楊家将〈下〉 (PHP文庫)
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楊家将〈下〉の感想・レビュー(372)
楊業を始め、楊家の武将は死に際しても、全くぶれることがありません。その潔さは、凄惨な死の場面でも、哀しみの中に爽快感すら感じさせてくれました。真田太平記の昌幸・幸村親子を彷彿とさせます。それにしても四郎の行く末が気になりますが・・・え、続編が出ているのですね。読まねば。
あいもかわらず、調練と戦しかない。なのにどうしてこんなにおもしろいのか。楊家の兄弟たちが次々に死んでいってしまう展開。ただ、矢がこようが槍がこようが、腕が動かなくなろうがそんなことはどうでもいいのかのように最後の最後まで戦い続ける男たち。ありきたりか? いや、それはきっと漢の典型だからこそ、胸が熱くなるのかもしれない。そして、楊業。やぶれるはずがない男。最強の男。彼が命を落とすシーンはなんとも哀しい。ただ、原作と違い政争の末ではなく、戦場で死ねたのが軍人として唯一の救いか。
4年ぶりの再読。結末はすっかり忘れていたので、陣野谷の場面は唇を噛みしめながら読み進めました。どんなに不利でも最後まで勝ちに行き、実際勝てる状況まで持っていった楊業。あの「不運」さえなければ、と思うが戦に「たら、れば」はない。戦人として、運も不運もままならない状況も、全て受け入れている楊家の男たちと耶律休哥の心の交流がいい。『力の限り闘ったあと、酒を酌み交わしたい。男は、それでいいではないか』。実際に言葉は交わしていなくとも、彼らの間には間違いなく絆があった。楊家の物語はまだ、終わらない。
楊業は敗れず…楊家は負けず…決して敵に敗れることはない…味方に負けたのだ。そして潘仁美… むかつく! 延平… いつもは優しい(でもちょっと地味な)長兄だけど、最後は「もののふ」だった。
仁美なんて名前だからツンデレキャラだと思ってたのに……絶対に許さないよ潘仁美!! とにかく面白い一冊。悲劇の軍人、楊業の矜持に惚れる。彼の息子たちも父の生き方を学び成長しそれに殉じていく。最終章では敵味方多くの人物が退場していくが、残された六郎と七郎は一体何を想うのか?復讐か?プライドか?それとも……?(そして捕虜となった四郎の運命は?)続編『血涙』も購入済みなのでこれから読みます^^
えええーーーっ!? ここで終わりなの? この先はどうなるの? 私の愛しの四郎君は? と叫びかけて、『血涙』を借りておいて良かったとしみじみ。北方作品だからいつ来るかと構えていたのだが、最後の章でこれでもかと命を散らしてゆく楊家の男達に魂が震える。そして腐れ外道な父子には拳が震え、頑迷な帝にはこめかみに青筋が立った。あれは遼の勝利ではなく宋の自滅だろう。味方よりも敵と心が通じ合うようなラストが印象的だった。さ、『血涙』にGO!
新年1冊目、暮れから読み続けていたのでこれしかないでしょう。楊家当主楊業、闘いの中にしか自分を見いだせない軍神。その楊業に付き従う家臣達が小気味良い。『ほとんどの奇襲は、先鋒を避けて行われます。自分で止められるなら、ここで申し上げることはない』全体が見えてるから状況判断が出来る。敵国遼の将達も一目を置く存在ってスゴいよ!ひたすら帝の為と息子達を、自分の命を投げ打つ覚悟…陣家谷は涙です。『血涙』に続くのか、読まねばならぬでしょう。気になるアイツ等が生きている。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/02
うーむ…でした。戦場面が殆どなのに、死んだ兵は五百だの千だの数でしか表わされなくて、まるでポイント。多分、北方さん自身が血に弱いんだと思う。骨が見えてるような怪我とか湯気が立つような血しぶきが足りない。雨の日もないし。ゲームみたいで、泣けないよ。「誇り」って自覚したところで、驕りになってしまう。楊家の誇りに拘れば、死ぬ道を選ぶしかないよね。蕭太后と白き狼の微妙な距離感の方が、楊一族より面白かった。でも、四郎が気になるので、血涙も読みます。
凛風(積本消化中 今年はタイトルに数字の入るもの)
ちゅもママさん、うん、騎馬隊は一人一人の顔が見えるからね。五郎の死に様とか、好き。でもさ、首は飛ばさないで欲しいよね。頭軽くて、まるで馬鹿が死にましたって感じ。尊厳に欠ける死に方は失礼だと思う。
ナイス!
