バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)

バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)
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バイバイ、エンジェルの感想・レビュー(304)

推理の論理性もトリックもそれ程の輝きはないが、探偵・矢吹駆が現象学に基づいて繰り広げる饒舌が面白い。

登場人物や場面設定に入っていけず読み途中のままでしたが、先の内容が気になり再読。首なし死体の謎には作者の意図にまんまと引っ掛かってしましました。殺人と自殺の定義にも考えさせられます。普段読んでいる推理小説とは毛色が違った内容で面白い作品でした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/21

すごく面白かった!ミステリに対して全体的にメタ的な物言いだけどしっかり本格。こういうの大好き。ナディアちゃんも駆も他の登場人物もキャラがブレず魅力的。哲学から切り込んでしっかり結論出して論理的に納得させられて、楽しい。最後の対話のシーンも見応えあった。駆は暗いなwwかっこいいけど。あの暮らしは彼の趣味なんだろうな。首切りの真理や二つの殺人についても印象深く残った。ナディアちゃんのラストのシーンは私まで感情が高ぶった。あと、私もシトロエン欲しい。それと、仏人の名前覚えにくかった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/17

論文読んでる気分になる矢吹駆の台詞を理解しきれない自分の頭が残念でしたが、読みやすい文章でサクサク読めました。海外ミステリを読んだことないですが、海外ミステリってこんな感じなのかなぁとか思いながら読んでました。現象学の本やヴァン・ダインの本を読んでみたいですし続編も読んでみたいと思ってます。僕は、あの手紙の最後の言葉が好きでした。カケル・ヤブキ氏がパねぇっすね!ということです。

なんか哲学的な...。そういえば人民革命で民衆が開放された例はないかも。次なる独裁者を生んだとき、独裁者にとってのみ革命が成功したという歴史ばかりかな。

首切り死体が出てきたら思考停止してしまう私です。矢吹駆の戒めにはハッとさせられました。ナディアのことを笑えません。犯人もラスボスにふさわしい存在感でしたね。本質直観に基づく推理も面白いんですが、後発で同じ問題意識に基づいているであろうメルカトル鮎の方が個人的には好きなのは、やはりキャラクターの問題でしょうかね。拳銃こめかみに当てて瞑想とかちょっと…笑。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/29

理念が常に殺戮へと頽落してしまうということ。同著者の『テロルの現象学』は同じ主題を扱った哲学的書物であるらしく、近いうちに読んでみたいと思う。

現象学を駆使する謎の日本人留学生、矢吹駆を探偵としたこの本格推理小説は、寒々としたパリの空と首なし屍体、過去の怨恨、不可解な脅迫状など、海外の古典的名作を思わせる荘厳さで読者を圧倒する。そして何よりも、本格推理と哲学論を見事に融合させた物語からは、本格推理小説という枠組みを越えて書かれなければならなかった作家の思想や意志が感じられ、大変興味深く読んだ。作品全体を覆う陰鬱な空気が非常に魅力的で夢中にさせた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/27

「赤」のイメージが連合赤軍を想像させたが、解説を読めば、やはり、もう40年前の連合赤軍事件の思想を、小説の中で、作者なりに解説したものとなっている。そして、ミステリーとしても面白い展開であり、この矢吹駆シリーズを読み進めたくなった。30年前のデビュー作とは思えない、本格的ミステリィーだ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/25

現象学の薀蓄、推理小説の名探偵への批判、首無し屍体が示す犯罪の背景、とても面白く読みました。が、ナディアがどうしても好きになれなくてイライラしてしまった。パパのパートは面白かったのに。カケルは古今東西の名探偵の皆さんの中でも群を抜いて変り者だった。この病んでる感じは嫌いじゃないのでかける以外の人物が一新されるなら続編も読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/25

なんでこんなに面白い本を書ける人がヴァンパイヤー戦争を書いたのかわからん。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/22

血塗られた歴史と時代背景、ひと癖ある複数の登場人物、複雑な人間関係、「やっぱりな」と安心してしまうトリック…、まさにミステリーの王道。有名レストランのフルコースを堪能した気分。 ★

【再読】「矢吹駆シリーズ」第一作。首無し死体の発見に始まる連続殺人を現象学的見地から解体する、重厚な本格ミステリ。初めて読んだのは高校時代。既に殆ど内容を忘れていた事もあって、新鮮な驚きを伴う再読だった。それでも様々な意味で当時よりは「読めた」ように感じる。簡潔にして華麗な「首切りの理由」もやはり圧巻。構成としては謎解きの後に本当の物語が始まると表現しても過言でなく、人間存在の悲哀と歓喜とを同時に思わせる結末は、余りに苦く美しい。初読時とで恐らく捉え方は違っただろうが、何れ傑作である事に変わりはなかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/21

数年前に途中で挫折して以来の再チャレンジ。やはり難しい。読んでてものすごく疲れた。

ミステリとしては割合普通。 しかしある意味「持ってる」シリーズ。 この手の作品の劣化コピーが多いこと多いこと。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/03

会話文から推理、ルビまで、何をとっても日本人だとは思えないセンス。流れとしては如何にも怪しい人間関係、殺人、容疑者そろい踏み、からの推理という極めてオーソドックスなものなのだけど、そこからはもうひっくりかえるわお楽しみにされるわ哲学だわ倫理だわで揉みくちゃ。面白すぎる!新本格、特にコズミック・ジョーカーなんかを先に読んでいると、この作品が日本ミステリ界に与えた影響は相当大きかったのだろうなと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/06

