七度狐 (創元推理文庫)
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七度狐の感想・レビュー(97)
見立てが見えてきた時点で犯人はわかったけど、一番最初の殺人の背景まではわからなかった。あと、正直編集長にはまったく好感持てなかったなあ。
ちょっと珍しい程探偵が推理を出し渋る!お前は金田一先生か!と。案の定そのせいで殺人は防げないし。大倉さんは意識的にこの金田一スタイルを採ってるんだと思うけど。見立てモノが好きで手に取ったのですが、見立て自体はちょっと肩透かし。けれど見立てモノにありがちなトリックにこだわるあまり動機に無理があるタイプでないのが良かった。人を笑わせるのは怒らせたり泣かせたりするよりも難しく、その力を持つものは魔力を手にいれたと言えるのかも。力を手にいれるために人まで殺す。その業の深さがとてもよく書かれていると思います。
推理小説としても面白かったし、落語に沿って展開されるストーリーもとても面白かった。ストーリーは、何十年も前に失踪した希代の落語名人の後を継いだ人物が、引退を期に、後継者を選ぶ会を開く。しかし、その中で候補者である三人の息子か゛次々と殺されてしまう。しかも、その殺人には、常に失踪した名人の影がちらついていて…。意外な人物が犯人!かと思いきや、どんでん返しがあり、最後までハラハラさせられた。探偵役である落語雑誌の編集長がなかなか現場に現れないのも、主人公(新人編集者)と一緒に、とてもヤキモキさせられた。シリー
雨で閉鎖された村で起こる見立て連続殺人事件―――ときくと、まるで「金田一少年の事件簿」みたいだな(笑)。牧と緑の落語シリーズ2作目は後継者指名に関わる長編。割と早い段階で結末を予想したスレた読者でしたが最後はそうきたのか!というオチを楽しませていただきました。第一章を途中で一度、最後にもう一度読み直してしまいました。次作は短編集のようなので牧さんの推理が小気味良くポポポポーンと飛び出すのを期待しています。
展開が気になり後半は一気に読んだ。落語だから読んだってところが大きいのでもっと登場する噺家の心を知りたいなあと思った。落語の七度狐は面白いのでこれを読んだ人は是非。
物語が始まってから1転2転と話が転がって行くものだから、先が想像できなくて楽しく読めた。落語なんて勝手なイメージで合わなさそうと決めつけていたけれども、このシリーズを読み始めて少し興味がわいてきた。「七度狐」もぜひ聞いてみたいと思ったのに作者さんの創作と知って残念。 ただ、このシリーズは1巻のように短編の方が好きだな、と思う。
キチンと七度騙す『七度狐』といえば、文珍師匠の『新版・七度狐』を思い出す。ただ、やはり七度は長い。どうしても、面白さが薄れてしまう。そしてこの「季刊落語シリーズ」も、短編のが良いのかな?盛りに盛って、しかもシッカリ終わらせる辺りは流石と思ったが、やはりこのシリーズはライトな乗りこそかな、と。
豪雨による土砂崩れで陸の孤島と化した村、落語家の後継者選び、幻の噺「七度狐」に基づく見立て殺人――という、いかにもな本格の道具立てによって構成されている本作。キモとなるのは「何故犯人は幻の噺である『七度狐』の内容を知っていたのか?」という謎で、それと45年前の落語家の失踪事件を絡めることで手堅く〈意外な犯人〉を提示しています(過去パートである第一章にしっかり伏線が張られている)。ただ、あまりに生真面目な本格であるため、ちょっと“遊び”が足りないなあ――とも感じました。
シリーズ第2作からいきなり読んでしまいましたが、問題なしですね。緑と牧のやりとりなども楽しいし、好感持てるミステリでした。内容は落語の名人の世襲をテーマにした事件。芸を極める、名人を継承する、落語の影の部分を描いて凄みのある世界をよく表現しています。
七度狐の、騙し七回を聴いてみたいなあ。ミステリーとして面白く読みました。動機とか、人間関係とか、そうなるもんかなあ、って思ったりもしたけど。そこまでする人が、騙してみよう、とか思うかな?とか。編集長の牧さん、切れ者ですが実際に上司だったら、ちょっとなあ。あの電話のやり取りはないよなあ、緑さんは頑張ってると思う。
今回は関西落語を主題にした長編作品。これまで関西落語は余り聞いてこなかったのでどうミステリーに味付けしていくのか、読みながら興味津々。長編なのに、記述の粗さがあったり、反対にやや冗長的な感も否めないが、噺の筋書きとしては面白い。これを原作として、映画化するかTVのサスペンスドラマにした方が、楽しめるのではないかとも思う。ともあれ、僕にとっては、落語を題材としたミステリー自体に心引かれるので、シリーズはどんどん続けていってもらいたい。
「季刊落語」シリーズの2作目は長編。前作と違いいきなり殺人事件なのでちょっとビックリしました。「芸のためなら・・・」なんだか怖い世界でした。
こんな風に根も葉もない誤った知識のひけらかしと浅はかすぎる芸界の人間描写でよくもまあ落語小説の看板を掲げるなと感心しました。ミステリーとしても微妙。或いは実演的現実味が感じられて「七度狐」の創作部分だけ少し面白かった。
芸に対する宿業を書いたミステリ。業の深さを上手くキャラ立ちの見事さに絡めていて、秀逸。しかしなぜ落語? 本書には落語よりもっと似合いの芸ジャンルがあったんじゃないか。最後まで違和感が拭えなかったのは残念...って、落語じゃなきゃ成立しない話じゃんか!
