毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
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毒入りチョコレート事件の感想・レビュー(150)
買ってはいたのだが最近翻訳モノを全く読んでいなかったのもありイマイチ手が出しづらくかなり長い間積んでしまった本。1つの事件に対して複数人による推理合戦、というの形式の代表作として何度も名前を見ていただけあり非常に興味深い本だった。
読書会用に再読。高1で読んだときには、一体何が面白いんだかさっぱり分からなかったのでした。だらだら推理があって、うわぁ退屈ぅ、という。ところが今読むとめっちゃ面白いじゃないですか。思った以上にどの推理も読ませます。かつどの推理も証拠が乏しいというのがミソ(そうじゃないと最後がこうならないわけだし)。そして自分は、やっぱりシェリンガムは好きになれないなと思いました。そして自分は、やっぱりチタウィック氏は大好きだなと思いました(『試行錯誤』を読んで以来ファンです、さ、サイン下さい!あともっと自信持って!)。
再読。高校時代の化学教師絶賛の一冊であった。一応、真犯人らしき人物も登場するのだが、本作はやはり、六つの多重解決がメインとなる作品だろう。解答はただ一つという、推理小説の常識に対して、推理する側によって解答も変わってくるということを示している。加えて、情報提示の恣意性に対する著者の疑問も、本作からは窺われる。後出しジャンケン的な情報によって、先の解決が覆されていく様に、それぞれの解決が尤もらしい分、推理小説におけるフェアとアンフェアのボーダーラインを考えさせられた。
★4.5 関連:「偶然の審判」
屁理屈な子供時代に[論理的に正しくても間違いである]ことを教えてくれた大傑作。
無駄な文章と推理順を変更すれば、カーより読まれたのではないか。
はるか昔に、多分別の訳で読んだ。内容はほぼ忘れてると思ってたけど、読んでくうちに次々先の展開がわかってることに気づき、可笑しくなった。おかげで超スピードで読めた……とにかく名作には違いない。
面白い推理合戦だった。一つの事件でこれほどの解釈が生まれるとは・・・ただ、一人が謎を解いては他の人につぶされて、ということが繰り返され、情報も入り乱れて、少し混乱が・・・;さすがに最後の推論から犯人を読むことはできたけど、あの終わり方はなぁ。事件の収束がどうなったのか大変気になります。
最後の2ページに待ち受ける衝撃! 中盤までは退屈だったけれど、推理合戦が白熱し始めてからは、手に汗を握った。しかし、真に素晴らしいのは、やはり伏線の敷き方であろう。実に緻密に計算されたロジックと、アクロバティカルな推理。本格ミステリ史に名を刻むに相応しい傑作であると、しみじみと感じ入った次第。
「だいたいにおいて、“価値”とか“投影”とか“エディプス・コンプレックス”とかいう言葉を使う小説家は、筋立てなど意に介しないものである」(p.206)……意外と意外な展開とも感じなかったけれど、めっぽうおもしろかった。巧いなあ。
★★★☆6人から7つの推理が出てくるのは素直に楽しめますね。登場人物の少ないのですっきりしているのもいい。1929年の作だから、古典の分類だね。でも、現代でも十二分に楽しめる作品だね。推理マニアなら4番目のシェリンガムの説が想像できるでしょうね。ただ、この流れだと大抵最後の6番目が正解だよね(笑)で、最後のチタウィックの説が解答でいいのかな?
1つの事件を6人の個性的な人物たちが推理するいままで読んだことのないタイプの小説。といったら嘘になる。実は貫井徳郎の「プリズム」を読んで、その解説で紹介された本を手に取ったのだった。それぞれの人の推論を読んでいるときにはいかにももっともらしく思えて納得するのだが、その後の人が否定する余地も残っているところが面白い。結構みんな自信家なので、否定されるととてもがっかりしてしまうのです。
推理合戦モノが作者にとっていかに難しいものであるかを表した作品。6つもの推理を構築した点は素晴らしいが、質より量となってしまった点は否めない。それが解決のための布石となっているならまだしも、わざわざ間違った推理を書く必要があるのだろうか。どうせなら、6つも推理を用意するのではなくて、数は少なくてもいいから質の高い推理を構築してもらいたかった。
先が読めてしまいました…。みんなで推理はウロボロスの基礎論のうんこ推理を先に読んでいたのでこちらの方がおもしろかったです。この本の方が先だったわけですが。
読者の立場では、嘘の証拠しか出てこなければミスリーディングも当然。後から後から証拠をひっくり返していくのは推理小説としては卑怯かつ反則だと思う。素人推理では任意の人を罪に陥れることが可能になるという教訓だけかな。
毒入りチョコレート殺人事件について、「犯罪研究会」のメンバー6名がそれぞれ独自の推論を構築し、披露しあう。この推理合戦がなかなかおもしろい。そして実にマゾ向きな小説だ。でもわたしはこの作品の形式を踏襲したドM向き作品、貫井徳郎著『プリズム』を先に読んでいたので、平常心で臨めた。原題"The Poisoned Chocolates Case"
久々の翻訳文体に慣れてしまえばあとは一気呵成、むさぼるように読了しました。キャラクタと推理が噛み合っているので、最初は覚え切れなかった「探偵たち」も個性とともに把握できていき、最後にはそれが……。いやあ、堪能しました。面白かった!
推理小説のある意味原型で更に反骨精神もある作品。渡されたチョコレートを別の人にあげてその人の奥さんが亡くなる。単純にこれだけの事件なのですが、それを数人が推理しまくるのです。推理してはひっくり返される。ひっくり返されてはまた別の推理が出る。この繰り返しで推理合戦が展開されていきます。説得力が一人一人あるので私なんか毎回これか!と思いつつ読んでいました。誰がどういうことを言ったか、誰が推理の何に注目したか、誰が秘密の情報の何を知っているか。それぞれが違っているのが最後の方の一覧表でわかって興味深かったです。
読んだ後、もう一回読んで事件を吟味したくなる。これが古典ミステリの名作たる所以であるとともに、アンチミステリとして捉えるならば最後の結論が真の解である保証はない。議論と検証は尽きない。面白い。一生モノの読書。
読み始めた時点で、チタウィック氏以外の推理は(あるいはチタウィック氏の推理すらも)全部間違ってるんだな、というのが見え見えなのにちゃんと最後まで読めた。すげえぜバークリー。
海外ものというだけあって、とても読みにくかったです。えーっと、内容的にはとても良かった作品。六人六通りの推理という設定はとても感心しました。ただ怖いくらいあっさりしたあのオチって…^^;;
☆9 一つの事件を六者六様の論理によって,それぞれ独創的な解決がなされていたが,その一つ一つに納得させられてしまう。キャラがいいので自説への自信からくるプライドの削り合いがまた面白い。こういう形式好きです!
正解以外の推理を五通りも提出できるということが、まず凄い。普通、正解を考えるだけでも相当苦労するのに…しかも、すべてが相応の説得力を持っているんだから……いやはや。
毒入りチョコレート事件の
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感想・レビュー:52件















ナイス!






























