Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)
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Yの悲劇の感想・レビュー(319)
ハッター家で起きた奇怪な事件。犯人は途中で皆気付いてしまうだろう。最後のほうの執拗なほど犯人が誰かというロジックはやはり素晴らしく、とくに何故マンドリンが使われたかという謎が氷解したのは唸ってしまった。そしてラストのレーンを苦悩させた部分がこの作品をミステリの中でも一、二を争わせる名作と仕立て上げたのだろうなと思った。
初クイーン。面白かった。凶器の謎をずーっと引っ張るところとか、異様なハッター家の雰囲気や面々の濃さ(マッド・ハッター一族ね)がよかった。でも、色々と吃驚な話でもあった。犯人が意外とか言う以前に、「えっ、そんなん言っていいの?」みたいな、ね…。
犯人は誰なのか、痕跡と証言の思考から導き出される論理は言わずもがな、読者を焦らしに焦らした後に下される最後の決断。ドルリーレーンの新たな側面が見られる。
登場人物やストーリーテリングが前作より巧みで、面白く読めた。ミステリーを読みなれたせいか、真犯人は予想がついてしまったが、そこに至るまでの明晰なロジックが魅力。名探偵の独善・スタンドプレーは今に始まったことではないので、結末の行動を含めて私はドルリー・レーンはすごく好きです。他の二作も読んでみたい。
レーンシリーズ2作目。 ラストに驚愕!! この事件からは手を切るような発言、終盤に見せる酷く疲れた様子、 ブルーノ検事の最後の行動… 最後に毒を飲ませたのって、まさか…。 サム警部…空気読め。
『X』とは比べものにならないほど面白い。謎と推理との間隔がバランスが良く、大オチも驚天動地とは言わないが巧みな演出が効いている。この3年後、太平洋の反対側で『黒死館殺人事件』が出る(『Y』を読む現代の読者は差別的な描写が気になるだろうが、その点でも比較対象になるだろう)。どちらも『グリーン家』の影響があるというが、未読なので続けて読みたいところ。
再読。名作の誉れ高い本作だが、正直私にはよくわからない。最大の見せ場は推理小説の手掛りだが、英語に堪能でないので、犯人の判断が自然か不自然か判断できない。物証は緻密だが、本作は心理の読み解きにウェイトが置かれるので、ここに納得行かないと全体が納得行かないのだ。なお、本作は当時としては意外な犯人で、「推理に聖域なし」を標榜した点でも強烈な印象を残す。だが、犯人にとっては「悪い血」「遺伝」って、ある意味最大の逃げ場だろう。欲望を制御できない自らの弱さも、自分の行為の責任も、全て自分のものではなくなるのだ。
再読。さいしょに読んだときは、なかなか読み進まなかったなぁ。マンドリンの殺害は有名かな。だいぶ前に読んで忘れてたし、あんまりこういうの詳しくないのでXは読んでないのだけれども、「ローズマリーの赤ちゃん」的なトリックには、単純に驚く。久々に読んでも驚いた。「悲劇」っちゃ、悲劇だよね。むしろ悪意といいかえてもいいぐらい。怖いね。
いやいや一週間常温保存された牛乳変質してるだろw毒並みに危険なのでは?というのが最初に思ったこと。日本の6月で想像してしまったからか。でも、嗅覚が発達した彼女はそんなの混ざってたら気付くでしょ…… その点だけ納得いかないんだけど作品の雰囲気は好き。
悲劇臭は強まったかな。ただ「Xの悲劇」を読んだ後だと物足りない気がする。探偵役のドルリー・レーンは勿体ぶらせすぎ、終盤の行動もどうかと思った。
面白かった! 論理が集まっていく様はドキドキしました。レーンも友だちにいて欲しくはないが魅力ある探偵ですね。「病気」がぼかされてるのは何か問題があるからなのだろうか…… あ、あとエラリークイーンものではじめて、解決編に至るまでに犯人がわかったよ! イエーイ
『傑作』と評されることの多い作品であるとともに、事実、ミステリとして一級品の素晴らしき一冊です。衝撃的な事件の真相もさることながら、著者クイーンによって描かれる謎解き役のドルリー・レーンの人柄がとても魅力的です。衝撃のラストシーン。ここに含まれる行動は戒めや厳しさと同時に、あるいはドルリー・レーンの優しさではなかったのか…と思います。
期待したとおりの面白さ。複雑で、一見して支離滅裂に思える犯行が、最後に語られる真相によって破綻することなく見事に落ち着く。ところどころでレーンの苦悩が顕れていてXの悲劇より人間味のある人物として描かれていました。話自体も、よりドラマチックになっていたと思います。
すごい。素晴らしい論理と悲劇と呼ぶに相応しい終焉。いや本当すごい。どうでもいいけどヴァン・ダインのグリーン家殺人事件を思い出す。なんとなく。流石の出来だけど犯人を何となく予想したら当たったのがびっくり。しかしすごい。とんでもなくすごい。しつこい?でもとにかくすごいですよ。
割と王道なミステリーかなと思っていたら、最後の数ページまでめっちゃ焦らされた!しかも全く予想外の結末だったので驚いた。さらに虚しくなる…外国独特の細かい描写表現が眠気を誘いまくって読書スピード落ちまくったけど、中盤からの流れがよかったので気にしない(^ ^)
