切れない糸 (創元推理文庫)
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切れない糸の感想・レビュー(678)
主人公の成長、四季の移ろいとともに、謎解きの後に残るほのかな暖かさや前向きさがとても爽やかだった。 仕事への責任感と向上心、善意、人との交流で生まれるもの、信じることや絆がくれる力。探してみれば、身近に当たり前にあるものばかりなのに、ナゼか憧れてしまうのは、自分の中に不足してるからなのか・・・。 もう大人なのに。
商店街にあるクリーニング店。この小さな世界の中で起こる、小さな不思議と謎。解きほぐされていく謎と、それを抱えた人たちの心の中。あたたかい気持ちになれる、移ろう四季をなぞる形での連作短編。 なんとなく、雰囲気は「青空の卵」シリーズと似ている印象を受けつつ、さらりと読める一冊。ただ、「青空の卵」の二人とは違って、精神的にタフなホームズ&ワトスンという感じ。 誰かがいるから、生きていけるんだろうな…と思う。遠く離れても「またここに帰って来よう」と思える場所とか、人がいるって良いな、と。
坂木作品にはいつも魅力的な脇役が主人公を囲んでいると思う。ホテルジューシーのオーナー代理とこの作品の沢田は性格的には違うけど、とても似ているような気がする。二人とも謎があって、とても魅力的。そしてそんな人たちの中で和也が成長していく姿がとても良かった。和也には何かを引き寄せる不思議なところがあって、そこで沢田は切れない凧になれた。それが父親とシゲさんの関係と同じ、という物語の展開がすごく良かった。「今は続かない。今を楽しもうと思う。」という言葉が印象的で胸に突き刺さった。
困ったものを捨て置けないカズと、寅さんみたいにふらっと来てはいなくなる傍観者の沢田。一緒に色々な問題を解き明かすうち、重くなって地面とは繋がれない沢田に切れない糸のような根を張らせ空へ放ってあげたカズの本能的な優しさが心温まるお話たちでした。シゲさんが大好きです…!坂木さんの御本は3冊目ですが、お仕事を始めた新人さんが「お仕事から派生した日常の謎」を解き明かすスタイルが続いています。彼らと一緒にトリビア的知識を蓄えながら成長しているような気さえしてくるのは、共感しやすい身近さがあるからかも知れませんね。
やっぱり、読みやすくておもしろかったです。 安心して読める作家さんです。 先に和菓子のアンを読んでたので、ちょこっと名前でててうれしかったです。 あー、この商店街ほんとにいいですね。 住みたい(笑)
坂木さんは仕事を描くのが上手い。今回は商店街のクリーニング店の話。仕事はもちろんのことそれに関わる謎、人間関係の描かれ方も上手い。普段関わりの少ない商店街が温かく、ならではの良さが伝わってくる。最後の4行にジンってくる。新井君のお母さん曰くの『おつかい』から、沢田君が早くもどれば良いなって思う。本の装丁も本の魅力の一つだけど、その意味についてはあまり考えてはいなかった。解説&あとがきを読んで、色々な想いが詰まってるんだなぁと感心。
坂木司さん。大好きな日常の謎系の小説です。急死した父親の跡を継いでクリーニング屋さんになった主人公のカズと商店街の人々をめぐるお話で、クリーニング店の逆光限定のチャーリーズエンジェルたちなど、映画の小噺がたくさん散りばめられてます。世界が広がる豆知識が読める本って楽しいですね♪『世界の料理ショー』は初耳でした。名作テレビ番組なのかな。
あれっ?坂木&鳥井の再来?ってなくらい似たような組み合わせ。沢田も『一を聞いて十を知る』的な安楽椅子探偵系で 推理力もお見事!依存関係にないだけアッサリしているのが良いですな。しかしクリーニング店も色々大変なんだな、全然知らなかった。 アライクリーニングみたいなプロに徹したお店なら 何を預けても安心っぽい。こんな良いお店、近くにあったらなぁ…。
坂木さんの本を読み続けて4冊目★やっぱり日常のささいな出来事から謎解きをしていくストーリーは最高!どちらかというと大人向けの謎やったかな?痴漢が汚したスカートのあたりとか・・・。いつもながらまっすぐで一生懸命な主人公。沢田の喫茶店についつい立ち寄って、「なんか食わせて」とかいうのも好き(笑)今回も期待を裏切らない一作でした♪
