ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))
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ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件の感想・レビュー(181)
《図書館》クイーン未読ですが普通に読めました。クイーンを読んでいたらもっと楽しめたんだろうな、と思うとかなり悔しいですが。それにしても、やっぱり北村さんの文章はいいなぁ。
雑誌掲載時に何回か読んだが、設定その他よくわからなかった。元ネタの競作本を読んだので、こちらにもリトライ。EQの未発表原稿を作家・北村薫が翻訳したという体裁の作品(そうだったのか!なので、本文は翻訳調で、注釈はしっかり北村節。EQは数作しか読んでないので、奈々子が解く謎の部分は「へー」というしかなく、わたしには「六の宮~」の芥川論に近い。それでも、他の部分で読ませるのが北村さん。無理やりな感は否めないけれど、一つのミステリに仕上げたという点で50円硬貨20枚逆両替事件の解としては、格が違う気がした。
北村薫ということでクイーン未読の人も多数読んでると思いますが、多分面白さとかは伝わらないと思うな……。終始クイーン論に徹し、あの『シャム双子の謎』を真面目に考えて褒めた作品は貴重(普通は面白くないで切り捨てると思う)。個人的には脚注の「後期クイーン流の天空を飛翔する論理」に笑いました。そう、私がクイーンと共鳴できないのはそこなんですよ。論理的というのはA→Bなのに、クイーンはA→Z→Bとかなってたり、よくわからん衒学ではぐらかさそうとするんだ。というわけで作者のこのフレーズは便利な言い回しだと思います。
本書は、エラリー・クイーンの未発表原稿を北村薫が翻訳した、という体裁で書かれた異色作。普段の北村薫節に慣れていると、若干違和感が。でも、ミステリとしてはかなりすごいんだろうな。私は詳しくないので、あまり価値がわからないけど。ただ、それはこじつけすぎだろう、みたいな設定を、エラリー・クイーン(日本人以外の人)が書いたということで納得させてしまう離れ業はすごい。あとは、訳注でそこはかとなく北村節を出したりね。ジャパニーズ・ニッケルのもう一つの意味と、大竹しのぶが出てきたときにはびっくりしました。
情けない事にエラリー・クイーンを未読の自分としては、奈々子が過去の作品のウンヌンカンヌンを語る所は正直辛かった。真相に触れるらしいけど粗筋自体が分からん自分としてはチンプンカンプンでした。なのでクイーンを読んでから再挑戦したい。ちょっと無理矢理やなぁと思わせる所はエラリー・クイーンの特徴なんでしょうか? 普段、解説はあまり読まないんですが、これは「あらずもがなの~」を全部読むと当時を知れて楽しかったです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/17
エラリー・クイーン、日本の推理作家にも大きな影響を与えていると改めて感じた。一方で私は、この作品を楽しむにはクイーン経験値が足りなかったみたいだ。これから読んでいこうと決意。
かなりオタクな本。だがクイーン論が推理小説に組み込まれている構成なので、クイーンを読んでいなくても推理小説として楽しめると思う。2006年本格ミステリ大賞(評論・研究部門)。
クイーン知らないのに読んじゃった。米澤穂信を読んだら、北村薫がよいと聞いたので、しかし、初めて手に取る北村作品がこれというのは難易度が高すぎじゃなかったか。せいぜい楽しめたのは二人一役のプロットの妙のみ。これはきっと北村薫がやるからおもしろいんでしょうね。他の人だったら、ただの痛い小説だったかも。真相はぶっ飛んでいてとても納得できるものではなかったけれど、後期クイーンの作品にはそういうものが多いのかしら。
本屋で奇妙な両替を頼む男…来日の折、エラリー・クイーンは連続幼児殺害事件を解決に導く。翻訳だと思って読むと翻訳だし、北村薫だと思って読めば確かに北村薫。時折はさまれる言葉遊びも面白いです。
クイーンを読みかけて挫折した過去があるのだが、今回読み物として読んで面白かった。北村先生の書く聡明な少女は皆美しい。
★★EQ(エラリー・クイーン)ファンによる、EQファンの為の小説ですね。 私も多少はEQ作品を読んでいますが、そんなに量が多くないのでネタバレが結構あるのできつかったな。 肝心の硬貨両替事件も正直納得がいかなかったな。 でも、きっとEQファンには楽しめる本なんだろうな。 それにしても、各章の後に注釈が多かったな(笑)
競作を読んだあとだとひとり勝ち感がぱないの。思い入れの差というよりサービス精神の差か。クイーン前期→後期のミッシング・リンクという位置づけが結果的に日本における本格→新本格の流れをなぞる内容になっていて面白い。
クイーンに精通している方ならば、楽しめたかもしれませんが、自分には難解すぎた。エラリー・クイーンを読み倒して、再トライしようと思う。
