風紋〈上〉 (双葉文庫)
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風紋〈上〉の感想・レビュー(290)
ミステリというよりは一つの事件とその周辺にいる人たちの心理を丹念に描いたもの。次女のはっと客観的になったりする気分とかうまく描けてる。犯人逮捕の過程も今のところでてこないのではっきりした進展を求めてる人にはイライラする本かも。上巻は責めの矛先をあちこちに向ける心理戦のような感じで、正直気がめいる。被害者や加害者の関係者はいずれも苦しんでいるということを想像させる助けにはなるけれども。帯にある「再生」の言葉を信じて、下巻へ。
殺人犯と被害者以外の周りの人たちの心情がリアル。1つの事件が起きたら、こんなに多くの人たちが大変な思いをするんだ。それぞれの事情が次第に露わになって驚愕。
母が殺されることから始まる被害者、被疑者の秘密の関係とそれぞれの家族の話!! 視点が沢山あるのは良しです。 乃南作品は今回初めてですが、細かく丁寧な描写からか、ストーリー展開のスピードはかなりゆったりめで、こちらの読速度も上がらない感じ。 下巻の展開が楽しみ、期待して読みます。
微妙なラインで丁寧な文章。執拗ではないんだけど、くどさは残る。扱っている問題のせいか、あるいは作風なのか、初・乃南アサな私にはわかりかねますが、他の刊行物の厚さを見る限り…後者?今のところフィクションとしては地味な展開でまだまだ様子見といった感じ。じわじわとはきてますがちょっと足りないよね。ただ、問題が司法に移る下巻はなにやらどんでん返しの予感&メインの『被害者問題』の決着も控えておりますから、粛々と読み進めていきましょう。
すごくリアルでシリアスではまる作品なんだが、一つだけ「父兄」という表現がしょっちゅう出てくるのが気になる。最近は使わないし昔の小説なのかと思ったらそんな前じゃない。1990年代前半って私も高校生だったけど「父兄」って言い方はもう全然しなかったなあ…小学生くらいで使わなくなったような。「(男性)教師と父兄の不倫」ってなんか違うものを想像してしまうが…w
殺人事件の加害者と被害者、実は事が起こった後は1番楽な二人なのかもしれない。どちらの家族も見たく無い物も見せられ、知りたくない事を暴かれ、世間に晒されてしまう。う〜ん、下巻で救われるのでしょうか?全然、そんな気がしません。
我が家も私が殺されたらどうなっていくのだろう、、、主婦の存在は居なくならないと分からない。 っていうかそういう視点じゃよな(恥)
一つの犯罪事件を、被害者家族から、刑事、新聞記者、加害者の妻の視点から、捉えているところが面白い。当然のことながら、立場が違うから、抱えている心情などにも明らかな違いがある。切なくも、つらくもあり。 突然身内を犯罪で失った悲しみや怒りは、何処へ向かっていけば、昇華できるのだろうか?どうすれば、気持ちを整理できるのだろうか?とやり切れない気持ちが残る。時間が止まっている。という感覚だろう。
以前読んだ本。最近本屋さんで見かけますね。なにか増刷するきっかけがあったのでしょうか。加害者と被害者とその家族の物語。この手の小説は沢山あるけれど、圧倒的、という印象が強く残っている本。再読しようかな。
母親が殺されて、荒れて家庭内暴力をふるう浪人中の姉は遊び歩いて家に帰らず、父親はゴルフと嘘をついて浮気相手のところに泊まって帰ってこない。母親が帰ってこないのに、一人ぼっちで不安な一夜を過ごす高校生の娘。かわいそうで、読むのが辛くて、でも、ページをめくるのが止められず、一気に読みました。
★★★ 起きてしまった殺人が、嵐のように周囲の人を巻き込んでいき、止まらない。母親を亡くし、家族さえ崩壊寸前になってしまい、周囲にとっては、事件そのものより、その後の方が大変なのかもしれない。
一般的な主婦の日常の話かと思ったのにどんどん意外な方向へ展開していって、あっという間に話に引き込まれていました。きっとまたどんでん返しがあるんでしょう・・。続きも楽しみです。
