空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
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空飛ぶ馬の感想・レビュー(1084)
再読。全体に凛とした雰囲気があります。登場人物は皆知的。さらっと知的水準の高い会話を繰り広げており、読む私には羨望。このシリーズ、「私」が成長していく姿が読めるのも良いですね。
三年前に3回目を読んでいるから、今回は4回目。実は「砂糖合戦」だけ読みたかったのだが、全部読んじゃいました。この五編の構成が絶妙。日常と非日常の謎を、日常的に非日常を演ずる円紫さんが解き明かすというところがまたいいんです。私の日常がものすごく生活感が感じられて、わたしたちの日常に近づけているんですね。そして、話の流れは、これは落語的に語られる。最後の一行まで企みに満ちているので、落ちが絶妙になっているんです。本が読めることって何と幸せなんだろうと、読み終えました。何度読んでも、素晴らしい。
積読本消化月間第一弾。ずっと読む機会を逃していましたがやっと着手。 北村さんの日常ミステリー、好きだな。親の影響で落語は小さい頃から良く聴いたりしてたのですが、取り上げられていた演目は知らなかったので、聴いてみたいな。私の名前が出てこない所も何か良い。
再読。短編集。初見時は主人公より幼かった。その時、大学生生活をそっと覗くような心持ちだったと思う。もう主人公の年齢を飛び越えたが、懐かしむほど過去ではなく、より共感できる部分は多かった。作者の文学や落語への深い造詣と愛が伝わってくるけれど、置いてきぼりにされてしまうこともある。それでも主人公の豊かな感受性と少しすましたというか、気取った感じのみずみずしい表現が好き。
主人公の爽やかさがなんとも良い。「赤頭巾」からの「空飛ぶ馬」の流れがすごく好きです。後からじわじわくるおもしろさ。落語に詳しければもっと楽しめたんだろうな~と思い、落語に興味が湧きました。
再読。大学の文学部(しかもどうやら自分の通っている大学)での生活に関する描写から得られる感情が、読み返してみると中学のときと今では大きく違うな、と。文学に関する造詣は遠く及ばないけれども昔よりはわかるようになったかな…。読後にやさしい余韻を残すような文章は何度読んでも心地よい。シリーズをとおして読み返そうという気になった。
このシリーズは一人称で書かれてて、とても文章のリズムがよいのでつい主人公の「私」に感情移入してしまう。「私」の明るいテンションが読み手の『私』に馴染んでくる感じがとても心地よい。とくに友人の正(しょう)ちゃんとの掛け合いが微笑ましくて、読んでてついニヤニヤしてしまう。サスペンス小説というよりは青春小説として読んでます。
★4 再読。円紫師匠と私シリーズを久しぶりに。最後の表題作がクリスマスだからか、冬に読み返したくなる。北村氏が描く女性は、凛としていて潔癖だ。初めて読んだ頃はその潔癖さが良いような気もしたけど、このシリーズの「私」に関しては箱入り娘だなぁと感じた。このシリーズがきっかけで落語を聴きに行きたいと思うようになったんだった。
言い尽くされているけれど、日常の謎を女子大生の「私」(19才)と落語家円紫さんが静かにほどいていく話。とはいいうものの特筆すべきはその文体。何しろ、感傷的で衒学的。随所に古典や落語、和歌に俳句等がちりばめられ、風景も動作もたっぷりの形容詞や比喩で飾られる。正直、少々、うざい(笑)しかし、考えてみて欲しい。これは、あくまでも19才の文学少女が語り手なのだ。つまり、北村さんは、文学少女(古典的な)になりきってこの物語を書いている。そう考えると、この文体も計算されてものだといえよう。すごい!
面白かったが、意外と文章が読みにくかった。しかし、謎解きの鮮やかさやその裏に潜む人間の感情などが興味深かった。続きも読んでみたい。もう少し自分に文学や落語などの知識があればなあ。
久々に再読しました。
やっぱり円紫さんシリーズは良いですね。
登場人物がみんな魅力的。(特に女の子)
“実際にいるのかこんな人”と言いたくなるくらい凛々しくて素敵です。
実際に落語を聴いてみたくなるし「私」が観たお芝居や読んだ本に手を出したくなります。
私は『空飛ぶ馬』が一番好きです。
『赤頭巾』の後だから良さが倍増します。
優しいばかりではなく厳しさも含んでいるからこそ円紫さんシリーズはいいんだと思います。
でもやっぱり優しさに溢れている『空飛ぶ馬』が心癒されます。
再読。加納朋子さんの「駒子」シリーズと、北村薫さんの「円紫師匠」シリーズがごっちゃになってたので、確認したくて再読。ようやく判った・・気がする。 あなたはどうですか?意見ある方感想お願いします。 僕の感想:例えば、「円紫師匠」シリーズは「重くて、硬い」。「駒子」シリーズは軽快!