秀作。全ての要素が一点に収束していく美しいミステリ。作中の「七度狐」の創作部分とその見立て殺人が横溝っぽくてぞくりと美しく,また創作部分だけ見てもかなり完成度が高くなっていて面白かった。最後の余韻も夏向きですばらしい。芸人の業と執念。一冊の本の分量でぴたりなのだろうが,願わくば登場人物の背景や感情ももっと読みたかった。古秋候補三兄弟とか,夢風とか。
1作目がとても面白く期待した2作目。文句無しに面白かった!一気に読了してしまった!! 世間で騒がれる小説は確かに面白いのかもしれないけれど、こんなに面白い小説が埋もれている状況に合点がいかないなぁと思った。 みんなにオススメしたい!!
面白かった。文句なしに面白かったです。そして最後はゾッとした。ひとつお願いがあるとすれば。古秋一門の方々の、それぞれの想いをもう少し知りたかった。古市がどうしてそこまで「古秋」にこだわったのか、とか。
落語ファンになって以来、何度も何度も繰り返し聴いた噺がある。志ん朝「元犬」と、もう一つは桂文珍「新編 七度狐」だ。何度も化かされる旅人の様子が面白い。志ん生版も聴いたけど、現代風アレンジの文珍版が大好き。その七度狐を題材にした落語ミステリー小説があると知り、飛びついた。途中で何度もこちらの推理を変更しなければならない、まさに化かされている展開。やがて辿り着いた私の当てずっぽうの推論がほんの少し当たっていたのがうれしかった。が、この話はものすごく怖い。噺家の性を垣間見た気がする。落語がさらに好きになった。
実在する小説を題材に、でも、そこに創作を入れての「見立て殺人」。探偵役である牧不在の中で起こっていく殺人事件という形で最後までスリリングに楽しめた。やや、色々な要素を詰め込みすぎに感じる上に、人が死にすぎているため、最後は消去法で犯人が分かる部分があるが、全体を通して考えれば十分に面白かった、と言える。5代目版の落語、というのがどういうものなのか見てみたい
よく考えられた話で面白く読めましたが、ところどころ?でした(5つ目の化かしとか)。ちょっとバタバタした感じで、疲れてしまいました。落語は一度見に行ってみたくなった!
「三人目の幽霊」に続く落語ミステリーなのだが…長編だったために何やらてんこ盛り状態に。「犬神家の一族」とゆーか「悪魔の手毬唄」とゆーか「獄門島」とゆーか、悪天候のためにクローズド・サークルと化す過疎の山村とか。エピローグまで畳み掛ける様な怒濤の攻撃にああ…やり過ぎです。もう勘弁してください!食傷気味です。(泣)
シリーズ2作目 こんな長編だとは知らずに読み始めて一気に読み終わってしまった。 いろんな要素盛りだくさん。 今回は京(かなどめ)さんというこれまたすごい人も登場。 皆パワフル。
シンプルな文章で落語の演目の説明はわかりやすい。ミステリとしては小粒だった。こういう孤島状態って場所も人物も変わらないから、読者をひきつけるためには魅力ある謎と冴えた推理を小出しにしていくのが必要なんだけど、本書はそういった広がりもなくラストはばたばたしすぎていた。
動機も殺人の見立てもすべてが落語へとつながることもあって、落語が聴きたいと思います。もちろん演目は『七度狐』。できればここに出てくる五代目・古秋が構想していたという七度化かすバージョンが!
過疎の村、過去の事件と謎、クローズドサークル、見立て殺人・・・本格ミステリ大好物の人にはたまらない正に王道。エピローグにはちょっとビビッたけど。
七度狐の
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感想・レビュー:47件














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