修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)
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修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集の感想・レビュー(111)
1月3日読了。謎を解くのが、身分も職位も高い修道女フィデルマ。古代アイルランドの設定があますところなく使われているので、まるで映画を見ているようです。あと、法律についての注釈があるのもよい。かといって、肩がこるストーリーでもない。
舞台は7世紀、五王国時代のアイルランド。 アンルー(上位弁護士)の資格を持つ修道女が出くわした事件を解決するミステリ。 時代が時代なので物証や証言から推理するのですが、短編のため解決に至るまでが早く、読者を楽しませる伏線があまりないというか一気に挙げられているのが勿体ない感じ。 でも丁寧な場面作り、短編ながらも凝ったトリックで大いに楽しめます。 長編を読んでみたいですね。
修道女で弁護士で王女。キャラクターで話を転がしていくタイプかと思いきや、現代的といってもいいような冷静さで謎を解き明かしていくのが胸がすく思い。王女という設定はあまり活きていないような気もするけど、長編だと違うのかな。構えず読むのに丁度いい1冊でした。
死をもちて〜の後に読んだせいかとても読みやすく感じた。あれは確かに取っつきにくかった 。そしてこの文章、会話文にすごく違和感あるんだけどわざとなのかな…… 助詞抜けと句読点多用……
7世紀のアイルランド、王女にして法廷弁護士の資格を持つ修道女フィデルマが、卓越した頭脳で諸処の問題を解きほぐして行く。7世紀のアイルランドがこれほどの法治国家だったとは。当時使われていた馴染みの無い単語が、そのままの音訳で取り入れられている為、『指輪物語』のようなファンタジィを読んでいるのかと錯覚する。『〜叡智』は短編集で、殆どの話が、事件に関与した人々に事情聴取をして推論を組み立てる、という形式。ちょっとお定まり感があるようにも思うが、読み易く、帯の煽りにある通りの「入門編」らしい構成。
長編の後,「聖餐式の毒杯」が読みたくて再読。2000年に編まれた短篇集から5作品を収録した日本版第1短篇集。書かれた(発表された)時期は1993年~2000年。理論的ですっきりしてるので読みやすいです。
長編がローマ派とアイルランド古来の慣習を守りたい側との争いを描いたり、何かと宗教の要素が強かった印象があっただけに短編がここまで強固にミステリの要素を抽出したものになっているのは驚き。動機も大上段に振りかぶったというより、人間臭いものが多くて好きでした。この敷居の低さはシリーズ入門にぴったりか。個人的には短い中で構図を反転させる「ホロフェルネスの幕舎」が好き。
ファンタジーや歴史ものというよりは圧倒的に本格推理小説寄りの短編集。そこにアイルランドの法制度や信仰や文化といったエッセンスとフィデルマのちょっと高飛車で不器用なキャラを加えてぐつぐつ煮込んでおいしくできあがっています。話を順番にきいていって犯人をあてるという単純な構造なのに、推理が始まるまではらはらドキドキ、のめりこんでしまいました。大好きなアイルランドファンタジーの幻想的な雰囲気はなかったけれど、アイルランドの社会制度など今まで知らなかった文化が物語の背景に生かされていて興味深く楽しめました。
カドフェルと比べると宗教性がぐっと薄まって、代わりにケルト法が入ってきている。ただしそのケルト法も精神的バックグラウンドというほど行間を満たしてはいないので、小説の雰囲気は至って現代的、つまりは散文的。物足りなくもあり、読みやすくもありで一長一短か。フーダニットと見せかけて、歴史的見地を用いた奇妙な動機に捻る「正餐式の毒杯」が出色。「旅籠の幽霊」は「××同盟」の変奏曲の中では特異な雰囲気があって頭に残る。
主人公の設定が今まで読んだことがないもので新鮮だった。フィデルマのどことなく尊大な雰囲気は少し苦手に感じたけど、面白かった。
探偵がアイルランドの女性弁護士なんて誰が予想出来たか。しかも78世紀頃。洞察よかこちらをお勧めする。あと五月蝿くない程度に解説があるのはグッド。
修道女にして上級裁判官の資格を持つフィデルマが、アイルランドを中心とした各地で不思議な事件を解決していく。捜査スタイルとしては、地道に関係者全員に話を聞いていく→矛盾発見→解決というながれだが、どうにも事件の解決が一筋縄でいかないところが面白い。単純な歴史ミステリだからと思ってなめてると足元をすくわれる。あと、キリスト教の教義なんかが好きな人は面白いと思う。化体やら儀礼やらの議論はアイルランドではどうなっているかが分かって楽しい。(ローウェル嬢)
短篇集。短篇らしいキレの良さが心地よい。ともすると鼻に付くフィデルマのプライドの高さがあまり目立たないのもいいかも。ホラー風味の「旅籠の幽霊」の、意外な展開が印象的。
7世紀アイルランドの修道女が探偵役。教会やケルトに関する民俗的事件が独特。関係者の証言を聞き取り矛盾からその場で事件を解決するのも特徴的。だが、推理を話すと犯人が恐れ入って自白するパターンで証拠や決め手に欠ける。動機やトリックもかなり綱渡りで非現実的。読者に隠された証拠を推理の中で発表するのも興ざめ。絶対権力を嵩にきて証言を強要する姿勢は厭味で嫌い。
★ 長編より雰囲気が好きかも。私達がケルトに求める幻想的な描写もあったりして、それが謎に絡んでくるのだから凄い。わくわくしました。お約束ではあるのだけど、そんな展開が短編のリズムに合っているんだと思います。古代アイルランドの法整備と寛容さには驚いてきましたが、同性愛も認められていたなんて!土壌に根付いた暗黙の了解的なものは日本にもあったし、珍しいことじゃないでしょうが、ちゃんと社会的に認めているのってはじめて聞いたような気がする。すごいなぁ。
フィデルマシリーズは初めて。世界観がしっかりしてるミステリを読むのは非常に楽しい。異世界を堪能し新鮮な知識に触れることができる。当時のアイルランド、キリスト教が人々の生活に密着していた様子などとても楽しく読んだ。フィデルマは女性でありながらその聡明さで高位につき、謎解きもしっかりしていて安定した頼れるキャラクター。他の作品も読みたい。
私は大好き!修道女なので宗教臭いのかなと勝手に敬遠していたのですが、非常に面白く読みました。フィデルマさんは探偵役なのです、そして修道女だけじゃなくて色々な資格を持っている偉い人でした(だから言い方が偉そうでオッケーと私は思う・・)。歴史ミステリでもあり当時の古代アイルランドの宗教的背景と風俗もわかりやすく描かれ、それでいてミステリもきちんと落ちていてしかも物語力もあり、まさに私の好みの作品でした。一番面白かったのが、後半くるくる犯人が変わっていく大王の剣かなあ・・・
犯人・トリック・動機のバランスがいい,理知的で落ち着いた雰囲気のシンプルな短篇作品集。古代アイルランドの社会や宗教に興味をそそられました。キリスト教の歴史は複雑で面白い!