新井和也は平凡な大学生活を送っていたが突然父親が亡くなった為、実家のクリーニング店で働くことになる。現実は甘くなく苦労する毎日を周りの助けによってなんとかやっていた。そんなある日、お客様の預かった洗濯物がきっかけとなり謎が次々と…。【感想】ほんと坂木さんは人と人との繋がりを描くのがうまいと思う。昔、寮から引っ越すとき友人から「住むなら商店街の近くのほうがいいよ」と言われた。その頃は全然理解できなかったけどね。読んでるときのデジャブな感じはこのことだったのかなと、ふと思い出した。
ほっこり、前向きになれる。主人公と周りの人との繋がりがあたたかく、また、クリーニングの奥深さにも感心。沢田くんのフレンチトーストが食べたくなりました。
和也だけでなく、沢田もまっすぐ育ったんだろうな、と思う。手を動かさない仕事に違和感を覚える感性が、沢田が自分で思うほどひねくれていない証拠だと思う。
前半は人間関係がよくわからず、なんだかしっくりこなかったけど、 和也や沢田くん、商店街の人とのつきあいが見えてくるにつれて居心地の良い場所にきたような気持ちになった。 それと、喫茶店で働いてみたいなぁと思った。 暖かくて、おいしいコーヒーがあって、心が落ち着く雰囲気で、常連さんが顔を出してくれる・・・。羨ましい。
坂木司さんの本は2冊目ですが、もうどっぷりはまってしまいました。なんでこんなにほっこりいい気分になれるんやろうってくらい本を読み終わっても心がぬくぬくです。出てくる人が素敵やからでしょうか。初めは和也だいじょぶか!?って思いましたが読んでるうちに和也のまっすぐさにやられちゃいました。クリーニング屋さんて奥が深い…。
「青空の卵」シリーズに雰囲気が似ているかなと思いました。新井と沢田の距離感がすごく良かったです。今まで知らなかったクリーニングに関する知識もあって楽しめたし、なにより商店街のフレンドリーな感じが物語全体から滲み出ていてすごく良かったです。
好きな日常ミステリではあるものの・・・・。「青空の卵」シリーズとほとんど同じプロット。主人公と探偵役の距離感も脇を固める登場人物も。 「青空の卵」シリーズをそのまま続けても良かったんじゃないかと思えるぐらい。嫌いではないんだけど。
★4/5 青空の卵シリーズと一緒…。似たキャラクターの配置や個性。比べられたいの!?クリーニング店という設定が新鮮で良い。確かに個人情報を推理する事ができる。始めは、ひと様のゴミ箱をあさって生活感を調べ上げていくようで不快感はあったが…浅いトリックは二の次で、人物に個性温かみを持たせて、ゆるい物語を作るのが好みなのか。
いつも通り、暖かくて優しくて、少し切ない坂木さんの作品。主人公がどんどん成長していく姿にじんわりきます。そして周りの人たちがほんといい人たち!沢田のフワフワしてるけど推理力抜群なところも魅力的
坂木司さんの本は、爽やかで優しい雰囲気が流れているというかなんというか…でも、優しいだけではなくて謎解きもいつも続きが気になり、いつの間にやら時間が過ぎていました。沢田みたいな友達がとても欲しいです。
読破。『和菓子のアン』『青空の卵』に引き続いての坂木司さんの作品です。大学卒業間際、クリーニング屋さんの父親が突然死。そして新井和也くんがお母さんやシゲさんなどに助けられながら、お店を継ぐ。その最初の頃のシゲさんの一言「本当に嫌いじゃなかったら(この仕事を)、続けてみろ。そしたら見えてくるものもあるし、楽にもなる」には、転職1ヶ月ちょっとの私は、正直胸が熱くなりました。危うく(通勤電車の中で)涙腺決壊!という事態になりかけるくらい、シゲさんの言葉が滲みました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/08
『和菓子のアン』に続いて。ミステリー要素は薄い(分かりやすい)けれど、和也が少しずつ歩みを進める姿に「頑張れ!」と近所のおばちゃんのような気分になりながら読みました。職人・シゲさんはカッコいいなぁ!
