魔法飛行 (創元推理文庫)
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魔法飛行の感想・レビュー(726)
前作の「ななつのこ」と同じような構成かな、と思って読んだら、また違ったもので驚きました。面白い構成だと思ったし、あたたかい語り口が素敵でした。最後の章ではハラハラドキドキしました。
2012年一冊目。有栖川先生の解説がついててテンション上がってたら、続編とは知らずに読んでいたことを知らされました。有栖川先生、はやく教えて。駒子が書いた小説だけならちょっと不思議な日常の一辺だが、瀬尾さんと謎の人物の手紙によって「奥に隠された謎は何か」と色々想像を巡らせながら読んだ。面白い構成。
一見前作と同じ雰囲気で進んでいくのかなと思いきや、2ネタくらい仕込んでるところがニクい。冷静に考えると内容はヘビーで暗い内容でもあるのに•••。文章の力で優しく美しく後味よくなってる。魔法飛行という作品名もよく考えられてるなあ。個人的に天才数学者ガウスの「地球外生命体との通信手段として、シベリア平原に大きなピタゴラスの定理の図形を描く」というのが頭にこびりついている。あと「クドリャフカの鈴」がボディブローのように効いてくる。どっちかというと女の子受けしそうな本ですが楽しめました。
相変わらず、文章が優しいくて読みやすい。連作短編の手法をならではのラストにかけて綺麗に伏線を回収した。短編として評価するなら一番は「魔法飛行」が一番面白かった。トリック云々より一つの物語としての好きだ。有栖川有栖の解説は素晴らしかった。論理ではなく魔法。まさにそう感じました。
再読本。"駒子”シリーズの第2作目。駒子から瀬尾さんに送られる物語風の手紙と瀬尾さんからの返信、そして謎の手紙の三つによって構成されていく連作ミステリー。独立した短編が、最終章にて一つの物語にまとまっていく手練はさすが。 ...ですが謎の手紙の送り手の描写が少ないので、ちょっともやもや感が残る感じも。単独の物語としてはやはり「魔法の飛行」がお気に入り。
再読。駒子シリーズの第2弾。4編の連作だが、謎が残ったまま話が進むので、1話ごとではすっきりしない。最後で・・・という複雑に話が混在した構成。ラストもいまいちすっきりしないなぁ。第3弾に続くんだっけ?!
日常の中の不思議。ただ、今回はそこに少しだけ人の心の闇がちらほら見え隠れする。そんな一冊だったように思う。全体的には、前作同様ふわりとした空気が流れてる感じ。 手紙のやり取りの中に、少し異質なものが入り込んで…「大丈夫なのか?これ」と不穏な気配を感じつつ読み進めるも、最後は無事に納まって何より。 瀬尾さん…おいしいとこ攫っていくなぁ…とか思いつつ。最後の方で出てくるだけなのに…存在感の大きさを感じる。次作はどんな謎を駒子は見つけるのか、それをどう解いていくのかが楽しみ。
やっぱり、駒子と友人たちの距離感がいいなぁ。私も時々、脱出する夢を見るけど出発の夢だと思うことにします。1993年刊行ということで、「英文タイプ」とか「ワープロ」をいうのが懐かしかった。でも、古い感じはしなくて、逆にほのぼの感があるような気がしました。
前作を周到しつつも、怪しい手紙が追加される事でのどかな物語の中に緊張感が追加され、ラストの盛り上がりへと繋がっています。謎の回収も上手いですね。それにしても駒ちゃん、おたくにモテルタイプだよね。野枝ちゃんも内心焦ったんじゃない?野枝ちゃんから卓美君へのメッセージ「ハートマーク」かな、でもの野枝ちゃんの性格からいくと「ば~か」とか挌描画いていそう。
私は甘っちょろいので表題作の「魔法飛行」のオチの付け方がやっぱり好きです。それと個人的に横浜には執着もあるので、クライマックスのシーンはすごいのめり込んで読めました。
駒子ちゃんシリーズ2。駒子ちゃんが書いた物語?と、それに対する瀬尾さんの感想の手紙、まではふむふむ。となるのですが、その次に謎の手紙。そこだけ訳が分からなくて不安なまま進んで、最後にスルっと解ける。出席カードや学食、学祭の話やらと、大学生としての駒子ちゃんとその友達の日常の中の謎を読んでる側も体験できるようで楽しかった。ほっこり、クスっとできて、でもちょっともの悲しいような雰囲気。
前作同様にほんのりと温かい空気があるかと思えば、轢き逃げのように痛くて哀しい部分もあって、、だからか「クロス・ロード」がけっこう好き。ちょっと冗長な感じもしたけど、読みやすいことに変わりはなく、優しい魔法をかけられた感じ。近いうちに『スペース』を読んでおきたい。
前作読まずに読んでしまったので、途中登場人物の関係がわからずなんとなく読み続けられるか心配でした^^;でも後半、ちょっとしたスリル、サスペンス的な感じがあり気づいたら読み終わってしまったという感じです。読んだ後の後味、とってもいいです。優しい気持ちになれるお話でした。前作も読まなくちゃ!
