六の宮の姫君 (創元推理文庫)
六の宮の姫君を読んだ人はこんな本も読んでいます
六の宮の姫君を追加
六の宮の姫君の感想・レビュー(640)
★3.5 再読。ついに「私」も卒論を書く4年生まできた。就職もたなぼたのように落ちてきて、就活中の人たちの眼差しが突き刺さるに違いない(笑)。私自身の読書遍歴は小学生の時のコバルト文庫から宮部みゆき作品に大きく跳んだので、いわゆる文豪たちの作品を読まずにここまできた。だから芥川も菊池も題名ぐらいなら知っているけど…という程度。今と比べて書簡で残っているぐらいだから作家同士の関係も密で解明出来るのだろう。文学史ミステリー堪能しました。しかし、国文科の人たちってのはこんなに難しい文学論を話しているものなの?
私シリーズ、長編は初めて。すっごい面白い!芥川と菊池寛の愛憎半ばする関係‥。菊池寛全然読んだことないんで、短編から攻めるべきかなぁ。芥川も意外と読んでいないから、この本からリストをピックアップすべきか。
芥川に迫る文学史ミステリで、著者の造詣の深さと推理力に圧倒され、興味深く読めた。卒論の中間報告を聞いているような感覚もあって(笑)、「私」の考察力と、彼女たちの文学談義ではページを捲る手が止まったところも…。ただ国文科ってすごすぎる!菊池や芥川を何冊か読んだ後に再読したいと思った一冊。そして、、この一冊を存分に楽しめる人を羨ましいと本当に思う。
六の宮の姫君は読んでたけどそんな謎があったとはびっくり。読んでるとなんちゃって国文学科卒な自分が申し訳ない…。作家同士の繋がりって、気にしてみるとなかなか面白いものだなぁ。佐藤春夫と谷崎潤一郎の話は学生時代に教授から聞いて驚愕したし。菊池寛は未読なので一度読んでみようかな。
再読です。先日読んだ坂木司の『先生と僕』で触れられていて、久しぶりに読みたくなりました。再読後は、毎度大筋の話は覚えているものの、細かい内容をほとんど忘れている事に愕然とします。日常の謎を扱った「円紫師匠と私」のシリーズでは異色かと思われる芥川龍之介と菊池寛の短編を巡って繰り広げられるキャッチボールの真相を探るお話です。告白しますと、芥川作品は高校時代に多少読みましたが、菊池作品はおそらく一作も読んでいません。そんな作家の作品について思索を繰り広げる主人公の考察にはなかなかついて行けませんでした。
再読。円紫さんと私シリーズの四作目。芥川龍之介の「六の宮の姫君」を巡る「謎」を推理する。国文学部の学生って・・・ついていけない!でも好きなんだろうから当然か。作中、わが故郷「福島」への旅の描写があって、なんか嬉しかった(本の内容とは関係ない話です)
北村薫の円紫さんと私シリーズの四作目に当たるこの作品。 ミステリーとしては、異色の書誌学ミステリー。 その内容は出版社でバイトをしている主人公が生きた芥川龍之介にあった異なる大作家から芥川が自身の作品「六の宮の姫君」について放った「あれは玉突きだね。・・・いや、というよりはキャッチボールだ」という一言の理由を探る。 北村薫自身の早稲田大学在学時の卒業論文をもとにして作られたこの作品。小説というよりはほとんど論文ですが、芥川と彼の周りの人々の関わりを掘り下げながら進むこの作品を読んでいれば当時の文豪たち
私が近代文学専攻に進んだのはこの本の存在が大きかった。そのくらい大切な本。そして私も今卒論を書いている。〈私〉までとはいかないが、なんとかきれいにまとめたいと思う。
ちくしょう、短編が好きなのに……。という思いもあるけど今回は今までとは違った読み応えもあった。菊池寛は読んでなかったけど芥川は何冊か読んでたし、六の宮の姫君だけ読み返してから手をつけたのでそれなりに楽しめた。作品の流れや当時の著者に関する文献から、作品の背景や著者の考え方とかを考察していくというのは面白い。でも、あまり深入りされ過ぎると文学評論的な堅苦しさが出てくるから読みにくいところもあった。
学生に戻って、わたしも思う存分文学探訪してみたくなりました。●出てくる作品を読んだことがないので、ほんとに雰囲気だけで楽しませていただきましたが、それでも面白かった!●文学でミステリー、本読みのツボをくすぐりますねぇ~。