謎の方はピリッとキリッとそして優しく良かったんですが、主人公と歳が近い身としては20年も開きがあるせいか、こんな女子大生いるのか? ってむしろとっつきにくい感じ。
本棚。柳家三三さんの一人芝居鑑賞したので、再読。円紫さんと年齢が近くなったせいか、「私」の姿が微笑ましく美しいと感じた今回。「赤ずきん」「砂糖合戦」のようにひっそりとした怖さ暗さがあったり、「織部」「空飛ぶ馬」のように心に静かに光を灯したり、とてもバランスの良い短篇集だと改めて。そして、作中に散りばめられている色彩、光、暗闇の美しさに溜息を付きました。ホントこのシリーズは大好きっ。 「私」が呟く『神様、私は今日も本を読みことができました』は、祈りにもにた美しく愛おしい台詞の一つだなぁ。
期待しすぎたかなぁという感じだったけど、日常の謎の先駆け的存在ということを考えれば楽しめた。正ちゃんのキャラがよかった。「赤頭巾」が好み。もう少し文学と落語の知識がつけば再読で小さな楽しみが見つかるかも。。途中から好みの感じになったので、次作『夜の蝉』を読むまで、好きor嫌いの最終判断は保留。
日常の謎というミステリーのジャンルの先駆者である北村薫のデビュー作。女子大生の私と落語家の円紫が紐解く日常の謎ミステリーでなんといっても人が死なないのでのんびりとした気持ちで読めます。些細な事でも紐解くとそこにはドラマがあり、物語がある。世の中には謎が満ちていてどれも綺麗に割り算できると感じさせる本でした。落語の知識があればもっと楽しめたかもしれません。
面白かった! ふわふわとなめらかな、不思議な雰囲気がすてき。たくさん出てくる本の名前ににやりとします。一瞬ひやりとするような真相にふうと詰めていた息を吐いてしまう。赤ずきん怖い……! ふんわりしているようで、なにげなく容赦ない。だけどもその締めくくりがあんなに優しい話だったことに胸が温かくなります。それにしても主人公の、旅先でサラッと開く本が「梁塵秘抄」だったのは感服しました参った! なんという女子大生だ、すごい。
これデビュー作でしょ!?すごい作家ですなー。落語、文学、ミステリーとあたしの大好きな要素満載で、それだけでも十分なのにもうとってもよかったわー。シリーズらいしのでこのさきとっても楽しみ!!
日常の中に潜む謎。円紫さんが主人公と共にその謎を紐解くとそこには人の数だけドラマがありました。普段何気なく過ごしていると気づかないけれど世の中は謎に満ち溢れているのでしょう。そんなことを考えてしまうほどリアリティのある素敵なお話でした。各話の締めがとても好きです。
初北村薫作品。作者は文学少女かと思ってた(笑)円紫と主人公のやりとり、随所に出てくる落語や古典文学に興味がわいた。所謂日常の謎は好きなほうだが、日常の謎でも解決前のドキドキ感は必要だと思う。主人公があっさり円紫に相談してあっさり解決するのが少し物足りない。
一度挫折したけど、再チャレンジ。あんまり北村さんとは相性が良くないのかもしれません。「日常の謎」は嫌いじゃないんですけど、北村さんだけはあんまりピンときません。「赤頭巾」から「空飛ぶ馬」の流れは良かったです。評価は保留。とりあえず「夜の蝉」や「冬のオペラ」も読んでみます。女子大生がおでん定食って(笑)
自分より一つ年上の本。国文学専攻の女子大生と落語家の会話に深みを出しているのが、作者の文学、落語への知識。まるで縁のない世界だけれど、不思議なリアリティを感じられた。
4年で着ている格子千鳥のスーツ、父上に買ってもらったのね。白いシャツにラベンダー、白いタートルに紫、と、衣装もちゃんとシリーズ化していたのね。
日常の謎を解く。落語家が探偵役なのが新鮮。個々の話も面白くて読後感も良かった。シリーズを追っかけていきたいね。
お話は大変面白くて楽しめたのだが、女子大生の"ありふれた"日常生活というにはちょっとムリがあるぞ。ほんの20年前のリタラリーなのにね。主人公女子大生の名前は内緒なのか?それともキミちゃんなのか?