かなり好きな感じです。短編ひとつひとつも良いっす。最初に友達が結婚する時の嫉妬だったり焦りだったりは結構分かる気がします。・・友達が半分以上結婚すると何でもなくなるけど。それはともかく最後の話で、これまでの短編が短編じゃなくて、一つの長編となっていく感じ!感涙!でした。
一作目と趣向を変えた連作短編。『誰か』とは誰だろうと先を推理しながらが当らなかったけど楽しかった。最後の終結は唸らされた。初めの茜さんが苦手で嫌だと思いながら読み始めたけど、前作よりも素敵で好きでした。有栖川氏の解説も秀逸。魔法にかけられてほっこりな気分になりました。
実は前作は未読なので登場人物の関係性など微妙にわからないこともありましたが、面白かったです。どのお話もゆったりとした空気が流れているのに、手紙の部分だけは異質な感じがする。その違和感さえも最終話できちんと回収されていてすごいなと思いました。まさに有栖川先生の解説のとおり、ロジックじゃなくマジックなんですね。魔法にかかったように少し不思議で幸せな気分になる1冊です。
駒子ちゃんもかわいいが…今回は愛ちゃんがとても可愛かった(^ー^)素敵な娘さんですね。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/15
私は、女友達の彼氏に嫉妬なんかしなかったぞー。その直後ライ麦畑を持ってくるところが、今読むと、とても好きだ。大丈夫、きっとみんな幸せになれるから。
なんか瀬尾さんがもう、ヒーローですね。かっこいい。最後、伏線が回収されるところで一気に加速する物語に、引き込まれました。それまでのゆったりとした雰囲気はこの章を引き立てるためか?と思うほどの。1993年刊行ということは、私が生まれた年に刊行されたということですが、こうしてこの本に出会えてよかったです。
ジャンルとしては日常の謎と分類されることだけあって、確かに些細な不思議から物語は始まる。しかし、読後感はものすごく壮大なものを見せられた感じで、胸がいっぱいだ。 第01話の「秋、りん・りん・りん」はたくさんの名前をもつ女の子のお話。はてどうしてだろう?と思うが、解決はわかりやすく鮮やかだ。第03話「魔法飛行」はまさにコロンブスの卵のようなトリックと、それを恋愛小説にまで昇華させた逸品で、それらも含めて解説の有栖川有栖にロジックじゃないマジックだと言わせている。とてもきれいなお話だった。
この作者さんは空とか宇宙が好きなんだろうな。普段たいして天文系に興味ない私でもこの本を読んでたらなんか宇宙に目を向けたくなった。全体を流れる今から15年以上前の時代の空気感がゆったりしてていいなぁ。
どのお話も、せつなくてじんわり温かい余韻のあるお話でした。
最後の「ハロー、エンデバー」でそれまでの伏線が回収されるのですが、すべてわかった上で、もう一度読み返してみたいです。
脱出ではなく出発、という言葉が印象に残りました。
前作とはずいぶん変わった印象。途中にある謎の手紙が気になりすぎて、逆に無視して読んでいたら、最後の最後で茜さん共々見事に伏線回収。全体を通した流れがよく、ミステリでありながらどこかロマンに溢れ、ファンタジック。表題作である「魔法飛行」がお気に入り。ロマンチックな恋愛ものだとは思いもよらなかった。ラストの有栖川有栖さんの解説も良い。
瀬尾さんの『透明感のある笑い方』ってすごくいいなぁと思います。空を想う力とか。心をきゅっと掴むような表現がそこここに散りばめられていて、しみじみといいなぁと思います。クドリャフカと鈴の音にはものすごく切なくなったし、最後へ向かう疾走感はたまらなかった。うーん、どれも好きです。羊のぬいぐるみってすごく可愛いですよね。
