掌の中の小鳥 (創元推理文庫)
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掌の中の小鳥の感想・レビュー(490)
ラブロマンス要素だけだと思って読んでいったら、日常の中のミステリー要素なんかもかなりあって素直に面白いと思った。一番最初の話が秀逸だと思う。
再読。SCENE1の油絵具の話が読みたかったので。日常の謎は好きなんだけど、今回は登場人物の気分やらなんやらに感じる違和感が強すぎて困った。男の妄想上の女・女の妄想上の男って感じで、どっち目線にしても違和感が…。単純に、どっちの気分もバブリーな気配で、普遍的じゃないんだと思った。前読んだときは気にならなかったんだけどな。謎自体はおもしろいので、いらんところに気を取られた自分が残念。うーむ。
加納さんの文章、やっぱり大好きです!派手さはなくても、さり気ない日常の謎解きは、肩肘張らずに読み進める事が出来ます。圭介と紗英の関係も好きですが、一見控え目でありながら、鋭い視点を持つバーテンダーの泉さんと謎の老紳士は更に好感が持てました。読後感の心地良さは変わらず良いものでした♪
加納朋子さんの第3作です。第1作の「ななつのこ」では、奇を衒わず、のびのびと素直に書いていた印象があるのですが、本作では、やたらと構成に工夫して、複雑に創っている感じがして好きでない。技に溺れた?!
短編全てに騙されたー!加納さんは、日常の謎が一番はまる気がします。物語の根底に潜む物悲しさが好きです。そして、必ずし最後に救いが見えるのが。この話も、不幸からはじまり、未来が見えるラストにほっこりしました。
加納朋子さんの本は10冊目になりますが、本当どれも面白いですね。日常の延長にあるような物語や登場人物ばかりですが、引き付けられる文章の中でキラキラと輝いている感じがします。日常の謎と男女のラブロマンスのバランスが絶妙でした。
これまた凝ったプロットだった。一例を挙げれば、赤いワンピースの女性をナンパした主人公。でも、名前を聞いても教えてくれない。そんな彼女の話す過去のお話はスリリングなサスペンスだ。ところが、それを丹念に読み解くと、彼女の名前が明らかになる。それをきっかけに彼らはつきあうようになるのだ。
短編集なのに、長編。日常の、本当にそこら辺に転がっていそうな謎を解いていく話。とても面白くて、妹にもすすめてしまいました! 加納さんの本の登場人物たちは、読んでいる間に友達になってしまった感覚になるのかすごいなあと思います。
人が死なないミステリ。面白かった。まるで普通の小説のような文章の中に、「言われてみれば不思議」な謎や「そういえば、そんなこと言ってたわ」というようなヒントが散りばめられている。主要な登場人物がみんなユーモアやウィットに富んでいて、インテリジェンスに満ちている。一般人である読者・私としては彼らを憧れながら眺めているような感じがした。
最初、ちょっと重ためかな?と思いつつ読んでいくと、適度にコミカルなのにきちんと辛い、加納さんらしい感じのお話だった。駒子シリーズ等と比べると大人っぽく、よりビターな印象はあるけれど。キャラが魅力的でよかった!『エッグ・スタンド』の店名の由来がとっても素敵。何だか色々頑張ろうって気になれた。不器用だけど頑張っている人に読んでもらいたい一冊。
どの謎解きもかなり惹きつけられました。けっこうゾクっとくる箇所もあったり…。けっこう人の心の苦い部分を突いた話が多かったけど、主人公たちのほどよい恋愛模様がちょうどよく混じり合っていて、なんだか爽やかな読後感でした。キャラクターもたってて、けっこうみんな印象に残ってます。それにしても「真っ赤なワンピースの天使」ってかわいいなあ。
加納朋子さんの本読み漁り中。バーの雰囲気とか、紗英のキャラ設定とかちょっと時代を感じる~けど今回も面白い。「桜月夜」にはすっかりだまされてしまった。ほのかな恋愛風味もすてき。
表題「掌の中の小鳥」にあるように、作品を通じてこのキーワードが溢れている。大空を自由に舞う小鳥のような女性たちと、それを掌の中に収めようとする男性たちのように。多くの色で鮮やかに彩られた、不思議な優しさのある作品。
「僕」の短編・連作です。ソフトミステリでソフト恋愛、っていう感じでしょうか・・・。日常のミステリ、というより日常の不思議謎解きぐらいの。ミステリ主眼じゃなくて、人の思いを描いている印象。
