小説の技巧
小説の技巧を読んだ人はこんな本も読んでいます
小説の技巧を追加
小説の技巧の感想・レビュー(116)
小説を一人で読んでいても、自分の視線でしか読むことが出来ません。玄人の小説へのまなざしを知りたいと考えて、この本を手に取りました。テーマごとに、簡易にまとまっているので読みやすいです。意識の流れ、異化、マジックリアリズム、驚き、シュルレアリスム、結末などの技巧の面から、小説を眺め直すしていくのが楽しかったです。結末を終えて、この本との付き合いが終わってしまうことに寂しさを感じました。よい本ですね。デイヴィッド氏の語りが楽しかったです。
とても楽しい読み物。読んでいる間はずっとくすくすにやにやしぱなっし。スティーヴンスが信頼できる語り手だったら、のところは声出して笑った。
引用が多いのがわかりやすい。解説は、言葉の出自や哲学的理論的内容ではなく、あくまで実際の小説ではどういうテクストが表現されるか、ということに重点がおかれている。
訳者あとがきにあるように、まさに小説作りの舞台裏といった感じだった。 技術とも思わずさらっと読んできたことも改めて解説されると こちらの意識が違ってくる。違ってきた、はず。 同じ文章から得る情報量が増える、かもしれない。 一度読んだ本の見方が変わる、かもしれない。 そうなっていればいいなと思う。
小説の技巧というタイトルから、書き手に向けた本だと思ったが、同時に読み手にとって小説を読み解く切り口を与えてくれる本だった。「ミステリー」、「実験小説」といった小説ジャンルの切り口、「書き出し」「章分け」「結末」といった構造に関する切り口、「視点」「リスト」「反復」「電話」といった表現に関する切り口などなど、色々な切り口をごた混ぜに紹介してくれていて面白い。
自分が読んだ本に関してはかなり面白く読める一作!なるほどなるほどと読み込めます。でも読んでない本も結構あったから、読んでからまた挑みたいなあ~…とにかく小説と組み合わせて読むのがお勧め。
小説における数々の技術的知識を引用文を用いながら紹介していく。各引用に散りばめられた驚くべき技巧、文学理論をほとんど用いずわかりやすくウィットを含んで説明するロッジ、そしてそれを読んで「おお、おお」とうなずく読者という構図は、もはやそれ自体ある種の壮大なメタフィクション小説のようだ。小説の技巧とはまさしく「ゲシュタルト」的でそれ単独で語れるものではないが、それでもある程度の傾向を示すことはできる。新しい、信じられない発見がいくつもあったので、今後もたびたび読み返してなんとか「モノ」にしたいところである。
小説の表現についての本。引用を用いて解説する。本を読むのに疲れた時に読むとまた本が読みたくなる。作者は構造主義を持ち出すので難解なところがあるが、章が短いので読みやすい。後書きにあるように知ってると小説をより深く読める。英語表現は英語で読んでなんぼだと思い知らされる部分もw
この手の本にはあまり役に立ちそうにない印象があるが、本書はなかなか良かった。専門書ではなく一般読者向け。難点を言えば引用される小説が英米文学ばかりなので翻訳の部分は文章の良さや技巧の効果がわかりづらい印象がある。それでも作家兼文学研究者である著者の純文学的価値観に関する考察が興味深いし、小説の技巧的部分を言語化する上での用語・概念を集中的に学べるという意味でお勧めである。
技巧、テクニック・・・・というより、文学用語が多数ですね。英文科生であれば殆ど知ってなければならない内容。 これだったら『大学教授のような小説~』のほうが読みやすいかな・・・? 読んだことない小説の部分はあまり惹かれないので、かなり海外小説読んでいる方向きだと思います。
ここで挙げられた項目なんて本当は知ってて当たり前なんだろうなあ。あくまで「さわり」を紹介しただけだし。今の自分には必携の本となってしまいそう。技巧に着目すると、その小説が作り物っぽく見えて(事実作り物なのだが)、その目眩のような感覚も楽しい。小説を読むには読者が自分でどの程度まで騙されるかを調節する作業を要するものだと思った。
技なんか知らなくても面白いものは面白い、と言っている時点で作家の狙いにはまっているのかもしれないなあ。知っていて駆使した実験的なものなのか、天才が知らず書けた後のあとづけなのか、50ものテクニックが例文を挙げて分析される。「書き出し」や「電話」など面白いし、ミドルマーチの「動機づけ」や、日の名残りの「信用出来ない語り手」など興味深い。次に何かを読む時にテクニックに気付けるかどうかは私は無理そうだけど、とにかく読んだ作品だとより分かりやすく関心を持って読めた。
小説読んでたら普通に使われてる(であろう)テクニックを実例とともに説明してる。説明の文中に時々引用されてる作家の言葉が妙に含蓄があって素敵。説明されてる技巧は大抵が無意識に使われている位メジャーなもので、それを改めて読んでると各自の頭の中できれいに整頓されるような、そんな感じの本です。
