慟哭 (創元推理文庫)
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慟哭の感想・レビュー(1829)
はじめから、ある程度結末が読めてしまった。結局、はじめの犯人はわからないままですっきりしないし、何の救いもなかったような。あと、世間を震撼させた某事件を思い出した。
連続幼女誘拐事件が多発。犯人を特定できない焦燥に満ちた警視庁内には不協和音が漂う。加速する事件の中に見え隠れるするのは怪しい新興宗教の影…最後まで読んだ後に絶対に騙される!こんなに華麗に物語に騙されたのは久しぶりだった!!
再読。随分前に読んだので、どんでん返し(?)があるぞ…ってことしか覚えておらず、結果的に楽しく読めました(笑)。内容は…う~ん、ある意味リアル。「信じたいから信じる」。絶望している人に、何か言えることがあるのか?最後の方の会話、「犯人云々」も、解決したからといって失われたものは戻らない。しかし、非常に無力感。読後、なんとも、無常感。
連続幼女誘拐事件を捜査する捜査一課長の視点と、新興宗教を通して犯罪に向かって行く犯人の視点。まあ当然そうだろうという王道なオチだったが、種明かしが明確にされていないのでよくわからないところもあった。もう一度読みたい作品。(解説)「それは、こうした文章を書ける作家が本格を書くことはしないであろうという先入観にすぎないのだが、この先入観こそが貫井の仕掛けた大きな罠なのである」。的確。
哀しい話だった。読み終わってしばらく立ち上がれなかった。やはり、そうだったのか。連続幼女殺害事件、現実のあの事件を思い出してしまい、さらに悲しみが。終盤はどうか、どうか間に合って、助かって、と祈るように読んでいた。読みやすく夢中になってしまう文章、貫井さん初めて読むけれど、とてもよかった。欲を言えば佐伯と娘の恵理子との間にもう少し心の通い合う描写が欲しかったかな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/29
素晴らしく面白かった。初貫井徳郎。これがデビュー作とは…。解説の中で『処女作には書き手のすべてがある』という一文がある。他の貫井作品を知らないが、このデビュー作、その読ませる力を思うと他作品もまず外すことはないだろう。ミステリと思って読むより、純粋に文章を楽しむように読むのがオススメ。
警察内部の描写は横山秀夫や今野敏の作品を思わせるし、文章は大変上手だと思いました。他方、後味の悪い読後感だけが残りました。貫井作品初読でした。こういう「読者を騙す結末ありき」の作者はこれまでの経験では他の作品を読もうという気が起こりませんでしたが、同氏のデビュー作であり後年の成長した作品を読んでみたいという気持ちと相半ばしています。同じような感想を持った方は多いのでは?
警察VS新興宗教という作品は今までいくつか読んでいるが、つくづく宗教というのは大変難しい。小説に出てくる新興宗教は悪徳イメージで描かれるのが常だが、何かを信じたく、よりどころにする意味では100%「悪」とは描ききれない。この作品の結末もとても辛い。題名につけた「慟哭」の意味が、最後に分かった。
読み進めていくうちに何となく『もしかして‥』と思ったけど,実際犯人がわかった時には一瞬時間が止まったようでした。
連続幼女誘拐事件を追う警察と新興宗教にハマっていく男の話が交互に書かれています。それぞれの段落が長くないので,飽きないし読みやすいです。
男が新興宗教にハマっていく過程が恐ろしかった‥。
人の心って難しい。
ミスリードであってくれ、と思い続けて読んだ。ミスリードじゃなかった。連続幼女誘拐犯を追う一課課長佐伯の物語と並行して語られる、新興宗教に溺れる松本の物語。2つが交差する点は、何処なりや。
最後が予想できなかった自分は鈍いのか。夜想が面白かったので読んだ。評価が低いのであまり期待していなかったけど、教団のこととか詳しく書かれていたし面白かった。最後「まだです」ってどういうことなの。
構成と描写が素晴らしい。貫井作品はほとんど読んだけど、これは読んでなかった。もっと早く手を出していれば…。ラストはまさに慟哭。ミステリ嫌いでも読むのをお奨めしたい。
連続幼女誘拐事件を追う警視庁捜査一課の佐伯課長と部下の丘本警部補。親の心理をえぐるような、幼い子どもがいる人にはつらーい描写が続く。サイドストーリーとして、心に暗い穴を持つ男が新興宗教にはまっていく。時系列をずらしながら展開しているのかと思えば、見事な構成。こんなことにカタルシスを覚えたくないが、その繋がりが腑に落ちる。新興宗教のからくりもおもしろい。