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01/02 12:41
ちゅもママさん、うん、騎馬隊は一人一人の顔が見えるからね。五郎の死に様とか、好き。でもさ、首は飛ばさないで欲しいよね。頭軽くて、まるで馬鹿が死にましたって感じ。尊厳に欠ける死に方は失礼だと思う。
ナイス!
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01/02 12:41
裏切りや政略などは関係ない。只、己の誇りに准ずる。楊家の漢たちの姿に圧倒されながらも心を鷲掴みにされました。人間は、こんなにも魅力的で他人を芯から震わせられることが出来るのか。正義それぞれ。忠義それぞれ。持ちつ、敬う姿のなんと潔いことか。心が洗われて爽やかな風が吹き抜けた物語でした。これで明日も頑張れます。さて、次は血涙だ!
なんて凄い物語でしょう。最後の章は滲んだ文字を追いかけました。戦とは生き物。最後でこんなことになるなんて。楊業と耶律休哥の虚虚実実の駆け引きが迫ってきました。楊業が全軍を率いていたらと考えますが、外様ではしょうがなかったのでしょうね。気になるのは四郎と瓊峨姫です。なんかロミオとジュリエットを思うのはまるっきり的外れでしょうか?宗主も嘯太后も魅力があるので宋も遼もどっちも残ってほしくなります。今日、血涙も買ってきて良かった!続きを・・・・
この史実を知らなかったので、最後はどうなるのかとワクワクしながら読めました。四郎の後の話の本もあるようなので読みたくなりました
「死んでくれ」「はい」この短い父と子のやりとりに、どれだけの思いが詰まっているんだろう。愛情を込めて立派な武将に育て上げた7人の息子達を、死地に赴かせる楊業の心中は察するに余りある。けれど、息子達は強い。宋のためではなく、帝のためではなく、そして敬愛する父のためでもなく。ただ楊家の男としての誇りを持って、最後の一兵になるまで戦い続ける。格好良すぎるよ・・・!!北方さんの事だから、安易な結末などありえないと分かっていても、誰一人欠ける事なく、再び皆で代州の地を踏めますようにと願わずにはいられませんでした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(7)
- 11/30
この物語には続きがあるらしく、既に文庫化されていました。確かに、一応区切りはついていたものの、「どうなったんだろう?」と気になる点が、いくつかありました。これは読まねばなりません。
楊家という軍族の誇り高き物語。上下2巻800頁が短編のように感じられた。血涙も楽しみ。 水滸伝は豪傑108人を一人づつきっちり描き、人が死んで行くときにやりき った感を感じさせてくれた。楊家将は家がどうであったかが描かれ、その中では死を事後報告されるようなことも含めて、楊家の矜持っつうか、戦に対してごく当たり前に命を賭け死んで行く(親は子に、兄は弟に『死んでくれ』と言う)。
後半はむさぼるように読んだ。まさかこんなことになるとは… 楊業は軍人でありすぎたかな。こっちか歯がゆくかるほど,THE軍人。でもあの強さは尋常でない。四郎のその後も気になる。悲しいなぁ…この終わり方は。『楊家将』は魅力的なキャラクターが多い。個人的には耶律休哥が大好きだ。この人は戦争が生き甲斐だけど,決して殺し合いを快く思ってない。敵に対する敬意ももっている。どうか死なないでほしい。
最後の章は圧巻だった。あんなに強かった楊家の人々が次々と死んでいく・・・。誰が生き残るのか、四郎はどうなるのか。いっきに読み終えた。どうやら続編があるらしい。次の世代の楊家がどんな活躍をするのか、楽しみだな。それにしてもどんなに戦いに強くてもどうにも出来ない「流れ」が世の中にはあるもんだ、そしてそういう世界で戦うのが政治の世界なんだ、ということを思った。政治の世界はおそろしい。
全てのページで満足感が得られた。 1000人くらいの集団なら見たことがあるけど、万の集団は想像できない。 映像では目にするが、軍、陣、戦う人の群れは・・・? それをなんとなく頭の中に描けるような描写は秀逸。 楊業あっぱれです。延平も。 二郎の死が事後報告のように書かれてるのは、思い切り良すぎです。
かっこいいけど結構あっさり死んでいってびびる。……と思っているうちに話が終わって、「おい、四郎の捕虜後はどうしたよw」と思ってたら、ちゃんと続編があるのねー
上下巻ということで,下巻で一気に話が展開.やはり,死に様の格好良さ,その描写は圧倒的だ.ただ残念なのは,上下巻の短い話では,それなりに人数のいる人物の描写が不十分になってしまっている点だ.楊家の兄弟でも,何人かはどんな人物なのかすらよくわからなかった.楊業本人すら不十分に感じる程だ.敵役の耶律休哥の方が寧ろ丁寧に描かれていただろう.勿論何人かは丁寧に描写されているが,それは寧ろ,続編の血涙のためとも見える.そういう意味では,タイトル上はここで一旦完結だが,ここまでしか読んでない段階で評価を下すのは早計か.