クイーン好きならば,迷わずに読むべき.本筋よりも,作中で語られる『なぜ,「シャム双子の謎」には読者への挑戦状がないのか』に対する回答が素晴らしすぎる.当然のことながら,「シャム双子の謎」の内容に触れているので注意.またクイーンの他作品への言及やヴァンダインの作品についても述べられている.確かに「シャム双子の謎」は他の国名シリーズとは違った雰囲気を放っていた.しかし,ここまで,野心的な試みあったとは,ついぞ,気がつかなかった.総じて,1930年代でさえ,本格推理小説のプロットは完成度が非常に高いものが多い,
なかなか難解な作品で骨が折れました。他の方と同意見ですが、エラリー・クイーンに詳しければもっと楽しめたかなと思います。それでも、北村さんらしさは感じられました。
借り本。読書の幅を広げよう的な感覚でした。クイーンを知らない僕でも(怒らないでください。)、十分楽しめた。クイーンへの愛と敬意が詰まった一冊なのだろうと思いました。さて、友人母はクイーンを持っているのかな・・・。本物が読みたい。
しまった。クイーンなんて一冊も読んだ事ないのに手を出してしまった。文体模倣なんかは何となく伝わって来るし、ズレた日本観のおかげもあってなかなか楽しめたけど、クイーンを読んでいると全然おもしろさが変わってくるんだろうと思うと勿体ない事をした。ネタバレ何のそので読んだのを後悔している。クイーンと小町は、まんま円紫さんと私にしか見えない。
パズルのピースを色々なところから持ってきて埋めるような楽しさがある作品です。まさに閉じています。現実は開放系なのでこうはいかないとは思いますが、日々の生活の中でもパズルピース探しをしてみようかな、という気持ちにさせてくれました。
ようやく読めた!私はクイーン信者ではないが、「ああ、いかにもエラリーのやりそうなことだ…」と、笑って読めた。「シャム双生児」の話も、これはいかにも小説家クイーンがやりそうなことではある。ひさびさに納戸の奥からクイーンを発掘して読み直す楽しみもできた。
クイーン信者としては、文体やら引用癖と共に、「シャム双子」、後期クイーンあたりのクイーン論(解決のくだりも含めて)を楽しく読めて満足。ただ、クイーン読んでなかったら辛いだろうな、って感もある。
あぁ、もう北村さん素晴らしい!と感嘆の声をあげずにはいられませんでした。何の予備知識も持たずに読み終わり、最後にこれが北村さんならではの小説だって分りました・・・(遅すぎですか?笑)北村さんの楽しそうな笑顔が、目に浮かぶような文章で、こちらもワクワクしっぱなしでした。エラリークイーン読んだことないのですが、ぜひ読んでみたい気持ちにかられました。
エラリー・クイーンを読んでいない人間でもそれなりには(傍点)楽しめたことだけは言っておきたい。それほど(傍点)楽しめなかったのはわたしの読書歴のせいでしょう。さすが評論賞。(ローウェル嬢)
久しぶりの北村薫さんでした。いやぁ、あいかわらず飛ばしてますね。エラリー・クィーン論、興味深いのですが、そこまでクィーンマニアではないので、途中で辛くなりました。劇中劇というか、作中作というか、物語の独特の作りには唸りました。
これまで読んでいなかった北村薫。そうこうしているうち「鷺と雪」で第141回直木賞を受賞。遅ればせながら代表作といわれるこの作品を読んだ。確かにこれには唸ってしまう!エラリィー・クウィーンの新訳発見!その疑念が晴れるまでずいぶんかかるほどの、嘘つき(それ程すごい騙し)の本書なのです。それでいて、EQに対する造詣の深さがよく分かる書物でもある。こんな様々な仕掛け、それも訳者あとがき(訳者?)まで、トリックとして用いられているところが憎い。ともかくただひたすらに脱帽なのであります。
直木賞受賞記念で読んでみた。きっと楽しんで書いたんだろうなぁ。自分の評論部分もいれられるし(その組み込みはすっごくうまいと思った)。あとは学生のノリ。同人誌などでおなじみのキャラクターを使ってみました、みたい。
中盤の『シャム双子の謎』を中心にしたクイーンの作品についての話は面白かった(笑)ここの部分だけでも読む価値はありましたね(笑)というかここだけしか・・・。クイーンが日本に来て事件を解決という展開はとても面白い話になるはずなのに・・・・。ミステリの部分があまり出来が良くないというかクイーン論を中心にしたので「ついで」になってしまったかのようでした。
中途にはさまれるクイーン論、そして文体模写や後期クイーン的な神的論理と、クイーン・パスティーシュとしては最上の出来、というか神。ただしミステリとしてはへぼへぼ。珍奇な論理を後期クイーンになぞらえて「天上の論理」とするのはいいけれど、「地上」との差の演出が下手くそすぎて、正直なとこ真相わけわからん。本格ミステリ作家クラブの「評論賞」を受賞したのは、最上の評価であり、結果的に妥当なところでもある。
ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件の
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感想・レビュー:59件

















