再読:遠い昔に読んでいた結末を何となく憶えていて、途中から「もう、明らかにこの人だけど」みたいな感じで読んでました。きちんと与えられた伏線が集まり、犯人が示されすっきりする というのが本格の醍醐味でもあるので、その部分ですっきり感が薄く感じるところが「X」と比べられると負けちゃうのかも。レーンが苦悩しつつも、頭ごなしの正義を押しつけていかないで、最善を考えているのがらしくて良かった。推理の素晴らしさより別の部分をより楽しむ作品ということなのかも。
確かに悲劇だった。これでもかという程の論理的な説明には唸らせられるけど、 色々ともやもやが残る。 特にレーンさんには「お互い腹蔵なくいきましょう」的なこと言うくせに、 じれったい思いをさせられた。仕方が無いと言えばそうだけど。 シリーズを半分読んで気になるのは、 レーンさんは一体どうやって声を真似るんだろうか。 そんな事せずとも名優の圧倒的な演技の説得力でねじ伏せてしまうのか。 「もっとも、この女性には薄い口ひげが生えていた」という描写がちょっと面白かった。 おい、それは言ってあげるなよ。
同著シリーズ前作のXの悲劇は読まずに本作に挑戦したが、支障は感じられなかった。読み進めるにあたって探偵役のもったいぶった態度がいじらしいと感じながらも、結末まで読み終わるとその理由も納得できたし、話自体も面白いと思った。
あらすじ曰く「四部作中の最大傑作」。この作品から派生したと思われる作品を何作か読んでいたせいか、真相への驚きは思った以上にありませんでした。(もちろん驚きはしましたけど!)犯人を特定する数本のロジックが一まとめになる瞬間がたまりません。また、レーン氏が事件を追うと比例して衰退気味になる描写が興味深いです。この調子で『Z』に行きたいと思います。
★★★★☆ 9 さすがに古典の名作として親しまれているだけに、素晴らしい出来だった。レーンが見せる推理は「双頭の悪魔」以上の論理性と思ったほどである。翻訳文体に慣れないものの、読み終えた時のカタルシスが素晴らしい。
諸般の事由により私はこの作者を毛嫌いしてるところがあったりするんですが、さすがにこれはおもしろいと思う。今の目で見るとべつに犯人が意外なわけでもないし、自分がヴァン・ダインのアレを先に読んでしまったのでウーンというのもあるけど。しかしオチのつけ方までも……。
三十年ぶりぐらいの再読。古本屋で衝動買い。初めて読んだときは講談社文庫だったので翻訳者は違う(と思う)少し文体が固く感じた。しかし内容は割と荒っぽいエラリー・クィーンの作品にしては非常に描写が丁寧で古典的名作の称号は相応しい。まあ、このシリーズは「X」「Z」「最後の悲劇」はさしたる出来ではないので、興味を持たれた方はこれだけ読んでおけばいいかと。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/31
言わずと知れた古典推理小説の名作。過去に読んだことがあるような気がしていたが、記憶が曖昧だったため読み始めたが、所々で既視感があったのは似たような作品を読んできたからかどうかも判別できず最後まで読み切った。感想は名作だが、今となっては・・・という感。やはりこの名作を土台にした探偵、ミステリー小説が多く書かれてきたからであろう。勉強になりました。
事件が最後まであまりに不可解であった。どこにどのような意図が込められた事件なのかが見えてこない。ドーン氏の探偵や刑事とは違った立ち位置が、じわじわと解決へ向かう構成を作り上げているし、その視点も面白いものであると思う。
エラリークイーンを読むのはたぶん2冊目(ずっと前にポワロを1冊)。一番有名な作品なので読んだが、あまり詳しくない身としては、最初の宣言からびっくりした。この作品は、日本でとくに人気だというけど、なんとなくわかるなあ。ところで、途中に出てくる一族の病気は梅毒(脳梅毒?)のことだと思うけど、なぜぼかすのだろうか。そして、治療法がない時代だったとして、治療しないで直ることってあるの?本筋とはずれるけど、そこが一番不思議だった。ほかのレーン氏の出てくるシリーズも読んでみたい。
疑問に思った事は、意味の有る事だったし、世界観も解りやすかった!古い作品なのに今読んでも素晴らしかった。が、、(ちゃんと理由があるのだが、)ウヤムヤな結末は自分の好みではなかったなぁ。少し残念。
☆×4.5…こちらの作品もいいですね。ただ最後でレーンらしい「キレ」が失われてしまうからそこのところでは「X」のほうが好きですね。犯人は一応らしき人を疑ってはいたのですが、考えすぎて見事にはずしました。いい線だったのですけどね。真相という面では読後感がかなりよろしくなかったです。本当にタイトルどおりの「悲劇」でした。
現代なら仮に”彼”が犯罪を計画していても、あまり驚かないような…。当時は衝撃的だったのかなぁ。やりすぎと思えるほどに理詰めで犯人を特定していく手腕には脱帽。でも一番驚いたのは”Yの悲劇”の意味が分かった瞬間だったりして。
『スイス時計~』を読んで読み直したくなり再読。真相に近づくにしたがいレーン氏が憔悴していく様が痛ましい。。心優しいレーン爺さん(あっ、失礼だったかしら!)大好き^^
Yの悲劇の
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感想・レビュー:78件














