技巧をいっこずつ取り出し、実際の小説から引用した文を読みながら解説する。そして一つの解説が短い。ということで割と読みやすく面白いですが、翻訳物なのでちょっと共感できかねるところも。
小説内で使われる技巧を1章につきひとつずつ、英米小説の中から引用して紹介しながら説明していく本です。 小説を読む人にも書く人にも役に立つ本じゃないかなと。 私自身も、漠然と読んでたものに名前をもらった感じです。「ああ、この手法はこういう名前でこういう効果を狙ってたのね」とか。面白かったです。キプリング好きとしては勿論、「ミステリー」の項目でニヤニヤ。 でも、できるなら学生時代…1回生の頃までに読んでおきたかったなー。 そうしたらもっと、授業が面白くなっただろうに。
つまり小説を「巧く」読むっていうのは、そこに込められた技巧を(言語化できないまでも)認識し味わうことなんだよな。引用されている文も始めにプレーンな状態で読むと良さがよく分からないんだけど、ロッジさんの解説を読んだあとだとその巧さがよく分かって小説を読むのが巧くなった気がするのが素晴らしい。これを何度も精読するときっと小説を読むのが上手くなると思う。誰か同じコンセプトで『漫画の技巧』とか書いてくれないかね。漫画はその点小説よりも甘く見られているので、啓蒙の書があってほしい。
「アイロニー」と「信用できない語り手」目当てで手にして満足。「電話」、「持続感」の章とかたまらなくすき。読者が小説の名演出に傾倒する、その技巧の数々が解き明かされている。
英米文学を引用して小説のテクニック50項目を解説。今まで読んできた小説にどのようなテクニックが使われていたのかを知ると同時に、いかに読めていなかったかも思い知らされる。項目をリスト化して手元に置いておくだけでも有用そう。これは要再読。
小説の読み方が変わるかもしれない本。熟読すれば、文芸批評の真似事くらいは出来るかもしれない本。小説作法のイロハが身につくかもしれない本。別にいいよ! という人にとっても、とりあえずの読み物として耐え得るかもしれない本。小説好き必読とまではいわなくとも、読めばなにかしらの発見はあるにちがいない。蓋し良書だが、実をいうと、引用テクストが真っ当な英米文学中心で、後半やや退屈だった。が、『トリストラム・シャンディ』は無性に読みたくなりました。
☆こんなにも素晴らしい本があったのか…とため息。自分自身が読書でどのような部分について感動を受けたりしているのかが明確になる。自分の読書の弱点がわかる。そして、この本を読んでいる間、各章の技術を自分の好きな作家が使用しているなぁ~と感じられて、より作家の技量に感服した。できれば日本人バージョンの発売を待ち望む。『小説の想像の世界に入り込むために、我々は登場人物と同じ時空に身を置かねばならないが、未来形ではそれができない。過去形は物語にとって「自然」な時制なのだ。』
数々の表現という部分に観点を置き、文章表現の手引きを行っている本があるとは思わなかった。「1984」は当時何がすごかったのか、実験的小説の方向性など、多くの実例を元に理解できます。
小説のシステムについて多様な例文をひきながら明確な説明を行っている。引用されている例文を読むときには、その引用箇所が1ページほどということもあってか心地好い緊張感をもって読むことができた。これから先、小説を読む上で新しい視点が持てそうだ。
小説で扱われるテクニックを実際の作品を引用してそれぞれ解説してまとめたもの。ひとつのテクニックに割かれる分量はさほどない。前触れなく他の章の文章にまで言及していて、読みづらい部分が多々あった。そのわりにたいした示唆は得られなかった。事前に引用されている作品を読んでいて、引用されている作家の見分けがつけばとりあえずその辺の煩わしさは感じないかもしれない。
文章というものは、厳密にいえば、他の文章を忠実に模倣することしかできない。42pより 小説家による小説の解説集。僕にとってはブックガイド。
50のチャプター毎で各テーマに絞り、それぞれ1ページ程度ずつの引用とそれについての考察という構成で、1チャプターの中で行きつ戻りつしながら読み進めていった。結局小説の価値っていうのは、面白いかそうでないかに収斂すると思っているのだが、僕のようなド素人でも小説の読み方として深みが出てきて面白いものが増えていくという点で意味がある本だと思うよ。
読み始めて直ぐに、これは"read it"タグに値するなぁと感じる本に出会うことは結構ある。本書も、そんな本の1つ。しかし、途中で印象が変わることも、また多い。本書は違った。「書き出し」、「作者の介入」、「意識の流れ」など、小説に多用される技巧から50個のトピックを取り上げ、世界の(残念ながら日本は含まない)名著を引用しつつ解説したもの。 正直言って難しい。自分の感性の鈍さを思い知らされる。いつか到達したい、と憧れを感じさせる高みを垣間見た気がする。文学部の人って、こんな訓練ばかりやってんのかなぁ。
小説の技巧の
%
感想・レビュー:41件














ナイス!
































