過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)
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過ぎ行く風はみどり色の感想・レビュー(159)
猫丸シリーズ唯一の長編。何となく違和感を覚える程度の仕込みが多く、ミスリーディングが上手い。オカルトよりの内容なので「壺中の天国」に近い雰囲気を感じた。表紙のイラストも内容に合っていて好印象。
文庫としてはあまりの分厚さと前半のオカルトチックな展開に驚いたものの、そこはやはり猫丸先輩。適度に息を抜かせてくれながら、あざやかにラストまで連れて行く。そしてこの清々しさ、なんだろうね、全く。猫丸らしくないじゃないか。こんな格好いい男だったかい?これじゃ、次の作品もすぐに読まなけりゃ。あー忙しい、忙しい。
猫丸先輩ものにしてはちょっと異色?でも楽しめました。「お前さんの家は『金曜スペシャルか!?』に爆笑」トリックに関してはすっかり騙され「そういやあなたは倉知さん」と思ったり。また猫丸先輩ものを読もう。そう思うのでした。
そう言えばそうだ、やられた騙された!って気持ちに変わりはないけれど、全編に溢れる愛情のおかげで、すっきりした読後感。猫丸先輩がなかなか登場してこなくてやきもきしますが、その分、家族の濃密な関係が書かれていていいなと思いました。左枝子さん、ひとりじゃないよ、寂しくないよ。
再読。三十路にして職業不定の猫丸先輩が探偵役を務める長編ミステリ。密室、そして不可能殺人と「本格」の王道を行く作品だが、読みどころは別にある。ゆるキャラの猫丸先輩とヒロイン左枝子視点のふわふわとした語り口が、血なまぐさい話の中に柔らかな世界をつくりあげている。仕掛けが分かっても読み返したくなるミステリなんて、そうそうあるものではない。さわやかな風が駆け抜けるラストは、何度味わっても清々しい。
面白かったけど後半は楽しかった。かなり妖しい展開なのに嫌味が無く、後味はタイトル通り、爽やかなエンディング。でも降霊会でのトリック、想像すると、思わず笑いが・・・作者出て来い!でも憎めないんだな、これが。
家族が舞台なのにどろどろせず、見えない悪意を解決。伏線も鮮やかでタイトル通り非常に爽やかな読了感です。猫丸先輩がカッコいい!面白かったです!
猫丸先輩シリーズの初長編。密室となった離れで第一の殺人が、降霊会の最中に第二の殺人事件が起きる。天然カーと称されるだけあって、本格のガジェットに彩られながらもおどろおどろしい感じはなく、軽妙でさわやかなのは作者らしい筆致と猫丸先輩のキャラクターゆえか。トリックは意外性はもちろん、推理の要になっているところが秀逸。タイトルの意味がわかるさわやかな読後感もよい。
再読。殺人が起きるミステリーだけど、読書後の後味はとても良い。うまく伏線を隠してるし、仕掛けにもダマされた。猫丸先輩のキャラクターも個人的には容認できる。「過ぎ行く風はみどり色」というタイトルが素敵。最後まで読み、タイトルの意味を噛み締めるのも本書を楽しむ一つだと思う。
うーむ見事に騙されてたわ・・・障害を使っての心理トリックか、あまりにも綺麗に隠されてて気づかなかった。このシリーズは初読だけど猫丸先輩のキャラは可愛くてたまらんな。そして何と言っても終章、この章があるだけでどれほど読後感が爽やかで素晴らしいものになったか。まさに傑作。
そうか。。そうくるか。。読む時は、何かと身構えてしまう作家の一人。今回も、うっすら違和感を感じつつ、結局最後までわからず、やられました。猫丸先輩の毒舌も健在。探偵役の登場を引っ張りすぎた感がありますが。。
豪邸、胡散臭い霊媒師、超常現象、密室。謎だらけの事件について、一事実の発覚を契機に畳み掛けるような謎解きが行われる。鮮やか。新本格の一種の完成系かもしれない。 あとは猫丸先輩のキャラクタを好きになれるかと、悲劇のヒロインの柔らかで優しすぎる感情に入り込めるかという点。
再読。まあ、ぬけぬけとした作品である。舞台とシチュエーション、登場人物、トリックからストーリー展開にいたるまで本当にぬけぬけとしている。そいでもって、あんなキャラの猫丸先輩がクライマックスでぬけぬけと格好よくなったり、何故かほろりとくるラストをぬけぬけと用意していたりする、こんな作品を書く作者は本当にぬけぬけとしているなぁ。