予備知識が少なすぎて難しかった。カバー曲やシリーズ内で語られる落語みたいに、同じタイトルの話でもそんなにオリジナリティを加えられるのか・・・(初歩?)。考えが違うのに力量を認め合える関係は羨ましくもあり、認め合えるのにやはり譲れない部分が大きいというのはどうにも切ない。
何十年も前にある作家の語った一言について推理する物語。引用されている本はほとんど読んだことがなかったが、書き方がうまいので、難なくストーリーを追えた。ここまでしか持っていないが、続編も出ているようなので、是非読んでみたい。
現代の私たちにとって古典となりえる作家たちはどのあたりなのでしょう。文壇という言葉に相当する場がまだ存在するのかもわかりませんが、私たちにとっての芥川となりうるのは誰なのでしょうね。
初北村薫。冗長かなーと思いながら読んでいくと、どんどん引き込まれる不思議な魅力。菊池寛と芥川。著作を熟読していればもっと楽しめると思う。非常に女性的な文章。
いつもこれだけとばして再読してしまうのだけど、一番好きな台詞はこの本に入っている。背筋を伸ばさないと、そしてちゃんと古典を読まないと、いう気持ちになる。
興味の幅が広がる感覚がする一方で、文学作品に疎いってレベルじゃない自分には取っ付きにくい作品だったのも事実。というか解説で「作者による幻の卒論」と明かされてて吹いた。まあそういう体たらくなので、やはり「私」と正ちゃんの会話に和んだ、とかそういう感想が先に出てくる。文学好きにはたまらないんだろうな。目いっぱいこの作品を楽しめる人がいると思うと、やっぱり少し羨ましくなるのです。
著者の卒論の内容をもとに推理小説に展開したというこの作品は、芥川龍之介の謎の一言をめぐる文学史上の問題の謎解きをするというもの。日本の近代文学にはまったく疎く関心も薄い自分にとって、当時の文士たちや作品に対する登場人物たちの関心の持ちようにはさほど共感を誘われることはないし、この作品の機微を十分に味わえたとも思えないが、「論文」がこのような「小説」に作り替えられるということにはとても興味をそそられる。個人的には、ほとんど名前しか知らなかった菊池寛についていろいろ教えられた。
「私」を通じて披露される作者の見識、そして筆力に圧倒される。惜しむべくは読み手である私に文学の知識が乏しいことかな。。。名前が知っていても作品は知らない人ばかり登場してきたので、少々とっつきにくい内容でした。それでも芥川と菊池の書簡のやり取り、お互いへの評価などは興味深く読めた。いつか経験を積んで再読したいです。
再々読。芥川自体が難解だからなあ。でも面白かった。出てる本を探しては読み探しては読みで、ちっとも前に進まなかった。白鳥さんと芥川のやりとりが、ひととなりが出ていて微笑ましい。
自分の国文学(近世文学)専攻時代を思い出させる凄く懐かしい作品だった。好きという理由だけで、卒論のテーマをかなり研究が進んでいる「芥川」と決めていた「私」の気概は、元国文学専攻者としては、羨ましいと同時に「無謀な!」という思いもあった。作中、「私」が偶然、さまざまなメッセージに出遭うくだりでの、あの「自分だけが見つけたのかも!」という時の嬉しさと興奮は、生涯忘れられないだろう。国文学研究者を一度でも志した人間には愛すべき本になると思う。
北村薫「六の宮の姫君」読了。芥川龍之介、菊池寛など文学について興味や造詣が深い方には宜しいのかと。今の私には少々荷がかちすぎる。北村薫の描く文章、物語には奥行きがある。暗さを内包した美。それでいて明るく清々しい。作者の清廉な人柄が伺えるようです。精進してまたいつか再読したい。
再読。というか何回再読したか判らないくらいの再々(以下n回続く)読。初めて読んだときは「泉のほとり」考察のあたりで、すごいなーって口ぽかーんだった。作品が書かれた背景、作品を読み解くことの面白さ。そういうたぐいの面白さは、対象となる作品や作家に、剥かれても剥かれてもまだ剥きどころがある強さがなければ味わえない。それにしても、何度読んでも最後の一ページの引用は、おひさまみたいにましろく光ってるなあ。
作家さんおススメの本だけあって、素晴らしい知識量を誇る一冊でした。洞察力、推理力、記憶力、、、私にもあればどんなにいいか、、。