初貫井作品、途中からもしかしてとは思いながらも興味深く読めた、期待していただけあって読みごたえもあったので他の作品も読んでみたい
構成的にオチの想像がしやすい作品だったけど、十年前の作品だしその辺は仕方ないところもあるかな。早い段階でオチが想像できても、最後まで惹きつけて読ませる力のある作品だと思った。心に穴の空いた人間が新興宗教にのめり込んでしまう心理の過程の描写が非常に説得力があったなと思う。
再読しました。オチは知っていたので、面白味が半減するかと思いましたが、そんなことは杞憂でした。ラストが切ない……。
必読本。緻密な構成、描写力。そして描写力を使用した構成で出来た本格外のミステリー。この本がデビュー作とは恐ろしい。解説は読まずに本文から読んでください。
私的には最初で気付き、途中で疑い、最後でやっぱり的な騙され方でした。それでもかなり面白かった。最後は切ないと言うかやるせない終わり方…
2つのストーリーが関連あるようでないようでパラレルに進んでいく。途中でオチが見えたが、それでも面白い作りだった。それにしても宗教怖いよ。誰もが下地があるって表現も怖いよ。
「いえ・・・まだです」じゃねぇだろ、「まだです」じゃ。しっかりしてくれよ、しっかり。悔しすぎるだろうがぁ。---というのが、終わった瞬間の感想でした。
貫井徳郎、初読み。これがデビュー作とは恐れ入りました。 読書が好きならぜひ読んでほしい本だ。ミステリー好きでなくても本が好きなら、好き嫌いはさて置き、読んで損はないと勧められると思う。 解説にもあるが、この本を読むなら、あえて前情報無しにまっさらの状態の方が楽しめると思う。 面白かった。
途中で結末が読めちゃうけど、やっぱり犯人が判明した時は衝撃!途中、 事件解決より警察内部の話が多すぎたのが残念。。。
最初に視点が変わったとき、オチが読めてしまいました。それでも最後まで読ませる作者の力量には驚かされます。作中は90年代が舞台でしょうか。当時の社会が孕んでいた問題点に鋭くメスを入れており、その炯眼は、実際にここで扱われるいくつかの問題に対して(さすがにこの本が契機ではないでしょうが)法改正が施行されていることなどからも伺えます。こんなデビュー作をひっさげて文壇に登ったとは、さすがというべきでしょうか。いずれ、ほかの作品も読んでみたいと思います。
貫井徳郎は大体読んでいるので騙されなように心して読みました(笑)ひねくれた読み方をしたので今回は途中でわかってしまいました(^^)好きな作家の1人です。「神の二つの貌」も面白かったですよ。騙されませんように…。
面白かったな~。監察官とか奥さんとか奥さんのお父さん、書き割り的な多面性のない人物が多かった&展開が読めちゃう所は気になったけど、とにかく描写がうまかった。読んでよかったと思う本でした。
薄々「あれ?もしかして?」とは思ってた人は多かったのではないだろうか。それでも最後までダレることなく読ませる。予備知識なしで読んだ方が絶対に面白いと思うので、未読の人は感想を読まない方がいいかも。
筆者の真に迫る描写と筆致にはついつい引き込まれてしまう。特に、スキャンダルを糾弾される記者会見場、娘の疾走を電話してくる妻との応酬... 一方で、冷徹なスマートさを貫いたエリート警察官僚が、一転、前近代的な殺人儀式に陥ってしまう筋書きには、どうしても馴染めず、違和感だけが残る。
みなさんのレビューを読んでいると途中でだいたい察しがついた方が多いみたいですが、私はあまり何も考えずに文章に夢中になっていたので、最後、あーっ!そうなるんだ!と驚かされた感がありましたが、そうすると、それまでの文章の時系列が分かんなくなって少しこんがらがりました(読解力なさすぎだからかも?)結果を踏まえた上でもう一度読み直したい気分になりましたが、なにぶん同じ文章を二回読むのが嫌いなたちなのでそうはいきませんが、でも、結果が分かるまでの内容は面白かったです。
社会派ミステリー。デビュー作とは思えない。のめり込んだ。二つの視点によって物語が進行する。幼女誘拐事件を担当し事件に心血注ぐ捜査一課長。人生に絶望し、振興宗教にのめり込む男。スピード感ありの息苦しい展開に、息抜きしてる刑事同士の会話がちょっとなごむ。拠り所を求め宗教に嵌る人の心理が少しだけ分かった気がした。信じる者は救われるのか。
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感想・レビュー:500件


















































