破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件 (スマッシュ文庫 き 1-1-1)
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破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件の感想・レビュー(104)
山本ケイジさんの描くねるのの絵が可愛らしく魅力的だった。推理合戦の辺りは面白かったのだが、どうしてこうなった……。世界観も設定を書き連ねただけで、理解が追付かず納得いかない。ミステリに扮する積りなら、細かな伏線を回収しつつ、セカイ系SFな真相に辿り着く推理を構築してほしい。カタルシスはあったが、本格ミステリのそれとは違うしなぁ。求められていた読む姿勢が間違っていたんだろう。ねるのの前でキワドイ会話してニヤニヤしたいです。ツンデレゴスロリババアは不要。
堕天列車のトリックは、意外なことに(?)ミステリのツボを心得たもので感心したが、その発想はともかくとして、そのまま詰めずに駆け足にSF方面へ旅立って、虻蜂取らずというか型破りというか、ラノベと読者を舐めてるようにも、とにかく面白いものを書こうとがんばってるようにも読める。ダメはダメなんだが憎めない感じ。どちらにしろ、話のタネにはなりそうなところに存在意義を感じる。
なんでもかんでもミステリって言えば許されるとでも思ったかコノヤロウ。前半は期待して読めたのになあ。ジャンルにとらわれない読み要求しているのだから、ジャンルにとらわれない煽り方が必要なのではないか
推理モノの皮を被ったトンデモSF。風呂敷を広げるなら、もう少しページ数が必要でしたかね?ジャンルを超えて「作者が本当に描きたかったこと、読者に伝えたかったこと」がイマイチ伝わりにくかった印象。登場人物たちも、掘り下げ方によっては充分魅力的に動く余地があったろうに。多方面で勿体なさの残る作品でした。
「ボリス・ヴィアンの『北京の秋』のイメージを、阿井渉介先生風にミステリ翻訳するとどうなるか」。自由だなあ。もうちょっと書き込んだほうがいいんじゃないかとも思ったけど。(稲)
なぜか校舎に屋上から列車が突き刺さるという出だしのインパクトは面白い。そして推理合戦も。ただ、SFでセカイ系になってしまう後半はどうなの? ついでに200頁未満となるとさすがに短く感じる。後半が雑な印象。
この本の最大の残念なところは、校舎に突き刺さる車両の絵と、砂漠の線路の絵という、現実・夢の情景というシンボリックな絵の両方を載せなかった事。イラストが弱いのです。あと「ブギーポップは笑わない」を思い出した。
謎解きミステリーものと思いきや、途中から急カーブで方向転換していってしまい、展開についていけなかった。学校に電車が突き刺さるインパクトが大きかった分、尻すぼみになってしまいちょっと残念。鼻血を出すねるのは可愛かった。
電車の横領、重さ8トンの電車。フィクションだから良いのか…。普通、いらなくなった電車は横流ししないで譲渡し、横領しないで譲受します。因みに神戸電鉄の最新型は1両33〜35トン。一鉄道好きとしては現実とかけはなれていることで興ざめ。
名前同様、大胆な構成を盛り込んだ実験作。後半の展開が物凄くアレなので結末がどうなろうと読後感は微妙。ミステリものとしては「校舎の屋上に垂直に突き刺さった電車の謎」という基本設定と若干のプラスアルファから精製された主要キャラ3人の推理合戦を楽しめれば十分かと。情報の少なさと僅かなページ数で出来るだけのことは達成した感があり、一定の満足は得れたので次作があるなら読んでみようと思う。
後半であのような装置が導入される以上、問題は事件の「メカニカル」な解法ではなく、解決が物語全体にどのような意味がもたらすかだ。前半の「学校に列車が突っ込む」という事件が醸し出す象徴性はあまりに強烈で、それに妥当な意味づけを与えることこそ、後半のパートが果たすべき役割に思えた。
列車が校舎に突き刺さるという魅力的な謎には物語を牽引する程度の機能しか与えられていないわけで、これをミステリの出来損ないと批判しても生産性がないでしょう。妄想や象徴が現実との境を食い破り、個人の内面が直に世界のあり方に影響を与えるような世界観こそが実験小説ならではの見所では。
たしかにこれと言ったジャンルが見当たらない。あえて言うならSFミステリ?膨らませればもっと面白くなったかも。ねるのもいいけど、ブラコン先輩も良かった。
面白いらしいと聞き、半信半疑で手に取ったのだが、確かに面白かった。個人的には終わりまでミステリーだったなあという感想。少ないページでやることやりきってて好感は持てます。この作者の次の作品も楽しみにしてるよ。
複数の「探偵」が次々に推理を披露していき、推理・検証・演繹を行う流れはミステリファンとしてはワクワクしてしまう。超常的な現象に対して、超常的な原因を真相とすることは是非が分かれそうな感じではあるかな。私としてはミステリの段取りを踏んだ上で、彼氏・彼女の関係を軸に落とし所をつけるのをこの薄さでよくやったなぁ、と肯定的に評価したい。
帯に「ジャンル越境型」と書かれているように、ミステリ、ファンタジー、セカイ系のさわりをライトノベル的に組み合わせた作品、と言う感じ。突飛な事件も、結局何がしたかったんだ! と。キレイに「きみとぼく」のお話でした。
話としては予想外に面白く、テンポ良く読むことができた。 しかし、典型的な変に引き摺らずに完結しておいて欲しい作品。 そして、ファンタジーを現実のみで推理することをミステリと言うのは無理すぎると思う。 二人の関係にハッピーエンドを見出し難いが、是非幸せになってもらいたいカップルだと思う。 しかし、ねるのさん、このキャラ立てでこの家族設定は酷いだろ・・・。
文芸部のねるのさんに告白して付き合うことになったある日、学校の校舎の屋上に、一両の電車が突き刺さる事件が起きて、というお話。意外や意外に面白い。事件の謎について、文芸部の先輩とねるの、そして主人公の三人が推理を披露するところとか、おお、と思った。も少ない情報からの推理は、妄想といっていいぐらい強引なんだけれど、どうしてどうして魅力的。ありえないと思いつつ、ワクワクさせるものがある。結末は……、まあ、その、なんだ。
創刊でこれを出していればスマッシュ文庫に対する印象がすごく変わってた気がする。ミステリとSF、SFというよりラノベっぽい異能といろいろ混ざってたなあ。
前半ミステリで後半SFつまりオチはフェアではないわけですが、よくもまあこんだけのものをこの尺で詰め込んだものだ。わりと傑作。キャラも立っててかなり好き。もう少し長ければ、後半が巻いたりしないで済んだのかなと思うと残念ではあるね。デビュー作のようだし、次作に期待したいがスマッシュ文庫なんよなあ……。
破小路ねるのと堕天〈だてん〉列車事件の
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