最後の最後、前三編に密かに張られていた伏線を回収する「ハロー、エンデバー」がすき。それまでの柔らかさやゆったりした時間から一転、物語は加速する。急げ急げ、追え追え、逃げろ逃げろ。死が追いつく前に。夢で、現実で彼女は駆ける。だけど、最後に気づく夢への異なる解釈、脱出ではなく出発。彼女は交信する、空へ宇宙へ。結びがとても幻想的でとても素敵な作品だった。
四部構成。最初の三話は、主人公・駒子が書いた短編小説とそれを読んだ探偵役・瀬尾さんの感想――という体裁になっていて、更に、その三つの話の合間に駒子の小説を読んだと思しき何者かが書いた手紙が挿入されています。そして最終話では、それまでの短編で解明されなかった謎とともに、連作を通しての謎――「誰かから届いた手紙」の筆者は誰か? ――が明かされます(典型的な〈連鎖式〉の構成)。各短編に、手紙の筆者が駒子の小説の内容を知り得たことを示す伏線を巧みに埋め込んでいるのが秀逸。/クリスマス・イヴの素敵なマジックでした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/06
日常の謎系はそんなに好きじゃないはずなのに、駒子みたいないい子は苦手なはずなのに、なんとも言えない温かい引力に巻き込まれてしまう。表題作「魔法飛行」が好き。最後の野枝の行動にきゅんとした。火縄銃とマシンガンの比喩に笑ったのも表題作。パソコンでも火縄銃のおじさんいるよねw
章を追うごとに少しずつ文体の変わる小説と、差出人の違う手紙。読みにくくなりそうな構成をするっと読ませて、かつきっちりと印象に残る。
再読。最後のメリーゴーランドのシーンは瀬尾さんへの想いを伝えたい気持ちなんだ、と当時の私は思っていたのだけど、違うかなあ。 まあとにかく。これで『スペース』が読めるのです。
図書館/駒子の小説?に,瀬尾さんがダメだしをしつつ謎を解く。しかも,駒子の小説に対する第三者の手紙。加納さんはどこからどうやって,文章を構築していくのでしょうか。駒子のほんわかした雰囲気は相変わらずだけど,ななつのこに比べ随分と大人っぽくなった印象(私は近所のおばちゃんかっ!?)。どの話もすきだけど,空を見ることがだいすきな私は魔法飛行が一番すき(UFOを信じているわけではないけど)。それにしても,駒子と瀬尾さんの距離が縮まりそうで縮まらない。この2人はそういうのとは違うのかな。ちょっと残念。
ななつのこと同じように駒子からの手紙と瀬尾さんからの返事の掛け合いで物語が始まったので、全く同じような感じで進むのかと思いきや、一章ごとに差し込まれた謎の手紙によって、雰囲気が一転、最後まで駆け抜けるように読みました。ななつのこよりもミステリーの緊迫した感じがある気がします。脱出の夢の話を駒子自身で希望に変えたところがとても好きでした。落ち込んだり苦しんだりしても、自分で未来に希望を与えられる駒子が素敵です。そして名探偵の瀬尾さんも、相変わらず飄々としてて鋭いヒラメキの炸裂がカッコいいです。
続き物とは知らずに、初めての加納さんの本を読みました。するすると読める文章で、とても読みやすかったです。するするとどこかふわふわと、どこかあったかい、そんな文章でした。私的には、探偵さんが、駒子からの手紙の返信に、謎解きをいとも簡単に解いているとこが好きでした。幼なじみの話がかわいかったです。
魔法飛行の
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