★★芥川龍之介の謎を扱った一種の歴史ミステリですね。 でも、正直読み辛かった・・・なんせ、芥川作品をあんまり読んでなかったからね。 ミステリ小説より文学評論の度合いが強かったと思うな。 好きな”円紫さんと私シリーズ”だっただけにザンネンだったよ。
これまでのシリーズ三作と毛色の異なった作品。
芥川龍之介が、新潮文庫の作品集をいくつか読んで、興味をもっていた作家だったこともあり、面白く読めた。「何故、芥川は『六の宮の姫君』を書いたのか」という疑問に取り組む〈私〉の姿勢や、解決が与えられていく流れが良かった。
疑問に取り組む〈私〉がとても楽しげで、読んでいるこちらも楽しくなった。
純粋に北村さんを尊敬してしまった。これだけの考察ってしたくても出来ないと言うのと自分の知識が多岐に渡っていないと出来ない!凄い。六の宮の姫君を巡ってこれほどまで深く掘り下げることができるなんて素晴らしいですね。
これを謎解き物にしてしまうのか、と興味深く読めた。内容からは離れるが、文庫表紙の絵はなんとかならないのか。まさかこの不細工な女の子が、主人公の「私」だと言いたいんじゃないだろうな。要らないんだよ、そんなもの。興を削ぐとはこのことだよ全く。
国文魂の塊。日本文学への愛が詰まった一作である。学生のころの感想は「同じ大学生として鼻もちならない」と主人公に反感を覚えたものだが、今は「卒論前にもっとじっくり読んでおけばよかった」と後の祭り、である。菊池寛の「真珠夫人」についても、今更ながら驚愕である。北村さん恐るべし。私も文豪通になりたいなぁと一瞬思うが、全集を抱えるあの(苦痛な)日々を思い返すと、憧れのままで終わりそうだ。しかし、少しでも近代文学に触れられるように、とりあえず芥川を読む。
芥川も菊池も、ちゃんと読んだ物が一作も無い所に次々と作家や作品やエピソードが出てきて飲み込まれる。断片的に当時の人間関係や作品のあらすじを知るわけだけど、それでも芥川賞直木賞創設から菊池の死への件と最後の手紙には思わず涙が出た。やはり読んでみようと思わされる。本という媒体とそこに生きた人々への著者の愛が凄い。数百年の時空を超えて、何者かの生を動かす文学という、音楽より身近なモノ。私が読んだこれも中古だ。売った人の心にもきっと何かを残してるはず。そんな奇跡を信じてる
自分には難しすぎました。年齢制限のR指定みたいに文学知識のナントカ指定みたいな表示が有ればええのになぁと思います。この作品は文学好き指定やからB指定です。殆ど理解出来なかったので下世話な事を考えてしまった。それは何かと言うと、正ちゃんって《私》の事が好きかも!って事です。自分の事を「ボク」っていうからじゃなくて何と無く。前作でバイクの時も何と無く怪しかったし。既に次作を読み始めてるので違う事は分かったんですが何と無く。 理解出来る様になれば、いつか再読してみよう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(10)
- 06/19
文学と作者の密接な繋がり、作者同士の関係などにある程度の知識がないと、文章中にいくらかされる補足でも足りないほど意味が分からず、読むのが大変でした。卒業論文のための調べものという設定なので、文学方面に詳しいひとなら楽しく読めるのかも。免許を取った正ちゃんとの裏磐梯方面への「死なば諸共ツアー」、自然の描写がとても綺麗で清々しい。ワタスゲを見つけたときの「風が渡り、水面を年輪のように波が動き、細い葉と茎と、そして花が揺れた。」の一行で、空気の匂いが分かりそう。
話の根幹が芥川龍之介を巡る謎。今までのように、文学蘊蓄が話のスパイスではなくメインになってる。そのため、文学の知識がないとかなり厳しい。浅学な自分にはほとんど理解不能でした。
前作群は未読なのだが、本作並の難解さだとしたら、手が進まないのが本音。登場人物たちが驚いたり、興味を持ったりすることに、共感できるほどの文学的素養が自分にないので、作者に申し訳ないほど理解出来なかった。しかし、素養がないことより何より、自分がこの本の人物のように文学や作家の人生を噛み締めて読み味わう心とゆとりを持ってないそのことにショックを受けた。
六の宮の姫君の
%
感想・レビュー:139件

















