★★★★★これは本当に日本人が書いたの?圧倒的。次々と明かされる関係者の裏の顔。一見非常にロジカルに見えるミスリード。そして、真の黒幕との激しいやり取り。幸せに興奮できました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/01

再読。初読時に比べてカケルの語る哲学思想がさっぱりわからなくなってるのは、歳をとって深く考えるということを日常放棄してしまっているせいかな?哲学者の密室なんて理解できる自信がないけど、夏までにはシリーズを再読して、青銅の悲劇を読みたい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/14

矢吹駆の方法論は、後期クイーン問題に対して(メタ構造を持ち出すことなしに)ある程度の解決を提示できる代物なのかもしれないし、作者も恐らく例の問題の解決方法を念頭に置きながらこの探偵像を作り上げたのだと思う。「革命」や「左翼」を巡る論戦がイマイチピンと来なかったのは、それらがすでに古い時代のものとなり果ててしまったからなのだろうか。それにしても笠井潔という作家は本当に不思議な作家だ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 03/07

難しい哲学的な話をこちらが理解できるギリギリの所で提示してくれるのでなんとかついていける。名探偵を批判し、経験で動く警官の方を称賛する場面がひどく印象的。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/03

難しそうだったので敬遠してました。哲学が絡んできますが、ミステリとして楽しめました。にしても動機はあまりにも古くて逆に斬新。首切りの理由にも納得。最後は革命なんやらでわからなかった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/23

首なし死体の意味はトリックとして面白かったけど、犯人と探偵との対決のインパクトが強すぎて印象に残りづらい。謎解きよりもそっちの方がはるかに面白かったな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/29

現象学ときたか。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/22

その時代ならでは、の空気は否応なく感じるが確かに面白い。しかし所謂本格ミステリとしての面白さとはちょっと違うような……「失楽」と同様、今となってはあくまで過渡期の作品という印象。好き嫌いで言えば好き。「彼女」を三歩くらい進めたらゆかりんになるね。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/15

どこまでも暗い、この雰囲気は素晴らしい。「首なし死体」のトリックも納得度は大きいのだが、偉そうに矢吹が語っていた(というか、作者のミステリ論に近い)わりには、結局、変化球の一種に過ぎないのでは? 謎解き自体は好きだが、後半は自論を延々と書いている感も。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/08

これは確かに、極めて重厚な本格ミステリーだ。謎の連続殺人、付きまとう重く暗い過去の影、極めて理知的で神秘的な名探偵。だが笠井潔自身の、観念の肥大化批判の入門書でもある。本質直観の使い方がややおかしかったが生活世界を見る現象学と、革命と観念の悪魔として現れた俗流マルクス主義の、思想的対決。それは正確に、笠井潔の68年の思想への距離感を表しているだろう。笠井潔によるマルクス(主義)葬送の書か
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/29

わわわ、とにかくすごかった。

現象学を使う矢吹駆の推理方法はなかなか興味深い。ミステリ的には首切りの理由がなかなか面白いと感じた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/19

後半一気に盛り上った。面白かった!ナディアのウザ可愛さや犯人達によって時代特有でありながら同時に普遍的な青春ミステリの香りもするのが良かったです。モガール警視がステキにダンディなパパでうらやましい限り。

首のない死体の謎の部分は面白い(笑)しかし駆とナディアの会話が少し難しすぎて・・・。それでも調子に乗ってくると面白くって読むのが止まらなくなった(笑)2人の青年の悲しい結末が良かったですね~(笑)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/22

ちょっと小難しすぎて付いていけない面も。推理小説というより思想小説?

矢吹駆かっこよすぎナディアかわいすぎ。現象学とかよくわかんないけど、まぁ死ぬほど作られうる論理の中からひとつだけを真実として取り出すってのも不思議といえば不思議な話ではありますわねぇ。小説家は不可能と知りつつも絶対性を求めねばならん、というのをミシマ関連のなんかの文章(本人が言ってたのかなぁ)で読んだ記憶がありますが、まぁそんな感じなんですかねっと。あと、ラストバトルでは熱くなりました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 05/19

菊地秀行氏にとっての『魔界行』がそうであったと喝破されていたように、この『バイバイ、エンジェル』も作者にとっての“青春の書”なのかもしれません。ミステリとしてもよくできていましたし、じゅうぶん面白かったのはもちろんですが、それ以上に哲学的な熱っぽさをこの作品からは感じました。まぶしいきらめくような風景や、二度ともどらない日々といっしょに。だからこの作品は、鋭く、熱く、そして痛いのかもしれません。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/18

☆☆☆☆ 「夜と霧の誘拐」の連載が始まったので。

バンパイヤー戦争からこの作者に入りました。ムラキが出るとどこかで見て読んだのですが……何このすごいムラキ^o^ 確かにこれはムラキだ。相変わらず思想の香りが漂う小説ですが、私は当たり障りのない文章を書く人より、こういう尖ったものを書く人のほうが好きです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/06

ポンヌフって新橋なのね

海外のミステリーのよう。 ちょっと難解な部分もありました。

本質直感を武器に現象学で事件を見通す<探偵>矢吹駆。犯人との哲学的な議論がクライマックス

夏だから再読。冬枯れのパリでなく、熱帯夜の東京で。

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バイバイ、エンジェルの 評価:41 感想・レビュー:63
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