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/27
「スキップ」を読んだときも思ったのですが北村薫の書く女の人って素直で良い性格だなぁと、ちょっと憧れてしまう…。落語について知識が有ればもっと楽しめたのかも!
人の死なないミステリーモノ。 名探偵が噺家という一風変わっている。小説のなかにも落語の演目が入っているが、簡単に紹介されているので支障はないし、逆に興味がわいてくる。 四章、五章の流れがよく、円紫さんの最後のセリフがじーんときた。
今回初めて北村さんの本を読みました。日常のミステリーで殺人などがなく、他のミステリーとは違っていて面白かったです。落語の話がよく出てきて、落語に詳しくない私でも分かりやすかったです。そして、主人公の女子大生の性格が好きです!他の本も読んでみようと思いました。
どこかの解説で『「日常の謎」といえば北村薫さん』と書いてあって、前々から読みたかった一冊。女子大生の"私"の日常に潜む謎を噺家・円紫師匠が解決、という短編集。ほんわかなイメージかと思いきや意外と人間のブラックなところを描いていたり。そうかと思うと最終話でほっこりさせられたり。1冊通して読了感がすっきり。ただ、円紫師匠が超人すぎて謎パートが短いwもすこしミステリ色強いのが好みかなー。各キャラクターが良い味だしてて、物語として読む分にちょうど良いかも。
『飲めば都』が非常に良かったので、デビュー作まで遡って。こちらもとても良い。19歳の女子大生の日常の謎を、落語家・円紫師匠が解決する日常のミステリー。師匠できすぎ!かっこよすぎ!『飲めば都』のような爆笑するような文章ではないけど、所々でのニヤリが堪らない。「この人ですか」「ーー師匠の隠し子とゆうのは」さすが落語家。そうくるか(笑)最初はてっきり円紫師匠は独身かと思ったのになーヽ(´o`;続編もいきますよ~!
「ベッキーさんシリーズ」を読み終えたので、続いてこちらを読み始めました。疾走感あふれる警察小説も好きですが、いかんせんガツガツページをめくりがち。なのでこういう日常の謎解きをじっくり読むのは、自分的に新鮮です。落語もちょっと齧っているのでさらに興味深い。創刊から年月が経っているので、古めかしく感じられる記述も多いけれど、瑞々しい主人公には合っているので違和感ないです。
これは本当に大好きなんだよなあ。円紫さんシリーズは本当に、どれを、何回読んでもいい。とはいえ一冊めを読むのは久々だった。もうすでに社会人になってしまった「私」を知っているので、すごく初々しい。日常の謎系ミステリーというジャンルを確立してくださった北村さんはすばらしい。ていうか円紫さんかっこよすぎです。個人的には「私」と恋愛関係になったりしないのもいい。正ちゃんが好きです。
なるほどなー。これが円紫さんと「私」シリーズね。衣類の描写やおみやげにテレホンカードとか、初版が1989年ということで、時々違和感ありつつも、謎自体には影響ない。最近、理詰めものばかり読んでいるのだけど、携帯電話が出てこようがこまいが、クールに淡々と推理らしいものが展開されていれば、個人的には問題ないようだ。
「日常の謎」が市民権を得、広く親しまれるようになって久しいが、その原点と言われるこの作品には、確かに他のいかなる作品にも超えることのできない何かがある。作家の豊かな筆によって描かれる日常の風景は、とても細やかで美しく、情感に溢れている。ミステリのための物語ではなく、物語の中に自然にミステリが溶け込んでいることを感じた。円紫師匠の柔らかな語りによって明かされる真相が、日常に潜む喜びや悲しみをそっと私たちに教えてくれるようだ。
5回目か6回目の再読。思えば初めて古田織部という人を認識したのはこの話だった。読み手が歳を取れば取るほど、「日常の謎」に秘められた毒を強く感じてしまう。
空飛ぶ馬の
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感想・レビュー:280件

















































