淑やかな悪夢 (創元推理文庫)
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淑やかな悪夢の感想・レビュー(62)
☆6 英米女流怪談短編が12編。とはいえ、あからさまに怖いものはほぼなかった。じわじわくる怖さ、というかもはや幻想的な作品が多かったと思う。超常現象が中心ではなく、あくまでもそれに対した人々の精神をとりあげて、全体の雰囲気を創り上げている作品が多い。著者はそれぞれ違うのだが、「女性」という共通点がある。だから何かあるというわけでもないけれど、強いて言えば、全体的に丁寧で、世界観と感情を大事にしていたと思う。『証拠の性質』『冷たい抱擁』『故障』が好きな話。あと、『黄色い壁紙』の不安になる書き方がすごい。
12/18:saegusa
12/08:ゆうたん
女流作家のホラー小説を収録した短編集です。「追われる女」「告解室にて」はストレートに描かれ、「黄色い壁紙」は悪夢的展開が面白かったです。
11/03:takatora
再読。本書収録作品の中で、「名誉の幽霊」だけはコミカルで、些か毛色が異なるが、私はこの作品結構怖いと思う。それまでの軽さとオチの落差が半端ないとでも言うべきか(私はジェイムズ・レイヴァーの「誰が呼んだ?」がマジに怖い人間なので…)。この後一体何を話すというのだろう…また、アスキスの「追われる女」、確かベンスンにも同様のオチの作品があったが、日本の落語と何か関係があるのだろうか。それとも斯様な発送は、万国共通なのか。そう言えば子供の頃、「むじな」で夜眠れなくなった。
話に訊いてちょっと面白そうだなと思っていたら、カバーにセガンティーニの「悪しき母達」が使われていたので迷わず購入。どの作品も今世紀初頭に活躍した書き手によるものなので、現時点の読み手としてはあんまり怖いと思えないんだけれど(話の進め方が緩かったり先が読めてしまったり)、シャーロット・パーキンス・ギルマン「黄色い壁紙」だけはじわじわと怖い、というか何とも薄気味悪い。目の粗いやすりで直に神経をこそげ取られるような感触の厭な話なのに、敢えてそれを確かめるように何度も読み返してしまった。現代でも十分通用する一篇。
09/24:ナオクーラ
09/19:きゃあちょん
08/31:camelletgo
まだ、もう少し世界が暗かった頃の女性による怪談集。 「名誉の幽霊」はコメディタッチ。「証拠の性質」はエロテック。そして、「黄色い壁紙」は・・・。 どれも読んで損はなし。実話系にはない趣向を凝らした「怪談」という言葉にふさわしい、描写や展開を読むことが出来きる。
06/20:ennui
女性ならではの細やかでドライでいて所々にじっとりとした印象を受ける魅惑的な怪談集でした。「黄色い壁紙」は主人公が私が読み、恐怖を覚えた登場人物の「悪魔に喰われろ、青尾蠅」のエレンや「屍鬼」の前田元子とイメージが被り、怯えましたTT最後については色々な解釈ができるため、そのことが却って恐怖をあおっているように思えます。「蛇岩」の繰り返される呪詛も、小泉八雲の「むじな」とは印象が違った「追われる女」も自己中心的な男の皮肉な最期を描いた「冷たい抱擁」も最後の真実の仄めかしにぞっとする「空き地」も好きです。
03/08:サカナ男
2011/02or03読了。ギルマンの「黄色い壁紙」の評判の良さに興味をひかれて手に取りました。全体的に想像していたような読後感は得られず、個人的にはちょっと物足りなかったかな。
02/20:ちほ
女流作家による怪談短編集.お薦めは,やはり“黄色い壁紙”でしょうか.精神疾患の治療のため,隔離された女性が狂気に侵されていく描写は圧巻です.ただ,それ以外の作品は敢えて読むほどではないかも...
01/20:伊佐奈
01/16:suu
「黄色い壁紙」が読みたくて購入。徐々に変わっていく女の心理が壁紙を通してねっとりと伝わってくる。数行前に言っていた事とは全く違う事を考えていたりして、その唐突さや何をするか分からないといった不明確な部分がやけに現実的で恐ろしい。この作品以外も面白いものばかりで、いろいろな怪奇小説集がある中でもこれはかなり上質な一冊だと思います。「黄色い壁紙」はもちろんですが、「告解室にて」「荒地道の事件」「故障」が好き。しかし本当にどれも面白いです。英米女流怪談集楽しませていただきました。
01/11:まゆぼー
ギルマン「黄色い壁紙」。じわじわとした狂気の過程がとにかく怖い。とはいえ、問題の壁紙を主人公の抑圧の象徴と考えるなら、彼女はある意味、本当の自分を発見したのだともいえる。思わず二度読んだ傑作。これが読めるだけでも「買い」である。マンスフィールド「郊外の妖精物語」。閉ざされた窓の向う側でさえずる雀たち。それを見つめる虚弱な少年。俗な問題に拘泥する両親。結末はもうおわかりだろう。イギリスの伝統的な妖精譚を素材に、ひとりの少年の解放を、さらりとした筆致で描いた掌編。その他はまあごく普通の怪談。
12編からなる短編集。初読後は何だかよく分からなかったけれど、日常が徐々に捩れていく感覚を味わう『黄色い壁紙』が一番怖かった。『郊外の妖精物語』は両親からしてみれば悪夢だけれど、何だか可愛らしい話であるようにも感じた。『蛇岩』のじめじめとした不気味な雰囲気と『荒地道の事件』の探偵が登場する話も好き。
10/23:g h o s t
10/21:なめとこ山
『黄色い壁紙』目的で購入。想像力をフルに使って読むとより気持ち悪くなる気がする。いずれ再読して、またこのなんともいえない不吉な、気持ちの悪い感じを味わいたいと思う。あとは、『冷たい抱擁』『故障』が個人的には好きだった。
『黄色い壁紙』だけ明らかに質が違う。文体が恐怖そのものになる傑作。他はわりと素朴というか、「そんなのでいいの?」と言いたくなるようなものが多かった。その中では、やたらと時計の多い宿屋が結局本筋に絡んだのかよくわからなかった『告解室にて』とひたすら暗い『蛇岩』が気に入った。
09/07:いと
「空地」「告解室にて」「黄色い壁紙」を再読。「告解室にて」は陰のある旅行記といった感じで愉しんだ。そしてオールタイムベストと言っても過言ではない「黄色い壁紙」。初読の時はなにがどうなっているのかわからない怖さがあったけど、あらためてじっくり読んだら洒落にならなかった。病気療養で転地した家にある黄色い壁紙の部屋で狂っていく女性の姿。鏡張りの部屋に閉じ込められたらこうもなるだろうか。
06/21:p
03/26:ナイR@TEP
03/14:am
02/16:away1
02/10:sputnik@松下村塾
淑やかな悪夢の
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感想・レビュー:25件















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