ねむりねずみ (創元推理文庫)
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ねむりねずみの感想・レビュー(176)
近藤史恵さん初期作品開拓です。探偵今泉のシリーズものらしいですが、探偵なかなか登場しなかった。歌舞伎が舞台のミステリです。専門用語や芝居の台詞が多くて少し読み辛かったですが面白かった。歌舞伎というと「ぴんとこな」って漫画がありますが、役者たちが芝居の世界に入り込みすぎて女性が置いてきぼりにされてしまうあたりが共通していますね。続編はどんなお話か楽しみです。
前作「ガーデン」よりだんぜん読みやすい。今泉&山本君もいい感じ。ちょっと一筋縄でいかない背景にも、役者ならではの情念を感じなるほどと思える。しかし、なんか小菊に今一つ入り込めないのは何故だろう・・。巴之丞シリーズを先に読んじゃったからかな?次、「散りしかたみに」は品切れ(!)だそうなので、古本屋さん巡りをしなくては・・。
小菊のキャラがとてもいい。歌舞伎を舞台にしたミステリは栗本薫を思い出させるが、栗本さんよりもさっぱりと正統派ミステリ。シリーズを読み進めるのが楽しみ。
歌舞伎を舞台にしたミステリーですが、謎解きではないところにこの物語の魅力があるように思います。メインキャラクターもそれぞれ魅力的で、真に芸に生きる人、というのはこういうものなのかもなあ…と思わされる迫力がありました。ただ、被害者の行動はイマヒトツ腑に落ちない部分もあり、もう少しつっこんだ描写があれば共感できたかもなあと思いました。
《私‐図書館》歌舞伎界で発生した殺人。しかし、殺害方法が、イマイチ。しかし、役者の妻には、なれないしなりたくもない。
2つの物語が上手い具合に絡み合っていた。歌舞伎ミステリーはこんなにも面白いのかと思っていたが、謎解きの結果は肩透かしをくらって残念。
歌舞伎とミステリというのは意外に相性が良い。確かに謎解きに関して言えば説得力に欠ける部分も多く、少々肩透かしを食らってしまう。しかしその特殊な世界で繰り広げられる人間ドラマは、新鮮な驚きと興奮をもたらし、大変おもしろく読むことができた。女流作家らしい残酷さと優しさが、作品にいっそうの魅力を与えているように思う。味のあるキャラクターたちの掛け合いも楽しい。
2つのストーリーが絡まっていて、驚きの結末でした。歌舞伎の為にそこまでやるのかというのが正直な感想です。でも読みやすかったです。銀弥さんのその後が気になります。
被害者の行動がいまいち腑に落ちない。包丁は持ち出さないでしょ、普通。ストイックで異様な歌舞伎役者像を演出するために、何らかの事件を起こさなきゃいけなかったので無理やり死なせた感がある。
私の近藤史恵の初読は桜姫。これを初めに読んだ時はだから、桜姫の彼の縁者としての銀弥さんが念頭にあって、こんな人だったんだとぞっとしたのを覚えている。
2つのストーリーが最後に見事に絡まり合って、驚かされました。舞台の上で生きることだけが大事で、その他には関心が薄い、銀弥が主役のようなお話でした。だれでも「ねむりねずみ」になりたい時はあって、それでもキチンと現実に向き合うために、目を開ける勇気があるかないか、の違いなのかな。
あまり楽しめなかったかも。たぶん、歌舞伎の世界の事を全く知らないからなんだろうなぁ。知っていればなんらかの感想を言えたのだろうと思われる箇所もあったけど。。。何時かこの本を楽しめる知識を身につけたい。再読候補。
アンソロの「シティマラソン」がおもしろかったので近藤さん作品を…。これはミステリー!?歌舞伎の世界で生きる人たちの考え方が、一般人と違いすぎて色々理解不能。でも「シティ~」で、色んな人の色んな犠牲があってそれも全部含めて“芸術”だっていうのが描かれていたなぁ。歌舞伎に興味がでてきました。ただ、私の中の歌舞伎役者は女の敵的な遊び人イメージだったので、銀弥は新鮮(^^;
『桜姫』を先読みしてしまい、改めて一作目から。やはり歌舞伎のことはさっぱりわからないのだけど、舞台に懸ける役者さんの想いは伝わった。化粧のシーンが息を詰めて見ている感じで良かった。あと女形を‘おやま’と呼ぶのは下品なのだと始めて知りましたw以後気をつけます。
歌舞伎にかける執念が鬼気迫るものがあった。じっとりと絡みつくような想い。人を想うことも一緒なのかもしれない。明るい気持ちと相反する相手への執着。大事な人が幸せならそれでいい、なんて真理だけど、そこまで到達出来ない。手に入れたいと邪な考えがある時点で、自分の嫌な感情と向き合わないといけないこと必至。ワニのように悟りは開けない。舞台は違うけど、サクリファイスの白石にも通じる。
★★★☆☆。歌舞伎という芸の道に生きる人々の生き様というか、考え方が丁寧に描かれていました。怖ろしいとも感じる程の芸への執着。ミステリーはちょっとのスパイスのような、歌舞伎メインな印象。
実は昔読んだことがあるはずなのだが…まったく印象に残っていない。(笑)推理物と言うより、芸の世界に生きる人間模様と言うべきか。複雑な心と芸の世界を読みやすくなのにとても読み易かった。でも、最初読んだ時は退屈だったのかもしれない。…若かったから。(苦笑)
