千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)
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千年の黙 異本源氏物語の感想・レビュー(134)
紫式部に仕える侍女を主人公に、第一部では、中宮定子の迷子になった猫の謎を、第二、三部では、源氏物語の失われた第二帖の謎を解く/第二部が面白かった。現在伝わる「源氏物語」の並び順は後世に決められたもので、本来の執筆順は分からないらしい。肉筆写本でしか、物語が流布しなかった時代のことなので、失われてしまうこともあれば、筆写した人の好みや教養で、書き変えられることもあったかもしれない。今、私たちが読める「源氏物語」はどの程度、筆者の書いた通りなのだろうか?(続く)
凛風(積本消化中 今年はタイトルに数字の入るもの)
(続き)そもそも、紫式部に千年以上のちの世にまで、伝える気はあったのだろうか?そんな大きな疑問が湧いてしまう話でした。内容は面白かったけれど、デビュー作なので文章に「葛野盛衰記」のような奥行がないのが残念。ちょっとモタつく。
ナイス!
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01/30 15:25
(続き)そもそも、紫式部に千年以上のちの世にまで、伝える気はあったのだろうか?そんな大きな疑問が湧いてしまう話でした。内容は面白かったけれど、デビュー作なので文章に「葛野盛衰記」のような奥行がないのが残念。ちょっとモタつく。
ナイス!
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01/30 15:25
紫式部がどうして彰子の女房になったのか…?が、なるほどという展開!どうせ源氏物語の映画化するんなら、こっちの方が面白かったんじゃないだろうか?
ポップでも書きたいなぁと思って再読していたのですがやっぱりこれは、面白いなぁ。古典の教養はなく源氏物語は原典も現代語訳も一切読んだことはないのですが、それでもこれはたまらない。一話目は少しとっつきにくいのですが、これはあくまで二話に至るための少し長い序章だとも思います。「かかやく日の宮」は小説が、物語が好きな人にはぜひ読んでほしい。一旦作者の手を離れれば、改変され意図せぬ解釈をされ広がり続ける可能性を持つ、物語、の恐ろしさにじわじわと引き込まれます。
この作品の面白い所は、紫式部が貴族や内裏、自身の身の回りで発生した不可思議な出来事を解決していく、探偵であること。その発想が奇抜で、謎解きにも平安時代ならではの制約がいくつも付いてくる。加えて、今からでは考えられない動機や方法がいくつも出てくるところが新鮮。 権力にしがみつく人間の、意外な脆さ、傲慢さや苦悩。貴族間の権力闘争。それに巻き込まれる側、遠巻きに見ているものの心中。女性の強かさ。そういったことが丁寧に描かれていて、読みごたえがある。
猫の話より、欠落帖の話の方が面白かったです。権力に踏みにじられ、制限の多い中、唯々諾々とそれに従うのでなく、かといって真っ向から抗うでもなく、したたかに生きていく女性達の姿が格好よかったです。雲隠を燃やす場面では、胸がすくような思いがしました。
謎を推理するよりも、その謎をめぐる人物の動きが楽しい作品だったと思う。 推理小説型のトリックではなく、当時の風習や考え方を使って事件が隠されているのがまた面白い。 時の流れで登場人物が変遷していくのが、新鮮でもあり悲しくもあった。 コメントしたときは変な言い方になってしまったけど、 為清の最期のところでは本当に悲しかった。 人物の心の細やかな動き、一風変わった方法で隠された謎、時の変遷、それ全て含めてものすごく面白い小説だった。 自分で選んだ本ではないけど、自信をもって人に薦められる一冊。
創元"推理"文庫と言いながらあんまり推理しない作品。一話は個人的にいまいちだったけど、二話からは面白かったです。最後の方での左大臣が一人源氏物語と紫式部について思いを述べるシーンで、左大臣がただの悪人ではない、人間臭い男だとわかって凄く好感が持てました。
おもしろかった。でも推理というよりも物語として楽しんだ。あてきと岩丸の二人が好きで二人にばかり注目して読んだ。あてきと岩丸が再会して結ばれるまでを想像しても楽しかった。
源氏物語そのものをちょっとずつしか読んでいないのですが、それでも面白かったです。源氏物語をきちんと読んでいたら、もっと面白いんだろうなぁ。権力は怖い、でも女性は権力より強いと感じました。
紫式部を探偵役にした平安ミステリ。 *猫消失のほうはちょっと冗長かな~と思ったけど、欠落した物語の謎は説得力があって○。ただ、謎解きそのものより、 生き生きと描かれている平安の人々の生活がとても興味深い!どちらかというと、読みどころはそっちかな。「物語」に対する森谷さんの思いも感じられた。
源氏物語にこんな誕生秘話があったとしたら…。光源氏の最期に対する紫式部の心構えはアッパレって感じでなんというかかっこいい。個人的に紫式部の上を行くかっこよさは中宮様。己の定めを受け入れ腹を括った女のしなやかさがとても素敵だな。実は源氏物語の全てのお話の内容を知っているわけではないので、これをきっかけに読んでみようかな。
源氏物語に失われた巻があった、という仮説に基づいて、三つのエピソードに分けて当時の紫式部の周辺を活写する王朝ミステリ。作者の据えたミステリ的主題は「源氏物語はいかにして損なわれたか?」だが、作中で起きる各事件の謎解きは紫式部が行うという転倒した関係が面白い。そして読み終われば、本書が栄華を誇る貴人たちの物語ではなく、権力を持たない人々、あるいは栄華の虚しさを痛感する物語であったことに気付かされるだろう。