名作。「北方版英雄伝説」下巻。それぞれの立場、価値観によって、正義は異なる。自分の価値感を正直に信じ、命を賭ける漢(オトコ)たち。そして、敵であろうとそれを認める漢たちが素晴らしい。王欣も立派に活躍したと私は思うし、楊業の扱いも立派だった。”血涙”も楽しみ。どうでもいいが、吹毛剣は出てこないのね。イメージキャスト 耶律休哥:AKIRA(EXAIL) 瓊峨姫:黒木メイサ
ああ、男のファンタジー。と思ってたけど、草食男子ばかりになってきたこの時代、むしろ女のファンタジーだな。かっこいいー。大変面白く読みました。
やっぱりこういう終わり方になってしまうんですね。二郎が延平がというところで何となく嫌な予感はしてましたが。最後の楊業vs耶律休哥は痺れました。ヤツは童貫並みに強いですね。六郎七郎たちのその後が気になります。次は血涙読みます。
いや〜面白かった(・ω・) 戦乱を生きる武人一家と、北方氏の熱い筆致にマッチして、一気に読み終えてしまった。
史実と離れている部分も違和感なく、五代の動乱期とはまた違う、大国通しの一騎打ちに胸躍る作品。
最後の10ページ前から涙腺がばんばん緩みだし、最終的に延平の後の楊業のところで号泣。もう最後は涙で文字が滲んで見えないよ!どうにかしてよ!そして耶律休哥の漢意気(ほんとは漢民族じゃあないけど!)にまたほろっときて最後の最後の六郎の想い・・。最高だよ!楊家一族!!
アカン…みんなカッコ良すぎや。仲間の裏切りで事切れるとわ…なんたる無念。しかしながら男として、軍人としてカッコ良すぎる最後でした。敵ながら休哥も渋いです、白い狼…六郎、七郎の今後血涙にやはり涙必死ですね☆
再読(どころではないか…)完了。最終章、顛末はすっかり覚えてるのに毎回涙がこぼれそうに。ひたむきに武に生きる男たちの話は、読み手自身の芯を露わにしてくれるような感覚が私にはあります。よし、明日からまた前を向いて頑張ろう。
四郎が気になりすぎて困る 後半数十頁の畳み掛けが卑怯…泣きそうでした
ぎゅぎゅっと濃縮した戦いの物語。どちらかというと戦でない場面が好きなので、「血涙」に期待したい。四郎のその後が気になります。
「おまえに死んで貰うことになる」というセリフがとても印象的でした。次次襲ってくる不利な状況にも毅然と立ち向かう姿は圧巻。楽しい時間でした。
これが怒涛の時代を駈け抜いた漢たちか!圧倒的なまでの迫力と手に汗を握る緊迫感。この小説が読める時代に生まれてよかった。血涙が楽しみである。
二回目。やっぱり迫力ありますな。怒涛の展開に夢中になります。
この時代のことを知らなかったし、三国志等と違って、割合ニュートラルな感じで読めた。上巻はそれほどでもなかったが、下巻の面白さ、すさまじさ、緊迫感。ある意味、日本対カメルーン戦より衝撃的だった。
下巻は一気読み。面白かった。ままならない展開にやきもきしながら楊家の人々の無事を祈り、蕭太后の女傑っぷりに舌を巻き、ラストの撤退行ではまさかの結末に思わず怒りの涙。潘父子許すまじ。延平兄ちゃんが好きなので下巻はほんと泣けました。続編も読まねば。
楊家将〈下〉の
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感想・レビュー:76件

















