先日読んだ「ガーデン」にも登場した彼が、今度は本当に「探偵」として登場する。私も大好きな歌舞伎の世界が、鮮やかに艶やかに、そして残酷な舞台として描かれる。真実とは、いったい何なのだろう? 近藤さんの作品を読み終える時、真実の「壁」によって謎が更に深まるような感覚に襲われる。
歌舞伎の世界を知らないからなのか、あるいはそれぞれが浮世離れているからなのか、しっくり理解できない。けれども面白かった。
歌舞伎、それは未知なる世界。初心者に中途半端に優しい解説^^ 面白いんだけど方向が定まってないと言うか、いろいろ残念な作品。探偵今泉と押し掛け助手小菊の掛け合いは良かったがトリックがイマイチなのか謎解きに鮮やかさを感じなかった。一気読みさせる勢いはあるのに惜しい。
歌舞伎の世界を舞台にした長編ミステリーです。人間関係と病気と殺人事件、それらが絡み合ったり絡み合わなかったりしていました。歌舞伎と聞くと難解なイメージがあるかもしれませんが、特に専門的な知識を持たなくても読めるとは思います。私も歌舞伎の知識なんて「國崎出雲の事情」で仕入れたの位しかありませんが楽しめました。ただやはり空気感的な物は歌舞伎の世界を知っていた方が楽しめるかと。それなりに面白かったのですが、歌舞伎の世界をちゃんと知っていたらもっと深く楽しめたかな~と感じた一冊でした。
近藤さんの本はいつも雰囲気があります。それでいて、その独特の雰囲気に完全に浸らせてくれるのが好きです。この本も舞台は歌舞伎、どこかとっつきにくそうなのに、それを自然に読ませてくれました。ミステリ要素もいいけれど、それ以上に登場人物達の濃い人間ドラマがあり、歌舞伎の魅力があり、引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
歌舞伎を題材にしたミステリー。歌舞伎は持って生まれた身分をそのまま受け入れて生きていくしかない時代の芝居。この小説も、歌舞伎に生かされ、歌舞伎にしか生きることのできない男たちと、それを理解できない女たちの、交わることのない平行線を描く。合理的な考えを持つ現代人には、この小説は気に入らない部分が多いだろう。作者の意図は謎解きではなく、合理性を捨てるところに歌舞伎の美があることを読者に伝えることなのだろう。ただし、メインのトリックはいただけないね。それにしても、海老蔵さんの行動は一般人には理解不能だ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 11/27
「Story Seller」で近藤史恵を知って購入。歌舞伎が題材と言うことで若干不安でしたが、梨園の世界も分かりやすく描かれていて面白かった。シリーズもののようなので他のも読んでみようと思う。
サクリファイスほどのインパクトはなかったけれどこれはこれでまあ面白かったです。小菊や今泉のキャラクターは良いので次回作も読んでみようと言う気になりました。
某所で大量にサイン本をゲット。メイントリックは後書きで触れられているように無理がありすぎるような気がするけど、役者の業とでもいうべきものが上手く表現されていて感心する。というかそこまで冷酷になれるの者が良心に押しつぶされるというのが信じられない。
☆☆☆ 少なくとも揚げ幕の内側にいた人間には気付かれるでしょう。無理がありすぎる。芝居と私とどっちが大切なのってのもありがちな設定。歌舞伎好きでなければ読まなかった。
現代社会から隔離された梨園。女形という不思議なお仕事。殺人事件に謎の探偵。普段触れることのない歌舞伎とその世界で生きる役者は私にとってひどく無機質な存在だった。この作品はそんな私の中の”歌舞伎”に人情や愛、その他もろもろの人間味を持たせてくれた。だからこそ殺人事件なしで読んでみたかった、なんて思ってしまった。
近藤史恵作品三冊目。探偵今泉初登場?そして梨園シリーズ第一弾。サクリファイスから始まって、厳密に言うとStorySellerからですが。凍える島からこれを読み統一性や同じ作家という期待を持たずして読む方がより楽しめる気がする。梨園の妻と端役の女形、二人の主人公が対照的でいて二人とも何か物悲しい。狂気の役者・憑依型を目の当たりしたことがある人は楽しめると思う。歌舞伎を舞台とした人気役者の婚約者の死亡事件。その背後に見え隠れする女形の謎の病気。ねむりねずみは目を開かないから幸せなのかも
★ ミステリというより歌舞伎ものというか芸術家ものとして楽しめました。最後まで徹底していていいなと思います。小菊さんもそうだけど、ここまで打ち込めるものがあるのが羨ましい。
題名がすとんとこない。
ねむりねずみは現実を生きていないのかなと思った。真相は「?」だった。解説はそのことをフォローしてるけど、解説でここまでかいていいのかなと思ってたら、解説のはじめのほうに注意書きがあったけど、のどのほうで気が付かなかった。解説を先に読まないでよかったかな。
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