犬はどこだ (創元推理文庫)
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犬はどこだの感想・レビュー(1432)
正統派探偵ミステリー。ミステリーをこよなく愛するわたくしには珠玉の一冊でした。犬捜し専門で立ち上げた事務所「紺屋S&R」に人捜し依頼が舞い込む…主人公の紺屋長一郎は「古典部」のホータロー風味。初心忘れず?犬捜しもきっちり行います。ラストはモヤモヤが残る方もいるかもしれません。
おぉ、どストレートにミステリーでした。タイトルがポップだからまた日常系かな?と思ったのですけど。やっぱりラストはモヤらせられました。とはいえ古典部シリーズのような読者の心をざりざり引っ掻く系のモヤモヤではなかったので純粋にエンタメとして楽しめました。一貫してシリアスなストーリーなのにキャラの掛け合いがところどころ軽快で緩急のつけかたが巧いのです。あとあれ、紺屋さんの食生活が質素すぎて心配になる。作中でほとんどお米しか食べてないよ…。
米澤さんの作品は『春期限定いちごタルト事件』しか読んだことがなく、いまいちつかみ切れずにいたのですが、この作品はすこーん(?)と刺さりました。のんびりな雰囲気での進行、だけど紺屋さんとハンペーのすれ違いながら同じところへたどりつきそうな展開にひきこまれ、ラストの展開と2つの依頼の関わり、そうくるか!と。読みごたえのある1冊でした。
米澤さんは日常の謎のイメージが強いけど、こういうブラックなのも悪くないかな。<GEN>の存在が大きい気がする。何者なんだろ。
ブラック米澤と聞いていたのに、そうでもないじゃん。古典部や小市民シリーズのような日常ミステリとも違うけどね、と思いつつ読んでいました。 最後の最後で、あー、これか。たしかにブラックだ...。
おおっ!という感じ。最初はヒキコモリ(失礼)が、だらっと社会復帰第一歩を踏み出すゆるい探偵話のようだけど。希望の犬捜しから、大きく外れて失踪人捜しの依頼、続けざまに古文書の由来調査、それが何故だか細く繋がって…ちらつく不穏な影、熱(苦し)い助手、ハードで見事な私立探偵小説。ネットの専門用語はちょっと難しかったけど、現代に有り得ない話ではないよね。怖かった。
出だしは、これホントにミステリなん?とか、思ったけど。なかなかいい読後感。いいって言うのはちょっと違うか。紺屋にしっかり乗っかって読めた。この町の風を感じられるような、そんな感じ。
本の帯に「このミステリーがすごい!」作家別得票数第1位。とあったんで期待して読みましたがどうもこの語り口調が・・・駄目でした。しかしストーカーってコワイ。ブログを書くときも注意しなきゃね。
日常の謎系のミステリかと思ったら思いの外重かったでござる。ズシっとくる黒さは相変わらず。個人的には小市民シリーズよりもこちらのほうが面白かった。解説で村上さんの『ミステリになんと自覚的なことか』という言葉。米澤穂信を表す的確な喩えでした。なるほどなるほど。
長編だからか、古典部より読み応えがある。紺屋もハンペーもくすくす笑わせてくれる箇所が満載。主人公の再生でいい感じの話かなと思ったら、最後はゾクっとなりました。され、これについて<GEN>さんにどのように報告するのやら。
面白かった!部長さん、古典部シリーズの折木さんに似てる?でも折木さんより大人。ぜひシリーズで続きを読みたいです!人間怖いっすね。
人捜しをする紺屋と、古文書の由来を調べるハンペー。読者はどちらの進展も見てるから若干もどかしい。全く関係ない依頼が最後に結びつく様は非常に読んでいて楽しかった。それにしても米澤さんのは毎回ブッラクジョークの様な終わり方で怖いですね。
色々な意味でタイトルに納得。最後の一言通りの意味もあり、本当にやりたかった仕事をさせろという意味もあり、読み終わってから唸るようなタイトルセンスでした。二つの事件が絡み合うという構成よりも、目まぐるしく変わる主人公の立ち位置の方が面白かった。
軽くトラウマになった作品だった。米澤先生の本を読むときにはそれなり(というか結構の)覚悟が必要だな、と。古典部シリーズの『氷菓』でもそうだったが、 最後の最後で特大の恐怖をもってくるもんだから憎い! 正直、随所随所が怖くたって最後が微妙だったなら面白さも半減する。それを、最後になって最大の謎が解けたり(しかもすごく怖かったり)、結末が怖ろしかったり、読者が満足のいく作品になってるんだからすごいよなぁ。
タイトルが秀逸。読んでいくうちに意味が変わる。犬探しをする話かと思い読んでみると実は犬探しをしたかった話で、読めば読むほどその思いが強くなっていき最後には犬を求める悲痛な叫びへと変わっていった。最初と最後では意味が180度違っていて、タイトルだけでも面白い。「GEN」の正体がわからなかったのが残念だけど、それは続編に期待しよう。
普通の探偵小説のようでいて微妙に違う気がする不思議な作品。主人公の年齢が25歳と学生じゃない米澤さんの作品は新鮮で面白い。「犬捜しだったら、よかったのに」の意味合いが段々重くなっていくのも絶妙な感じがします。ラストがアレなのでシリーズ化して今後が読んでみたいです。ハンペーのように探偵に憧れた事があるのでハンペーが羨ましい。