長編に手を出す前にどんなもんだか様子を知ろうと短編集から入ってみた。古代アイルランドが舞台だけれど、主人公が結構現代人と同じ思考をしているので、現代物と錯覚しそうになる。宗教的な事柄が動機に絡んできたり、時代背景あってこその謎解きもあるので楽しめた。
7世紀を舞台にした小説のわりにあまり時代物って感じがしなかったなぁ…なんでだろう?理詰めで行くのは面白かったですが、主人公が完璧超人すぎるのがちょっと物足りなかったです。すこしドジッ娘要素があったら萌えるのに(萌えとかいうな)
短編から入ったせいか、フィデルマの魅力があまり伝わってこなかった。時代背景や当時の社会制度等、丁寧に書かれてはいるんだろうけど、どうにもキャラクター小説っぽい印象が拭えなかったなあ。
物証で詰めるよりも心理的な矛盾を突いていくのを中心に置いている印象で、結果プロットで保たせる形のミステリとなっている。特筆する所はないが丁寧な仕上げ。アイルランドの社会制度や風物の描写は面白いので、歴史ミステリとしてはこんなものだろうか。(稲)
ミステリ嫌いのわたくしとしては、洋の東西を問わず「火サス」「土サス」な話が受けるんだなぁと思ってしまった。まー殺人に限らず犯罪なんて、ほとんどがカネと権力とセックスに対する思惑でできてるようなもんだと思いますが、それにつけても各話での「トリックの作り方」がなんか納得行かない。キムラ弁護士みたいに、付箋をべたべた貼りながら再読してみたい誘惑にかられました。
踊るらいぶらりあん@SR推進委員
全体に、訳が悪いような気がするんだよなぁ。文章だけ見てると、このフィデルマは「皮肉っぽい」というよりは諧謔を好む人のように見えるのだけど、本文中に「皮肉っぽく言う」という言が頻出しているからには皮肉っぽい人物なんだろうか。 彼らの操る言葉も、なんだか近代人みたいなんだよなぁ。台詞だけ見てたら「中世の話」だということを忘れそう。ただ、「言ってる中身が中世っぽくない」のか「語彙が中世っぽくない」のかが判断できない。
ナイス!
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10/01 14:12
全体に、訳が悪いような気がするんだよなぁ。文章だけ見てると、このフィデルマは「皮肉っぽい」というよりは諧謔を好む人のように見えるのだけど、本文中に「皮肉っぽく言う」という言が頻出しているからには皮肉っぽい人物なんだろうか。 彼らの操る言葉も、なんだか近代人みたいなんだよなぁ。台詞だけ見てたら「中世の話」だということを忘れそう。ただ、「言ってる中身が中世っぽくない」のか「語彙が中世っぽくない」のかが判断できない。
ナイス!
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10/01 14:12
うーん。夏に読むんじゃなかったなぁ。秋の夜長向きかも。アイルランドとかイギリスとか、あちらの国ではゆったりとしたソファーもしくは揺り椅子なんかに座って、こういうミステリーをじーっくり読むのが「読書家」って感じなのか。いや、全く個人的印象だけど(^^ゞ 皆さんおっしゃってるように、きっと長編の方が読み応えアリって気がしました。
5篇からなる謎解きミステリー短編集。英国ではすでに17作も出版されているそうです。修道女=尼僧ではないと思いますが、重箱の隅をつつくのはやめましょう。謎解きものの短編なので、主人公のキャラクタや日常生活の様々な描写は少なくて物足りませんけど、無いものねだりもやめましょう。
短編もすっきりしてていいですね。犯人さんがちゃんと罪を認めるから(言葉や態度で)成り立つけど、もし絶対に認めなければ裁判で争うとき、なかなか厳しい戦いになりそうな気がする。
修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集の
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感想・レビュー:48件











































