叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
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叫びと祈りの感想・レビュー(1267)
絶望と、その薄い壁一枚先にある希望。彼は、親友の力を借りて辿り着いた、のかな。ちょっと意外な騙され方をした話もあったり、楽しませていただきました。けっこう重めのお話が多いですが。
う~ん よく出来てるし きっちり本格してると思う 作者の才能を感じます。だけどあまり好みじゃないかな、お話に入り込めなかった。
「砂漠を走る船の道」が頭一つ抜けて素晴らしい。ホワイダニットの傑作と聞いてその点に注意して読みましたが、見事にしてやられました。抜かりなく手がかりも前出しされているし、ラストも綺麗にまとまります。砂漠の民にとっては当然のことだったのですね…。ただ、他の作品は「船の道」と比べるとは落ちる。物語としての面白さは負けていませんが、ミステリ的な視点からだと少し物足りない。文章については、美しく、独特の雰囲気を持っていて、それはそれで良いのですが、それ故に人を選びそうです。実際、自分の肌には合わなかったようでした。
成る程、これがWhyDunitの最前線か…。トラベルミステリーと本格ミステリの合いの子キメラって感じ。「砂漠を渡る船の道」、「凍えるルーシー」、「叫び」が良い。
映像化できないミステリを目指しているのかと思いましたが・・・。連作の短編集を通じて、少しだけ旅をした気分になりました。ともに愉しんだ前半から、世界というものを考えさせられる後半まで。この著者の視覚的な描写が好みだったので、また別の作品も読んでみたい。「「貧困」、その言葉ほど薄っぺらく響くものはないと感じられるほどに、それは大地に深く刻まれている。」(p18)
斉木さん仕事とはいえ,人の生き死にに巻き込まれすぎ。語学堪能で探偵っぽく謎解きまでしてくれるフレキシブルさ。すごいよ。でも無理をしてたんですね。最後は元に戻ってくれるのかな。エボラ?からも生還してるんだから,なんとかなりそうだけど。さりげなくスーパーマンですよね,主人公。
なんか・・・・あまり私に合わない本でした。。。本の構成は、短編のように見える4つのストーリーが、最後の章で不思議につながる感じ。砂漠や修道院、果ては南米の絶滅寸前の小さな島が舞台のミステリーで、確かにとても斬新ではあったけど、肝心の謎解きの部分がどうもしっくりこない。特に修道院の話と南米の話、「それで終わり!?」みたいな拍子抜け。最後まで読み終わった後のなんとも言えない気持ち悪い感じ。う~~~ん。あまり好きではない本でした。
お気に入りは「砂漠を走る船の道」。淡々としているようで、重いような、深いような…不思議な文体だなぁ。次の作品もぜひ読んでみようと思う。
2011年の本屋大賞ノミネート作品ってことで読んでみました。出版社に勤める斉木が、世界各国を取材するなかで遭遇する事件を扱った短編5作品。最初の「砂漠を~」は新人賞を取った作品だけあって、最後の最後までだまされていることに気付かず面白かったです。斉木が数ヶ国語に堪能だというところが、全作品を面白くしているのかな。活字だからこそ面白く読める作品でした。
彼は、世界を旅する。砂漠、スペイン、ロシア、南米…。『砂漠〜』『凍れる〜』『叫び』は犯人の動機が怖かった。メチャボとサクラには、完全に引っ掛かった。でも、メチャボ可愛い。 旅で経験したことは、全ては糧となり、足跡を刻む。また、彼が旅にでられるようになることを、私は祈る。
なかなか入り込めなかったけど、一度入ってしまうと面白さ倍増でした。前知識なしで読み出したのであまり期待してなかったこともありますが、一話ごとの後半への展開が絶妙。海外の雰囲気とミステリーの醍醐味である騙された感が良くマッチしていてオススメ出来る一冊。
1話目の「砂漠を走る船の道」が一番好き。まさか犯人?って一瞬考えてしまった人が‥だったなんて。ネタが分かった後、えっ‥と思わず最初から読み返してしまいました。
斉木は語学堪能ですが現地での生活経験が乏しいため、常識的(日本人的)な見地から物事を判断して異文化に翻弄される。言葉は通じるけど気持ちは伝わらない、という異国に片足を突っ込んだ状態。だから余計に疎外感をおぼえたし、他のミステリーでは味わえない緊張感を全編にわたって醸し出している、「上手いな」と思いました。
観光では行かない海外、本当の異国、どっぷり連れて行かれちゃいました。しかもディープなミステリーツアー!息苦しい程のエキゾチシズムで、斉木がいつ「殺ったのは、俺だ!」と言ってしまうんじゃないかと、ハラハラした。
面白かった。でもやっぱり誉めすぎかなぁやっぱ。お気に入りは「凍れるルーシー」でもラストはアリなの?笑っちゃいましたけどそれは正しい反応じゃないんだろたうなぁ…探偵役の斉木が淡々としたキャラクターで好きだなぁ。海外に想いを馳せれる人にはおすすめです(僕は無理)
『砂漠を走る船』はうまいと思ったけれど あとの作品は・・・・??? 凍れるルーシーのおちがわからない 2010年のベストミステリーに選ばれるほど それほど凄い短編集なのかなあ 最近のベストはホラーまでがベストミステリーに選ばれるくらいだからね
なぜか入ってなかった。。。 これは良い!ミステリなんだけど、情景描写が本当にキレイ。ロシア、スペイン(だっけかな?)、オランダ、アフリカなどを舞台に繰り広げられる。色彩がとても鮮やかで、男性だけでなく、女性にも読みやすい本だと思う。三輪個人の2011年心に残ったランキング2位です!