★★★★☆日常でいながらどこか現実離れしたものを感じさせる生活の中に散りばめられた謎の数々。表題作や、「自転車泥棒」などどれも秀逸。
私にとっては、今まで読んだ加納朋子の作品の中で、いちばん印象的な話。色彩描写がすごく鮮やか。圭介が紗英に抱く劣等感みたいなものは、何となくわかる気がする。
連作短編。「僕」が学生時代に親しかった、画家のタマゴの女性と、「僕」の先輩との話が描かれている『掌の中の小鳥』。作品展に出展するはずの絵が誰かによって汚されてしまう。「誰が」やったのかがもちろん謎なんだけど、その謎の真相はすごく悲しい。 作品の中心は、『掌の中の小鳥』のあとに出会う女性とカクテルバー、「エッグ・スタンド」での交流で、名前を推理したりと親しくなるのに「僕」が謎を解き明かさないといけない。 ミステリーに分類されてるけど、ミステリーというより恋愛小説っぽい。
正しくは「再読」なのですが…思いの外、忘れているものです(苦笑)ミステリーというカテゴリではなく、恋愛小説というべきか…。まぁ普通のそれとは少し違うけれど、私は好き。圭介の「自分に何か大切なものが欠けているのではという思いは、子供の頃からつきまとって離れなかった。」というのはちょっと分かる。それでも私はある時には自分を好きになるのはとても「容易なこと」だった。今はどうだろう。自分がとても好きかと尋ねられたら「はい」とは言えない。でも、それでも一生自分だけは自分につき合うしかないなとは思う。
久々に再読。とにかく「かわいい」と言いたくなる本。紗英はもちろんのこと、クールなようで鈍感な圭介も。シニカルな部分もありますが…心が柔らかくなるお話。
読みはじめてから足掛け半年。やっと読み終わった~。正直に言うと、とっても苦手。ミステリやなんやらは悪くはないのだけれど、なんというか…愉しめなかった。いろいろ「良くない」意味でわたしには面倒くさすぎる。文体がもうダメかなぁ。簡単に言うと合わない。他の加納作品にも興味があったのだけれど、躊躇しています。
桜の季節になると読み返したくなる本。満開の桜で彩られている"Egg Stand"でお酒を飲んでみたい。こんな時だからこそ読み返したい心がゆるむ恋愛ミステリです。
いかにも加納朋子なほんわか日常ミステリ。と思ったけど、今回は成人男性が(半分)語り部で、彼自身の悩み(?)の描写があるのがアクセントになって、ほろ苦い深みが加わってなおよし。良く出来たカクテルのような連作。
最後まで読んでもこの題名の意味が分かりませんでした。恋愛小説のつもりで読んでいたのですが、甘いシーンはありませんでした。それでも人と人との繋がりを書くのが流石加納さんと思わせてくれる小説です。最後の章の「女心」を描いた章が大好きです。あ~分かる、分かると共感しまくりました。紗英の気持ちもミチルの気持ちもそしてそれを推理というより同じ女として理解する泉さんの気持ちも。ああ、こういう所が「加納さんって素敵」と思ってしまうんですよね。
読みやすくてあったかい話しでした。素直になるほどと思ってしまったり、世間は狭いなと感じてしまったり、とにかく上手い楽しかったです。
ミステリというより、恋愛小説かな。冬城さんの性格がクール過ぎるみたいですが、話自体は結構甘め。加納節ですね。武史が好きだなぁ。『エッグ・スタンド』の冬城さんは、もう……鈍すぎて……苛つきましたw
再読。読み返す度に加納さん大好きと叫びたくなる。ふわふわした柔らかい世界観が大好きです。穏やかな気持ちになれる癒される。紗英さんみたいにまっすぐに生きられたら素敵だろうなあ。最後のエッグスタンドのお話は思い当たることだらけです(笑) 読み手によって共感できる相手が違いそう。一番印象的なのは容子さんのお話でした。油絵って深い…
短編五つで構成された、ひとつの恋の物語。一つ一つの完成度が非常に高い。 …謎よりも、謎にまつわる皆の思いに心をうたれた。 傑作。
掌の中の小鳥の
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感想・レビュー:104件















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