかな。
コメディタッチな文体と、テンポの良い展開で非常に読みやすかった。寂しさと優しさに満ちたラストは最高です。でも、起きる事件は重いですし考えさせられます。人間がより飼いやすいように交配され、勝手な都合で捨てられ、殺される動物たちを以前ニュースで見た事を思い出しました。「動物が好きだという人間は多いが、動物ははたして人間を好きなのだろうか。」答えは出ないでしょうけど、考えてみたいと思います。
苦しい過去を持ちながらもハードボイルドな生き方を貫こうとする最上が、滑稽なんやけどだんだんかっこよく見えてくる不思議。チャンドラーを知ってればもっと楽しめるんやろなぁ。事件自体はまあまあかなぁ。
綾さんが本当にイイキャラだった。主人公も憎めない。ラストは泣くほどではなかったけれど、切なかった。荻原さんは3冊目だけど、色んな引き出しがある作家さんですね!
古本屋で見つけて以来すっかりファンになりこの人の本も3冊目になりました。相変わらずダメ男の書き方がうまい。本人は真剣でもはたから見ると笑えるようなシーンが楽しい。馬鹿で、下品で、でも愛おしい。そんな小説です。
ユーモアのセンスは流石の一言だが、「ハードボイルド」というテーマ上、言い回しに一種の痛々しさがあり、好悪別れるところか。ストーリー構成は、良く言えば安定感があり、悪く言えばありがち。細かな部分で魅せる作家。ただ、「メリーゴーランド」でも感じたが、男心をくすぐる哀愁あるラストは好み。エンタメ作品で、泣かせたいならその前に笑わせろというのは鉄板か。
綾さんがとってもキュート。ちょっと情けなくてダサいけどカッコイイ私立探偵とダイナマイトボディの美人秘書(笑)という異色コンビの掛け合いに、ハハッと笑わせてもらったり、ハラハラしたり、ホロリときたり、読んでて忙しかった。この、中途半端なハードボイルドな感じが好き。誰かの真似をしたり見栄を張ったりカッコつけたり・・・小説のようにはいかなくても精一杯生きてる姿っ人間くさくて素敵だと思う。
ガハハとは笑えないがフフフと笑え、ボロボロとは泣けないが、ホロリとはさせる。紹介文程ではなかったが、ちょっとした佳作だった。固くゆでた卵が食べたくなる。
えーー!この最後はショック…サニーサイドが続編でこのコンビの活躍また読めるわくわくとか思ってたのに…えー…泣きはしなかったけどショック。最上がちょこちょこ『婆さん』じゃなくて『綾』って呼ぶのがなんか良い。ペット探し探偵ってことで(違うけど)色々考えながら読んだ。流行ってるからとか可愛いからとかだけで何も考えずにペット飼う人間はほんまに嫌い。最期看取る覚悟がないなら飼う資格ないと思う。柴原アニマルホームもどうかと思うけど。立ち退いてほしい周辺住民の気持ちすごいわかる。ニオイも吠える声も耐え難い筈。
「ハードでなくては生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。」心優しき私立探偵(ペット探偵?)最上俊平が大活躍。ハードボイルド小説(私立探偵小説)が大好きな私にとってはズッコケぶりも含めて◎、キュートな助手も◎。★★★★☆
荻原浩にしてはいまいち。さあさあ笑ってくださいよという意図がみえみえの描写が多く、興ざめした。最後のシーンはその時々の気分によって泣いたりもしてしまいそう。
面白い。全然ハードボイルドじゃない「人生はかたゆで卵」小説です。主人公の最上がイイ味出してます。フィリップマーロウを気取ってたり、行き着けのBarのマスターKが冷し中華はじめちゃったり。荻原浩独特のユーモア満載です。荻原浩の小説を読むとつまらない日常が楽しくなったり、些細な事で悩む自分が愛しく思えます。日常にちょっとしたスパイスを足して諧謔に富んだ荻原浩の小説の登場人物みたく生きていたい。
読み始めは、「この痛々しい感じが終始続くのであれば、後半辛いなぁ。」と思っていたけど、綾の登場からぐっと面白さが増して、ぐいぐいと読んでしまった。探偵がどんどんハードボイルドに思えてくるから不思議。 しかし後半ヤマ場の事件のオチはちょっと寂しかったな。。 オロロ畑ほどの脳天気さは無いけど、爽やかな読後感。面白かった。
探偵さんの性格がなんとも憎めなくて意外と面白かった。ただ、裏表紙に書いてあったほど面白くもなく、泣けるようなことも無かったような・・・普通に面白かったです。
再読。すっかりストーリーを忘れていて、再読と言っても、初めての感じ。「噂」を読み終えていただけに、全く違う雰囲気に作家としての力量を感じてしまった。
ああ、疲れた。私は好きじゃない。この気障ったらしい感じとか、格好つけ感とか、そればかりが目について、読んでいて拒否反応が出てしまった。内容よりも拒否反応の方が大きく、ただ「読み終えた」ってだけになった。
ハードボイルド・エッグの
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