1話目はミステリーズで読んだ覚えが。いろんな国が出てきて面白かったです。2話目が一番好きだなぁ。やられたー。最終話「祈り」はなんだかうーん、という感じもしたけれど、全体的には良かったと思います。「叫び」はサスペンス調でドキドキしました。「凍れるルーシー」はオカルトなの。。?
一冊の中に同工異曲の短編が入るのはちょっと宜しくないなあ。創元型連作にした趣向も不発っぽい。悪くはないんだけれど、前評判の割には凡庸の感は拭えず。
「砂漠を走る船の道」では、日本にいては思いもつかない動機と、メチャボの存在が秀逸でしたが、その他の作品は、名前に関する引っかけがかぶっていたり、「叫び」は「砂漠…」の亜流の印象があったりと、少し残念でした。若い作家さんのようなので、これからの作品に期待したいです。
注目の大型新人デビュー作をようやく読みました。世界中が物語の舞台で、色んな言語が飛び交ってるんだろうけど、文章はみんな日本語に訳されてるから問題なく読めました。「祈り」は全体を総括する話だったので、頭から順番に読んでて良かったと思いました。それにしても7ヶ国語を話せるってすごい主人公。この斉木が旅する物語がもっと読みたいです。
以前読んだが、やはり「砂漠を~」がお気に入り。主人公が言語が堪能であることをついつい忘れて、上手くストーリーにはまってしまう私。「白い巨人」がそのいい例。他のお話は好き嫌いは人それぞれだなという印象です。でも、この作家さんの文章は無駄がなくて読みやすい。あまり私自身知識がないテーマが多いため、作家さんはお勉強も大変だなと無駄なことも考えたり。読んでよかったかな。次の作品が楽しみです。
私にはこの作品は、合わなかったみたいです。一話目は読ませるトリックが面白いなぁ~と思いましたが、後はどんどん読むペースが遅くなり5話目は読んでません。新人作家さんなので次作品に期待したいです。
読んでて、いまいち情景や登場人物が思い浮かばず、読むのに苦労しました。どっちかと言うと感情移入系の読み方をするので、ちょっとつらかった。短編の中で、騙された!!って思う話もありましたが、もやっとする話もあり、ちょっと消化不良気味。ただ作者自身のプロフィールに感じるところがあるので、また新作出れば読んでみたいです。
ひとつひとつ主人公が同一の独立した短編集かと思いきゃ、最後に全てがまとまった短編かつ長編の物語。驚きも、切なさも、驚愕も詰まっていて、楽しく読めた。3話目から物語の終着が不穏な感じになってきて、「おや?」と思ったのが、ラストでそう繋がるのか!と納得。
一話目、フーダニットだと読者に思わせること自体がトリックって、そんな手もありなのか。二話目や以前の短編もそんな感じだけど、「このお話の中で鍵になっている主たる謎は何か」自体を読者に誤認させるわけね/三話目が、あれ、頭に入ってこない。なんだこれは???/四話目、これは強烈な、正しい意味でのホワイダニットだな。ミステリーなのか、と考え始めると混乱しそうになるけど。
7ヶ国語を操る主人公が世界中に登場。言葉が達者である必然性はあまり感じない。殺人事件があった、またはあったと想像される状況が次々と起こる短編連作。だからといってミステリーとしての展開ではない。名前をいろいろごまかすことであとで意外性を展開したり、えーっと感じる種明かしなど。 最終話の意味はなんだろう。唐突な設定に感じる。前の話と必ずしもつながっていない。殺人者の意志(意図?)は斬新なアイディアかもしれない。 第1作はうまくはまったが、続きで無理がたたったか。
★8。まずまず面白かったです♪この作品が作者のデビュー作のようですが、読みやすい文章でした。5つの短編で構成され、全て主人公は同じで、色んな外国が舞台となったミステリー仕立ての物語でしたが、欲を言えば、前評判程にはのめり込めなかったように思います。知らず期待値が上がって、面白いと感じるハードルが上がってしまったのかもしれません。
世界各国を舞台に雑誌記者の斉木が様々な謎に遭遇する連作短編ミステリー。『放課後探偵団』に収録されていた作品を読んで以来、梓崎さんの作品を読みたくなり、期待して本書を開きました。しかし、期待し過ぎたようです。『放課後〜』収録の『スプリング・ハズ・カム』のあの読後感がどの短編にも感じられず。ハードルを上げすぎたせいなのか、先入観なく読んでもこうなのか。
やっと読めました。待ったかいのある作品でした。一つ一つもさる事ながら、まとめの『祈り』も好きです。『ヨースケ………!!涙』。サクラ伏線カモフラージュの名前のみカタカナ表記だけかと思いきや……脇役じゃなかったのね。斉木がこのあとまた旅人になれたのかは分かりませんが、できるなら斉木の体験した物語をもっと読んでみたいです。次回作に期待します。
異国情緒あふれる連作ミステリー。雑誌記者の斉木がいろいろな国や地域でトラブルに遭遇し謎を解くという形。特にホワイダニットに凝っている「砂漠を走る船の道」と「叫び」は秀逸だと思いました。
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