ハドリアヌス帝の回想 (ユルスナール・セレクション)
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ハドリアヌス帝の回想の感想・レビュー(27)
08/17:jouwe
08/04:えすと
06/14:ゆ。
03/07:hutaketa
01/09:yanabu
11/24:いけまり
10/31:nabemame
10/09:多聞
佐藤亜紀『小説のストラテジー』から遡って。終始一貫した十全たる人間性を持つ人間としてのハドリアヌス帝の回想録。そのハドリアヌスが寵児アンティノウスについて語るとき、幾度も彼の死が予告される(曰く「そして幾年かの交情が始まったのである」「わたしは彼が既に死について多くを考えていることに気がつかなかった」等々)。そこにいずれ語る時のくる離別の瞬間に対し「さあ来るぞ」と身構え、皇帝としての自分を演じきろうとするハドリアヌスの努力を、ひいてはその努力を要するほどのアンティノウスへの深い愛情を私達は見出すのだろう。
08/17:せがた三四郎
読んでいると頭の中が静かになる。皇帝の矜持と愛や欲に固執する態度が、矛盾せずに融け合って魅力をかもしている。トラヤヌス帝が死の直前まで後継者を決定しない姿を、現世で自分のするべきことを全部やりつくしたらそれこそ死に臨むほか為すことが無くなってしまうから、と書いていたのは死の恐怖がかの皇帝にも及んでいたのを客観的に描いていて、ハドリアヌスの濃やかな内面描写や死への観念の変化と比べ、そのような記述もしうるのかと印象的だった。アンティノウスの死への皇帝の観察も、若さへの的確で悲愴なまなざしが窺えて震撼された。
作家はここまで他者の内面に入り込むことができるのか!五賢帝の一人ハドリアヌス帝。ローマ以外で育ち、辺境征伐の軍人となった彼の眼を通じてみるローマの歴史。それを背景に皇帝の地位を目指す野心とその手段、そして周囲の眼まで冷静に語りつくす。一方で最愛の美少年にメロメロに溺れる自分の姿が愚かだとは最後まで認めようとしない。そんな彼が皇帝として死を前にしてたどり着いた「アノ」境地が語られる最終章「忍耐」を読む頃には読者は本当に彼がこの本を書いたと信じてしまうから、うっかりもらい泣きするかも。
うわ、これはすごい。死へと歩み行くハドリアヌスの最後に鳥肌がたちました。ギリシア文化と美少年を愛し、堅実なローマ皇帝であったハドリアヌスの追憶。発見されていない彼の手記を読んでいる気にさえなりました。
塩野七生の著書に引用されていたので読む。が、正直なところワンセンテンスが長くて使われる言葉が難しくて翻訳翻訳している文体は苦手。とっつきにくいし頭に入ってこない箇所も結構あった。それでも、一つの人物像を作り上げる作家の執念とその執念に見合う偉大さを持ったであろう人物がかつていたということに感動した。頑張って読んでみて良かった。
04/16:np
04/04:naonao
01/01:poca(漫画以外)
11/14:akanet
09/16:susu
06/29:retro
02/16:ヴィクトリー
--/--:attahika
--/--:psalmicen
--/--:ヤスミ
--/--:violetta(不定期出没)
--/--:二三五
ハドリアヌス帝の回想の
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感想・レビュー:6件














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