肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)
肩胛骨は翼のなごりを読んだ人はこんな本も読んでいます
肩胛骨は翼のなごりを追加
肩胛骨は翼のなごりの感想・レビュー(179)
不思議な小説です。不快感は全く無い。大人向けの童話のよう。帯に「宮崎駿氏推薦」と書いてあった意味がわかった。非常に読みやすい。ありふれた日常に不思議な男が紛れ込み、主人公の男の子と女の子の周りにちょっとした非日常がうまれる。子供視点で色々なことに真っ直ぐ向き合う主人公がステキです。
マルケスさん的リアルファンタジー、らしい。と、言うよりは雰囲気の美しさと不思議さと切なさを味わう小説だと思った。だが「Ha!」を「ハ!」と訳すのはちと乱暴だろう。 あとコレで何年来かのハウルの謎が解けたことを付け加えておく。馬鹿亭じゃなかったのね。甘し糧。
主人公の男の子は、引っ越してきた家の、朽ち果てそうなガレージを探検していて、突然に『彼』と出会う。動物のような、人のような、不可思議な存在。主人公はあるとき、彼の肩甲骨のあたりに、大きなコブを見つける―― タイトルに惹かれて手に取りました。表紙の耽美っぽさと、内容があまり合ってないような。優しくて、キレイで、少し不気味で、でも読み終わると胸の内が安心感で暖かくなるような、ふしぎな話。
ジブリ美術館で買った本。外国の話らしい、ストレートなファンタジー。少年少女だけが感じられる世界観。そして浮浪からの昇華(笑)いいねえ。
幻想的な話かと思いや生々しく、獣の匂いがするお話でした。後半に行くほどキラキラとし始め、少年の葛藤がわかるからよけに最後はほっと落ち着き、押しつけがましい形ではない何かを教えてもらったようでした。
児童小説としては良質な作品だと思うのだけれど、捻くれた本読みの自分としては物足りなさを感じた。この表紙も作品にちょっと合わない(朽ち落ちそうなガレージに潜んでいる"彼"の容姿を表紙からイメージして読み始めたので、次第に容姿が明らかになるにつれ「違う!」と裏切られた気がしたのはわたしだけですか?)。でも、描かれているテーマは優しく、普遍的なものだと思う。読書好きな小学校高学年生くらいに読んでほしいな。世界ってなんて不可思議!
自分はこの本に優しさや明るさや天使の偶像や、爽やかさやピュアさなどまったく感じなくて皆様の感想を知って吃驚した。理解できない。えーなんでやねーんって感じ。どう読んだらそうなんねーん。って感じ。悲壮感に徹底的に打ちのめされたのだけれど。えーなんでだー
引っ越し先な倉庫の中で"彼"を見つけた少年の物語。ネタバレになってしまうので、あまり突っ込んだ事は言えないが、人はこうやって新しい知識や感覚を受け入れるかどうかの問題で悩み抜きながら、日々成長し続けることができる生き物なんだなぁと改めて自覚した。それとは対照的に、動物は私たちのように自由に寄り道が出来ず、どこまでも真っ直ぐした作りになっているが、彼らから学ぶことはとてつもなく多い。この作品には、そのような失われつつある感覚をもう一度呼び覚ましてくれるような爽やかで懐かしい想いがこめられているような気がした
表紙とタイトルから退廃的で救いのない結末を予想していましたが、良い意味で期待を大きく裏切られました。少年のちょっと不思議な体験をつづった心がほっこりするような物語。真夜中にくるくる回るシーンはトトロ的なときめきにあふれていました。こういうのとても好き。私も小さいころにこんな出会いをしたかったの!って誰かに語りたくなります。
生命の不思議に描くことで、生きる喜びを伝えようとしているのだろう。刺激が少ないように思うが、児童書は本来こうあるべきか。各要素が無駄なく配置されているとすれば、私は多くを読み取れていないようだ。
『桜庭一樹読書日記』経由の一冊。児童書らしいが大人が読んでも楽しめる小品。確かに児童書っぽいん内容だけど、なればこそ、このニコニコ頬の緩む読後感が溜らない
古い家に越してきた少年が崩壊寸前のガレージで見つけた存在とは…。よくある話になりそうながら、違った切り口、不思議な視点でまとめらていて最後まで面白く読めました。児童書らしいけど、確かに子供に読んでほしいな
桜庭さん読書日記で見かけてからずっと気になっていた1冊。とても優しいファンタジーだった。海外モノらしい、単純に甘いだけじゃなく、ちょっと臭かったり、怪しかったり。それでも、最後に待っているのはとても気持ちが良かった。
生命は不可思議だ!フクロウの緻密な描写と、各所にあげられるウィリアムブレイクの詩と。学校に行くのは楽しいし行かなくても世界と触れ合える。ひとつに偏らない思想が自由ですきだ。あなたにも幻の翼はあるのでしょうか
『「あたしたちってまだ雛みたいなもん」ミナはいった。「半分は幸福で、半分は死ぬほど怯えてる」』未知なる物にはおっかなびっくり。けれども好奇心は抑えられない子供たちが奇妙な生き物?スケリグとの出会いを通して、命を学んでいくお話。タイトルが秀逸。古沢嘉通氏がTwitterにて翻訳者の役割は物語に付加価値を加える事だとはっきり言っていたがその通りだと思う。個人的には大暮維人の短編を思い出したのだが、通じる人っていないかしら。ミナの年不相応な大人びた言い方が装帖のように少し不気味だが、それを超えて暖まる話だった。
久しぶりにスゴイのを読んだって感じです。いつ頃から人は、狭い世界でくだらない事ばかりを考えるようになったのか。いつの間にか忘れてしまっていた沢山の事を思い出した。少しずつ少しずつ、ユラユラと揺れながら満ちて来る水のような透明でピュアで優しくて、そしてリアルなファンタジー。心がふるえるって、きっとこんな感じを言うんだろうなぁ~「ハリー・ポッターと賢者の石」を抑えて児童文学部門賞をダブル受賞したというのが納得できる作品です。
ヤングアダルトに入れるべきだと思うが、この装丁だとその層が手を出すかどうか?話を構成する要素が、スケリグ、赤ん坊、ブレイク、鳥、とあまり散逸せず、しっくりとまとまっていて読みやすかった。先は読めてしまったけれどね。ミナの学校の捉え方が一方的で、そこらへんが少し抵抗あるけれど、でもマイケルは戻るのだから、作者は一方的ではないのだろう。マカヴォイ「ラファエル」との共通点は、型にはまった○○ではないところで、そこがよい。原書も読みたい。
たいへん興味深く読んだのだが、よくわからなかった。高尚なコメントは書けそうもなく、美しいとかすてきとか、読みとれずに少々悲しい気持ちになった。いろいろ考えることはあったしおもしろかったのに、物語の雰囲気と相性が悪かった模様。けれど決して嫌いなわけではない。わたしもタイトルの付け方には感嘆のため息を吐いたけれど、この表紙はなんだか狙いすぎているような気が。
平易な文章なのに、そこかしこに生命の神秘(不可思議)が散りばめられている、陽光のような作品。軟らかいさざ波で洗われているような読後感でした。そして素晴らしい邦訳タイトル!
マイケルの不安な気持ちと切ない祈りが混ざり合って結晶したような「不可思議な存在」スケリグ。やがて、「不可思議な存在」は、この世のすべてこそだったのだと知ります。混沌とした世界の中にちらちらと耀くのは小さな命、祈り、友情。なんて美しい発見なのだろう。
肩胛骨は翼のなごりの
%
感想・レビュー:86件














ナイス!
