「和菓子のアン」から読んだ本。アンちゃんのお母さんのパート先のクリーニング屋さんの話。ギスギスしていなくて読んだ後、ほっとできました。
坂木さんの作品は初めて読ませて頂きました。非常に面白かったです。短編集で すが連作になっていて、どれも読後感が暖かくて少し切ない感じが良いです。文 体もリズミカルで読みやすかったです。作品中に出てくるセリフは「商店街で買 う物は全てオーダーメイドな感じがする。」など、素晴らしいセンスです。謎解 きは安楽椅子的な体制をとっており、伏線回収もきっちりしています。登場人物 も、血の通った「商店街の人達」って感じが伝わってきて良かったです。他の作 品も読んでみたいですね。
坂木さんの作品は読み終わると幸せになれる。と同時に、うらやましいと思う。私にはこんなふうに、繋がっているからと安心出来る誰かはいるだろうか。少し泣きたくなるような終わり方でした。でも大好き。何回でも読みたくなります。良いなぁ商店街。やっぱりうらやましい!
私の実家も田舎で商店をやっていたので、ちょっとねちっこいくらいの人と人との繋がりが懐かしかったです。思春期の頃は鬱陶しかったなぁ…。大人になると笑い話なんですけどね。フレンチトーストが食べたくなりました。
カズがクリーニング屋を継いでから頑張っている姿がかっこよかった。シゲさんはじめ、周りの人に支えられて成長していく過程が描かれていて、とても優しい気持ちになれた。日常の中で起こる謎に対して、沢田の推理はとても鋭かったですね。
もうこんな賑やかな商店街がある場所は少ないだろうな…。日常のささいな事の積み重ねが人とのつながりになるのかな。
再読。やっぱりこの人の作品は暖かい。主人公がホームズ役ではなく、ワトソンの位置にいるから感情移入がしやすい。 坂木さんの書く「人と人との繋がり」には、毎回感動させられます。
全体を通じて、冬の陽だまりのようなお話だと思う。何気ない調子で、時折はっとするくらいやさしい言葉が飛び込んで来る。それは主人公の和也くんの目線であり、作者の坂木さんのまなざし。そして、本編を読み終えた後のエピローグの風景がしみじみと良い。日常は続き、ひととの繋がりも続いて行く。何気ない日々に、時々ちょっとした彩りが添えられて、毎日は愛おしく豊かなものになって行くんだな。さて、次は「和菓子のアン」の再読でしょう!(笑)
ちょっとした謎とのんびりした日常が丁度良く混ざり合った感じがいいです。こうゆう商店街って、もう無いかもしれませんが、こんな街に住んでみたくなりました。
★★★★★坂木司作品の魅力は、ミステリーであるにもかかわらず何度も読み返したくなるところだと思います。細部に散りばめられた魅力的な登場人物やおいしい料理、豆知識にもう一度ふれてみたいと思うからです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/01
“日常の謎”系の作品が好きでいくつか読みましたが、だんだん食傷気味に・・・でもこの作品はなかなか良かったです。亡くなった父のクリーニング店を不本意ながら継いだ和也が、ちょっと不思議っぽい友人沢田君の力を借りて商店街の謎を解いていく。今はあまり見かけない個人のクリーニング屋さんて、けっこうスゴイ技をお持ちだったのですね。あと、坂木さんは映画がとてもお好きなようですね。ちょっとうれしかったです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/27
坂木さん独特の温かなお話。 クリーニング屋さんについての情報や立場の特殊さ、 昔ながらの商店街についての一言に新たな発見が盛りだくさん。 ぜひ、続編を読んでみたい!
切れない糸の
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