読んでるときにずっと違和感があったんだけど、そういうことか。それだけでは弱いけど他の謎やストーリーといい感じに絡んでいてよかった。それにしても悪意によって殺人が起こるような物語でここまで爽やかな気持ちになるのも珍しい。猫丸先輩はホントにいいキャラ。
★★★★ 8 非常に綺麗なタイトルである。三つの殺人事件が起きる話なのに、読後感が妙に爽やかだった。まさにタイトルを体現しているといえる。トリックもまた素晴らしく、人間の心理をも利用したのは見事。
ミステリとしての完成度を考えると、決して高くはなくどちらかというとアンフェアではあるが名作と呼べる作品。倉知淳の作品は読後感が気持ちが良く、他の作品も読んでみたいと思わせてくれる。
見取り図があったから付箋紙つけながら読んだらそっちか。猫丸先輩のは短篇集を読んで苦手に感じてたけど、こっちはわりとすんなり、といっても気になる部分以外の心霊、超能力描写はかなりななめ飛ばし読み。ひとりだけ一人称だったので二重人格でもう一人の人格が凶暴なのかな(彼女があまりに善人のようなので反対の人格がいるのかと)とかなり深読みはしてしまったけど、ちゃんと納得出来るオチだったかな。
最近、この手のトリックの作品を読んでいなかっただけに、すっかり騙された。注意すれば、違和感あったんだろうけどな~。途中、心霊現象関連の説明とかが長くて(かつ、色々とツッコミどころが多くて)苦笑いだったのだけど、ああいうのも一つの伏線だったのかな、と思う。
★★★★登場人物もそんなに多くないし、まずは読み易いです。また、主人公・成一と従妹の佐枝子の2つの目線で書かれた作風も面白いです。犯人はなんとなく想像は付いたけど、アリバイ等が全く推理できなかった…。しかし、まさかのどんでん返し!少しアンフェア感も無いことはないけど、これがミステリだからね。エンディングも私好み。
ミステリなのに爽やかです!謎だけでなくその場所を生きる人の気持ちも丹念に書かれていて気持ちがよいし、謎解きも単純な盲点、という感じでスッキリ落ちました。ちなみに優柔不断な彼は「大好きなお兄さん」と似たような人なのかと。
猫丸先輩シリーズの長編。講談社の猫丸先輩シリーズから読み始めたから少し雰囲気が違いますね(笑)猫丸先輩は猫丸先輩だけど(笑)
密室の謎は良かった(笑)なるほどね〜(笑)ただ少し事件が起きるまでに間があったな〜。事件と事件の間も。
最後は少し切ないな〜。それにあの優柔不断男が(--;)あれは許されていいのか?(--;)
「過ぎ行く風はみどり色」という表題とカバーイラストからの予想とは異なり、霊媒だの降霊会だのちょっとおどろおどろしい。ミステリとしてはどうだろう、犯人もトリックもすぐ分かってしまうという弱点を人間の描き方でカバーしているという風か。"本格"としかいえないだろうけど、これで言うか?という少なからぬ懐疑。この名探偵・猫丸先輩のキャラだが、名探偵というものに対して普通持ってしまうイメージの逆を行き、背が低く、顔も目も丸く、べらべらうるさくて・・・こういうのお好き?何冊か読めばそれなりに愛着も出てくるのかなぁ。
猫丸先輩シリーズ二作目。今回は長篇で心霊現象絡みの殺人事件と、ディクスン・カーばりの展開。第一作「日曜の夜は出たくない」の印象は最悪に近かったが、これはなかなか良いと思う。
序盤、延々先輩の出番は来ません。なんというか、こんなアホらしい理由で事件に関わろうとしない(いや当人は興味津々なんだけど、「忙しくて関わってる暇がない」の一点張り)探偵役がかつて居たんでしょうかね? 実に猫丸先輩らしいです。まさに傍若無人といえましょう。登場人物は基本的に優しいところは良いですね。読み終わったあとも気分が爽やかです。猫丸先輩も、毒舌で傍若無人で人を食ったような態度だけど、でもその実根は優しいんですよね。
猫丸先輩シリーズ唯一の長編、なのかな。
期待したより先輩の出番は少なかったけどよかったです。トリックも。さわやかに騙されました。先輩の長編一冊だけなんて勿体ない!また出ないかなー。
過ぎ行く風はみどり色の
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感想・レビュー:43件














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