紫式部を探偵役に、その侍女のあてきを助手役に、消えた猫の謎、そして式部の書いた「源氏物語」の欠落の謎、さらに物語の最終章が題名のみという謎――これらを鮮やかに解いていく物語。「源氏物語」の謎に迫る中盤以降はすっかり引き込まれてしまった。
『源氏物語』に夢中になっていた後で読んだから、おもしろかった。『源氏物語』を読んだときに、朝顔の君や藤壺との密会について感じていた「でもなあ…」な部分、自分は察するということができない無粋な人間なのかという思い、この本では聡明な清少納言はじめたくさんの登場人物が、私と同じことを感じていることに感激!!そして、私も「かかやく日の宮」が読みたい!!「雲隠」がなくなる場面は、胸がすく思いでした。森谷さんありがとう。
見どころは何といっても第二部ですね。少しずつ可能性を絞りこんでいって、日本文学史上に横たわる大きな謎に迫っていく過程がとてもスリリング。藤原道長と紫式部の駆け引きめいたやりとりもかっこよかった。登場人物も魅力的。第一部はあてきの「(略)決して、あなたのためではないのよ。うぬぼれないでよね」に萌えたー。中宮彰子も凛と気高くてかっこいいし、幕内のような場面でときどき出てくる藤原実資もいい味を出してる。もうすぐ今作の続編が刊行されるらしく、彼らにふたたび会えるのが楽しみ。
★3 源氏物語の誕生するまでを、日常ミステリー仕立てで語っています。着眼点はおもしろいです。しかし、かなり単調で、謎も大した事ありません。平安時代の雰囲気が好きな方は思いっきり堪能できますのでオススメします。
平安の都を舞台に、清少納言を安楽椅子探偵に据えた面白いミステリでした。題目のみ伝わる『雲隠』の解釈もステキ。紫式部目線のサイドストーリーも読みたいなぁ。
柴田よしき『小袖日記』で歩きはじめ、本作でジョギング体制確立。さて、本家本元の『源氏物語』読破にたどり着くまでに、『あさきゆめみし』に寄り道しないようにしなきゃ(そこがゴールにならなりませんように・.・ )
再読。物語の持つ圧倒的な力にただただ感動、途中で何度も涙ぐみました。「なお森谷は本書の続編『白の祝宴』を執筆しており、二〇〇九年中に東京創元社から刊行される予定である。」(解説より)-いつまでも待ち続けます!!/2011.02.15追記:続編・白の祝宴-逸文紫式部日記-は3月24日発売!!
紫式部が探偵役!?どんな突拍子もない内容かと思ってたら、固くなくて読みやすい本でした。なんか学生時代を思い出しちゃいました。歴史の上でしか知らない紫式部や中宮彰子、藤原道長がものすごく人間くさくて身近に感じました。ミステリとしては先が読めてしまうけど、源氏物語の裏事情はこうだったのでは…?と思わされる話でした。しっかし、この頃の女性達って幸せに一生を終えるって事があまりないのが読んでてかわいそうだなぁ。全ては権力者や旦那次第って…それってどうなの!?
紫式部の安楽椅子探偵っぷりがよかった。いろんな人のプライドや思惑の入り混じり具合はこの時代ならでは。式部の物語への愛情が印象的でした。
「雲隠」の、香子さんに、拍手喝采!!権力者の「何でも自分の思い通りになる」に一矢報いた行動にすかっとしました。源氏物語の「雲隠」が、章題だけ、というのはとってもすてきだなあ、と思っているので、「無くなった」ではない、こういう解釈はとっても「納得!」です。続編がたのしみ!
これはおもしろかった!ミステリーの要素と、平安時代を舞台にした時代物の要素があって、大満足。紫式部を、キャリアウーマンぽくえがいていなかったのが良いと思った。こんな女性になりたい。源氏物語を原文で読んでみたくなった。
何事も思うままにはならない女性達の強くしなやかな生き方。なんでも手に入れられると思いこんでいる、傲慢で滑稽な男達。一人一人が生き生きとしてて、とても素敵でした。源氏物語は『あさきゆめみし』でしか読んだ事がないけど、話を読み進めていく内に場面場面が思い出されれて、とっぷりひたることができました。聡明な式部の活躍も素晴らしかったけど、あてきの恋が成就していく所にクーッとなりました。この本を手に取ることができて幸せです。
今まで読んだ中で、一番サラリとした式部さんでした。肝の据わった彰子様もお見事。文庫オチって続編が出たときとか、メディア化とかが多いと思うのですが、これは3部作の他のが出てませんよね? 早めにお願いします。
とても面白かった…!どこへいっても、清少納言が評判よくないのはちょっと気の毒だけど、岩丸が庇ってくれたのでほほえましく読めました(笑)岩丸GJ 源氏物語は小さいころ読んで、とんでもないエロ本だと思ったけれど、大人になったので、また読んでみようと思います。
中学生の頃おもしろいかなと思ってちょっとだけ源氏物語読んだが、すごいモン書いたなあとは思っても雅な愛憎劇が主軸の内容に興味ゼロでギブアップ。それよりも著者である紫式部の生き様に惹かれた。この本を読みながら、紫式部いいなあ、と改めて思った。すごく不届きな感想ですが、源氏物語って最初は身内にしか見せてないとか、少数部数しかなくて人づてでコピ本(写本して)広めるコアな読者とか、なんだか有名人モデルにした二次創作同人誌っぽい・・・。
千年の黙 異本源氏物語の
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感想・レビュー:69件









