犬捜しの探偵を始めた紺屋だが、舞い込んだ依頼は失踪した女性の捜索と古文書の解読だった。探偵モノのお約束を求める後輩が良い味を出していたり、全編通して非常に読み易く好感が持てる。何故に米澤作品でこれだけ長い間読まなかったのだろう…と自問中。事件自体はシンプル・明快で、論理の飛躍やご都合主義が幾つかあるものの、ミステリとして結構楽しめた。独特の終わり方は米澤らしく、ここで多少の好みが分かれるだろう。個人的にはあり。シリーズ物なのに未だに新作がでないので、犬捜しという設定が生かしきれてないまま早6年……
最初は人探し?古文書?そんな激しくないミステリなんやなぁと思いながら読んでたんですが(部長ものんびりしてたんで)最後っっ…!!もうこの感じが米澤さんですねっっ!他のミステリとは違いますわ〜。満足です(*^^*)続編読みたいなぁ〜。
この不安の残る終わり方はいい。追う者と追われる者の逆転する感じ、引っ張るなあ。読みやすくクスリとさせられる文章、最後の「犬はどこだ」のオチもいい。
最後そうくるかぁ。なかなか読めない展開、非常に楽しく読みました。紺屋さんはちょっともやっとした像を結んでいたので、続編でもっとキャラが立つことに期待します。妹夫婦、ハンペー、GENがよかったので。
この作家の作品では毎回、途中で印象ががらりと変わる登場人物が出てくるけど今回はハンペーにやられた。まさか「知識が認識を変える」と語る男だとは。そしてラストの、これから始まる(かもしれない)という恐怖感は『ボトルネック』に近いだろうか。『GEN』の正体は不明のままだし、この後の主人公の行動や心理をこそ知りたいと思わされる心残り感満載のラストといい、つくづく米澤らしい。
最初はどこかのんびりとした雰囲気だったのに、いつの間にかジェットコースターに乗りこんでたようでした。ちゃんと、性格に関して伏線が張ってあったのに、ストーカー被害の女性はこうだという思い込みのせいで、最後まで騙されてしまいました。
前半は少し読むのに時間が掛ったけれど、後半で加速!ラストはかなり予想外だったなぁ…現実にも起きそうな事でちょっと怖かったけど。全部が現実的で現代的で今だから書ける話…続編に期待。
私立探偵が主人公のミステリらしいミステリかと思ったら……ラストが米澤穂信クオリティ。そっちの方向に行くのか!2時間サスペンスドラマだったら、涙ながらに自殺しようとする犯人を、刑事と探偵が説得する展開になったと思う。米澤穂信の作家としての経歴と類書を紹介している解説が興味深い。本書がライトノベルから一般書籍への転換になったのか。
米澤さんの本は、中高生が主人公の話より、大人が主人公の話の方が合うな~と思った一品です。年をとって中高生の主人公に感情移入しにくくなっただけかもしれませんが(--; 途中で話の流れが読めちゃうな、ふーんこういう流れかと思った展開を次々にいいほうに裏切られて読んでいてまったく飽きない作品でした。
犬はほんとうにどこなんでしょう。面白かったです。いろいろと騙る人物が変わって言って飽きずに読むことが出来ました。紺屋さんがかっこいい、かっこいい!紺屋さんとハンペーの事件がつながっている、というのを早く二人に気づいてほしいと焦る気持ちもありつつもそれがあるから最後までとんとん読めたような気がするのです。チャット仲間のGENがけっこう重要なキャラでしたね。最後の展開に余韻を残しつつこれが続けばいいのにという願望ありました。おわり。
おおう、穂信なのに大人の話だ。大人の話もいいね。もしかしたら大人ものの方がよいかも。ストレートに探偵なのもいいね(犬が本職だけど)。最初は能天気な感じであんまり起伏もなく、どうなることかと思ったけど、後半の2つの事件がクロスしてくとことか、物哀しい感じとか、黒い部分がよかったです。
犬が苦手なんでタイトルで避けていた作品。ほのぼのした話かと思ったら途中からシリアスな展開になったのは嬉しい誤算だった。
11-241オフ会で美岬さんが米澤さんの作品の中で一番好きだとおしゃっていたので、積読本の中から引っ張り出して来ました。バラバラだったピースがひとつひとつ合わさって行き、やがてひとつの絵が表れて行くまでのプロセスがとても面白かったです♪そして、その先にある追う者追われる者の立場が逆転するラストは秀逸!
犬はどこだ、古文書の価値を調べる事と行方不明の搜索を依頼された、探偵事務所。物語の進み二つの事件を並行して解決していく、まあどうせこうつながるのだろうと思っていたら予想通りだった。しかしラストはまさかの結果。少しダークな小説です。
タイトルにつられて何気なく本屋で手にしてから、しばらくほうっていたのだが、読み始めたらあっという間であった。探偵が銀行員からドロップアウトしたという設定も、ネットが事件のきっかけとなっている点も興味深かった。最後のすっきりしない感が逆に新鮮だった。
裏に書かれていた通り二つの事件のクロスの微妙さがまた絶妙だった。情報交換は限りなく少ないんだけど、それでいてちゃんと話が進んでる感じがした。またラストは衝撃。まさかああ来るとは……。続篇が出るのならぜひ読みたいです。
犬はどこだの
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ナイス!




