乃南アサさんの圧倒的な大長編。家庭の主婦が数日の行方不明のあと他殺体で発見される。世間的には専業主婦と表されるにすぎないけれど、彼女の子にとってはかけがえのない「お母さん」なのだ。上巻は、母物の傑作と思った。
続きがとても気になる。この上巻の時点で既に「事件」「犯人」「(一応の)動機」は明らかになっているから、いったいどういうところを掘り下げて下巻を続け終わらせるのかどうか楽しみだ。
様々な人間の視点から描かれるひとつの事件。その中でもやはり被害者家族、加害者家族の心情は図り知れないほどだった。以前ニュースでみたある事件の被害者家族からの「そっとしておいてほしい」という言葉が今更ながら深く刺さった。
高校生の真裕子は普通の毎日を送っていた。それがずっと続くと思っていた。ところが突然の母の死、しかも病気や事故ではなく殺人という現実に向き合うことに・・・。息を詰めて、一気に読みました。登場人物の心理状態が生々しく伝わってきて、真裕子の泣き叫ぶシーンは一緒に泣きました。ひたすら重いです。けれどとても考えさせられます。被害者遺族になった瞬間の衝撃は相当なものなのに、それが周りのマスコミや心無い人によって2度・3度と続いていくのは目を逸らしたくなりました。厚さを感じさせない一冊ですね。
ある主婦が殺害された。その家庭、事件記者、刑事、加害者家族。事件の歯車は回り始める。登場人物の濃さはぱっと各場面が浮かんでくるよう。その想像で何とか展開の重さを乗り切ることが出来た。前半に長々と続く、真っ当に生きているのに自分勝手な周りに振り回される被害者の娘の視点が特に辛い。
被害者にも加害者にもなりたくない・・・なんて考えることはよくあるけれど、実際にはいずれの当事者より家族の立場の方が苦しいのかもしれないなぁ・・・等と考えていたら、非常にドンヨリした気分になる。しかしこのボリュームで前編・・・どんなふうに後半で話がひっくり返すのか凄く興味津津です。世代も性別も越えても共感できる心理描写の数々・・・・流石ですねぇ。
被害者の家族と加害者の家族どちらの描写を読んでいても辛いです。関係ない世間の人がマスコミにあおられてあれこれって本当に無責任な言動がさらに傷を広げていきます。読んでいて辛いながら、目が離せません。
ある日、平凡な主婦が殺された。家族はどうなるのか。被害者のみならず加害者の家族も。よくある「事件の解決」というストーリーではなく、残された家族をとりまくお話。普段注目されない部分に焦点があたっていて、ついつい引き込まれる。まだ上巻だけだけど、長さを感じさせない。
殺人事件。被害者の家族の苦しみ、加害者の家族の苦しみ。世間から容赦なく向けられる好奇の視線。記事のネタとして消費される、平穏だったはずの生活。自分ではどうしようもないのに人生が狂っていく様子を描いている。すごく重たい話。被害者の二人の娘の、事件に対する対照的な心の動きが強烈だった。
自分の母親が殺された!それも自分の通っている学校の先生と不倫していた・・・被害者の家族の心の傷、そういったものを読んだら思わず涙が出ていた。
憎しみをどこに持って行ったらいいのか? 広がり続ける「風紋」に取り返しのつかない苦々しさ感じました。 なぜ? 何があったの? と夢中で読んでる私も、マスコミや噂する人たちと変わらないかも… 宮部みゆきさんの「模倣犯」を読んだ時も、 犯罪よりも、関係ない周りの人たちの我を忘れた行動が恐ろしかったです。 現実の事件でも、心無い振る舞いをする人がいますものね。 ただ、失ったものは多いものの、やはり年月は少し気持ちを落ち着かせてくれます。 最後、真裕子の少しだけ明るい兆しを感じて、ほっとしました。
風紋〈上〉の
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感想・レビュー:51件














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